13 / 20
第13話「オルフェリア家に広がる亀裂」
しおりを挟むオルフェリア侯爵家の朝は、本来ならば、完璧に整えられた舞台の幕開けだった。
銀のポットから注がれる香り高い紅茶。
磨き上げられた床に、規則正しく響く使用人たちの足音。
花瓶には、季節の花が欠かさず生けられ、庭師が手入れした庭は、どこから見ても「名門」の名にふさわしい。
――少し前までは、そうだった。
今朝の屋敷には、妙な「欠け」があった。
ホールの空気が重い。
使用人たちの足音はそろわず、あちこちで小さなつまずきが起きる。
「ねえ、あの子は? 昨日も見かけなかったけど」
廊下で書類を抱えながら、侍女の一人がひそひそとささやく。
「知らない? 一昨日から、姿を見てないのよ。部屋も空っぽ。……逃げたんじゃないかって話」
「まさか……給金を持ち逃げ?」
「さあね。でも、誰かが夜中に荷物をまとめてる影を見たって……」
失踪。
それが、この数週間で二人目だった。
オルフェリア侯爵家の使用人は、給金も悪くないし、居心地も良い――“はず”だった。
少なくとも、侯爵夫妻と令嬢エレナはそう信じていた。
◆
「使用人が、また一人消えた?」
侯爵の書斎。
分厚いカーテンの隙間から差し込む光の中、オルフェリア侯爵はこめかみを押さえた。
「……ええ。昨夜の見回りでは確認しておりましたが、朝食の配膳に現れず。部屋ももぬけの殻で……」
報告する執事の声には、隠しきれない疲れが滲んでいる。
何かがおかしい――その実感は、とっくに屋敷の誰もが抱いていた。
ユナ・アークレットを「不吉な存在」として追い出したあの日から。
侯爵は、そのときのことを思い出して、歯を食いしばる。
(あれで、屋敷は“平穏”になるはずだった……)
原因不明の不運。
割れる花瓶。
落ちかけたシャンデリア。
そのたびに、「あのメイドのせいだ」とエレナが訴えた。
侯爵も侯爵夫人も、面倒事を嫌って、最も簡単な答えを選んだ。
全ての「不運」の象徴を、一人の少女に押しつけて――門の外へ捨てた。
あの日は、それで確かに、何かが片付いたような気がした。
けれど、蓋をしたものは、消えたわけじゃなかった。
むしろ。
蓋を開けたら、一気に膿が吹き出すタイプの傷だったのだと、今になって分かる。
「失踪だけではありません、旦那様」
執事が、さらに一枚書類を差し出す。
「北方のラグネス伯爵家との取引が――」
「ああ、それなら……」
侯爵は受け取る前に、顔をしかめた。
「“突然の破談”だろう? 昨日、使者が来た」
ラグネス伯爵家との長年の取引。
良質な絹を仕入れるための重要な契約だった。
それが一方的に、「今後の取引は白紙に」と告げられた。
理由を聞くと、「王都の市場での評判が思わしくなく」とやんわり濁された。
(評判……)
ユナ追放の噂は、もうとっくに王都のそこかしこに広がっている。
「不吉なメイドを追い出した名門」。
一見すると、何の問題もない判断のようでいて――実は、かなり印象が悪い。
「しかも、倉庫の件もございます」
執事は追い打ちをかけるように言った。
「先日、南の倉庫で火事がありましたでしょう。あのときの損失額の試算が……」
侯爵のこめかみの血管が、ぴくりと跳ねた。
倉庫の火事。
燃えたのは、来季の舞踏会用にと用意していた絹とドレス用の生地。
誰も死ななかったのは、不幸中の幸いだったが――侯爵家の財政には痛すぎる打撃だった。
(なぜだ。
なぜ、あれを追い出しても、“不吉”は収まらん……)
ユナを追い出せば、屋敷はまた元の静かな日常に戻るはずだった。
それが、今どうだ。
人が消え、取引は飛び、倉庫は燃えた。
しかも、もっと厄介なことが起き始めている。
◆
――嘘や裏切りが、露骨な形で噴き出し始めたのだ。
使い込まれた金。
捏造された帳簿。
見て見ぬふりをされていた使用人たちの横領。
それらが、次々と表面化していく。
「こちらの帳簿、おかしくありませんか?」
書類室で、経理担当の使用人が顔を青ざめさせて叫ぶ。
「この数字、明らかに合わないんです。誰かが……」
「そんなはずはないだろう。今まで問題なんて――」
「“今まで”は、たまたま誰も目を通してなかっただけでしょう!」
感情が高ぶり、声が荒くなる。
以前なら、こういう言い合いは、どこかで不思議と収まっていた。
誰かが「まあまあ」と間に入り、空気が少し柔らかくなって、「今回は大目に見ましょう」という形で終わっていた。
それが今は。
