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第16話「新しい日々と、慣れない溺愛」
しおりを挟む王宮で迎える朝は、どうしてこんなに“静かにうるさい”のだろうと思う。
窓の外からは、遠くの噴水の水音と、衛兵たちの交代の足音。
近くからは、控えめに歩く侍女たちの気配と、銀食器の触れ合う小さな音。
ユナ・アークレットは、その真ん中で、ふかふかすぎるベッドに沈みながら、目をぱちぱちさせていた。
(……なんか、まだ慣れない)
天井は高くて、カーテンは分厚くて、シーツはやたらといい匂いがする。
枕は雲みたいに柔らかいのに、背中が落ち着かなくて、夜中に何度も寝返りを打った。
「ユナ様、お目覚めでしょうか?」
扉の向こうから、控えめなノックと声。
“様”と呼びかけられるのにも、まだ全然慣れていない。
「あ、はいっ。起きてます!」
慌てて返事をして、ばっと起き上がる。
寝癖を手ぐしで整えながら立ち上がると、床に敷かれた厚い絨毯が足裏をやわやわと包み込んだ。
(これ、絶対に食べ物より高いよね……)
そんな庶民的な感想を胸にしまっているうちに、侍女が二人、静かに入室してくる。
「本日のご予定をお伝えいたしますね」
にこやかに、でもどこか緊張した表情。
王宮付きの“女神の巫女”――それが、ユナに与えられた新しい立場だった。
王家と神殿、両方の庇護下にある「特別な客人」。
肩書きだけ聞けばすごいのに、本人は未だに“元メイド”の感覚から抜け出せていない。
◆
午前中は、「相談の時間」だった。
王族や重臣、その家族。
そして、特別に王宮への入城を許された市井の人々。
彼らが順番に部屋を訪れ、病や悩みを打ち明ける。
場所は、王宮の一角に用意された小さな謁見室――ユナ用に整えられた、落ち着いた空間だ。
派手な装飾はなく、丸テーブルと椅子が二つ。
窓からは庭の緑が見え、白いカーテンが柔らかく揺れている。
ユナはそこに座り、緊張した手を膝の上で組んだ。
「そんなに硬くならなくても大丈夫ですよ、ユナ様」
隣に控えるのは、神殿から派遣された若い巫女――ミアだ。
大人しそうな見た目とは裏腹に、口調は意外とくだけている。
「“様”やめてください……ユナでいいです」
「いえ、それはさすがに怒られます」
「ですよね……」
そんな会話をしていると、最初の相談者が案内されてきた。
年配の女官。
歩く姿勢はしゃんとしているのに、瞳には疲れが滲んでいる。
「ユナ様……いえ、ユナさん、とお呼びしても……?」
「はい、どちらでも。えっと、今日はどんなご相談でしょうか」
女官は少し迷ってから、話し始めた。
最近、眠れないこと。
長年仕えている王宮で、若手との世代交代が進み、自分の居場所が分からなくなりつつあること。
病、と言うほどではない。
けれど、心の疲れは、どんな薬でも簡単には癒せない。
ユナは、彼女の言葉を一つひとつ拾いながら、そっと手を伸ばした。
「失礼しますね」
女官の手を包む。
柔らかく、皺の寄った手。
胸の奥に意識を向けると、《癒しの雫》が静かに落ちていく。
体の痛みではなく、心のきしみへ。
黒い靄は少ない。
ただ、長い年月でうっすら溜まった灰のような疲れが、じわじわと光に溶けていく。
ユナの鼻先に、ほのかな花の香りが広がった。
(あ、この人……本当はまだ、“ここにいたい”って思ってる)
諦めではなく、名残惜しさと、少しの誇り。
その香りを感じながら、ユナは微笑む。
「……少しだけ、楽になりましたか?」
「ええ……胸の重さが……なんだか、軽く……」
女官は、目尻に涙をにじませた。
「まだ、ここにいていいんでしょうかね、私」
「“もういい”って言い切るのは、きっと女神様でも難しいです。
でも、“まだいたい”って思ってるなら――その気持ちは、大事にしていいと思います」
言いながら、自分にも言い聞かせていると気づく。
“ここにいていいのかな”と迷うのは、自分も同じだから。
女官の周りに、花の香りは確かに濃くなった。
◆
相談相手は、次から次へと変わっていった。
腕を怪我した兵士。
恋愛に悩む若い侍女。
