4 / 20
第4話 孤児院の夜、名を置かない手
しおりを挟む夜は、黒い布に針で星を縫い付けたみたいだった。ゆっくり歩けば針目の規則がわかり、走れば光がほどける。私はその布の裾を指でつまむ気分で、屋敷の裏口からそっと出た。靴底が石畳の目地をひとつずつ確かめる。冷気が頬を撫で、息は見えない糸になって後ろへほどけていく。
「エレナ様、やっぱり私が先に……」
「大丈夫。短時間、ゆっくり、音を立てない。ミレイユはここまで。戻って、何かあったら“巡回の確認”って理由で……」
「はい。……お気をつけて」
彼女は私のマントの留め具をもう一度確かめ、指先の温度を残して離れた。門番の目は眠気で鈍い。私は影の濃い小路を選ぶ。街は眠り始めの時間で、酒場の笑いが遠くでほどけ、窓の油灯がひとつ、またひとつと瞼を閉じる。その間を縫って、私はパンの匂いに導かれるように歩いた。
孤児院は、石造りの古い修道院を改装した建物だ。壁をつたう蔦は夜でも輪郭を主張し、玄関の小さな木扉には、昼間子どもたちが描いたらしいチョークの花がまだ残っている。表から行けば歓迎のベルが鳴る。私は裏手へ回った。裏口は台所につながっていて、いつも湯気と笑いと洗い物の音が重なっている。
今夜も、扉の隙間から、温かい匂いが外へ漏れていた。焼きたてのパン。スープのにんじん。油と香草の混ざった気配。匂いは音より正直で、幸せな場所をまっすぐ指さす。私は扉の横の木箱に目を落とす。そこには、いつもの場所に、いつものように、無言の袋が置かれていた。
粗い布の袋。口を紐で固く縛ってある。形の向こうに、丸パンの曲線がいくつも透けて見える。硬貨の触れ合う、喉の奥で小さく鳴る音。私はしゃがみこみ、指先で布の目を辿った。結びは、素人のそれではない。手早く、ほどけてもまた結べる結び。手癖のある、現場の人の結び方。
(やっぱり)
扉が内側から少し開いて、細い顔が覗いた。修道服の襟を着崩し気味の、元気な男の子。八歳くらいだろうか。私を見て目を丸くし、すぐに口角を上げる。
「おねえちゃん、こんばんは!」
「こんばんは」
「きょうも、あったよ。袋!」
「うん。ちょっとだけ、見ててもいい?」
「いいよ。ぼくね、こういう夜、だいすき。パンのゆげ、つかまえられるから」
彼は両手を広げて、逃げる湯気を本気で追いかけた。湯気は彼の指の間でするりと笑って消える。私は思わず笑ってしまい、鼻の奥に夜の湿気を吸い込む。喉が少し潤う。
「ありがとう、カイ。中にいる人たちに、寒くないようにって、伝えてくれる?」
「うん! あのね、おとなの人も来たよ。さっき」
胸がひとつ跳ねて、私は周囲の暗がりに目を凝らす。裏口の向かい、樽の陰から、夜が立ち上がった。
黒い。
黒い、としか言いようのない影が、少しだけこちらに近づく。油灯の逆光で顔は読めない。でも、歩幅が一定で、靴が石を踏む音がまっすぐだ。一歩ずつ、指揮棒みたいに正確に空気を切る。私は立ち上がり、マントの前を静かに整えた。
「こんばんは、ルーカス」
「……夜風は冷たい。長居はするな」
声は抑えられていた。いつもよりさらに乾いて、余白が少ない。仕事中の声。私は笑みを薄くして、袋を指さす。
「また、あなた」
「匿名だ」
「匿名のあなた」
「匿名だ」
言葉の角度がぶつかり、火花は散らない。彼の匿名は、意地ではない。守りの形式だ。私は袋の口に触れ、すぐ離した。勝手にほどかない。匿名には礼儀が必要だ。
「ねえ、名前を出さない? “騎士団長が孤児院を支援しています”って、正直に言えば、寄付は広がる。影響力はてこ棒。一本で持ち上がる荷が大きくなる」
ルーカスの影が、わずかに動いた。ため息の前の静止。彼は首を横に振る。暗がりでも分かるほど、はっきり。
「名は、弱者を蝕む」
その言い方は、刃の裏を触る手つきだった。自分の指先を切らないように、でも確実に刃を確かめる。私は息をひとつ飲み込む。
「どういう意味」
「名前は集まる。名誉、注目、思惑。俺の名が上に刺さると、そこに群がる者が出る。善意も悪意も、名に寄ってくる。名は弱い場所を引き裂く。ここでは、静けさが盾だ」
言葉の温度が、夜気の中で白くなる。彼の中でこの説がどれだけ長く温められてきたか、声が知っている。私は彼の横顔を想像する。きっと今、睫毛は少し下がって、喉の筋が固くなっている。匿名は彼の鎧の一部だ。
「……でも」
私の中の社畜が、口を開く。影響力、拡散、持続可能性――数字の論理。私はそれを一度、手のひらで押しとどめた。ここは、数字の場所だけじゃない。スープの匂い。小さな笑い声。湯気を追う指。匿名の袋。数字の外側にある“弱さの居場所”。
「でも、名前を出しても守れる仕組み、作れるよ。名前に注目が集まっても、その注目を“構造”に変える。寄付の窓口を分けて、担当を表に出すのは別の人。あなたは看板ではなく後方の要。評価と期待を切り離す」