空気に一切の「緩衝材」がない。
疑いは疑いのまま膨らみ、苛立ちはそのまま言葉になる。
「あなたでしょう! 前から怪しいと思ってた!」
「はあ!? 自分のミスを人のせいにしないでください!」
火花が、あちこちで散っていた。
かつて屋敷に漂っていた、柔らかな「花の香り」はない。
ユナが無意識に振りまいていた《真実の香》の前兆――人の本音が「匂い」として柔らかく浮かび、その匂いが空気を和らげていた――あの不思議な空気は、完全に消え去っている。
代わりにあるのは、鉄と湿った土。
嫉妬と嘘と打算が、そのままむき出しになって、廊下に重く溜まり始めていた。
◆
「――いい加減にしなさい!」
甲高い声が、侍女控えの部屋に響いた。
侍女頭ミレイユが、書類を机に叩きつける。
中身は、内部告発の手紙だった。
「○○が食材を盗んでいる」
「あの人は、旦那様のご不在中に……」
告げ口の数々。
以前なら、こういった話は「噂」で終わっていた。
けれど今は、皆がピリピリしている。
自分の身を守るために、誰かを差し出す方が楽だと気づいてしまったのだ。
「ミレイユ様……わたし、本当にやってないんです!」
若いメイドが涙声で訴える。
「夜の見回りの時間に抜け出したなんて……」
「でも、証言が上がってるのよ。“見た”って言う子がいるの。
ただの噂じゃ済まされないわ」
ミレイユの目にも、余裕はない。
彼女自身、エレナに取り入ることで立場を守ってきた人間だ。
そのエレナの機嫌が最近すこぶる悪く、ミレイユはその矛先をそらすために、誰かを差し出さざるを得なかった。
(全部、あの子がいなくなってからよ……)
心の奥底で、ミレイユは気づいていた。
ユナ・アークレットがいた頃。
同じような疑惑や小さな不正はあったはずなのに、それはなぜか、ここまで大事にはならなかった。
誰かが「ごめんなさい」と言えば、場の空気が柔らかくなり、もう一度だけチャンスが与えられた。
――あの子が、必ずそばにいたから。
怒りを和らげ、不満を半歩手前で溶かしていた、あの妙な柔らかさ。
今になって初めて、それがどれほど大きな役割を果たしていたかを思い知らされる。
(でも……戻ってきてもらうなんて、今さら言えない)
ミレイユは、自分もユナの追放に加担したことを知っている。
あのとき、エレナの機嫌を取るために、あれこれと「不吉の証拠」を並べ立てたのは自分だ。
侯爵家の今の混乱は、自分の責任でもある。
だからこそ――余計に、ユナの名前を口に出せなかった。
◆
一方、そのエレナ本人はと言えば。
自室の鏡台の前で、乱暴に髪をとかしていた。
金色の髪が、櫛の引きに合わせて揺れる。
鏡に映る自分の顔は、完璧だ。
白い肌。
整った鼻筋。
青い瞳。
誰もが羨む「完璧な令嬢」。
……の、はずなのに。
「なんでよ……」
エレナは、吐き捨てるように呟いた。
最近の屋敷の騒ぎ。
失踪。
破談。
火事。
そのどれもが、彼女にとって「自分とは無関係であるべきこと」だった。
不運は、全部ユナに押しつけて追い出した。
だから、あの子がいなくなった以上、もう屋敷には不運なんて残っていないはず。
――その理屈が、崩れ始めている。
「全部、あの子のせいだわ」
エレナは、鏡の前で吐き捨てた。
「ユナが、変なものを残していったのよ。
あの子がいなくなったから、みんなバランスを崩したの。
私が、どれだけ気を配ってきたと思ってるのよ……」
そう言いながらも、彼女自身も最近、奇妙な違和感を覚えていた。
廊下を歩いているとき。
誰かとすれ違うとき。
昔は、もっと周囲の目が柔らかかった気がする。
「エレナ様、今日もお美しいですね」
「さすがオルフェリア家の令嬢」
そんな言葉は今もある。
あるけれど――その裏に、薄い皮膜のような「別の感情」が透けて見える。
(尊敬じゃない……)
羨望。
妬み。
計算。
そして時々、「あきらめ」。
エレナは、それを認めたくなくて、より一層完璧であろうとした。
笑顔。
所作。
言葉遣い。
すべてをさらに磨き上げることで、自分以外の不完全さを誤魔化そうとした。
(ユナみたいな、曖昧な優しさなんて、いらないのよ)
心の中で吐き捨てる。
あの子は、ただ人に好かれていただけ。
身分も教養もないくせに、誰とでもあっさり打ち解けて――
「……だから、腹が立つのよ」
エレナの唇が、わずかに歪む。
「生まれも才能も、何一つ持たされずに生まれてきたくせに。
どうして、あんなに自然に“愛される”の?」
