婚約破棄された悪役令嬢、復讐のために微笑みながら帝国を掌握します

タマ マコト

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第2話:夜明けの追放

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 夜の終わりは、たいてい無愛想だ。闇は静かに引いていくのに、朝は容赦なく押し寄せてくる。王宮の裁可の間──白い石壁はまだ冷えたままで、油の切れた古いヒンジみたいに、空気がぎしりと鳴った。

「──開廷」

 低い号令が落ちる。形式のための朝。形式のための裁き。形式のための別れ。私は玉座の間に隣接する小さな法廷に立っていた。席次に従う椅子が四角く並び、誰のためにというより、儀礼のために置かれた金の飾りが薄明の色を吸っている。

「被申立人、セラフィナ・ロジウム。出頭を確認」

 書記官の声は乾いていた。ユークレースと名札が見える。透明な石みたいな声。見たことがある。帝国議会の書記局に勤める、無臭の男。今朝ばかりは、その無臭が救いに思えた。

「本件は皇太子アウリス・カルスティ殿下の婚約破棄、およびロジウム公爵家に関わる国庫補填審議の付帯決議に基づく処分の宣言である。審理は略式、証言は省略。異議は事前に受理されていない──」

「待って」

 私は手を上げた。指先が自分のものじゃないみたいに硬い。冷たさが骨まで染みて、動かすたびに、氷を擦るみたいな音が内側で鳴る。

「略式は理解しているわ。ただ、ひとつだけ、確認を」

「許可」

「記録は、正確に。事実だけを。脚色はいらない」

 書記のユークレースがまばたきもせず頷く。「記録官として誓約済みです」と短く。大丈夫。あなたは嘘をつかない種類の人間だ。冷たいことには慣れている。

 審判席に座る男は、タンタライト侯──財務院から派遣された監督官で、頬にいつも人差し指の跡がついている。思考の癖が顔に刻まれた人間だ。彼は面倒くさそうに書類を捲る。

「では宣言する。第一、皇太子アウリス・カルスティ殿下とセラフィナ・ロジウムの婚約は、殿下の意思により、帝国元老院の承認をもって破棄された。第二、ロジウム公爵家は、先代より引き継がれた領地管理における会計上の不備につき、国庫の補填責を負う。これは監査報告第百十二号、付帯決議第五号によるもの。第三、上記二点を踏まえ、ロジウム家の爵位は剥奪、領地は没収、居宅は帝国へ返納される」

 言葉が石段を転がり落ちるみたいに、無感情に並ぶ。聞こえている。意味も分かる。なのに、頭の中の風景は静かな湖面だ。小石が落ちても波紋は広がらない。耳だけが真面目に働いている。

「質問は?」

「いいえ」

 舌は乾いていたのに、声は思ったよりも滑らかだった。私は自分の体が仕事を覚えていることに、ほんの少しだけ感謝する。歩き方、座り方、笑い方、耐え方。貴族教育は、生き方よりも“耐え方”を先に教える。

 扉が軋んで開き、遅れてアウリスが入ってきた。光の色をした髪は、朝に似合いすぎる。彼はきちんと礼をして、まっすぐ正面の席に座った。視線が触れた。彼の口元が少しだけ硬い。彼も眠っていないのだろう。胸のどこかが、しわになる。

「殿下、署名を」

 ユークレースが差し出す書類。アウリスは迷いなく羽根ペンを取り、滑らかな筆致で名前を置いていく。アウリス・カルスティ。何度も隣で見てきた字だ。私は自分の呼吸を遅らせる。吸って、数える。四まで。吐いて、四まで。習った通りに。心拍は命令に従ってくれない。

 タンタライト侯が新しい羊皮紙を広げる。「返還目録」。ロジウム家の所有物一覧。文字の列が、墓標みたいに並んでいる。銀器、書庫、楽器、馬、畑、風車小屋、湖、狩猟林。家族写真。写真に値段がつくのが、妙におかしくて、喉の奥で笑いが滑った。出なかった。偉い。

「なお、個人所有の装飾品は、収支計に影響しない範囲で持ち出しを許可する。──指輪については?」

 視線が私の左手に落ちる。親指の付け根で光る小さな銀。母の形見。ロジウムより、ほんの少し柔らかい色。私は無意識にそれを握る。

「それは……」

「母の、指輪です」

 ユークレースが記録にペン先を走らせる。カリカリという乾いた音が、脳髄の奥に直接触れてくる。私はその音に合わせて、内側で拍を刻む。壊れないために。音楽は、人を守る。たとえそれが、書記官のペンの音でも。

「私物認定でよろしいでしょう」

 タンタライト侯が肩をすくめる。「よろしい。返還目録から除外」

 アウリスが口を開いた。「セラフィナ」

 名前は、まだ彼の口で綺麗に響く。癖のない発音。王族の、耳に馴染む声。私は首だけで振り向く。動きを小さくすれば、感情の出入口も小さくできる。

「……ごめん」

 その単語は、朝の空気に似合わなかった。朝は始まりのためにある。謝罪は終わりのためにある。私は微笑む。角度、温度、速度。完璧に。

「殿下、手続きに集中を。記録します」

 ユークレースが言い添える。真面目で助かる。アウリスは、少しだけ視線を落とし、頷いた。

「構いませんわ、書記官。短い言葉なら。──殿下、謝罪は受け取りません。記録の邪魔になりますから」

「……きみは、いつも強い」

「強いふりが上手いだけ」

 タンタライト侯が咳払いで場を戻す。「続ける。被申立人は、本件処分に対して今後、異議申し立てを行わない旨を確認……」

「確認します」

 口が勝手に言う。異議を唱えるには時間が足りない。時間を稼ぐには、別の場所がいる。ここではない、どこか。私は指輪に爪を立てる。皮膚に小さな痛み。生きている。

 裁可の間に朝日が差し始めた。庇の影が床を這い、私の靴先に触れる。影の温度が少し上がった気がした。夜が完全に退く。朝が、無遠慮に私の輪郭を洗う。光に当たるほど、失うものの形がくっきりする。

「──以上をもって、セラフィナ・ロジウムに対する帝国の処分を確定する」

 タンタライト侯が木槌を打つ。乾いた音が三回。ひとつ、ふたつ、みっつ。簡単だ。人の人生の節が、こんなに簡単に刻まれる。

 椅子が軋み、礼が交わされ、人々が散っていく。式典用の衣擦れ、香の匂い、革靴の削れた音。動物園の朝みたいに、ばらばらに起きて、ばらばらに歩く。私は最後に立つ。立ち上がり方まで優雅であれと、骨が命令してくる。従う。無駄な誇りが、まだ体に残っている。

「セラフィナ」

 また、彼の声。私は足を止める。振り向かない。背中に視線が刺さる。

「君が望むなら、支援を──」

「殿下」

 振り向いた。今度はゆっくり。彼の目は、痛みに似た誠実さで濡れていた。私の笑みは、乾いた音を立てて形を保つ。

「帝国は、私物じゃない。殿下の情けが、帝国の制度を汚すのは、きっとお嫌いでしょう?」

「……そうだね」

「だから、やめましょう。正しく、終えましょう」

 彼は唇を噛んだ。その仕草に、昔の少年の面影が少しだけ戻る。庭で風に吹かれながら、彼はよくこうして言葉を止めた。私は、その沈黙を愛した。今は、その沈黙から目を逸らす。

「ごきげんよう、殿下」

 礼をして、歩く。扉へ。扉の外に、世界がいる。世界は、私を待っていない。

 廊下を出ると、フィオナがいた。薄いピンクのエプロンドレスが、朝の色に馴染んで見える。彼女の目は泣き腫らして、でも、笑う。

「……おはようございます、セラフィナ様」

「おはよう、フィオナ」

「ずっと、ここにいました。勝手に。怒られました」

「怒る人がいるのね。元気で何より」

 言いながら、指先で彼女の目元を見やる。赤い。冷たい布で押さえた方がいい。そういう言葉が喉まで来て、引っ込む。私はもう、彼女に指示を出す立場ではない。

「荷物は……」

「まとめました。必要なものだけ。あの、あの、指輪は……」

「持っているわ」

 手を上げ、銀の輪を見せる。フィオナがほっと息を漏らす。彼女は私の心を守る鍵みたいに、その指輪のことを気にかけてきた。母の形見。ロジウム家の女たちの小さな祈り。

「私、ついて行きます」

 彼女の声は小さく、でも芯がある。私は首を横に振った。

「駄目よ。あなたの雇用主は帝国。私はもう、帝国の女じゃない。私についてきたら、あなたの人生が台無しになる」

「台無しにしたのは誰ですか。私の意思は、私のものです」

 フィオナらしい言葉だ。彼女はいつだって私より直線的だ。私は、直線が嫌いじゃない。羨ましいだけ。

「それでも、あなたは残るべき。ここで、あなたの正しさを生かして」

「正しさなんて、わたし、持ってません。セラフィナ様が正しいと思う方に、私は行きたい」

「その言い方、ずるい」

 私は笑ってしまった。フィオナも笑う。泣き笑い。朝の光が、彼女の涙の跡を透明にする。

「……考えるわ。今は、まず出る。朝のうちに」

「馬車が裏手に」

 私は頷き、歩き出す。柱の影、石床の冷たさ、廊下に差す光の角度が、すべて見慣れているのに、もう私のものではない。知っている家が、よそよそしい。家具が位置をずらして、見知らぬ顔を作っている気さえする。

 裏門へ向かう途中、壁に掲げられた家紋に目が止まる。銀白の双魚。現在は“帝国領へ返納準備中”の赤い印が貼られている。赤は温かい色のはずなのに、心の温度が下がる。

「セラフィナ様」

 後ろから呼ぶ声。振り返ると、管理官のブロンザイトが帳簿を抱えて立っていた。地味で堅実な男。ある意味で、帝国の骨だ。

「屋敷明け渡しの期日確認です。本日の日没までに」

「分かったわ」

「動産の引き渡しは三日以内。鍵は……」

「置いていく」

「助かります」

 彼の言葉には本当に助かっている響きがあって、ちょっとだけ心が柔らかくなる。システムは、個人の心で微妙に支えられている。それでも、システムは止まらない。

 裏門を抜ける。冬の朝の空が広がる。帝都の空は、高くて、冷たくて、機嫌が悪いときほど澄み渡る。今日がいい例だ。青の中に白い傷のような雲が走り、屋根の上に氷の息が漂っている。吐いた息が細く長く伸び、すぐに折れて消える。

 御者台の前で、馬が鼻を鳴らす。息が白いのは、あの子も同じ。生きている証拠。私は馬車に乗り込む前、もう一度だけ振り返った。屋敷の壁、窓、庭。子どもの頃にかくれんぼをして見つかった場所、母の笑い声が風鈴みたいに残っている回廊、父の厳しい沈黙が今も座っている椅子。見納めにするには情報量が多すぎる。目が混乱する。

「行って」

 声が震えなかったのは奇跡だ。扉が閉まる。布張りの壁の匂い。革の座面の硬さ。揺れが始まる。石畳のリズムが、静かに体の奥に届く。心臓が勝手に合わせようとして、少しずれる。ずれた拍の間に、空白の痛みが挟まる。

「セラフィナ様」

 横に座ったフィオナが、膝の上の小さな包みを開いた。パンと、チーズと、干した果物。静かな朝食。涙の味はしない。

「ありがとう」

「食べないと、怒ります」

「誰が?」

「わたしが」

「怖い侍女ね」

 少しずつ食べる。口の中で、乾いたパンが水を求めて膨らむ。喉を通るとき、現実感が増す。私はまだ、体を維持している。これは重要だ。壊れるのは心だけでいい。体まで壊したら、全部終わる。

 窓の外に、帝都が流れていく。朝の市場は設営中。木箱、藁、魚の匂い、蜜菓子の湯気。行き交う人々の声。笑い、怒鳴り、ため息。誰も、私の名前を知らない。この匿名性は、刃物の背のように安全で、同時に、刃物のように心を裂く。

「見える?」

 フィオナが指さす。遠くに皇宮の尖塔。薄い氷の上に乗った針みたいに細い。あそこから、私は追い出された。あそこから、私たちは世界を眺めていた。視点が変わるだけで、世界はまるで別の楽器みたいに響きを変える。

「空が……笑ってるみたい」

 思わず口からこぼれた言葉に、自分で驚く。帝都の空は冷たく高く、雲は薄い切り傷みたいに伸び、陽は氷の表面を踏む光り方をしている。私の栄光を知っていた空が、鼻で笑っている。お似合いよ、と言っている。墜落こそが舞台の見せ場だと。

 車輪が少し大きな石に乗り上げて、馬車が跳ねた。体が弾かれ、指輪がかすかに鳴る。母の指輪。私の退路の最後の光。

「怖い?」

 フィオナが問う。私は少し考えてから、頷いた。

「怖いわ。ちゃんと」

「よかった」

「よかった?」

「怖いのに笑ってたら、もっと心配でした」

「今、笑ってない?」

「口元だけ。目は……怒ってる」

「怒る資格、あるのかしら」

「資格が必要ですか」

 フィオナは、たまに刃になる。優しさの刃。切り口が綺麗で、痛みが遅れてくる。私は視線を窓に戻す。朝の光が建物の角をくっきり見せ、路地の影が濃く沈む。世界は輪郭を取り戻し、私は輪郭を失っていく。

 角を曲がるたび、馴染んだ風景が背中に回り、見えなくなる。そこここに、昨日までの私が置き忘れた小さな痕跡がある。笑い声、足音、約束。回収する時間は与えられない。世界は、置いていくことを強要する。

 市門が近づく。見張りの兵が訝しげに覗き込み、すぐに視線を逸らす。「通せ」。声が低く響く。出る。帝都の輪郭の外に。凍った草を踏む音が、車輪の下から細く上がる。冷たい匂い。冬の匂い。自分が動物だと、体が思い出す。

 しばらく沈黙が続いた。沈黙にも種類がある。今のは、呼吸を整えるための沈黙。誰も言葉の責任を背負いたくない時の沈黙。やがて、フィオナが小さな声で言う。

「これから、どうしますか」

「分からない」

「分からないを、初めて聞きました」

「私も初めて言ったわ」

 笑いそうになって、笑わない。笑いはエネルギーを使う。節約。私は肩の力を少し抜いた。体が、重さを自覚する。

「でも、ひとつだけ決めている」

「なにを」

「戻らない」

 フィオナが私を見る。視線に、驚きと納得が半分ずつ。

「戻らないで、どこへ?」

「前へ」

「前って、どっちですか」

「まだ分からない。でも、後ろじゃない方」

 フィオナは目を細め、ふっと笑った。「詩人ですね」

「現実逃避とも言う」

「それでも、セラフィナ様らしい」

 馬車が丘を越える。帝都の屋根が、背後の地平線に沈んでいく。空はますます青く、とても冷たく、手を伸ばせば切れそうだ。私は窓枠を持つ手に力を込める。指の骨が抗議する。構わない。骨があることを確かめたかった。

「ねぇ、フィオナ」

「はい」

「もし、誰かが私に手を差し伸べたら、私、どうしたらいい?」

「掴めばいい」

「簡単に言う」

「難しく考えるのは、掴んでからでもできます」

「……そうね」

 私の視界に、黒い外套を着た数人の影がよぎる。街道脇の茶屋。朝一番の旅人たち。フードの陰から、こちらを一瞬だけ窺う視線。その中に、こちらの輪郭を測る、鋭い目があった気がした。気のせいかもしれない。違うかもしれない。どちらでもいい。今の私は、どちらでも良くないことを選び続ける。

 母の指輪を握り直す。銀の冷たさは、朝の空の冷たさと同じ質をしている。だからこそ、手のひらで温められる。温まるということは、変えられるということ。変えられるということは、選べるということ。選べるということは──まだ、終わっていないということ。

 私は窓を少し開け、冷たい風を肺に入れた。痛い。けれど、鮮やか。肺が、世界の輪郭で満たされる。背筋が伸びる。

「フィオナ」

「はい」

「ありがとう。今は、その言葉だけ」

「はい」

 彼女はそれ以外、何も言わない。沈黙の種類が変わる。今度は、同じ方向を向く沈黙。ふたりで背中を押す沈黙。

 帝都の空は、相変わらず冷たく高い。笑っているなら、笑わせておけばいい。嘲笑は、いつか喝采に聞こえる。そういうふうに、私は世界を読み替える。そういうふうにしか、生きられない。

 夜明けは無愛想に訪れたけれど、私の追放は、私の始まりだ。形式の言葉が私から多くを奪い、私は形式の笑みでそれを受け取った。取引は終了。契約は完了。次は、私の手で書く条文の番。

 馬車は、帝国の外縁へと小さく揺れながら進む。凍った草の匂いが、かすかに甘い。私は目を細め、指輪を親指で擦る。小さな銀の輪が、肌の上で微かな音を立てた。胸の奥で、昨夜の壊れる音は、まだかすかに続いている。だけど、その隙間に、別の新しい音が生まれ始めていた。

 鼓動。計画。微笑み。

 全部合わせて、音楽にするのは、私だ。
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