捨てられた平民メイド、実は伝説の魔女でしたって今さら気づくな!

タマ マコト

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第7話 星の魔女の昔話は嘘と真実で編まれる

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 森の奥は、世界の音が遅れて届く。
 葉擦れは一拍あとの囁きに変わり、枝の軋みは思い出めいた余韻になる。倒れた石柱に蔦が巻きつき、苔は砕けた紋様の上で静かに呼吸していた。昔ここに誰かが祈り、命じ、震え、笑った。その全部が、苔の下でぬるく眠っている。

 遺跡の窪地に、私たちは身を潜めていた。
 崩れた拝殿の石段は半分が土に飲まれ、残りの半分は雨に磨かれてすべすべしている。白い髪に触れる風はひんやりして、背中の包帯だけが体温を忘れないでいてくれる。ノアは焚き火を起こさない。匂いが高すぎて、森がこちらを見るから。

「ここなら、半日は見つからない」

「半日で足りる?」

「足りないが、使う」

 話す言葉の端が、湿った土に吸いこまれる。
 私は膝を抱え、石段に横たわる破片の紋様を指でなぞった。星形。欠けている。鍵穴みたいな空白が、石の真ん中にある。

「その印、知ってる顔だな」

「……覚えてない。けど、胸の中の湖が冷える」

「冷えるなら、そういうことだ」

「論理が雑」

「匂いの論理だ」

「はいはい、匂い万能主義」

 軽口を投げたら、彼は珍しく笑った。
 角の根元がわずかに動き、銀いろの瞳が柔らかくなる。笑いは音にならないのに、窪地の空気が一度だけ明るんだ。

「教える」

 ノアが石柱の影に腰を下ろし、両手を組んだ。手の甲の古傷は、火の粉の地図みたいに不規則で、一本一本に温度の記憶がある。

「竜人族は、王家に滅ぼされた。王の命じゃない。王家という“仕組み”が、滅びを選んだ。俺は生き残りだ。生き残ったというより、残された。“楔(くさび)”として、地下に」

「……楔」

「星井戸の蓋は重い。だが、重さだけで閉まるものではない。歌と血と骨が要る。俺は、その骨になった。王城の底で、眠らない杭だ」

 言葉が落ちる度、苔の奥で誰かがうなずく気がした。
 星井戸。昨夜、胸の中で割れた星の音が、同じ名を持つ別の深さから応答する。私は息を詰め、指先で自分の包帯をつまむ。布の目に爪が引っかかる。

「王家は、昔の戦で星井戸を手に入れた。井戸は水じゃない。式と意味の鉱脈だ。そこから掬った“祝詞”を貨幣に変え、加護を配って税を取り、祈りを独占した。魔女は封じられた。——そう書にある」

「“書にある”」

「昔話はたいてい、勝った側が書く。だから嘘が混じる。だが、全部が嘘ではない。俺の骨は覚えている。井戸の歌は、押し殺されていた」

「……私、そこにいた?」

「お前は、そこに“いた”と言ってもいいし、“いたことがある”と言ってもいい」

「はっきりして」

「はっきりしてる。言葉がはっきりしてないだけだ」

「理屈が気に食わないのに、匂いで納得しちゃう自分が嫌」

 私は笑ってから、急に黙った。
 声に出す前に浮かんだ言葉が、舌の裏で引っかかったからだ。断片。断片は、ときどき予告なしに現れて、世界の色を変える。

 石段に頬をあてる。冷たい。
 冷たさが合図になり、胸の奥に古い空が開く。
 青くない空。大地よりも重い硝子の空。
 そこから、雪の粒より大きく、雨の雫より硬い、光の破片が降ってくる。
 それを見上げる誰かの視界。
 ——私のもの、でもあり、私じゃない誰かのもの。
 唇が、勝手に動いた。

「星は降るけど、私のせいじゃない」

 風が止まり、森が固唾を飲む。
 私の声は、昨日の「止まれ」とは違う色をしている。命令ではない。告白でもない。裁判の証言でもない。ただ、事実。事実が、石に吸いこまれて消えた。

