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亡命編
光の射す方へ
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朝になったはずなのに、世界は少しも明るくなっていなかった。
薄曇りの空が続き、木々の影が揺らぐたび、胸の奥まで冷えていく。
馬車が軋む音だけが、規則正しく響いていた。
いつもならその揺れに心が落ち着くのに、今日はただ――痛い。
私は窓にもたれ、力の入らない指先で裾を握りしめていた。
風が頬を撫でても、涙の跡は乾かないまま。
眠ったのか、ただ意識を手放しただけなのか分からない夜を越えて、
瞼は腫れ、視界は滲んでいた。
胸の奥が空洞のように空っぽで、
身体の外側だけがなんとか形を保っている。
そんな感覚だった。
馬車の中は静かだった。
誰も昨夜の話題には触れようとしない。
「今日はいい天気になりそうですね。……ほら、雲も薄いですし」
自分でも分かるほど明るい声だった。
本当は、胸の奥がまだ冷たくて、息を吸うたびに少し痛むのに。
伯爵がちらりと外に視線を向ける。
「いい天気……まぁ、うん、そうだな」
確かに、いい天気では無い。
きっと無理をしていると気づかれている。
――それでも、沈んだ顔だけは見せたくなかった。
私は両手を膝の上で軽く組み、できるだけ自然に笑う。
「馬たちも昨日より元気そうでしたし、きっと順調に進めますよね。
あ、次の町ではサーモンが有名なんですって。楽しみです」
言葉は軽く、明るく。
まるで昨日の夜、泣き崩れたのが別人だったかのように。
けれど、指先は小さく震えていた。
向かいに座るノアが、その震えに気づいたのか、目を細めて私をじっと見つめてくる。
その視線を正面から受け止めてしまえば、きっと崩れてしまう。
だから私は気づかないふりをして、窓の外に視線を逸らした。
窓の外の景色が流れていく。
緑も土の色も、今は灰色に見える。
遠くで小鳥が鳴いているのに、その声さえ、どこか遠い世界の音のようだった。
暫くして、馬を休ませるために一度、馬車を止めることになった。
昼の日差しは柔らかかったが、空気が冷たい。
「今日は風が穏やかで助かりますね。馬たちも気持ちよさそうですし」
自分でも分かるくらい、空元気な声だ。
けれど、ウィリアムも伯爵も疲れている。ノアにまで心配をかけたくなかった。
――大丈夫。私は平気。
そう言い聞かせるように馬のたてがみを撫でていると、気配を消すようにノアが近づいてきた。
「エリシア様」
振り返ると、ノアが湯気の立つ金属カップを手にしていた。
焚き火で温めた、ハーブ入りの飲み物。ほのかに甘い香りが、冷えた胸の奥をゆるりと撫でていく。
「少し休んでください。……温かいものを」
「ありがとう、ノア。ちょうど何か飲みたかったの」
明るい声で受け取ったつもりだった。
けれどノアは私の笑みを見た瞬間、ほんのわずかにまぶたを伏せた。
「……無理、されていますね」
言葉はとても静かで、責める色なんて微塵もなかった。
ただ、私の心をそっと掬い上げるような声だった。
「え……? そんなこと――」
否定しようとした瞬間、カップを持つ手がかすかに震えていることに自分で気づいてしまった。
「少し、座りましょうか」
ノアはそう言うと、私を近くの岩の上に座らせて隣にそっと腰掛けた。
「無理しなくていいですよ。……少なくとも、私の前では」
その優しさに、胸がきゅっと縮んだ。
「ノア……」
さっきまでうまく保っていた“平気なふり”が、糸が切れたように崩れ落ちていく。
「皆を不安にさせたくないの。
私が沈んだ顔をしていたら……皆も辛くなるから……」
自分でも驚くほど素直な声が出た。
「苦しいなら、苦しいと言ってください。
……あなたが抱え込む必要はありません」
その一言が、胸の奥の堰を柔らかく押し開けていく。
「……怖いの。全部が、変わってしまうことが……
昨日の夜、あんなに泣いて……でも、まだ実感が追いつかなくて……
わたし、どうしたらいいのか分からない……」
声は震え、けれど涙は落ちなかった。
泣き疲れて、涙さえもう枯れてしまったのかもしれない。
ノアは私の小刻みに震える手にそっと自分の手を重ねてくれる。その温かさだけが、世界に繋ぎとめてくれる細い糸だった。
「分からなくていいんです。急がなくていい。
エリシア様が立ち止まるなら、私はその隣で待ちます」
彼の言葉は魔法のように私の心を解きほぐしてくれる。
「……ありがとう、ノア。
私ね、父上は生きていて、必ず迎えに来てくれるって思ってた。
だから、ベネット邸を出たあの日も、心のどこかですぐに戻って来れると思っていたの。
エルダールには向かうけど、実際に行くことは無いと思っていたわ。
本当の意味での覚悟は出来ていなかったんだと思う」
ノアは私の拙い話を黙って聞いていてくれた。
「でもね、父上が生きていたとして…こんな長い時間、隠れている訳なんて無いってことも、何となく分かっていたのっ……っ……」
声にならない声が漏れ、唇を噛むと鉄の味がした。
涙がひと筋だけ、静かに頬を伝う。
ノアが黙ってその涙を指で拭う。
遠くで、馬が鼻を鳴らす音がした。
風に揺れる草の匂いが、胸の奥の空洞に静かに流れ込んでいく。
「……泣かないつもりだったのに」
自嘲にも似たその声に、ノアは「泣いてもいいんですよ」とは言わなかった。
その代わり、そっと私の背を撫でてくれた。
撫でる手つきは優しくて、強くて。
泣き方を忘れた身体に、もう一度涙の出口を思い出させようとするようだった。
「エリシア様は、強くあろうとしすぎます。
でも……強い人ほど、壊れるときは静かなんです」
ノアの瞳は穏やかで、どこまでも真っ直ぐだった。
「家族を失って、平気でいられる人はいません。
それに……エリシア様は、ずっとお一人で耐えてきた。
せめて今ぐらい、弱さを見せてもいいんです」
「……弱いところなんて、見せたくなかったのに」
「私は、見せてほしいと思っていますよ」
その言葉は、胸の奥にそっと置かれた小さな灯火のように、じんわりと沁みていった。
「ノアは…居なくならないでね」
風が少しだけ強く吹き、馬のたてがみが光の中で揺れた。
「はい。お傍にいます」
その言葉に、ノアは小さく笑った。
優しく、胸を温めるような微笑みだった。
それはとても限られた時間の中での約束であることは分かっている。
エルダールにつけばノアは帰国しなければならない。
まるで風前の灯のような約束だ。深く言及すれば消えてしまう約束。
それでも、その約束にすがりたくて、けれど縋れば縋るほど、別れの日の影が胸の奥でふくらんでいく。
――いつまでも、このままではいられない。
それを分かっているのに、今だけは。
今だけは、この温もりが必要だった。
「ありがとう」
ノアは小さく頷いて、何も言わず隣にいてくれた。
肩が触れるか触れないかの距離。
その微かな距離感が、逆に安心をくれた。
そのとき、伯爵の声が遠くから響いた。
「ノア!エリス!……そろそろ出発するぞ」
思い出したように世界が動き出す。
日差しはまだ薄く、風は少し冷たい。
けれど、さっきまでよりも景色がはっきり見えた。
「……行かないと、ですね」
立ち上がろうとした瞬間、膝がわずかに震えた。
ノアがさりげなく手を差し出してくれる。
甘えては駄目だと思うのに、その手を離したくなかった。
指先が触れたまま、ほんの一瞬だけ動けなかった。
「大丈夫ですか?」
「……うん。大丈夫。行けるわ」
ゆっくりと手を離す。
離した瞬間、胸のどこかがひどく冷えた。
馬車に戻ると、私は深く息を吸い、無理にでも微笑みを形にする。
――もっと、強くならなきゃ。
昨日までの涙を隠すように、私は静かに窓の外を見つめた。
空は相変わらず薄曇りだったが、雲の縁だけがかすかに光っていた。
その光は、希望には遠すぎるけれど……
絶望ほど暗くもなかった。
馬車が再び動き出す。
ノアは、私の方を見ずに前を向いたまま、そっと呟いた。
「……どれだけ先が暗くても、私は隣にいます」
「ありがとう」
――その言葉に、私は今ようやく立っていられる。
そう思った瞬間、胸の奥の空洞に、わずかに温かい風が吹いた気がした。
薄曇りの空が続き、木々の影が揺らぐたび、胸の奥まで冷えていく。
馬車が軋む音だけが、規則正しく響いていた。
いつもならその揺れに心が落ち着くのに、今日はただ――痛い。
私は窓にもたれ、力の入らない指先で裾を握りしめていた。
風が頬を撫でても、涙の跡は乾かないまま。
眠ったのか、ただ意識を手放しただけなのか分からない夜を越えて、
瞼は腫れ、視界は滲んでいた。
胸の奥が空洞のように空っぽで、
身体の外側だけがなんとか形を保っている。
そんな感覚だった。
馬車の中は静かだった。
誰も昨夜の話題には触れようとしない。
「今日はいい天気になりそうですね。……ほら、雲も薄いですし」
自分でも分かるほど明るい声だった。
本当は、胸の奥がまだ冷たくて、息を吸うたびに少し痛むのに。
伯爵がちらりと外に視線を向ける。
「いい天気……まぁ、うん、そうだな」
確かに、いい天気では無い。
きっと無理をしていると気づかれている。
――それでも、沈んだ顔だけは見せたくなかった。
私は両手を膝の上で軽く組み、できるだけ自然に笑う。
「馬たちも昨日より元気そうでしたし、きっと順調に進めますよね。
あ、次の町ではサーモンが有名なんですって。楽しみです」
言葉は軽く、明るく。
まるで昨日の夜、泣き崩れたのが別人だったかのように。
けれど、指先は小さく震えていた。
向かいに座るノアが、その震えに気づいたのか、目を細めて私をじっと見つめてくる。
その視線を正面から受け止めてしまえば、きっと崩れてしまう。
だから私は気づかないふりをして、窓の外に視線を逸らした。
窓の外の景色が流れていく。
緑も土の色も、今は灰色に見える。
遠くで小鳥が鳴いているのに、その声さえ、どこか遠い世界の音のようだった。
暫くして、馬を休ませるために一度、馬車を止めることになった。
昼の日差しは柔らかかったが、空気が冷たい。
「今日は風が穏やかで助かりますね。馬たちも気持ちよさそうですし」
自分でも分かるくらい、空元気な声だ。
けれど、ウィリアムも伯爵も疲れている。ノアにまで心配をかけたくなかった。
――大丈夫。私は平気。
そう言い聞かせるように馬のたてがみを撫でていると、気配を消すようにノアが近づいてきた。
「エリシア様」
振り返ると、ノアが湯気の立つ金属カップを手にしていた。
焚き火で温めた、ハーブ入りの飲み物。ほのかに甘い香りが、冷えた胸の奥をゆるりと撫でていく。
「少し休んでください。……温かいものを」
「ありがとう、ノア。ちょうど何か飲みたかったの」
明るい声で受け取ったつもりだった。
けれどノアは私の笑みを見た瞬間、ほんのわずかにまぶたを伏せた。
「……無理、されていますね」
言葉はとても静かで、責める色なんて微塵もなかった。
ただ、私の心をそっと掬い上げるような声だった。
「え……? そんなこと――」
否定しようとした瞬間、カップを持つ手がかすかに震えていることに自分で気づいてしまった。
「少し、座りましょうか」
ノアはそう言うと、私を近くの岩の上に座らせて隣にそっと腰掛けた。
「無理しなくていいですよ。……少なくとも、私の前では」
その優しさに、胸がきゅっと縮んだ。
「ノア……」
さっきまでうまく保っていた“平気なふり”が、糸が切れたように崩れ落ちていく。
「皆を不安にさせたくないの。
私が沈んだ顔をしていたら……皆も辛くなるから……」
自分でも驚くほど素直な声が出た。
「苦しいなら、苦しいと言ってください。
……あなたが抱え込む必要はありません」
その一言が、胸の奥の堰を柔らかく押し開けていく。
「……怖いの。全部が、変わってしまうことが……
昨日の夜、あんなに泣いて……でも、まだ実感が追いつかなくて……
わたし、どうしたらいいのか分からない……」
声は震え、けれど涙は落ちなかった。
泣き疲れて、涙さえもう枯れてしまったのかもしれない。
ノアは私の小刻みに震える手にそっと自分の手を重ねてくれる。その温かさだけが、世界に繋ぎとめてくれる細い糸だった。
