平凡メイドの私が追放された結果、女神の加護を独占して国が騒然

タマ マコト

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第9話「崩れゆく王宮と、噂の『光の娘』」

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 王都レイマーリアの中心にそびえる王城は、いつだって“揺るがぬ象徴”であるはずだった。

 白い石壁。高くそびえる尖塔。
 朝日を受けて銀色に光る屋根。

 ――そのど真ん中で、今、一番揺れているのは、「人」だった。



「陛下、今宵の容態も……」

「言うな」

 低く押し殺した声が、寝台のそばで震えた。

 豪奢な天蓋つきの寝台。
 金糸で縫われたカーテンがわずかに揺れ、その中で――王太子ルシアン・アルバート・レイマーリアは、浅い息を繰り返していた。

 頬はこけ、唇は乾いている。
 それでも、その顔立ちは整っていて、“病に伏す王太子”という言葉が似合いすぎて腹が立つほどだった。

「……っ」

 国王は、ぎゅっと拳を握りしめる。

 王冠こそ被っていないが、その立ち姿だけで誰よりも“王”だと分かる男。
 でも今は、その肩にも、疲れと苛立ちと不安がくっきり乗っていた。

「原因は分からんのか。まだ“分からん”のか」

 苛立ちの矛先は、側に控える侍医へ向かう。

 侍医は額の汗を拭いながら、慎重に言葉を選んだ。

「高熱と衰弱、および……ええと、“魔力の枯渇”に似た症状が見られますが、まったく同じとは言い難く……」

「回りくどい説明はいい。治るのかどうかを聞いている」

「……現状では、どの治癒魔法にも反応が出ておりません」

 部屋の空気が、さらに冷たくなった。

 王城の最奥。
 王族しか使えないはずのこの部屋は、本来なら“特別な安全地帯”のはずだ。

 そこに今あるのは、真綿のようにじわじわと首を締めつける不安。

「神殿の聖水もダメだったのか……」

 国王の隣で、王妃が掠れた声を上げる。
 瞳には疲れが滲み、その指先は不安げに組まれていた。

「浄化の儀式も、加護の祈祷も、すべて試しましたが……」

 侍医は、申し訳なさそうに目を伏せた。

「どれも、王太子殿下の“外側”を一時的に整えるだけで、根本の原因には届いていないようです」

 まるで、砂漠に水を撒いているようなもの。

 与えても与えても、どこかへ吸い込まれていく。

 ルシアンの呼吸は、かすかに乱れるたび、胸もとでシーツが小さく上下するだけだった。

「……エリュシア神殿は何と言っている」

 国王は奥歯を噛みしめながら問う。

「巫女たちは、女神エリュシアに祈り続けております。ですが――」

「“返事がない”、か」

 自嘲気味な笑いが漏れる。

 国王の目の下にも、深い隈ができていた。



 同じ頃,王都の高台に建つエリュシア神殿。

 白い大理石の階段を昇り切った先、広い祈祷室には、香の煙がうっすらと漂っていた。

 十数人の巫女がひざまずき、女神像の前で両手を組んで祈り続けている。
 その中心、ひときわ年長の女性が、目を閉じたまま気配を探っていた。

 巫女長、セラフィナ。

 彼女の銀髪は、年齢からくるものというより、信仰の証のようだった。
 瞳は澄み、長年の祈りが刻んだ皺が、その目元に静かな深さを与えている。

「女神エリュシアよ……どうか、その御声を――」

 何度目か分からない祈りの言葉。

 祭壇の上には、王家から届けられた特別な聖水が置かれている。
 普通の人間なら一滴で体が軽くなると言われるほどの濃度の高い聖水。

 ルシアンにも、それは与えられた。

 だが、何の変化もなかった。

(……静かすぎる)

 セラフィナは、心の中で呟く。

 女神エリュシアは、いつも多弁というわけではない。
 人間の祈りのすべてに返事をするほど暇でもない。

 それでも――

(ここまで“沈黙”されるのは、異例よ)

 巫女たちの祈りは、確かに天へ向かっている。
 信仰心も、形だけではない。

 なのに、女神からの“反応”が、一切ない。

 雫ひとつ落ちてこない。

 まるで、祝福そのものが、別の場所へ向かって流れていっているかのような――

「……巫女長様?」

 隣に座る若い巫女が、不安そうに声をかける。

「女神様は、本当に、私たちのお祈りを聞いておられるのでしょうか……」

 その問いは、この場にいる全員の心の中にあった。

 セラフィナはゆっくりと目を開け、女神像を見上げる。

 女神エリュシアの像は、どこか寂しそうな微笑みを浮かべていた。
 それは、この国中どこの神殿に置かれた像も同じ。

 だが、今、セラフィナには――

 その視線が、“ここ”ではなく“どこか遠く”を見ているように感じられた。

(祝福の光が、王宮に降りない。

 ならば、それは“別の器”に注がれているのでは――)

 そんな考えが、ふと頭をよぎる。

「まさか……」

 自分で自分を否定するように、セラフィナは首を振った。

 それは、王家にとって、神殿にとって、あまりにも都合の悪い発想だから。

 だが――女神の沈黙は、その悪い予感を、静かに肯定しているようにも思えた。



 王城の一角。騎士団本部。

 分厚い木の扉を開けた瞬間、汗と革と鉄の匂いが鼻を突いた。
 訓練を終えたばかりの若い騎士たちが、鎧を外しながら会話を交わしている。

「ルシアン殿下の容態……やっぱり厳しいらしい」
「神殿でもどうにもならないって話だぞ」

 そんな噂話の隙間を、重い足音が割って入る。

「お喋りは訓練を全部終えてからにしろ」

 低い声が落ちた。

「「ディラン団長!」」

 騎士たちが慌てて背筋を伸ばす。

 騎士団長ディラン・グレイ。
 長身に年季の入った鎧。短く刈った黒髪。
 顔立ちは中年に差し掛かっているのに、目だけはまだ若い。

「殿下のことを心配するなとは言わん。だが、戦えない騎士が心配したところで何も守れん」

 そう言いながらも、その目には明らかな焦りが見え隠れしていた。

(――殿下)

 若い頃から見てきた。
 まだ幼い少年だったルシアンが、剣を持つ手を震わせながらも、必死に前を向いていた日々。

 弱音を吐きそうになっても、歯を食いしばって飲み込んできた少年。

 その彼が今、寝台で目を閉じたまま、荒い息を繰り返している。

(くそ……)

 拳を握ると、革手袋がきしんだ。

 そのとき。

「おい、聞いたか?」

 奥の方のテーブルで、外套姿の男たちがひそひそと喋っているのが耳に届いた。
 旅装束。
 腰には商人風の財布袋。

 ――王都に出入りする商人や、辺境から戻ってきた兵士たちだ。

 ディランの耳は、どういうわけか、こういう“くだらない噂話”にだけやたらと敏感だった。

「この間、フィルナ村で変な女を見たってやつがいてよ」
「なんだよ、また妖精だの幽霊だのって話か?」
「いや、今回はマジだって。人の傷に触れるだけで痛みを取っちまう娘がいたんだと」

 ディランの足が、ぴたりと止まる。

(傷に触れるだけで……)

 記憶の片隅に、似たような情景が浮かぶ。

 疲れた兵士の肩にそっと手を置いて、「お疲れさまです」と笑っていたメイド。
 その後、兵士が「あれ、少し楽になったかも」と首をひねっていたこと。

「“癒しの雫”もどきみたいなもんか?」
「いや、あれは聖職者じゃねえと使えないだろ。そいつはただの娘だってよ」

 商人の男が酒杯を傾けながら、楽しげに続ける。

「兵士の古傷も、旅人の熱も、ぽんぽん良くしてくんだと。村じゃ、もう『光の娘』って呼ばれてるらしいぜ」

「光の……娘?」

 ディランの眉がひそめられる。

「おいおい、それ女神エリュシア様の娘って意味か?」
「さあな。女神の使いだって言うやつもいりゃ、『いや、あれは悪魔の囁きだ』って騒ぐ神父もいたらしい」

「悪魔なら、もっと派手に人を呪うだろ」
「確かにな」

 酒場なら笑い話で済む――はずの内容。

 だが、ここは“王城の中”だ。
 騎士や兵士、商人たちの話声は、すぐさま上層部の耳にも届く。

 そして今、その話を誰よりも真剣に聞いているのは――騎士団長ディランだった。

(……光の娘、ね)

 それが作り話ではないとしたら。

 もし、本当にそんな力を持つ娘がいるのだとしたら――

 彼の脳裏に、自然と一人の顔が浮かんだ。

 茶色の髪を一つに束ねて、いつも少し眠そうに笑うメイド。
 「ディラン様、ちゃんとご飯食べてますか?」なんて、身分差を気にしない調子で声をかけてきた。

 あの屋敷の、下級メイド――

(ユナ・アークレット)

 名前を思い出した瞬間、胸の奥にずきりとしたものが走る。

 追放の一件。

 “不吉な存在”として屋敷を追い出された少女。
 あのとき、何もできなかった自分。

 エレナの前で、下手に口を挟めばどうなっていたか。
 侯爵家との関係。
 騎士団長という立場。

 あらゆる言い訳が頭をよぎったあの日。

(なのに、だ)

 あの子は、“人を癒す娘”としてどこかで噂になっている。

 それは、何かの皮肉か、あるいは――

「団長?」

 若い騎士の一人が、不思議そうにディランを見上げる。

「どうかされました?」

「……いや」

 ディランは、肩の力を抜くように息を吐いた。

「誰か、フィルナ村の位置を地図で確認しろ」

「え?」

「お前らは訓練を続けろ。……俺は少し、陛下のところに顔を出してくる」

 そう言い残し、ディランは踵を返した。

 胸の中で、直感がざわざわと騒ぎ続けている。

(まさか、と思う。

 まさか、別人かもしれない。

 でも――“あいつなら、やりかねない”とも思ってる自分がいる)

 光の娘。
 女神の娘。

 そんな大それた言葉は似合わない。

 でも、“誰かの痛みを少しでも軽くしようとする”あの手のあたたかさは、ディランもよく知っていた。



 王太子ルシアンの部屋。

 薄暗い寝室の空気は、重く淀んでいた。

 薬草の匂い。
 汗の匂い。
 焦燥と不安の匂い。

 その中に、ディランは一歩足を踏み入れる。

「ディランか」

 国王が振り向いた。

「殿下の様子は」

「……お変わりありません」

 侍医の答えは、さっきと同じ。

 変わらない。
 それはつまり、“悪いまま”ということだ。

 ルシアンは、薄く目を閉じていた。

 意識はほとんどない。
 それでも、ときおり眉間にうっすらしわを寄せるあたり、痛みや苦しさの感覚だけはあるのだろう。

(本当に、こんな終わり方をさせるのか)

 ディランは、歯を食いしばる。

「陛下」

 彼は一歩進み出た。

「僭越ながら、一つ提案がございます」

「……聞こう」

 国王の視線が、重くディランに注がれる。

「王都に、不思議な噂が流れております」

「噂?」

「辺境の村にて、人の傷や病を次々と癒す娘がいると」

 空気が、ぴたりと止まった。

 国王だけでなく、侍医も王妃も、その場にいた全員がディランを見た。

「馬鹿げた話だと笑う者もおりますが……一部の兵士や商人が、同じような証言をしております。

 『触れただけで、古傷の痛みが和らいだ』
 『熱を出した子どもの容体が、一晩で良くなった』」

 言葉を重ねるごとに、国王の瞳の色が変わっていく。

「それは……神殿の者ではないのか?」

「いいえ。ただの娘だと」

 ディランは、慎重に言葉を選びながらも、嘘はつかなかった。

「中には、『女神エリュシアの娘だ』だの『悪魔の使いだ』だの、無責任なことを言う者もおりますが……」

 国王の眉がぴくりと動く。

 「女神の娘」という言葉が、静かに空気を震わせた。

 侍医が、おずおずと口を開く。

「……陛下、病状がこれ以上悪化する前に、試せるものはすべて試すべきかと。

 たとえ、それが噂話でしかないとしても」

「そうだな」

 国王は短く言い、そのままルシアンの寝顔を見下ろした。

 沈黙が落ちる。

 その沈黙の中から――

「……連れて、こい」

 掠れた声が、シーツの中から漏れた。

「!?」

 全員が、驚いて寝台へと顔を向ける。

 ルシアンの瞼が、重たそうに震えていた。

 完全には開かない。

 それでも、かすかな意識の灯が、その瞳の奥に見えた。

「ルシアン!」

 王妃が駆け寄る。

「起きているの? 大丈夫?」

「……大丈夫じゃ、ないから……寝てるんですよ、母上」

 冗談とも弱音ともつかない声。

 それでも、以前と変わらない皮肉っぽさが混ざっていて、ディランは胸の奥が少しだけ軽くなるのを感じた。

「噂話は、さっきから聞こえていました」

 ルシアンは、息を整えながら続ける。

「どこかの村で、人を癒して回る……“娘”」

 その言葉に、“光の娘”というあだ名が自然と結びつく。

「もし、本当にそんな者がいるなら」

 ルシアンの目が、かすかに細められた。

 その奥に、熱が宿る。

「……連れてきてください」

 それは、弱っているはずの体にしては、あまりにも強い声だった。

「悪魔の使いでも、女神の娘でも、どちらでも構いません。

 このまま何もしないで終わるくらいなら、噂話に賭ける方が、まだ王太子らしいでしょう?」

 国王の喉が、ぐっと鳴る。

 改めて、ディランを見る。

「ディラン・グレイ」

「は」

 膝をついて答えると、国王の声が落ちてきた。

「その娘を探し出し、ここへ連れてこい。

 王太子の命において、直ちにだ」

「謹んで拝命いたします」

 ディランは頭を垂れた。

 胸の奥で、鼓動が早くなる。

(光の娘。

 噂話か、真実か。

 ――もし、本当にユナなら)

 あの夜、雨の中で追い出した屋敷とは別の場所で。

 今度は、“王都そのもの”が、彼女を求めて手を伸ばそうとしている。

 ディランは、寝台の上のルシアンを一瞬見つめた。

 その視線は、「必ず連れてくる」という無言の誓いを含んでいた。

 ルシアンはかすかに目を開き、微かな息で呟く。

「……女神が沈黙しているなら。

 女神の代わりに、誰かが動くべきだと思いませんか」

 その言葉が、妙に耳に残った。

 ディランは静かに立ち上がり、部屋を後にする。

 背後で閉じた扉の向こうで、崩れかけている王宮の“中心”が、かろうじて踏みとどまっている気配がした。



 その夜。

 王都の安酒場では、また同じ噂話が繰り返されていた。

「聞いたか? 王宮が“光の娘”を探してるってよ」
「本当かよ。じゃあ、女神の娘説、案外マジなんじゃねえの?」
「いやいや、悪魔の使いだって言ってた神父もいただろ。王宮に悪魔を入れてどうすんだよ」

「でもよ――」

 一人の兵士が、酒をあおりながら言った。

「フィルナ村で、あの娘に肩触ってもらったやつ、いたんだと。

 “あの一瞬、たしかに軽くなった。あんなの、悪魔でも女神でもいい。もう一回会いたい”ってさ」

 笑い声と、半信半疑のざわめき。

 噂は形を変えながら、王都中に広がっていく。

 女神の娘。
 悪魔の囁き。
 不吉なメイドの追放。
 崩れかけた王宮。

 そのどれもが、まだ一本の線には繋がっていない。

 ただ――

 遠く離れた場所で、小さな村を歩いている一人の少女と。
 王都の中心で、静かに沈みかけている王太子と。

 その二つの存在が、確かに同じ“光”に照らされ始めていることだけは、誰にも否定できない現実になりつつあった。
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