婚約者に捨てられた夜、異世界で猫と運命が再起動!猫がいるので全部うまくいきます

タマ マコト

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第2話:異世界、感情が匂いになる

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 目を開けた瞬間、最初に思ったのは――「天井がない」だった。

 見上げた先にあるのは、淡い銀色の空。
 雲というより、薄い膜みたいな光がゆっくり漂っていて、そこに影が落ちている。
 影? 違う。影じゃない。
 光の粒が、空気中をふわふわ漂っている。雨粒じゃない、埃でもない。
 小さな、発光する花粉みたいなものが、呼吸に合わせて鼻先へ寄ってくる。

「……ここ、どこ……」

 声が掠れて、喉が鉄っぽい。
 空気が、甘いのに、どこか血の匂いがする。鉄の匂い。
 でも不快じゃない。むしろ、体の芯が“目覚める匂い”だ。

 あかりは身を起こそうとして、失敗した。
 ふわっと体が軽い。軽すぎて、自分の重心が掴めない。
 雨に濡れたコートもない。靴も違う。スニーカーじゃない、柔らかい革靴みたいなものを履いている。
 髪は乾いているのに、指先だけが冷たい。

「……夢?」

 呟いた瞬間、肩のあたりがもぞもぞ動いた。

「夢なら、もうちょっと気持ちよくして」

 低い声。
 耳のすぐ近くで鳴って、背筋がぞくっとする。

 あかりはゆっくり首を動かした。
 肩の上に、猫が乗っていた。
 濡れていない。毛並みはふわっとしていて、金色の瞳がこちらを覗き込む。
 その瞳だけは昨日の路地裏のまま、燃えるみたいに静かだ。

「……ルゥ」

「うん」

 猫――ルゥは短く返事をして、当然みたいにあかりの肩で丸くなる。
 重さはあるのに、温度がちょうどいい。カイロみたいにじんわりくる。

「……喋る猫がいるってことは、夢じゃない」

「その推理、好き」

「好きって言われても……」

 あかりは自分の声が妙に落ち着いていることに気づいた。
 パニックになりそうな場面なのに、心が妙に静かだ。
 それが逆に怖い。
 あれだけ泣いて、あれだけ崩れたのに。
 今は、涙がどこかに引っ込んでしまったみたい。

 周囲を見回す。
 草原。短い草が波みたいに揺れて、遠くに森が見える。
 森の向こうは霞んでいて、山なのか雲なのか分からない。
 風が頬を撫でる。その風が甘い鉄の匂いを運んでくる。

「ここ、地球じゃない……」

「そう。異世界」

 ルゥはあっさり言った。
 その軽さに、あかりの喉が詰まる。

「……異世界って、ほんとにあるんだ」

「あるよ。きみが今、そこにいる」

「いや、そうだけど……」

 現実の確認をしているだけで、膝が笑いそうになる。
 あかりは地面に手をついた。
 草が指に触れて、ちゃんと冷たい。湿り気もある。
 夢みたいにフワフワじゃない。
 “ここにある”感触だ。

 そのとき、鼻先をふわっと温かい匂いが通った。
 甘い、焼き菓子みたいな匂い。
 でも周囲には誰もいない。森しかない。

「……匂い、変じゃない?」

「変って言うか、ここはそういう世界」

「そういう世界って?」

 ルゥは肩の上で体勢を変えて、あかりの耳に近づいた。
 わざとだ。絶対わざと。

「感情が匂いになる」

「……は?」

「あと、光にもなる」

 ルゥの尻尾がふわっと揺れる。
 その尻尾の先に、さっき空に漂っていた光の粒が、吸い寄せられるみたいに集まってくる。
 きらきらと、呼吸するみたいに輝く。

「……すごい。なに、それ」

「縁の粒。ここは“縁”が見える世界。名前は、リュミエル」

「縁……えにし?」

「そう。人と人の繋がり。約束。好きとか嫌いとか、信頼とか裏切りとか。そういうのが、見える」

 あかりは唾を飲み込んだ。
 見える、ってことは――隠せない、ってことだ。
 裏切りも? 嘘も?

「じゃあ、嘘もバレるの?」

「バレる。嘘はね、灰色」

 ルゥが前足を上げて、あかりの手の甲をちょん、と叩いた。
 その瞬間、あかりの指先に、ほんの少しだけざらつくものがまとわりついた気がした。
 目を凝らすと、指先の周りに鈍い灰色の靄が薄く漂っている。

「……これ、なに」

「今、きみ、ちょっと嘘ついた」

「え、私?」

「『落ち着いてる』って嘘」

 胸が、ずん、と重くなる。
 図星。
 あかりは落ち着いてなんかいない。
 ただ、感情が凍っているだけだ。

「……私、怖いよ」

「うん」

「帰りたいよ」

「うん」

「……でも帰れないの?」

 ルゥは少しだけ黙った。
 その沈黙が、風より冷たかった。

「帰れるかどうかは、あとで。今は――きみの運命が再起動中。慌てないで」

「……運命が再起動中って、何それ。私、アプリじゃないって言ったよね」

「似たようなもんだよ。心って、フリーズしやすい」

 ルゥは平然としている。
 でも、その声の奥には、妙な確信がある。
 “知ってる”人の声。
 この世界のルールを。

 あかりは立ち上がった。
 身体は軽いけど、足元はしっかりしている。
 空気が肺に入って、鉄の甘さが喉に残る。
 思わず咳をした。

「……歩けば、街とかある?」

「ある。けど、いきなり行くと詰む」

「詰むって、ゲーム?」

「ゲームじゃないけど、詰むは詰む」

「言い方が軽い!」

 あかりが声を荒げると、空気中の光の粒がふわっと揺れた。
 怒りの匂いが、スパイスみたいに立つ。
 ピリッとして、鼻の奥が熱い。

「……私、怒ってるんだ」

「うん、いいこと」

「え?」

「怒れるってことは、まだ生きてる」

 ルゥの言葉が、胸の真ん中を叩いた。
 雨の夜、あかりは壊れそうで、壊れて、でも壊れ切れなかった。
 その残り火が、怒りになっている。

「……生きてる」

 呟くと、少しだけ胸が楽になった。
 不思議だ。
 怒りは苦しいのに、呼吸ができる。

 あかりは自分の服装を見下ろした。
 黒いワンピースみたいな、動きやすい服。
 胸元に、見慣れない紋章がある。

「……これ、なに」

 黒い裂け目みたいな模様。
 肌の上じゃない。服の上でもない。
 “自分の存在”に直接刻まれている感覚。
 見ようとすると、胸の奥が痛む。

 ルゥがその紋章を見て、目を細めた。

「棄却(ききゃく)の印」

「……ききゃく?」

「捨てられた者につく印」

 言葉が、冷たい刃みたいに刺さった。
 捨てられた者。
 それは、昨日の夜のあかりそのもの。

「……なんで。ここでも」

「ここは縁が見える世界だから。縁を切られた傷が、そのまま見える」

「じゃあ、私、ここでは……」

「弱い立場」

 ルゥはあっさり言い切った。
 慰めもしない。
 でも嘘がない。
 その嘘のなさが、少しだけ救いになる。
 優しい言葉で包まれてまた騙されるより、ずっと。

「……棄却の印があると、どうなるの」

「嫌われる。避けられる。場合によっては追い払われる」

「最悪じゃん」

「最悪だよ」

 ルゥはさらっと同意した。
 そして、あかりの頬に自分の頭を軽く擦りつける。
 温かい。
 その温かさが、じわっと心に染みて、逆に涙が出そうになる。

「……なんで、私をここに連れてきたの」

 問いは、責めるためじゃなかった。
 答えが欲しかった。
 自分がこの世界に落ちた理由。
 理由がないと、怖すぎる。

 ルゥはあかりの肩から飛び降りて、草の上に着地した。
 雨の日の路地裏で見た痩せた背中じゃない。
 今のルゥは、しなやかで、どこか堂々としている。

「きみが望んだから」

「望んでない!」

「望んだ。『終わらせたい』って思ったでしょ」

 息が止まる。
 あかりは反射的に胸を押さえた。
 昨日の夜、心の底で確かに思った。
 全部終わってしまえばいい、と。

「……思った。でも、それは……」

「本音。きみの心がフリーズ寸前だった。だから再起動が必要だった」

「再起動って、つまり、リセット?」

「リセットじゃない。続き」

 ルゥは草を踏み、あかりの足元をくるりと回る。
 その動きに合わせて、空気中の光の粒が尾を引くみたいに揺れる。

「きみは捨てられた。縁を切られた。けど、その瞬間、きみの運命は終わってない。むしろ、変なふうに動き出した」

「変なふうに……」

「普通の人なら、棄却の印はただの傷。でも、きみの印は、深い。再起動の鍵が刺さってる」

 あかりは理解できない。
 でも、胸の痛みだけは“そうだ”と言っている。

「……私、どうすればいいの」

「まず、街に行く」

「さっき詰むって言ったじゃん!」

「詰まないように行く。今からルールを叩き込む」

 ルゥは前足をぴん、と立てた。
 その姿勢が妙に偉そうで、笑いそうになる。
 でも、笑うと泣きそうなので、あかりは唇を噛んだ。

「ルールって?」

「一、棄却の印を見せない。なるべく隠す」

「隠せるの? “存在に刻まれてる”んだよね?」

「完全には無理。でも、服で隠したり、匂いを散らしたりはできる」

「匂い?」

「感情の匂い。きみ、今ずっと“捨てられた匂い”してる。酸っぱくて、冷たい。これが目立つ」

 あかりは鼻を鳴らした。

「私、そんな匂いするの……最悪」

「大丈夫。匂いは変えられる。感情が変われば」

「簡単に言うなあ……」

「簡単じゃない。だから猫がいる」

 ルゥはさらっと言って、あかりを見上げる。
 金色の瞳が、まっすぐ。
 そこに“期待”がないのが、ありがたい。
 期待は重い。
 期待は、裏切りを生む。

「二、嘘はつかない。灰色がまとわりつく」

「……じゃあ、愛想笑いもダメ?」

「ダメ。ここでは、愛想笑いが一番バレる。むしろ敵を呼ぶ」

「地獄」

「うん。地獄っぽいけど、慣れる」

「慣れたくない……」

「三、契約に気をつける。この世界は縁が価値。軽く頷くと、縛られる」

 あかりは背筋が寒くなった。
 現代でも、軽い同意が後で首を絞めることはある。
 でもここでは、それが“魔法みたいに”本当に縛るのか。

「……怖い」

「怖いなら、怖いって言って」

 ルゥはまた同じことを言う。
 あかりは息を吸って、吐いた。

「怖い」

 言った瞬間、空気が少しだけ柔らかくなった気がした。
 甘い鉄の匂いの中に、ほんの少しだけ、温かい匂いが混じる。
 ミルクみたいな、安心の匂い。

「いい。今のは白い匂い」

「白い匂いって何……」

「正直な匂い」

 ルゥは満足そうに尻尾を揺らす。

 あかりは空を見上げた。
 銀色の空が、遠い。
 ここに来た理由は分からない。
 帰れるかどうかも分からない。
 でも、“終わってない”と言われた。
 その言葉だけが、今のあかりの手すりだった。

「……ねえ、ルゥ」

「なに」

「私、ここで生きられるの?」

 自分の声が震える。
 震えが、恥ずかしい。
 でも、それも正直だ。

 ルゥは草の上で一度だけ瞬きをした。
 そして、あかりの足に頭を擦りつける。
 猫の行為は、言葉よりも強い。

「生きられる。きみ、しぶとい」

「褒めてる?」

「褒めてる。捨てられても立ってる。泣いても歩ける。しぶといのは才能」

 あかりの胸が、きゅっと痛んだ。
 痛いのに、温かい。
 泣きそうになって、でも泣かない。
 今は、歩かないといけない気がした。

「……よし」

 小さく言って、あかりは一歩踏み出した。
 草が靴底で鳴る。
 空気中の光の粒が、あかりの周囲に集まってきて、ふわっと舞う。
 まるで歓迎されているみたいで、でもそれが怖い。

「ねえ、これ……私に寄ってきてる?」

「うん。縁の粒は、傷に集まる。きみ、深い傷持ちだから」

「嬉しくない……」

「大丈夫。傷は、悪いものだけじゃない」

 ルゥが先に歩く。
 猫の背中は小さいのに、なぜか頼もしい。
 あかりはその後ろを追いながら、胸元の黒い裂け目に触れた。
 指先がひりっとする。
 そこに確かに“痛み”がある。
 でも――痛みがあるなら、生きてる。

 森へ向かう道の途中で、遠くに人影が見えた。
 荷車を引いた男。フードを被った女。
 彼らの周囲には、色とりどりの光の粒が漂っている。
 笑い声の匂いが甘く、警戒の匂いが辛い。
 感情が風に乗って流れてくる。

 あかりは本能的に胸元を押さえた。
 棄却の印。
 見られたら終わる。

「ルゥ……」

「うん。ここからが本番」

 ルゥは振り返らずに言った。
 その声は軽いのに、芯がある。

「きみの運命、いま再起動中。慌てないで。焦ると匂いが濃くなる」

「匂いって……私、香水じゃないんだけど」

「似たようなもんだよ」

 またそれ。
 あかりは笑いそうになって、今度はちゃんと笑った。
 少しだけ。ほんの少しだけ。

 すると、胸元の裂け目が、ほんの一瞬だけ――微かに熱を持った気がした。
 黒いままなのに、そこに小さな灯が生まれたみたいに。

 あかりは息を吸う。
 甘い鉄の匂いの中に、確かに自分の匂いが混じっている。
 怖い匂い。寂しい匂い。
 でも、さっきより少しだけ、白い匂い。

 捨てられた夜は終わらない。
 でも、終わらせない。

 ルゥの背中を追って、あかりは人影のほうへ歩き出した。
 銀色の空の下で、光の粒が舞う。
 それは祝福じゃない。
 ただの現象。
 けれど今のあかりには、それが“始まりの合図”に見えた。
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