彼女の中の焦りと苛立ちは、もはや嫉妬という言葉だけでは足りなかった。
自分が積み上げてきたものを、足元から崩されているような感覚。
その不安は、屋敷の混乱に比例するように、どんどん膨らんでいく。
そこへ。
コンコン、と控えめなノックがあった。
「……なに?」
冷たく返すと、扉の向こうからミレイユの声がした。
「エレナ様。少し、お聞きいただきたい話が……」
「入って」
ミレイユがそろそろと入室する。
その顔には、明らかに「良くない話を持ってきました」という色が浮かんでいた。
「なによ。使用人のことなら、執事に任せて――」
「使用人の話、ではあるのですが……エレナ様にも関係することかと」
ミレイユは、言いよどんだ。
自分の言葉が、この令嬢の心をどう揺らすかくらいは分かっている。
それでも、伝えなければならない。
外の世界は、もうオルフェリア家の外見だけを見てはくれていない。
「王都で……噂が立っております」
「噂?」
エレナの眉がぴくりと動く。
「今度は何? “オルフェリア家は不吉”とか?」
「いえ……それもありますが」
さらっと重いことを添えないでほしい、とミレイユは心の中でツッコむ。
深呼吸してから、本題に入る。
「“ユナ・アークレットは、女神の加護を持つ娘だ”――と」
部屋の空気が、一瞬で凍りついた。
エレナの手から、櫛が滑り落ちる。
カラン、と乾いた音が床に響いた。
「……今、なんて?」
声が震えている。
ミレイユは、視線を伏せた。
「詳しいことは、まだはっきりとは……。
ただ、王太子殿下の病床に、“どこかの村で人を癒している娘”が呼ばれたらしく、その娘が――ユナ・アークレットだと」
「嘘よ」
即答だった。
「そんなはずない。
だって、あの子は――不吉な存在だったはずよ」
エレナの胸の中で、今までの理屈が激しく軋む。
不吉なメイド。
屋敷の平穏のために、切り捨てた存在。
その彼女が、「女神の加護」を持つ娘として王都に迎えられている?
「さらに……神殿からも知らせがありました」
ミレイユは、おそるおそる続けた。
「女神エリュシア様が、“私が祝福したのはユナ・アークレット、ただ一人”と――宣告なさったそうです」
その瞬間。
エレナの中で、何かがぷつんと切れた。
「やめて」
小さな声。
ミレイユが顔を上げる。
「……エレナ様?」
「やめてって言ってるの!」
金切り声が、部屋に反響した。
床に落ちていた櫛を、エレナは反射的に蹴り飛ばす。
鏡台の上の香水瓶が揺れ、一つがカランと落ちて割れた。
甘くきつい香りが、一気に立ち上る。
鉄と湿った土と、そこに混ざる人工的な香り。
空気が、頭の中をぐちゃぐちゃにする。
「どうして……」
エレナは、震える手で自分の胸を押さえた。
「どうしてあの子が女神に選ばれて、私が選ばれないのよ」
絞り出すような声。
ミレイユは、何も言えなかった。
エレナのその叫びは、誰よりも彼女自身の本音をえぐっている。
「私は、ずっと“ふさわしい娘”であろうとしたわ。
礼儀も教養も、全部身につけて。
愛想よく笑って、完璧な振る舞いをして。
祈祷室でだって、毎朝毎晩、女神様に祈って……」
脳裏に浮かぶ。
女神エリュシアの絵。
あの前で、「私こそふさわしい娘でしょう?」と囁いた夜。
絵の中の女神が、わずかに目を背けた気がした。
あの違和感が、今になって鮮明になる。
女神は、最初から自分を選ぶ気などなかったのだと。
「なのに……」
涙で滲んだ視界の中で、エレナは唇を噛みしめる。
「どうして――“ただのメイド”だったユナが、選ばれるのよ」
自分の中の醜さが、全部言葉になって溢れ出す。
優しさよりも先に、プライドが悲鳴を上げた。
「私の方が綺麗で、私の方が頭もよくて、私の方がふさわしいのに。
生まれも、立場も、全部勝っているはずなのに。
なんで、なんであの子なのよ!」
叫びは、ほとんどヒステリーに近かった。
ミレイユは、ただ黙って見ていることしかできない。
慰めの言葉なんて、意味をなさない。
「エレナ様だって素敵です」なんて言葉は、今の彼女には毒にしかならない。
「ユナのせいよ……」
エレナは、息を荒げながら呟いた。
「全部、あの子が壊したの。
屋敷も、私の努力も、女神様の目も……」
視界の中で、何かが歪んでいく。
自分が壊してきたもの。
自分が見ようとしなかったもの。
それらはすべて、「ユナのせい」という一言で塗りつぶされる。
そうしないと、立っていられない。
そうしないと、自分という存在そのものが、ぐらぐらと揺れて崩れてしまう。
「どうして、あの子が――」
言葉にならない叫びが喉の奥で渦を巻く。
鏡に映る自分の顔は、もはや「完璧な令嬢」ではなかった。
目の下には薄い隈。
口元には、歪んだ線。
その醜さに気づく余裕すら、今のエレナにはない。
彼女の心は、とうとう限界まで膨らんだ風船のように、ぱんぱんに張りつめていた。
外から刺した針は、小さな噂ひとつ。
「ユナ・アークレットは女神の加護を持つ娘」。
その言葉が、彼女の世界に走った亀裂を、一気に広げていく。
オルフェリア侯爵家の屋敷全体にも、同じように。
ユナがいた頃、“なんとなく”でごまかされていた嘘や裏切りは、もう隠しようがなくなっていた。
それでも、エレナは最後まで、こう言い続ける。
「ユナのせいよ……あの子が全部壊したのよ」
その言葉こそが、自分自身の心の一番深いところを、静かに蝕んでいることに気づかないまま。
77
あなたにおすすめの小説
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
王太子に理不尽に婚約破棄されたので辺境を改革したら、王都に戻ってきてくれと言われました
水上
恋愛
【全18話完結】
「君は中身まで腐っている」と婚約破棄されたエリアナ。
そんな彼女は成り行きで辺境へ嫁ぐことに。
自身の知識と技術で辺境を改革するエリアナ。
そんな彼女を、白い結婚のはずなのに「膝枕は合理的だ」と甘やかす夫。
一方、エリアナを追放した王都では、彼女の不在の影響が出始めて……。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
追放エンドだと思ったら世界が私を選んだ、元聖女のざまぁ再生記
タマ マコト
ファンタジー
聖女として祈り続け、使い潰された少女セレフィアは、
奇跡が起きなくなった夜に「役立たず」と断じられ、雪の中へ追放され命を落とす。
だがその死を世界が拒否し、彼女は同じ世界の十数年前へと転生する。
エリシア・ノクス=セレスティアとして目覚めた彼女は、
祈らずとも世界に守られる力を得て、
二度と奪われない生を選ぶため、静かに歩き始める。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
『「あんな化け物と結婚なんて嫌!」と妹が泣くので私が身代わりになりました。……あの、化け物どころか、国一番の美形で紳士な旦那様なんですけど?
ラムネ
恋愛
伯爵家の長女でありながら、妾腹の子として冷遇され、使用人のように扱われてきたエルサ。 ある日、実家に縁談が舞い込む。相手は「北の化け物」と恐れられるジークハルト辺境伯だった。 「あんな化け物のところになんて、死んでも嫁ぎたくないわ!」 愛され美少女の妹マリアに泣きつかれ、両親に命じられるまま、エルサは身代わりの花嫁として北の地へ送られることになる。
死を覚悟して嫁いだエルサだったが、そこで待っていたのは、呪いの仮面の下に絶世の美貌を隠した、不器用で優しい旦那様だった! しかも、ジークハルトを苦しめていた強大すぎる魔力を、エルサだけが「無効化」して触れられることが判明し――?
「エルサ、お前は俺の光だ。一生離さない」
最強の騎士である旦那様からの過保護な溺愛、美味しい領地グルメによる改革、そして規格外の三つ子の誕生。 一方、エルサを捨てた実家と妹は没落の一途を辿り……。 虐げられた地味令嬢が、最高の幸せを手に入れる大逆転シンデレラストーリー!
役立たずと追放された令嬢ですが、極寒の森で【伝説の聖獣】になつかれました〜モフモフの獣人姿になった聖獣に、毎日甘く愛されています〜
腐ったバナナ
恋愛
「魔力なしの役立たず」と家族と婚約者に見捨てられ、極寒の魔獣の森に追放された公爵令嬢アリア。
絶望の淵で彼女が出会ったのは、致命傷を負った伝説の聖獣だった。アリアは、微弱な生命力操作の能力と薬学知識で彼を救い、その巨大な銀色のモフモフに癒やしを見いだす。
しかし、銀狼は夜になると冷酷無比な辺境領主シルヴァンへと変身!
「俺の命を救ったのだから、君は俺の永遠の所有物だ」
シルヴァンとの契約結婚を受け入れたアリアは、彼の強大な力を後ろ盾に、冷徹な知性で王都の裏切り者たちを周到に追い詰めていく。
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる