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建国祭編
溢れ出した思い
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私は、傍らで眠る無防備な彼を見つめていた。
静かな寝息。少しだけ乱れた前髪。
そのすべてが、胸の奥をやさしく締めつける。
――この人には、心配ばかりかけてしまっている。
あの日から。
思い返せば、彼はずっと、私のために生きてきてくれた。
そっと、指先で彼の髪に触れる。
彼の人柄そのもののように、柔らかい髪。
ノアを失いたくない。
ただそれだけが、五年前から変わらない正直な願いだった。
そのとき、ノアの睫毛がわずかに揺れ、ゆっくりと瞳が開く。
透き通るような青が、迷いなく私を捉えた。
「す、すみません!無礼を……」
慌てて起き上がる彼に、私は思わず問いかけていた。
「ノア」
「私が……あなたのために、できることはありますか?」
ノアは一瞬、言葉の意味を測りかねたように目を瞬かせる。
「……私の、ため、ですか?」
やがて、困ったように微笑んで、静かに答えた。
「私は、ただ……エリシア様が幸せでいてくだされば、それで」
――幸せ。
その言葉が、胸の奥で静かに反響する。
こんな時にも彼は自分より私を優先する。
「ノアは……どんな時に幸せですか?」
彼は少し考えてから、指を折るように言った。
「疲れている日に、ベッドで眠れること。
寒い日に、温かいスープを飲めること……」
挙げられる例はどれも平凡な小さな幸せ。
公爵家の主がこんなことを幸せに感じているだなんて……誰が想像するだろう。
思わず笑ってしまった私をその青い瞳が見つめた。
「あとは……エリシア様が、隣で笑っていてくだされば。
それだけで、私は幸せです」
そう言うと、彼は春の陽だまりのように微笑んだ。
――それじゃあ、まるで。
まるで、私のことを好きだと、そう言われているみたい。
気づいた瞬間、まるで温かな優しい風に吹かれたのように、心にぽっと火が灯る。
胸のあたりががふわふわするような、
嬉しいのになぜか涙が出そうな感覚。
(……そっか)
これを、幸せと呼ぶのかもしれない。
そう思うと、世界が突然、煌めいて見えた。
自分が毒に倒れたという現実さえ、遠く霞む。
こうして彼がここにいてくれるなら、大丈夫だと思ってしまう。
――思えば、いつもそうだった。
母を亡くした日の洞窟。
消えてしまいたいと願った山道。
父もこの世に居ないと知った日の言葉。
――弱さを見せてもいいと。そばにいると。
そう言ってくれた。
幼い頃から、ずっと私の前に立ってくれていた。
その背中で、微笑みで、声で、私を守ってくれていた。
あの神殿で、孤独で壊れてしまいそうだった日々の中、毎日、毎日、祈っていた。
ノアに会いたい。
ノアのいる世界に戻りたいと。
彼の言葉だけを頼りに生きていた。
ノアの存在は、いつも私を大丈夫にしてくれる。
そして今。
そのノアが、目の前で笑っている。
(もう……私、大丈夫なんだ)
そう思った瞬間、
堰き止めていたものが一気に溢れた。
嬉しいはずなのに、涙が止まらない。
胸があふれた花びらでいっぱいになるように、苦しいほどあたたかく締めつけられる。
「エリシア様……?
どこか、お辛いのですか」
目の前で慌てるこの人がとても愛しくて、
触れたくてたまらなくなる。
この感じには覚えがある。
あの夜に封じ込めた想い。
ずっと、ずっと……
私はこの日をずっと待ってたんだ。
「ノア……」
震える声で、言う。
「……抱きしめても、いいですか?」
彼の瞳が、大きく見開かれる。
返事を待つ余裕なんて、なかった。
私はそのまま、彼にしがみついていた。
彼に触れた部分が熱を持って、
胸の奥を、細い糸でそっと引かれたみたいにきゅっとなる。
「エリシア様?」
困惑したノアの声が耳に届く。
だけど、彼もまた、ためらいがちに、しかし確かに抱き返してくれた。
今、この勢いのままに伝えたい気持ちがある。
今、伝えないとこれからずっと言えない想い。
この言葉は私にとっても、彼にとっても、
呪いとなって、お互いを縛ってしまうものなのかもしれない。
それでも、無かったことにはしたくなかった。
「ノア、私、ずっとノアを待ってました。
もう死んでしまった方が楽じゃないかって……
そう思う日もありました。
だけど、ノアにまた会いたかったから……
生きることが出来ました」
彼は、何も言わず、黙って聞いてくれている。
「なのに、やっと会えると思ったら……
ノアは他の方の手を取っていました」
喉が、痛む。
「……私、傷ついたんですよ」
「そ、それは違います!誤解です!」
彼は思わず声を上げた。
「ドゥーカス家の令嬢に気持ちを寄せた事など、ただの一度もありません!」
ノアが慌てて否定するのが、少しおかしかった。
いつも余裕のある彼のこんな所を私は初めて見た。
「笑わないでください」
拗ねたような声。
愛おしさが溢れて、
私は抱きしめる腕に、そっと力を込めた。
それに答えるようにノアも抱き締め返してくれる。
「ノア……」
気づけば、言葉がこぼれていた。
「……ノアを、私にください」
出た言葉は、自分でもよく分からなかった。
ただ、私がこれから告げる決断は、ノアの人生を巻き込む。
「はい 喜んで」
なのに、彼は、迷いなく答えた。
私はそっと彼から腕を解いて、彼の透き通った青い目を見つめる。
この言葉を一番最初に伝えたいのは、伝えないといけないのはノアだと思った。
「私……皇女に戻ろうと思います」
私の言葉に、ノアは目を瞬かせた。
彼の瞳の奥が、確かに揺れるのが分かる。
一瞬の沈黙。
ノアは一度、視線を伏せ、息を整えてから穏やかに話した。
「……よろしいのですか?
皇族に戻れば、エルダールへは……」
そう。私が皇女に戻れば、エルダールに帰国することは叶わない。
それは、つまり、ハルとの別れを意味していた。
辛くないかと言われれば、嘘になる。
だけど、私は"皇女エリシア"だ。
やらなくてはならない使命がある。
「ハルにはちゃんと話します」
ノアは、私の代わりに傷ついたように眉を下げ、
それでも、静かに頷いた。
「分かりました」
そう言うと、私の傍で片膝をつけて、手を取る。
「エリシア殿下。
私はあなたに誓います。
二度と、あの夜のような悲しみを繰り返しません。
この命が尽きるその瞬間まで
――あなたをお守りいたします」
彼の決意のこもった強い眼差しに目が逸らせなかった。
私はゆっくりと手を伸ばし、ノアの頬に触れた。
「……なら、私も誓います。
あなたを信じることを、もう二度と恐れません」
「はい」
返事と共に、ノアは静かに灯るような笑みを浮かべた。
きっと、セラでいれば手に入れられた物を私は沢山手放す。だけど、不思議と辛くは無かった。
「ノア、ハルに会えますか?」
私は次にこのことを告げないといけない人の名前を呼んだ。
「きっとお待ちですので、お呼びしますね」
ノアはそう言って手を離すと、立ち上がって扉へと向かう。
ただ、少し離れるだけなのに離れ難いと思う私に気付いてか、ノアはこちらを振り返った。
「後からまたお伺いしますね」
その言葉が嬉しくて、だけど、まるで私の心を覗かれたようで、少し恥ずかしかった。
静かな寝息。少しだけ乱れた前髪。
そのすべてが、胸の奥をやさしく締めつける。
――この人には、心配ばかりかけてしまっている。
あの日から。
思い返せば、彼はずっと、私のために生きてきてくれた。
そっと、指先で彼の髪に触れる。
彼の人柄そのもののように、柔らかい髪。
ノアを失いたくない。
ただそれだけが、五年前から変わらない正直な願いだった。
そのとき、ノアの睫毛がわずかに揺れ、ゆっくりと瞳が開く。
透き通るような青が、迷いなく私を捉えた。
「す、すみません!無礼を……」
慌てて起き上がる彼に、私は思わず問いかけていた。
「ノア」
「私が……あなたのために、できることはありますか?」
ノアは一瞬、言葉の意味を測りかねたように目を瞬かせる。
「……私の、ため、ですか?」
やがて、困ったように微笑んで、静かに答えた。
「私は、ただ……エリシア様が幸せでいてくだされば、それで」
――幸せ。
その言葉が、胸の奥で静かに反響する。
こんな時にも彼は自分より私を優先する。
「ノアは……どんな時に幸せですか?」
彼は少し考えてから、指を折るように言った。
「疲れている日に、ベッドで眠れること。
寒い日に、温かいスープを飲めること……」
挙げられる例はどれも平凡な小さな幸せ。
公爵家の主がこんなことを幸せに感じているだなんて……誰が想像するだろう。
思わず笑ってしまった私をその青い瞳が見つめた。
「あとは……エリシア様が、隣で笑っていてくだされば。
それだけで、私は幸せです」
そう言うと、彼は春の陽だまりのように微笑んだ。
――それじゃあ、まるで。
まるで、私のことを好きだと、そう言われているみたい。
気づいた瞬間、まるで温かな優しい風に吹かれたのように、心にぽっと火が灯る。
胸のあたりががふわふわするような、
嬉しいのになぜか涙が出そうな感覚。
(……そっか)
これを、幸せと呼ぶのかもしれない。
そう思うと、世界が突然、煌めいて見えた。
自分が毒に倒れたという現実さえ、遠く霞む。
こうして彼がここにいてくれるなら、大丈夫だと思ってしまう。
――思えば、いつもそうだった。
母を亡くした日の洞窟。
消えてしまいたいと願った山道。
父もこの世に居ないと知った日の言葉。
――弱さを見せてもいいと。そばにいると。
そう言ってくれた。
幼い頃から、ずっと私の前に立ってくれていた。
その背中で、微笑みで、声で、私を守ってくれていた。
あの神殿で、孤独で壊れてしまいそうだった日々の中、毎日、毎日、祈っていた。
ノアに会いたい。
ノアのいる世界に戻りたいと。
彼の言葉だけを頼りに生きていた。
ノアの存在は、いつも私を大丈夫にしてくれる。
そして今。
そのノアが、目の前で笑っている。
(もう……私、大丈夫なんだ)
そう思った瞬間、
堰き止めていたものが一気に溢れた。
嬉しいはずなのに、涙が止まらない。
胸があふれた花びらでいっぱいになるように、苦しいほどあたたかく締めつけられる。
「エリシア様……?