「分からなくていいんです。急がなくていい。
エリシア様が立ち止まるなら、私はその隣で待ちます」
彼の言葉は魔法のように私の心を解きほぐしてくれる。
「……ありがとう、ノア。
私ね、父上は生きていて、必ず迎えに来てくれるって思ってた。
だから、ベネット邸を出たあの日も、心のどこかですぐに戻って来れると思っていたの。
エルダールには向かうけど、実際に行くことは無いと思っていたわ。
本当の意味での覚悟は出来ていなかったんだと思う」
ノアは私の拙い話を黙って聞いていてくれた。
「でもね、父上が生きていたとして…こんな長い時間、隠れている訳なんて無いってことも、何となく分かっていたのっ……っ……」
声にならない声が漏れ、唇を噛むと鉄の味がした。
涙がひと筋だけ、静かに頬を伝う。
ノアが黙ってその涙を指で拭う。
遠くで、馬が鼻を鳴らす音がした。
風に揺れる草の匂いが、胸の奥の空洞に静かに流れ込んでいく。
「……泣かないつもりだったのに」
自嘲にも似たその声に、ノアは「泣いてもいいんですよ」とは言わなかった。
その代わり、そっと私の背を撫でてくれた。
撫でる手つきは優しくて、強くて。
泣き方を忘れた身体に、もう一度涙の出口を思い出させようとするようだった。
「エリシア様は、強くあろうとしすぎます。
でも……強い人ほど、壊れるときは静かなんです」
ノアの瞳は穏やかで、どこまでも真っ直ぐだった。
「家族を失って、平気でいられる人はいません。
それに……エリシア様は、ずっとお一人で耐えてきた。
せめて今ぐらい、弱さを見せてもいいんです」
「……弱いところなんて、見せたくなかったのに」
「私は、見せてほしいと思っていますよ」
その言葉は、胸の奥にそっと置かれた小さな灯火のように、じんわりと沁みていった。
「ノアは…居なくならないでね」
風が少しだけ強く吹き、馬のたてがみが光の中で揺れた。
「はい。お傍にいます」
その言葉に、ノアは小さく笑った。
優しく、胸を温めるような微笑みだった。
それはとても限られた時間の中での約束であることは分かっている。
エルダールにつけばノアは帰国しなければならない。
まるで風前の灯のような約束だ。深く言及すれば消えてしまう約束。
それでも、その約束にすがりたくて、けれど縋れば縋るほど、別れの日の影が胸の奥でふくらんでいく。
――いつまでも、このままではいられない。
それを分かっているのに、今だけは。
今だけは、この温もりが必要だった。
「ありがとう」
ノアは小さく頷いて、何も言わず隣にいてくれた。
肩が触れるか触れないかの距離。
その微かな距離感が、逆に安心をくれた。
そのとき、伯爵の声が遠くから響いた。
「ノア!エリス!……そろそろ出発するぞ」
思い出したように世界が動き出す。
日差しはまだ薄く、風は少し冷たい。
けれど、さっきまでよりも景色がはっきり見えた。
「……行かないと、ですね」
立ち上がろうとした瞬間、膝がわずかに震えた。
ノアがさりげなく手を差し出してくれる。
甘えては駄目だと思うのに、その手を離したくなかった。
指先が触れたまま、ほんの一瞬だけ動けなかった。
「大丈夫ですか?」
「……うん。大丈夫。行けるわ」
ゆっくりと手を離す。
離した瞬間、胸のどこかがひどく冷えた。
馬車に戻ると、私は深く息を吸い、無理にでも微笑みを形にする。
――もっと、強くならなきゃ。
昨日までの涙を隠すように、私は静かに窓の外を見つめた。
空は相変わらず薄曇りだったが、雲の縁だけがかすかに光っていた。
その光は、希望には遠すぎるけれど……
絶望ほど暗くもなかった。
馬車が再び動き出す。
ノアは、私の方を見ずに前を向いたまま、そっと呟いた。
「……どれだけ先が暗くても、私は隣にいます」
「ありがとう」
――その言葉に、私は今ようやく立っていられる。
そう思った瞬間、胸の奥の空洞に、わずかに温かい風が吹いた気がした。
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