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第2話 さようならお爺ちゃん
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何が起きたのか解らない。
此処暫く、お父さんもお母さんも凄く優しい。
欲しかったゲームもプラモデルも態々街まで行って買ってくれた。
今まで僕は誕生日かクリスマス以外でこんな高い物は買って貰った事はない。
それに夕食にはオムライスにハンバーグ、此処暫くは僕の大好物ばかりしか出てこない。
凄く嬉しいけど…
「ごめんね、理人、本当にごめんね…」
何故かお母さんは僕を抱きしめて泣くことがあった。
ゲームやおもちゃも買って貰ったし…うん許すよ。
「お母さんは僕に何か悪い事をしたの? 解らないけど許してあげるよ…」
そう答えてもお母さんは泣き止んでくれなかった。
お父さんは、そんなお母さんと僕を複雑そうな顔で見ていた。
◆◆◆
「ごめんな理人…竜崎家には逆らえんのじゃ…すまん」
何故かお爺ちゃんが泣いていた。
お父さんがは悔しそうにしていて、お母さんも泣いていた。
「どうしたの?お爺ちゃん、お父さん、お母さん?」
「うん、なんでも無いんじゃ…そうだ理人にこれをあげよう、前から欲しがっていじゃろう?」
「お爺ちゃん、本当に良いの?」
「ああっ、それはもう今から理人の物じゃ」
お爺ちゃんの宝物の龍の彫刻が入ったプラチナのペンダント。
前に欲しいと言ったら…
『これは次は春人(はると 理人のお父さん)に譲る物だ。まぁ理人はその次だ』
そう言って貰えなかった。
まさかくれるなんて思わなかったな。
「ありがとうお爺ちゃん」
僕は前から欲しかったペンダントを貰えて凄く嬉しかった。
「その代り、理人お爺ちゃんの頼みを聞いてくれんか?」
「うん、解った」
僕はお爺ちゃんからの頼み事を聞く事にした。
◆◆◆
「お爺ちゃん、怖いよ」
「大丈夫だ、理人、此処で今晩1人で過ごして欲しい…明日の朝迎えにくるから…なぁ頼む…約束だろう」
確かに約束をしたんだから仕方が無いよ。
「うん、解ったよ! お爺ちゃん…」
何で僕は白い服を着ているのか、周りには干物や果物、野菜が置かれている。
『ガチャッ』そう音がした。
「お爺ちゃん?」
「ごめんよ理人、竜崎家には逆らえないんだ…すまない…本当にすまない…」
鍵はどうしても開かなかった。
明日になれば出してくれるよね…僕は泣きながら、果物を食べた。
少しうとうとしていたら、外かうなり声が聞こえてきた。
「ガルルルルッ」
狼の声だ…怖いけど社の中に居るから大丈夫だよね。
社から見た狼は物凄く大きくて小さな家位あった。
急に僕は眠たくなった。
起きた時にはもう朝で…雀が鳴いていた。
やっぱり夢だ…あんな大きな狼が居るわけが無いよね。
暫く待っているとお爺ちゃんとお母さんが鍵を開けてくれた。
「理人無事だったのか?」
「理人?」
なんで二人して驚いているのか解らないな。
◆◆◆
竜崎良治くんが今日の朝死んでいたと学校で聞いた。
学校の先生や生徒の何人かが僕の事を幽霊を見るように見ていた。
「どうかしたの先生!」
「いや、なんでも無いんだ!」
その後 良治君の葬式に出たんだけど…
「なんであんたが、あんたが生きているの? あんたのせいで良治と夫が死んだのよ…あんたが死ねば…あんたが死ねば」
そう良治君のお母さんが言って僕を睨んできた。
「山神様が…山神様が、なんで生贄じゃなくて、息子と孫を奪ったんじゃ…なんで間(はざま)のガキじゃないんだ」
そう良治君のお婆ちゃんが叫んでいた。
このお婆ちゃんは竜崎天皇と呼ばれる位偉い人らしい。
山神様という狼の神様を祭っているって聞いた。
僕が泣きそうになりながらお爺ちゃんを見ると…
「子供を無くして悲しんでいるんだろう…理人は帰りなさい」
そう言われた。
3日後…急に僕やお父さん、お母さんは都会に引っ越す事になった。
「お爺ちゃん、さようなら」
「理人…さようなら」
その日が僕がお爺ちゃんに会った最後の日だった。
僕たちがこの村を離れた翌日…狼に食い殺されたそうだ。
だけど…狼って日本だと全滅したんじゃなかったのかな?
解らないよ。
此処暫く、お父さんもお母さんも凄く優しい。
欲しかったゲームもプラモデルも態々街まで行って買ってくれた。
今まで僕は誕生日かクリスマス以外でこんな高い物は買って貰った事はない。
それに夕食にはオムライスにハンバーグ、此処暫くは僕の大好物ばかりしか出てこない。
凄く嬉しいけど…
「ごめんね、理人、本当にごめんね…」
何故かお母さんは僕を抱きしめて泣くことがあった。
ゲームやおもちゃも買って貰ったし…うん許すよ。
「お母さんは僕に何か悪い事をしたの? 解らないけど許してあげるよ…」
そう答えてもお母さんは泣き止んでくれなかった。
お父さんは、そんなお母さんと僕を複雑そうな顔で見ていた。
◆◆◆
「ごめんな理人…竜崎家には逆らえんのじゃ…すまん」
何故かお爺ちゃんが泣いていた。
お父さんがは悔しそうにしていて、お母さんも泣いていた。
「どうしたの?お爺ちゃん、お父さん、お母さん?」
「うん、なんでも無いんじゃ…そうだ理人にこれをあげよう、前から欲しがっていじゃろう?」
「お爺ちゃん、本当に良いの?」
「ああっ、それはもう今から理人の物じゃ」
お爺ちゃんの宝物の龍の彫刻が入ったプラチナのペンダント。
前に欲しいと言ったら…
『これは次は春人(はると 理人のお父さん)に譲る物だ。まぁ理人はその次だ』
そう言って貰えなかった。
まさかくれるなんて思わなかったな。
「ありがとうお爺ちゃん」
僕は前から欲しかったペンダントを貰えて凄く嬉しかった。
「その代り、理人お爺ちゃんの頼みを聞いてくれんか?」
「うん、解った」
僕はお爺ちゃんからの頼み事を聞く事にした。
◆◆◆
「お爺ちゃん、怖いよ」
「大丈夫だ、理人、此処で今晩1人で過ごして欲しい…明日の朝迎えにくるから…なぁ頼む…約束だろう」
確かに約束をしたんだから仕方が無いよ。
「うん、解ったよ! お爺ちゃん…」
何で僕は白い服を着ているのか、周りには干物や果物、野菜が置かれている。
『ガチャッ』そう音がした。
「お爺ちゃん?」
「ごめんよ理人、竜崎家には逆らえないんだ…すまない…本当にすまない…」
鍵はどうしても開かなかった。
明日になれば出してくれるよね…僕は泣きながら、果物を食べた。
少しうとうとしていたら、外かうなり声が聞こえてきた。
「ガルルルルッ」
狼の声だ…怖いけど社の中に居るから大丈夫だよね。
社から見た狼は物凄く大きくて小さな家位あった。
急に僕は眠たくなった。
起きた時にはもう朝で…雀が鳴いていた。
やっぱり夢だ…あんな大きな狼が居るわけが無いよね。
暫く待っているとお爺ちゃんとお母さんが鍵を開けてくれた。
「理人無事だったのか?」
「理人?」
なんで二人して驚いているのか解らないな。
◆◆◆
竜崎良治くんが今日の朝死んでいたと学校で聞いた。
学校の先生や生徒の何人かが僕の事を幽霊を見るように見ていた。
「どうかしたの先生!」
「いや、なんでも無いんだ!」
その後 良治君の葬式に出たんだけど…
「なんであんたが、あんたが生きているの? あんたのせいで良治と夫が死んだのよ…あんたが死ねば…あんたが死ねば」
そう良治君のお母さんが言って僕を睨んできた。
「山神様が…山神様が、なんで生贄じゃなくて、息子と孫を奪ったんじゃ…なんで間(はざま)のガキじゃないんだ」
そう良治君のお婆ちゃんが叫んでいた。
このお婆ちゃんは竜崎天皇と呼ばれる位偉い人らしい。
山神様という狼の神様を祭っているって聞いた。
僕が泣きそうになりながらお爺ちゃんを見ると…
「子供を無くして悲しんでいるんだろう…理人は帰りなさい」
そう言われた。
3日後…急に僕やお父さん、お母さんは都会に引っ越す事になった。
「お爺ちゃん、さようなら」
「理人…さようなら」
その日が僕がお爺ちゃんに会った最後の日だった。
僕たちがこの村を離れた翌日…狼に食い殺されたそうだ。
だけど…狼って日本だと全滅したんじゃなかったのかな?
解らないよ。
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