どこか、お辛いのですか」
目の前で慌てるこの人がとても愛しくて、
触れたくてたまらなくなる。
この感じには覚えがある。
あの夜に封じ込めた想い。
ずっと、ずっと……
私はこの日をずっと待ってたんだ。
「ノア……」
震える声で、言う。
「……抱きしめても、いいですか?」
彼の瞳が、大きく見開かれる。
返事を待つ余裕なんて、なかった。
私はそのまま、彼にしがみついていた。
彼に触れた部分が熱を持って、
胸の奥を、細い糸でそっと引かれたみたいにきゅっとなる。
「エリシア様?」
困惑したノアの声が耳に届く。
だけど、彼もまた、ためらいがちに、しかし確かに抱き返してくれた。
今、この勢いのままに伝えたい気持ちがある。
今、伝えないとこれからずっと言えない想い。
この言葉は私にとっても、彼にとっても、
呪いとなって、お互いを縛ってしまうものなのかもしれない。
それでも、無かったことにはしたくなかった。
「ノア、私、ずっとノアを待ってました。
もう死んでしまった方が楽じゃないかって……
そう思う日もありました。
だけど、ノアにまた会いたかったから……
生きることが出来ました」
彼は、何も言わず、黙って聞いてくれている。
「なのに、やっと会えると思ったら……
ノアは他の方の手を取っていました」
喉が、痛む。
「……私、傷ついたんですよ」
「そ、それは違います!誤解です!」
彼は思わず声を上げた。
「ドゥーカス家の令嬢に気持ちを寄せた事など、ただの一度もありません!」
ノアが慌てて否定するのが、少しおかしかった。
いつも余裕のある彼のこんな所を私は初めて見た。
「笑わないでください」
拗ねたような声。
愛おしさが溢れて、
私は抱きしめる腕に、そっと力を込めた。
それに答えるようにノアも抱き締め返してくれる。
「ノア……」
気づけば、言葉がこぼれていた。
「……ノアを、私にください」
出た言葉は、自分でもよく分からなかった。
ただ、私がこれから告げる決断は、ノアの人生を巻き込む。
「はい 喜んで」
なのに、彼は、迷いなく答えた。
私はそっと彼から腕を解いて、彼の透き通った青い目を見つめる。
この言葉を一番最初に伝えたいのは、伝えないといけないのはノアだと思った。
「私……皇女に戻ろうと思います」
私の言葉に、ノアは目を瞬かせた。
彼の瞳の奥が、確かに揺れるのが分かる。
一瞬の沈黙。
ノアは一度、視線を伏せ、息を整えてから穏やかに話した。
「……よろしいのですか?
皇族に戻れば、エルダールへは……」
そう。私が皇女に戻れば、エルダールに帰国することは叶わない。
それは、つまり、ハルとの別れを意味していた。
辛くないかと言われれば、嘘になる。
だけど、私は"皇女エリシア"だ。
やらなくてはならない使命がある。
「ハルにはちゃんと話します」
ノアは、私の代わりに傷ついたように眉を下げ、
それでも、静かに頷いた。
「分かりました」
そう言うと、私の傍で片膝をつけて、手を取る。
「エリシア殿下。
私はあなたに誓います。
二度と、あの夜のような悲しみを繰り返しません。
この命が尽きるその瞬間まで
――あなたをお守りいたします」
彼の決意のこもった強い眼差しに目が逸らせなかった。
私はゆっくりと手を伸ばし、ノアの頬に触れた。
「……なら、私も誓います。
あなたを信じることを、もう二度と恐れません」
「はい」
返事と共に、ノアは静かに灯るような笑みを浮かべた。
きっと、セラでいれば手に入れられた物を私は沢山手放す。だけど、不思議と辛くは無かった。
「ノア、ハルに会えますか?」
私は次にこのことを告げないといけない人の名前を呼んだ。
「きっとお待ちですので、お呼びしますね」
ノアはそう言って手を離すと、立ち上がって扉へと向かう。
ただ、少し離れるだけなのに離れ難いと思う私に気付いてか、ノアはこちらを振り返った。
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