「理屈は分かる」
「理屈、嫌い?」
「好きだ。だが夜には夜の理屈がある」
夜の理屈。私はその言葉を舌の上で転がす。静けさを信仰にするための言葉。彼の肩の力がわずかに抜けた。彼は袋を片手に持ち上げ、扉の横にさらに寄せる。足音を殺すのが上手い。靴底が、音を選ぶ。
裏口の扉がカタンと開いて、修道女が顔を出した。年長の、柔らかな皺を持つ人だ。彼女はルーカスに軽く会釈した――顔を見ていないはずなのに、会釈の角度に感謝が乗っている。ただ、名を呼ばない。
「いつも、ありがとうございます」
ルーカスは何も言わなかった。代わりに、私が笑う。
「温かいうちに。子どもたち、喜びます」
「ええ。今日もみんな元気で。――カイ、手は洗いましたか」
「洗ったー!」
扉の向こうで小さな声が弾んだ。笑いが湯気に混じって、私の頬を撫でる。カイが私の袖を引っ張った。目が星みたいに輝いている。
「おねえちゃん、来て。あのね、こっち、パンのいい匂いがたまってる場所!」
「匂い、たまるの?」
「たまるよ。ここ、角!」
角。彼は台所の入口の柱の陰に鼻を寄せ、真剣に空気を吸い込む。私はつられてやって、思わず笑ってしまった。確かに、そこだけ香りが濃い。空気の流れのせいだろうけど、彼の説明のほうがずっと可愛い。
「団長も、どう?」
「いや」
即答。私は肩をすくめて、カイの髪を軽く撫でた。彼は笑って、ルーカスににじり寄る。ルーカスは半歩下がり、動線を開ける。子どもが走れる道を常に確保している人の癖。カイはルーカスのマントの端を、恐る恐るつまんだ。
「ねえ、おじさん」
おじさん、と言われた瞬間、私は笑いを飲み込むのに苦労した。ルーカスは微動だにせず、夜の柱みたいにそこに立っている。
「ありがとう」
カイの声は小さい。けれど、真ん中に芯が通っている。ルーカスはほんの少しだけ、視線を落とした。暗がりでも、落ちた視線は分かる。彼は返事をしない。ただ、手を軽く下げた。その手に、カイがちょん、と触れる。指先で握って、すぐ離す。離すとき、ほんの少しだけ、力が残った。手が「行かないで」を言いかけて、でも言わないでいる温度。
私の胸が、内側から押された。痛いわけじゃない。温かいものが押し広がるときの圧。私はその場所を掌で覆う。冷酷、と呼ばれる男の、熱。匿名の背中に、体温がある。当たり前だけど、忘れがちな当たり前。
「――守るために嫌われ役、ね」
呟くと、彼は目だけこちらを見た。暗くて、瞳の色は読めない。けれど、そこに小さな火の反射があった。油灯か、内側の火か。どちらでも、どちらでもいい。
「嫌われるのは、想定内だ」
「想定外は?」
「君だ」
短く言って、彼は視線をまた夜に返した。匿名の袋はもう扉の向こうへ消え、台所の皿が笑いながら鳴っている。私はマントの裾を整え、ルーカスの隣に半歩進む。彼は警戒の線を広げるように、私の前側を風から庇った。自然だ。計算されていないのに正確な位置取り。
「ねえ、ルーカス」
「なんだ」
「あなたの“匿名”は、あなたの鎧なんだね」
「鎧?」
「うん。名前って、弱点にもなる。狙われるし、歪められるし、勝手に使われる。あなたはそれをよく知ってる。だから、名前を鎧の中にしまって、背中で仕事する」
「分析癖は、夜でも治らないか」
「治らない。職業病」
彼の喉が、低く笑いそうになって、それを呑み込む音を立てた。笑いは飲み込んでも熱が残る。私は腕にその熱を少しだけ分けてもらった気がして、夜が少し優しくなった。
「でもね、仕組みで守れるところは、私が守る。名前を外に出さない戦い方もあるけど、名前を出しても安全な道を作るのが、私の仕事」
「道具は?」
「帳簿、手順、窓口、責任の所在。……あとは、信頼」
「信頼は可視化できない」
「できるよ」
私は扉の隙間から漏れる光を指差した。そこに重なる湯気と笑いの層。音の柔らかさ。匂いの厚み。
「これが可視化。信頼がある場所は、空気が整う。整っていく。誰かの声が震えない。目線が上を向く。――可視化のための指標を、紙にも落とす。『今日、怒鳴り声があったか』『子どもが新しい歌を覚えたか』『湯気が柱の陰に溜まってたか』」
「最後のは主観だ」
「主観を指標化するのが、私の得意分野」
「厄介だな」
「褒め言葉として受け取る」
カイが手を振って、台所の奥へ走っていく。扉の影から別の子が顔を出し、また引っ込む。さざ波みたいに笑いが往復する。私は息を吸い、胸の圧を飼い慣らす。
「そろそろ戻ろう」
ルーカスが言う。私は頷いた。扉の前で、修道女が小さく会釈する。私は同じ角度で返した。名前を置かない礼。名を呼ばずに感謝する方法を、ここで学ぶ。
通りに出る。夜風が少し強くなり、遠くの酒場の笑いが薄くなる。石畳の上に、私とルーカスの足音が二本の線を引く。私の足音は時々浮つく。彼の足音はいつも水平だ。歩幅は一定、着地は静か。歩くだけで安心を配る人の足取り。
「ねえ、ルーカス」
「なんだ」
「匿名、うまく使おう。あなたの鎧はそのまま。外側に私の構造を重ねる。二重構造なら、堅牢性が上がる」
「専門用語を夜に持ち込むな」
「夜は、頭の中が綺麗だから、設計に向いてるの」
彼は何も言わない。けれど半歩、私の側に寄って、風を切る角度を変えた。マントが私の腕に少し触れる。布の温度が伝わる。夜は冷たいのに、そこだけ春みたいな温度。
屋敷が見える角で、私は立ち止まった。門灯が小さく揺れて、番犬が短く鼻を鳴らす。ミレイユが門の影から出てきて、安堵が全身から湯気みたいに立ち上る。
「おかえりなさいませ。……ご無事で」
「ただいま。カイは、湯気を捕まえる名人だった」
「湯気、ですか?」
「うん。可視化の基礎」
「エレナ様が仰ると、なんでも難しそうに聞こえます」
「簡単。大事なのは、匂いの溜まる角」
「余計に分かりません」
私が笑うと、ミレイユもつられて笑った。笑いは夜の端に小さな穴を開けて、そこから朝の匂いが微かに漏れ出す。ルーカスは門の外に視線を走らせ、巡回の兵と短く合図を交わした。
「入れ」
「はい」
門をくぐる直前、私は振り向いた。通ってきた通りは、夜気に溶けている。ルーカスの背中も、その一部みたいに、黒に溶ける。彼は私の視線に気づいて、わずかに顎を引いた。それは“行け”という命令であり、“見ている”という約束だった。
部屋に戻ると、机の上の紙が静かに待っていた。私はマントを椅子にかけ、羽ペンを取る。インク壺の黒は夜に似て、でも、紙に落ちると朝に変わる。
ToDoに、二行追加。
⑨匿名=鎧。構造で補強(窓口/担当/責任)
⑩夜の理屈→昼の仕組みに翻訳
少し迷って、もう一行。
→「名は弱者を蝕む」――覚えておく。名の運用は慎重に。
そして、紙の端に小さく、誰にも見せない落書きをした。
→背中の温度=春。危険。好きになる予感。
羽ペンの先が震える。私は指で押さえて、深呼吸をひとつ。窓の隙間から、遠い月が細い爪のようにひっかかっているのが見えた。私は目を閉じる。湯気、笑い、袋の結び、少年の指先、名を呼ばない礼、そして――黒い背中。
「守るために嫌われ役、ね」
今度は声に出さず、心の奥でつぶやく。嫌われ役は孤独だ。でも、孤独は鎧の内側に火を残す。火は、他人の掌に触れたとき、少しだけ分け合える。今夜、私の胸の真ん中に、火傷の跡のような小さな丸ができた気がした。痛みはない。ただ、忘れられない印。
ベッドに横たわる。天蓋が暗い海の天井に見え、布の端に夜の潮が寄せては返す。私は布を指でつまみ、目を閉じた。呼吸が落ち着く。心臓が、仕事のリズムから、眠りのリズムへゆっくり移行する。
最後に、もう一度だけ、紙に手を伸ばして短い一文を添える。
→“名は置かず、手は差し出す”。見習う。
インクが乾く間、私は天蓋の向こうに、黒い背中が夜気に溶ける幻を見た。見失いそうで、でも――足音は、きっと明日も、規則正しく廊下を往復する。そう思えることが、今夜のいちばんの安眠薬だった。
2
あなたにおすすめの小説
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜
禅
恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。
だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。
自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。
しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で……
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています
※完結まで毎日投稿します
昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ
蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。
とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。
どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。
など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。
そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか?
毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる