『体の中にナニカが居る』 1人だけ安全な異世界転移

石のやっさん

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第1話 夢の中の美少女

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僕の名前は理人(りひと)今の僕は…多分もうすぐ…死ぬ。

いつも通りに川の近くの崖で遊んでいると僕は足を滑らせた。

友達と虫を捕ったり、母さんと山菜採りにくる場所…まさかこんな場所で事故に会うなんて僕は思ってもいなかった。

体が動かない。

眼が霞んでくる。

頭が温かい水で濡れている気がする…それが目に入った。

これは水でなく『血』だ…

子供ながら『もうじき自分は死ぬのだ』それが解った。

何で僕は1人でこんな所にきたのかな…後悔したがもう遅い。

『さようなら』

そう僕が思った時に何かが僕の前に現れた気がした。

人では無いのが解る。

一番近い存在は『化け物』『得たいの知れない者』そんな者なのかも知れない。

もうすぐ死ぬ僕を見つけてきたのかな?

『怖い』

そんな僕の気持を無視するように『何か』は話し始めた。

『今の貴方は死に掛けている。このまま放っておけば直ぐに死ぬ。私をその体に宿らせてくれるなら、今は助けてあげる。だけど時が来たら、私は貴方を殺してしまう…それは私にはどうする事もできない、どうしますか?』

どう答えれば良いのか?

このままで『今すぐ死んでしまう』

もうお父さん、お母さんにも友達にも会えない。

この『何か』を受け入れれば今すぐ死ぬことはない。

これは『今すぐ死ぬ』『遠い未来で死ぬ』その二つの選択だ。

死にたくない僕は「助けて」そう答えた。

『解ったわ』

そう答えると『何か』が僕の体の中に入り込んできた。

体に半分入った『何か』と僕は目があった。

僕が見た『何か』は物凄い美少女だった。

髪は黒髪でおかっぱ、黒カラス髪というのだろうか綺麗で艶々している。

眼が大きくてパッチリ、肌は透き通るより白く、こんな綺麗な存在は見たことが無かった。

そして恐らくはこれから先、絶対に彼女以上に綺麗な存在に会えるとは思えない…余りに幻想的な美しさだった。

『綺麗だ』
ついそう声を出してしまった僕に『何か』は一瞬驚いたようだった。

何となく『何か』から嬉しい…そういう感情を感じられた。

◆◆◆

気が付くと僕は河原で寝ていた。

可笑しい…僕は確か崖から落ちて怪我したはず…

だが、今の僕は怪我一つしていない。

そうか…疲れて寝ちゃったのか。

それで夢を見たんだな。

しかし…夢の中で見た子…凄く可愛かったな。

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