「どこで、それを聞いた」

「今。昔。胸のどこかで、ずっと」

「そうだ」

「“そうだ”って、何に」

「“私のせいじゃない”に」

 ノアは枯れ葉をひとつ拾い、親指と人差し指の間でひねった。淡い破片になって落ちる。

「星は降る。人は怖れる。誰かが“原因”を欲しがる。だから魔女が選ばれる。原因に仕立てると、恐怖が秩序になるから」

「秩序、ね」

「秩序は便利だ。王家はそれを売った。祝詞という名の保証を。井戸の歌に蓋をして、“正しい祈り”を配布した」

「魔女は蓋の下」

「眠れないまま、歌わないまま」

 眠れない。
 胸の湖に、波紋。
 喉の奥がひんやりして、白い髪が肩で滑る。
 私は自分の膝に額を乗せ、声の位置を探る。世界をほどくためじゃない。確かめるために。

「ノア。私の力、どこまでが私?」

「全部、お前だ」

「転生とか、封印とか、過去とか、古い歌とか、ぜんぶ?」

「ぜんぶ。外から来たものは、お前の中でお前になる。嫌なら吐き出せばいい。吐き出せないなら、噛み砕け」

「歯、強いね」

「竜だから」

「ずるい」

「事実だ」

 彼の「事実だ」が、今日も杭になる。
 杭があると、呼吸が安定する。息は節。魔法は息で変わる——昨夜から、体で知ったことを頭でも確認する。言葉は刃で、呼吸は柄で、心拍は刃渡りのバランスだ。

「訓練、しよ」

「そう言うと思っていた」

「教官、やる?」

「お前は生徒でもあり、共犯でもある」

「共犯は嫌いじゃない」

 私は立ち上がり、石段の上に残った円形の敷石を選んだ。昨日の教会にも“舞台”があったように、ここにも偶然が作った舞台がある。苔の薄い円。円の縁に、星形の欠け。呼吸が勝手に深くなる。

「魔法は、言葉と呼吸と心拍で変わる。……なら、今日の課題。『言わない』で変える」

「無茶」

「お前は昨日、半分やった」

「半分?」

「“軽く”“低く”を、心の裏側で言っただろう」

「見てたの」

「見てる。ずっと」

「ストーカー?」

「見届け」

「それ好き」

 ノアは私の背後に立った。距離は一歩と半。近すぎず、遠すぎず。彼の体温が、白い髪の隙間から首筋に届く。肩甲骨の上に視線の重みが乗り、私は無駄な力を逃がすように肩を落とした。

「右手を、前へ」

「はい」

「手首を落とす。肘は浮かせない。指先は石の目を数える速さで揺らす」

「ねえ、私、楽器?」

「楽器であり、演奏者。……吸って」

 彼の左手が、私の右手首にそっと触れた。
 掌の温度は火ではない。体温。安定の温度。触れるというより、位置を教える指先。ここ、と言わず、ここ、に居させる手。背中の包帯越しに、別の脈が伝わる。彼の心拍。私の心拍とずれていて、ずれたリズムがやがて少しずつ寄ってくる。

「吸って、三つ数えて、離せ」

「ひとつ……ふたつ……みっつ……」

 息を放つ瞬間、体の中のいくつかの鍵穴が同時に“かちゃ”と鳴る。
 言葉は使わない。
 代わりに、下腹でひとつの動詞だけをイメージする。
 たとえば“ほどく”の手前。
 “解(と)く”でも“解(ほど)く”でもなく、ただ結び目を撫で、そこにあることを認める感触。

 敷石の上を漂っていた細い埃が、ふわりと浮いた。
 苔の胞子が、弧を描く。
石の目地の影が、指先でくすぐられたみたいに柔らかくなる。

「……できてる」

「言わないで」

「了解」

 ノアの指が、手首から前腕へ、肘へと位置を確認するみたいに移動する。触れ方は一定。強すぎない。弱すぎない。触れた場所の感覚が鮮明になる。皮膚が記憶を始め、筋肉が音符の位置を覚える。

「次、逆。吐いてから吸う。胸じゃなく、背で吸う」

「背で……吸う?」

「肩甲骨の間で、風を飲む」

「詩人?」

「事実だ」

「うるさい」

 私は目を閉じ、背で風を受け止める。
 森の匂い。湿った枯れ葉。遠い土の甘さ。
 背中の包帯が、吸気に合わせて小さく伸びる。
 彼の掌が、手首の上で低く合図する。
 ——離せ。
 言われなくても、離す。
 離した瞬間、敷石の上の光の粒が、逆に沈む。
 “低く”。
 さっきまで舞っていた埃が、床に戻る。
 音が少し、すりガラス越しになる。

「心拍、落ちた」

「ノアの手のせい」

「俺は何もしてない」

「触ってるじゃない」

「触れている。支配はしてない」

「……それ、好き」

 自分で言って、耳が熱くなる。
 彼は何も返さない。返さないのに、体温が半拍分だけ近づいた。沈黙が、いい。沈黙が、私の心拍をさらに落とす。落ちた心拍は、魔法の刃渡りを長くする。言葉を使わない刃は、音を立てないで世界の縫い目をなでつける。

「今度は、歩きながら」

「難易度上がるね」

「敵は止まらない」

「正論」

 敷石から外に、苔のじゅうたんへ一歩出る。
 私の足裏の重さに苔が応える。柔らかい。踏み込みが深くなる。呼吸は背で、心拍は低く、指先は軽く。森の空気が、鼓膜の裏でゆっくり回る。

「軽く……低く……戻れ」

 言葉にしない言葉が、胸骨の裏で形を取る。
 周囲の木漏れ日が、糸のように伸び縮みする。
 枝先の葉が、接着剤から解放されたみたいに軽く震える。
 石柱の陰の影が、ほんの少し背を丸め、座り直す。

「危なげない」

「褒め方が武骨」

「事実だ」

「その口癖、盗む」

「盗め」

 彼は背後で歩調を合わせ、私の肩甲骨の左右の間隔を視線で測っている。視線にも温度がある。背中を温め、余計な緊張を溶かす温度。私はその温度を借り、さらに一歩、森の奥へ——。

 風向きが変わった。
 木々の上を渡っていた薄い風が、窪地の底へ降りてくる。落ち葉の匂いに、鉄が混じる。遠くで、石と石がこすれる音。誰かの靴底。重さのある人の歩き方。

「見張り」

 ノアの声は、耳にだけ届く高さ。
 私はうなずき、石段の陰に身を寄せる。体の温度をひとつ落とし、呼吸をさらに背へ引きこむ。足音は二つ。軽いのと、軽いふりをしてる重いの。前者は偵察、後者は護衛。森を知らない靴だ。苔の上で滑り、草の上で音を立てる。

「ここ、遺跡の井戸、まだ開くって……」「馬鹿、声がでかい。祈祷師団の手当が先だ」

 王都の言葉。祈りを仕事にしてる喉の使い方。
 彼らの視線が星形の欠けを探す。鍵穴の形の空白。
 私の胸の湖が、微かにさざ波を立てる。
 ほどける、が喉まで浮く。
 ノアの指が、手首に軽く置かれた。
 ——吸って、三つ数えて、離せ。
 私はうなずき、ほどく代わりに「戻れ」を選ぶ。
 世界の“隙間”に戻れ、と囁く。
 音は少しだけ柔らかくなる。
 彼らの靴音は目印を見失い、鍵穴から視線が逸れる。

「……ここじゃない。戻るぞ」「ああ」

 足音が離れる。
 葉擦れが元の拍子に戻る。
 私は息を吐き、石に額を当てた。冷たい。冷たいのが、ありがたい。

「ほどけ、使わなかった」

「禁じ札は、切らない」

「偉い」

「褒めるの下手」

「事実だ」

 私は笑い、振り向いた。
 距離は一歩と半。
 ノアの手は、まだ私の手首の上にあって、体温は変わらない。
 白い髪の端が彼の指に触れ、すべって落ちる。
 胸の湖は、今だけ、波をやめた。
 昔話は、嘘と真実で編まれる。
 けれど、今のこの体温は、どちらでもない。
 ただの現在。
 現在は、私のもの。
 私は息を吸い、三つ数え、そっと離す。
 森の奥で、鳥が短く鳴いた。
 それが合図みたいに、私の鼓動が、静かに、静かに整っていく。
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