婚約者に捨てられた夜、異世界で猫と運命が再起動!猫がいるので全部うまくいきます

タマ マコト

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第4話:追放の始まり、選択肢のない街

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 朝の空気は、昨日の涙の匂いを薄めてくれた。
 焚火の残り香と、湿った草の青い匂い。
 それだけで、あかりは「まだ生きてる」と思えた。

 目を覚ますと、ルゥはあかりの膝の上にいた。
 猫のくせに、当たり前みたいに居座っている。
 昨夜の前足の温度が、まだ手の甲に残っている気がした。

「……おはよ」

「おはよ。顔、少しマシ」

「失礼」

「事実。泣くと塩が抜ける」

「なにそれ。人間、干物じゃないんだけど」

 あかりは小さく笑って、立ち上がった。
 身体がだるい。肩が重い。
 でも、心だけは昨日より少しだけ軽い。

「で、今日はどっち?」

「王都の方向。まっすぐ行くと、街がある」

「街! 宿! ごはん!」

 言ってから、あかりは自分の口を押さえた。
 期待すると匂いが甘くなる、って言われたばかりだ。
 案の定、空気中の光の粒がふわっと寄ってくる。
 あかりの周りだけ、わずかに明るい。

「……やばい?」

「やばい」

 ルゥは即答した。

「今の匂い、パン焼けた匂い」

「え、いい匂いじゃん」

「お腹空いてる人と、奪う人が寄ってくる匂い」

「最悪の解釈!」

「現実だよ」

 現実。
 この世界で一番嫌いで、一番必要な単語。
 あかりは深呼吸して、匂いを落ち着かせようとする。
 期待を抑えるって、こんなに難しいんだ。

 街道らしき道を歩く。
 土は硬く踏み固められていて、荷車の跡がいくつも刻まれている。
 道の両脇には低い石垣、向こう側に畑。
 朝日が作物の露を光らせ、風が草の匂いを運ぶ。

 その平和さが、怖い。
 平和はいつも、油断の形をしている。

 昼前、遠くに城壁が見えた。
 灰色の石で作られた壁。上には見張り塔。
 その手前に広がる家並み。
 市の立つ音。金属が打ち鳴らされる音。子どもの笑い声。
 あかりの胃が、きゅっと鳴った。

「……街だ」

「うん」

 ルゥはあかりの足元を歩きながら、尻尾だけ揺らす。
 平然としてる。
 あかりはその平然に救われているのが悔しい。

 門へ近づくと、看板が見えた。
 木の板に大きな文字が彫られている。

 ――棄却の者、立ち入り禁止。
 ――印を隠す者も同罪。

 あかりの心臓が、どくん、と跳ねた。
 昨日の“値札”の痛みが蘇る。
 棄却の印。
 ここでも追い払われるの?

「……ルゥ」

「見た。だから言った。まっすぐ行くと街があるって」

「なにそれ!」

「きみ、見たほうがいいと思った」

 ルゥの声は冷たいのに、優しさが混じっている。
 見ないふりはできない。
 棄却の印がある限り、世界はこういう壁を作る。

 門の前には検問があり、鎧姿の衛兵が三人。
 通行人は列を作って木札を見せ、軽く身体検査を受けている。
 衛兵の周囲には緊張の青い光が漂い、警戒の匂いが辛い。

 あかりは自然と胸元を押さえた。
 服の下で、裂け目がうずく。
 見られたら終わる。
 でも、この街を通らないと王都へは遠回りになる。
 遠回りは、食料も水も持たない今、死ぬルートだ。

「……どうする?」

「通る」

 ルゥは即答した。
 その強さに、あかりは反射的に反論しそうになる。

「でも、看板……」

「見せなければいい」

「でも匂いでバレるじゃん!」

「匂いは抑える。今からやる」

 ルゥがあかりの足首に体を擦りつけた。
 猫の毛が服に触れて、すっと冷たさが引いていく。
 不思議だ。
 さっきまで甘く膨らんでいた期待の匂いが、少しだけ薄まる。

「……何したの」

「猫のやつ」

「説明放棄すぎ」

「黙って。列に並ぶ」

 あかりは列の最後尾に並んだ。
 前の夫婦が笑いながら木札を渡す。
 子どもの周囲に薄桃色の光がふわふわしていて、あかりは眩しくて目を逸らした。
 あれが“普通”の縁。
 自分が入れない側にいることを突きつけられる。

 番が近づく。
 喉が乾く。
 胸の印が、わずかに熱い。
 まるで「見つかるな」と言ってるみたいに。

「次」

 衛兵の声。
 あかりは一歩前へ。

「名は」

 まただ。
 名。
 縁を繋ぐ言葉。
 あかりは昨日と同じように言う。

「……あかり」

「姓は?」

「……ない」

 衛兵の目が細くなる。
 指先に灰色の靄が絡む。疑ってる。
 疑いは灰色じゃなくてもいい。嘘だけが灰色。
 でも疑いの匂いは、焦げた油みたいに鼻につく。

「旅人か?」

「……王都へ」

「王都?」

 衛兵が周囲を見回す。
 棄却の看板がある街だ。
 王都に行くと言えば、何かを企んでると思われるかもしれない。

 ルゥがあかりの足元で、静かに座った。
 その姿が不自然に堂々としていて、逆に怖い。

「お前、胸を見せろ」

 衛兵が言った。
 あかりの血の気が引く。

「え……」

「検査だ。立ち入り禁止の印があるか確認する」

「……私、ないです」

 言った瞬間、指先に灰色が絡みそうになって、あかりは息を止めた。
 嘘だ。
 でも、口から出てしまった。
 灰色が出る。見える。終わる。

 ――と思ったのに。
 灰色が、出ない。

 あかりは自分の指先を見た。
 灰色の靄がない。
 どうして?

 ルゥが、あかりの足首に尻尾を巻きつけた。
 その瞬間、あかりの胸の奥がすっと冷える。
 匂いが、薄くなる。
 嘘の灰色が、空気に溶けて見えなくなる。

「……」

 え、何これ。
 猫のやつ、ってこういうこと?

 でも衛兵は、疑いを強めた顔で言う。

「見せろ」

 あかりは動けない。
 服をめくれば棄却の印がある。
 終わる。
 見せなければ怪しい。
 それも終わる。

 世界がまた、“選択肢のない”形になる。

 あかりは、ゆっくり手を動かした。
 胸元の布に指をかける。
 呼吸が浅くなる。
 怖い。
 でも、ここで抵抗しても槍がくる。

 ――また奪われる。
 そんな予感がした。

 その瞬間だった。

「棄却の匂いがするぞ!」

 別の衛兵が叫んだ。
 あかりの背中が凍る。

「ほら見ろ、こいつだ!」

「捕えろ!」

 腕を掴まれた。
 硬い手。鎧の冷たさ。
 あかりは抵抗しなかった。
 抵抗しても勝てない。
 抵抗したらもっと奪われる。
 その学習が、身体に染みついている。

「……離してください」

 声は出た。でも弱い。
 弱い声は、誰にも届かない。

 衛兵があかりの荷物――といっても、水筒と小さな袋だけ――を奪い取った。
 袋の中には昨日拾った乾パンみたいな硬いパンが少し。
 それすら奪われる。

「持ち物は没収だ。棄却の者が街に入れば縁が腐る」

 腐る。
 またその言葉。
 あかりの胸が、空っぽに冷えていく。

 衛兵が布をめくり、胸の印を見た。
 黒い裂け目。
 周囲の空気がざわっと濁る。
 人々の視線が針の束みたいに刺さる。

「やっぱり棄却だ」

「不吉!」

「近づくな!」

 言葉が飛ぶ。
 声が飛ぶ。
 あかりは俯いた。
 泣きたくない。
 でも、泣く価値すらないみたいな気がして、涙が出ない。

 ただ、胸に残ったのは一つ。

 ――また奪われた。

 雨の夜、婚約を奪われた。
 未来を奪われた。
 そして今、食べ物と通る権利を奪われた。

 奪われるのが、当たり前みたいに。

 あかりは手首を引かれ、門の横の小屋へ連れて行かれた。
 中は暗く、湿っている。藁の匂いと、鉄の匂い。
 牢屋だ。
 鉄格子の中に押し込まれ、扉が閉まる。

 ガチャン、と音がした。
 その音が、心を閉じる音に似ていた。

 ルゥは――格子の外にいた。
 衛兵に蹴られそうになっても、ひらりと避けて、あかりを見ている。
 金色の目が、焦りなく、鋭い。

「……ルゥ」

「いる」

「ごめん……私、また……」

「謝るな」

 ルゥの声が低くなる。
 怒っているみたいで、でも違う。
 あかりにじゃない。

「奪われるのは、きみが奪わせてるからじゃない」

 その言葉が、鉄格子より硬く胸に落ちた。

「……でも、私が弱いから」

「違う」

 ルゥは即答した。

「世界が、きみを弱者として処理してるだけ」

「……処理」

 ひどい言葉なのに、妙に腑に落ちる。
 処理。
 人間として見てない。
 システムとして排除している。

 あかりは鉄格子を握った。
 冷たい。
 握る手が震える。
 でも、その震えは恥じゃない。
 ここにいることは罪じゃない。
 弱さは罪じゃない。

 ルゥの言葉が、それを許してくれる。

「きみの弱さは罪じゃない」

 ルゥが、あかりの心を読んだみたいに言った。
 あかりは息を呑んだ。
 涙が出そうになる。

「……でも、どうしたら」

「今は耐える。叫ばない。交渉もしない。縁を繋がない」

「……何もできないじゃん」

「できない時間もある」

 ルゥは淡々と現実を言う。
 それが逆に、あかりを落ち着かせた。
 できないなら、できない。
 それを受け入れる。
 受け入れることが、最初の選択。

 牢の外で衛兵たちが話している。

「棄却は追放だ。街の外に捨てろ」

「荷はどうする」

「使えるものは売る。棄却の持ち物は縁が薄い、価値がない」

 価値がない。
 また値札。
 あかりの胸が、きゅっと縮む。

 そのとき、胸の印が――微かに熱を持った。
 じわ、っと。
 火傷じゃない、暖炉の前に立ったときの熱。
 心臓の奥に、小さな灯が点ったみたいに。

「……熱い」

「ん」

 ルゥが耳を立てた。
 金色の瞳が細くなる。

「来る」

「来るって……誰が」

 あかりが聞いた瞬間、牢の奥の影が動いた。
 今まで気づかなかった。
 同じ牢の隅に、もう一人いた。

 フードを深く被った人影。
 細い肩。
 その周囲に、淡い光の粒が揺れている。
 色は、薄い青。
 悲しみと、決意が混じった匂い。

 影が、ゆっくり顔を上げた。
 あかりは息を止める。

 ――誰かの縁が、彼女に触れかけている。
 胸の印の熱は、それを知らせる合図みたいだった。

 その人影が、かすれた声で言う。

「……あなたも、棄却?」

 あかりは喉を鳴らした。
 この世界で初めて、同じ檻の中で向けられた、人間の声。
 拒絶じゃない。
 問いかけ。
 縁の入口。

 あかりは、ゆっくり頷きそうになって、止めた。
 頷かない。縁を軽く繋がない。
 でも、答えは必要だ。

「……そう、みたい」

 言った瞬間、胸の印がまた熱を増した。
 怖い。
 でも、怖いだけじゃない。

 この熱は、もしかしたら――“選択肢”の熱だ。

 ルゥが小さく息を吐いた。

「……ほら。始まる」

 牢の外で、衛兵の足音が近づいてくる。
 扉の鍵が鳴る。
 追放が始まる音がする。

 あかりは鉄格子を握りしめた。
 奪われ続ける世界の中で、それでも、胸の奥に灯った熱だけは奪わせない。
 そう思ったとき、あかりの匂いはほんの少しだけ白くなった。
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