嫉妬心をどう処理していいか分からない、小貴族の娘。
ユナは、一人ひとりの手を取り、《癒しの雫》と《真実の香》で、少しずつ心と体を軽くしていく。
心の中では、いつも同じ言葉がぐるぐるしていた。
(私の力でできることなんて、本当に少しだけ。
でも、その“少し”だけでも、ちゃんと届けたい)
そんなふうに集中していたせいか――
「……あれ、ユナ様?」
相談時間が一通り終わった頃、ミアに声をかけられた。
「え、はい?」
「椅子の下……何をなさってるんです?」
ミアの視線の先には、椅子から半分身を乗り出して、黙々と床の隅を拭いているユナの姿があった。
「えっと……あの、ほこりが……」
さっき、女官が椅子を引いたとき、ふわっと舞い上がったそれがどうしても気になってしまったのだ。
気づいたら、手元のハンカチでごしごしやっていた。
「ユナ様、やめてください!」
ミアが慌てて駆け寄る。
「床掃除は侍女の仕事です! 女神の器が四つん這いになってどうするんですか!」
「でも、ほこりが――」
「ほこりくらい、女神様は気にしません!」
(いや、エリュシア様はわりと細かいところ気にするタイプだけど……)
心の中でツッコみながらも、ユナは大人しく立ち上がった。
別の侍女が青ざめた顔で駆け込んでくる。
「ユナ様、本当にやめてください……!
床を拭くの、私たちの仕事なんですから……!」
「ご、ごめんなさい……癖で……」
本気で謝るユナに、侍女たちはものすごく困った顔をした。
「癖で床を拭く巫女って、聞いたことないですよ……」
「でも、嫌味じゃなくて本気でやってくださってるのが、逆に心に刺さる……」
変な方向で感動されてしまった。
◆
午後。
ユナは、自室に戻っていた。
午前中の相談対応で、じわじわと疲れが溜まっている。
(精神力って、ちゃんと消耗するんだな……)
ベッドに倒れ込むのは気が引けて、窓際のソファに身体を預けた。
そのとき。
「ユナ」
ノックとほぼ同時に、聞き慣れた声。
王太子ルシアン。
最近、彼はやたらとこの部屋に顔を出すようになっていた。
自分の病状がだいぶ落ち着いたから――という理由もあるけれど、それだけじゃないのは、《真実の香》のせいでよく分かってしまう。
「どうぞ」
扉が開く。
今日は簡素なシャツ姿に、上から軽くマントを羽織っているだけだ。
王太子らしい華やかさよりも、年相応の青年らしさが出ていて、ユナは目のやり場に少し困った。
「午前中の相談、終わった?」
「はい。なんとか倒れずに」
「倒れたら困る。
俺の命綱なんだから」
さらっと言う。
心臓に悪い。
「そんな重いもの、私の肩に乗せないでください……」
「実際、もう乗ってるからね」
ルシアンは部屋に入り、当たり前のようにユナの向かいのソファに腰掛けた。
距離が近い。
彼は、じっとユナの顔を見つめる。
「……今日は、ちゃんとご飯食べた?」
「え?」
「朝食。
配膳した侍女は、“箸があまり進んでいなかったような”と言っていたけれど」
(情報網えぐいなこの人)
ユナは内心ひきつつ、視線をそらした。
「えっと、相談前は緊張してて、あんまり入らなくて……」
「ほら」
ルシアンが、ほんの少し眉をひそめる。
「ちゃんと食べないと、力も出ない。
癒しも、真実の香も、結局は君の身体を通して使うんだから」
それは、怒られているわけではないのに、妙に胸に刺さる言い方だった。
「……今度から、頑張ります」
「“今度から”じゃなくて、今からね」
そう言って、ルシアンは机の上に布包みを置いた。
「これは?」
「厨房から分けてもらった。
昼食まで我慢しろと言いたいところだけど、君の場合、それまでに血糖値が落ちそうだからね」
包みを開けると、小ぶりなサンドイッチと焼き菓子が入っていた。
香ばしい匂いがふわっと立ち上る。
「……おいしそう」
「だろう? 王宮のパン職人は、王家の数少ない自慢の一つだから」
「自分で作ったわけでもないのに、さらっと誇ってません?」
「王家の宣伝も仕事のうち」
そんな軽口を交わしながらも、ルシアンの視線はずっとユナの手元を見つめている。
「食べないの?」
「食べます。食べますけど……殿下がそう見つめてると緊張して味分かんなくなるので、少し視線を逸らしていただけると……」
「なるほど」
ルシアンはわざとらしく顔を背け、天井を見上げた。
「これでどう?」
「それはそれで食べづらいです」
結局、妙な笑いがこみ上げて、ユナは少し肩の力を抜いてサンドイッチにかぶりついた。
パンはふかふかで、中の具材は優しい味がした。
胃がほっとする。
それを見て、ルシアンの表情もすこし緩む。
「疲れたらすぐ言えよ」
「言ってますよ、ちゃんと」
「“大丈夫です、たぶん”とか、“まだいけます”は、“そろそろ限界です”の亜種だからね」
「読むの早すぎません?」
「君、顔に出やすいから」
「うう……」
図星すぎて反論できない。
《真実の香》なんてなくても、この人にはだいぶ心を見透かされている気がする。
「……でも、ありがとうございます」
ユナは、小さく頭を下げた。
「殿下がそう言ってくださるのは、本当に心強いです」
「“殿下”って呼ぶの、そろそろやめてほしいんだけどな」
「無理です」
「即答」
ルシアンは笑った。
その笑顔を見るたび、胸の奥がきゅ、と掴まれる。
甘くて、少し苦くて、どう扱えばいいか分からない感情。
(……これが、恋ってやつなのかな)
名前をつけてしまったら、戻れなくなる気がして、あえて言葉にはしない。
代わりに、心の中でそっと呟いた。
(でも私は、まだ“誰かに守られるだけ”の存在じゃない)
女神の加護を受けて。
王宮で新しい役目をもらって。
守られている事実は、ちゃんと分かっている。
それでも。
誰かの痛みに手を伸ばせる自分でいたい。
ただ守られるだけじゃなく――自分も、誰かの支えでありたい。
胸の奥で、癒しの雫が静かに光を放っていた。
◆
その夜。
ユナは、妙に疲れた頭を抱えながらベッドに倒れ込んだ。
「うわぁ……ふかふかすぎて沈む……」
贅沢な文句をぼやきつつ、ふんわりとした布団に体を委ねる。
瞼が重くなり、意識がだんだんと遠のいていく――
……気づいたら、またあの場所にいた。
森の中の、小さな泉。
月光が水面に落ちて、銀色の波紋を描いている。
夜の空気は冷たいはずなのに、肌に触れる風は優しい。
「やっぱり、ここが一番落ち着くかも」
ユナが呟いたそのとき。
「ふふ、随分と“王宮生活”に馴染んでるみたいじゃない」
背後から、聞き慣れた声。
振り向くと、白銀の髪を揺らしながら、女神エリュシアが泉の縁に座っていた。
相変わらず人間離れした美しさ。
月光と同じ色の髪。
星の光を集めたような瞳。
でも、その目元には、妙に人間くさい感情の光が宿っている。
「エリュシア様」
ユナは自然と笑顔になった。
「お久しぶりです」
「本当? 私の感覚では、“ちょっと目を離した隙に”くらいの時間だったけれど」
「こっちは毎日が濃くて、もう一週間くらい経った気がします……」
「でしょうね」
エリュシアは、唇の端を上げる。
「人間界の王宮なんて、感情の渦と見栄と打算の塊みたいな場所だもの。
そこにいきなり放り込まれたら、そりゃあ疲れるわ」
「言い方が辛辣なんですよね、女神様」
「事実を言ってるだけよ?」
目を細めながら、エリュシアはちらりとユナを見た。
「……でも、よくやってるじゃない」
その一言に、ユナの胸がじんわり温かくなる。
「相談を受けて、癒して、ちゃんと“自分の言葉”で答えてる。
私が口出ししなくても、あなたはあなたのやり方で、世界とちゃんと向き合ってる」
「……ありがとうございます」
褒められることに慣れていないせいで、頬がむず痒くなる。
エリュシアは、わざとらしくため息をついた。
「まあ、一つだけ、ちょっと引っかかることがあるとすれば――」
「なんですか?」
「人間の王子様に、やたら距離を詰められてることかしらね」
びしっと急所を突かれた。
「ル、ルシアン殿下は、別に、ただ……」
「“俺の隣にいてほしい”って言ってきた相手を、“ただ”で片づけようとするあたり、あなた、ほんと鈍いのか頑固なのか分からないわね」
「なんであの場面ご存知なんですか」
「祝福の器のことを見てないわけないでしょ、私が」
エリュシアは頬杖をつきながら、じとっとユナを眺めた。
「いいわね、人間の王子様。
真面目で、頑固で、死にかけてもまだ意地だけは残ってるタイプ」
「褒めてます?」
「最大級に褒めてるわよ」
女神の好みがわりと分かりやすくて、ユナは思わず笑ってしまう。
「……でも、ちょっと嫉妬するわね」
「え?」
「だって、あなたのこと、一番近くで見ていたのは、ずっと私だったのに」
さらっと爆弾を投げ込んでくる。
ユナは一瞬、言葉を失った。
泉の水が、静かに揺れる。
エリュシアは、月光を背にしながら、少し寂しそうに笑った。
「あなたが孤児院でこっそり泣いてたときも。
誰かの傷を撫でながら、“少しでも楽になりますように”って祈ってたときも。
雨の夜に震えながら、“ごめんなさい、私そんなにいけなかったのかな”って呟いたときも。
全部、私が一人で見てたのよ」
胸の奥が、じわりと熱くなる。
誰にも届かないと思っていた言葉が、全部届いていた。
それを知って、今さら泣きそうになる。
「なのに、今は――」
エリュシアは、少しだけふくれっ面になった。
「王子様が、『ちゃんとご飯食べた?』『疲れたらすぐ言え』なんて言いながら、真っ先にあなたを気にかけてる」
「あ、見てたんですね、あれも」
「見てたわよ。
“王太子としての責任”みたいな顔してるくせに、香りは完全に“好きな子に構いたい”のそれだったわ」
「やめてください、言葉にしないでください……」
顔から火が出そうだ。
エリュシアは、そんなユナの反応を楽しそうに眺めている。
「いいわね、人間の王子様」
さっきより少し柔らかい声で、もう一度そう言った。
「あなたの恋心を突っつきたくなるのも、女神としての性よね」
「性ってなんですか」
「本能?」
笑い合う。
でも、その笑いの奥で、ユナの心は本当に揺れていた。
「……エリュシア様」
「なに?」
「もし、私が――」
一度言いかけて、唇を噛む。
「もし、私が誰かを好きになって、その人の隣にいたいって思ったら……それでも、エリュシア様は私を祝福してくれますか?」
聞いてしまった。
自分でも、びっくりするくらい真っ直ぐな質問だった。
エリュシアは、少し目を丸くしてから、ふっと微笑む。
その笑みは、女神というより、“少し大人の友達”みたいな優しさを含んでいた。
「当たり前でしょ」
即答だった。
「あなたの幸せは、私の祝福そのものだから」
その言葉が、胸の中にすとんと落ちる。
「女神の娘が、誰かを好きになって、誰かと一緒に笑って、生きようとする。
それのどこが“間違い”だっていうの?」
エリュシアは、軽く肩をすくめた。
「もちろん、“自分だけ”を見て周りを踏みつけ始めたら、そのときは全力で小突きに行くけど」
「ですよね……」
「でも、あなたはそういう恋はしない。
自分の恋より先に、相手の心配をするような子だから」
図星すぎて、何も言えない。
泉のほとりに座り込みながら、ユナは空を見上げた。
夢の中の空は、現実よりも星が多い。
それが全部、女神の目みたいににじんで見えた。
「……ありがとう、ございます」
小さく呟くと、エリュシアは満足そうに目を細める。
「さて。
王宮生活二週目、人間の王子様との距離感に悩むあなたを、どこまで見守っていようかしら」
「それは……ほどほどでお願いします」
「無理ね」
きっぱりと言われて、ユナはまた笑ってしまった。
◆
泉の光景が遠のいていく。
目を覚ますと、王宮の天蓋付きベッドの上。
カーテンの隙間から、朝の光が差し込んでいた。
胸の中には、エリュシアの声の残り香がまだ残っている。
『あなたの幸せは、私の祝福そのものだから』
それを反芻しながら、ユナはそっと自分の胸に手を当てた。
(ちゃんと、ご飯食べて。
ちゃんと寝て。
ちゃんと、誰かの痛みに触れて)
そして、たぶん――
(ちゃんと、誰かを好きになって、生きていく)
それが、女神の娘としての「新しい日々」で。
まだ慣れない溺愛に戸惑いながらも――
ユナは今日も、王宮という世界の中で、小さく、でも確かな一歩を踏み出していくのだった。
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