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第15話 私はもう、誰かの都合では生きない
しおりを挟む答えは、いつだって最悪の形で見つかる。
それまで積み上げてきた仮説も、記録の照合も、地脈観測も、結界塔の逆流波形も、全部を最後にひとつへ束ねるのは、たいてい“それしか残っていない”という現実だった。
中立会館の最深部に設けられた臨時解析室で、リリアは机の上に広げられた術式図を見つめていた。
何枚もの古文書。
前世の記憶から書き起こした補完式。
奈落封環の現行構造。
王都地下の黒蝕孔の断面。
そして、その上に重ねられた、自分の手で書いた新しい線。
紙の上には、救いみたいな形をした絶望があった。
「……やっぱり、これしかない」
かすれた声で言うと、室内にいた全員が黙った。
エドガーは腕を組んだまま目を閉じ、帝国側研究員たちは息を呑んで術式図を見つめている。王国側から立ち会っている数名の術師たちは、さっきから顔色が悪い。理解したくない答えほど、言葉になる前に空気が知るのだ。
カイルだけが、少し離れた位置からリリアを見ていた。
「説明しろ」
低い声。
リリアは一度だけ目を閉じ、ゆっくり開く。
「黒蝕孔を完全封印するには、今の封環を補修するだけじゃ足りません。綻びを繕っても、星喰いの圧が強すぎる。今はもう、傷んだ檻を直す段階を越えてる」
「再構築か」
エドガーが唸る。
「はい。封環そのものを、一段深い位相で組み直す必要があります」
「そんなことが可能なのか」
王国側術師の一人が青ざめた顔で言う。
リリアは術式図の中央を指でなぞった。
「可能です。少なくとも理論上は」
「理論上、か」
エドガーの声が苦くなる。
「問題は方法です」
その一言に、また室内が重くなる。
リリアは術式図のもう一枚をめくった。そこには、前世の封印術式と今世の魂魄反応を書き重ねた複雑な構造が描かれている。普通の魔導師なら見ただけで頭が痛くなるような線の密度だ。
「前世の私は、星喰いを封じるために“賢者としての完全な術式人格”を使いました」
自分で言っていて嫌になるほど、前世の言葉は冷たく響く。
「つまり、知識だけじゃない。記憶、思考、判断基準、その全部をひとつの術式として使った」
「人格を術式化したのか……」
研究員が呟く。
「だから今回も、同じ深度まで潜らないと届かないんです」
「今の君では足りない?」
カイルが問う。
リリアは視線を術式図に落としたまま頷いた。
「今の私には、前世の知識が断片的に戻ってる。でも、それだけじゃ足りない。黒蝕孔の最深部へ触れるには、“前世の賢者としての私”と“今世のリリアとしての私”を、一時的に重ねる必要がある」
説明した瞬間、王国側の空気がさらに重くなった。
「そんな危険な真似を……」
「待て、それはつまり」
「はい」
リリアは顔を上げた。
「私自身が、星喰いに一番近い器になる可能性があります」
言葉が落ちたあと、誰もすぐには息をしなかった。
器。
その単語の意味を、この部屋にいる人間は全員理解している。封じるために近づけば、当然、向こうからも手が届く。こちらが深く潜るほど、星喰いは深く絡みついてくる。
つまりこの最終手段は、黒蝕孔を再封印する術式であると同時に、リリア自身を“次の入り口”にしかねない危険な賭けだった。
「成功率は」
カイルが短く問う。
リリアは少しだけ笑った。笑ったつもりだった。たぶん、ほとんど笑えていなかったと思う。
「聞きます?」
「聞く」
「前世の私が世界を壊しかけた時点で、あまり縁起のいい術じゃないですよ」
「それでもだ」
「……五分、より少し悪いくらいです」
「正直すぎる」
「嘘をついても意味がないので」
エドガーが深く息を吐いた。
「術式は成立する。だが、引きずられた場合の対処がない」
「あります」
リリアは別の紙を出した。
「最終切断式です」
「何だと?」
「私が器化しかけたら、封環ごと魂魄接続を切る」
「それは死を前提にしている」
「そうですね」
あまりにも静かに言ったせいか、自分でも少し遅れて、その内容の重さが胸へ落ちてきた。
死ぬかもしれない。
それどころか、死ねればまだましで、星喰いに呑まれたまま残る可能性だってある。
怖い。
喉の奥が、じくじくするほど怖い。
でも、それでも。
「他にありますか」
リリアは周囲を見た。
「私が知らない、もっと安全で、確実で、世界を壊さず、王都も辺境も守れて、星喰いも再封印できる方法」
誰も答えない。
答えられるわけがない。
ここまで来るまでに、どれだけの仮説を試し、捨て、修正したか。結界補修、分散封印、地脈遮断、眷属逆流阻害。どれも足りなかった。どれも、根本の飢えへ届かなかった。
リリアは静かに紙を揃えた。
「だから、これしかない」
「“これしかない”は」
エドガーが低く言う。
「覚悟を決める言葉としては便利だが、選ぶ者にとっては呪いでもある」
「知ってます」
「では、軽々しく使うな」
「……はい」
そのやり取りのあと、カイルが口を開いた。
「今日はここまでだ」
「殿下?」
王国側術師が顔を上げる。
「最終判断はこの場でしない」
「しかし時間が」
「分かっている」
カイルの声は冷静だった。
「だからこそ、答えを出す人間を追い詰めた状態で決めさせない」
その言葉に、リリアはわずかに目を伏せた。
ありがたい、とは少し違う。
でも、助かる。
今ここで全員の視線に押されて頷けば、それはまた“必要だからそうした”に回収されてしまう気がしたから。
◇
夜は、思ったより静かだった。
王都はまだ不穏に揺れている。避難の音も、遠くの警鐘も、完全には止んでいない。けれど中立会館の屋上へ出ると、風の音だけがやけにくっきりして聞こえた。
リリアは石の手すりに両手を置き、夜空を見上げていた。
星が出ている。
こんな時でも空は綺麗だ。
世界が壊れかけている時ほど、空がやけに澄んで見えるのはどうしてだろうと、前世の記憶のどこかでも同じことを思った気がした。
「探した」
背後から声。
振り向かなくても分かる。カイルだ。
「探されるほど逃げてませんよ」
「そういう問題じゃない」
「面倒な人」
「知っている」
彼は隣まで来ても、すぐには何も言わなかった。
風が吹く。
黒い髪が少し揺れる。
その沈黙は不思議と重くない。言葉を急かさない沈黙だ。
「怖いです」
先に言ったのはリリアの方だった。
夜空を見たまま、ぽつりと落とす。
「たぶん、今までで一番」
「だろうな」
「前世の記憶が戻るたびに思うんです。あの時の私は、きっと正しいことをしようとした」
「……」
「でも結果は、世界崩壊寸前」
喉の奥が少しだけ詰まる。
「正しさって、なんなんでしょうね」
「難しい問いだな」
「答え、持ってます?」
「ない」
即答だった。
「だから自分で選ぶしかない」
リリアは目を細める。
「皇子殿下、本当にそれ好きですね」
「そうか?」
「自分で選べ、って」
「他人に強制された答えは、崩れた時に支えにならない」
その言葉は、夜風よりずっと冷たくて、ずっと優しかった。
リリアは手すりに額をつけたい気分になったが、さすがにやめた。そんなことをしたら本当に弱りきった人みたいで、少し悔しい。
「私、前は」
言葉を選ぶ。
「“王国が滅びても知らない”って、本気で思ってました」
「今も半分はそうだろう」
「半分は、ですね」
苦笑する。
あの頃のその言葉は、怒りと悔しさと、捨てられた子どもの痩せ我慢みたいなものだった。
どうせ誰も私を必要としないなら、私も知らない。困っても助けない。そんなふうに言うしか、自分を守る方法がなかった。
でも今は、少しだけ意味が変わってきている。
「今の私は」
リリアはゆっくり言った。
「もう、王国の都合で生きたくないんです」
「……」
「家のためでも、王子のためでも、国のためでもなくて。私がやるなら、私が選んでやる」
「それでいい」
「そう思えたの、最近なんですよ」
「十分だ」
「遅くないですか」
「遅くない。君はずっと、自分で選ぶ前に役目を押しつけられてきた」
カイルは淡々としていた。
「今さらじゃない。今ようやく、その段階に来ただけだ」
「……」
「だから、答えを急がなくていい」
「でも時間はない」
「知っている」
そこで彼は、初めて少しだけ声を落とした。
「だからこそ、俺は止めない」
「え?」
「君が最終手段を選ぶなら、止めるより先に準備をする」
「……皇子殿下」
「ただし」
黄金の瞳が、まっすぐこちらを見る。
「戻れなくなったら、俺が止める」
その一言で、風が止まった気がした。
止める。
それは、優しい約束ではない。
助けるとも、絶対に救うとも言っていない。
もし星喰いに引きずられ、器になりかけたら、自分を斬る覚悟まで含んだ言葉だ。
なのに、どうしようもなく救われた。
「……ひどいですね」
リリアはかすれた声で言う。
「そうか」
「そこは“必ず戻す”じゃないんだ」
「嘘になる」
「わかってます」
少し笑う。
少しだけ泣きそうにもなる。
「でも、すごく……安心しました」
「そうか」
「戻れなかった時、誰にも止められずに終わるのが、一番怖かったから」
前世の最後の記憶の中にも、それに近い恐怖がある。
世界を救うつもりで力を使いながら、自分自身が壊れていく感覚。誰も届かないところへ落ちていくような孤独。
もしまた同じことになるなら。
その時は、誰かに止めてほしい。
止める側に立つ人間がいると分かっただけで、暗闇の底に一本、杭が打たれたみたいだった。
「ありがとう、ございます」 「礼は要らない」
「そう言うと思いました」
「だろうな」
短い沈黙。
屋上から見える王都の灯りは、まばらに揺れている。避難区画の灯は少なく、王城寄りの灯は強い。その差が、この国が何を優先してきたかをそのまま映しているようで、少しだけ苦い。
「皇子殿下」
「何だ」
「もし私がやるって決めたら」
「やる」
「即答……」
「君が自分で選んだなら、俺はそこに立つと言った」
「そうでしたね」
その言葉を胸の中で転がす。
誰かに利用されるためじゃない。
期待に応えるためでもない。
捨てられないためでもない。
自分で選んで、世界を守る。
その発想自体が、リリアにはまだ少し眩しかった。
でも、嫌ではなかった。
むしろ、それしかもう欲しくない気がした。
◇
翌朝、最終解析室には再び全員が揃っていた。
帝国側研究員、王国側術師、エドガー、カイル。そして臨席を許されたアルベルトとロイド。セレナはまだ隔離観察中だ。残滓の剥離は進んでいるが、封環の揺れが強い今、完全に安全とは言えない。
机の上には、昨夜から整え直された術式構造図が並ぶ。
リリアはその前に立った。
胸の奥はまだ怖い。
足元も少しだけ冷たい。
でも、昨日の夜の自分とは違うことが一つある。
これは、押しつけられる役目ではない。
自分で選ぶかどうかを、今ここで自分で決められる。
それだけで、恐怖の形が少し変わる。
「結論を言います」
リリアは静かに告げた。
「最終手段の術式、実行準備に入ります」
室内の空気がぴんと張る。
「ただし、条件があります」 その言葉で、何人かがわずかに息をついた。リリアらしい、という顔も混じる。
「第一に、この術式の実行主体は私です。王家の命令でも、帝国の命令でもありません。私がやると決めたからやる」
「……」
「第二に、失敗時の最終切断権限は、皇子カイル・ヴァルディオンに委ねます」
王国側がざわめく。
「何だと」
「帝国側へそこまでの権限を?」
「封印術式そのものが帝国管理下になるぞ!」
アルベルトは黙っていた。
ロイドもまた、何も言わない。
リリアは視線を動かさず続ける。
「第三に、術式実行後、生存していた場合でも、私の身柄と今後の選択は私自身が決めます。王国は一切の拘束権を持ちません」
「それは……」
「当然です」
リリアの声は揺れなかった。
「今さらまた、終わったら王家に戻れとか、侯爵家の責務を果たせとか、そういう話をされるつもりはないので」
王国側の数名が言葉に詰まる。
図星なのだろう。
「最後に」
リリアは一度だけ息を吸った。
「これは“王国を救うため”の術式ではありません。星喰いを再封印し、世界の循環を守るためのものです。そこを履き違えないでください」
その言葉は、彼女自身の中にも深く落ちていった。
そうだ。
もう、“王国が滅びても知らない”なとという、子どもっぽい捨て台詞ではない。
王国がどうなろうと本当に無関心、という意味でもない。
そうじゃない。
私はもう、お前たちの都合では生きない。
その宣言なのだ。
必要だから差し出せ。
国のためだから耐えろ。
家のためだから黙っていろ。
そんな言葉で自分を使わせないための、静かで頑固な線引きだ。
リリアは机の上の術式図へ指を置く。
怖い。
それでも、選んだ。
「……準備を始めましょう」
その声は、昨日までの彼女より、ほんの少しだけ強かった。
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