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第9話 転移した先で
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俺が目を覚ますとそこは…レンガで作られた部屋の中だった。
どの位広いんだ…体育館並みの大きさがある。
他の皆はもう既に目を覚ました後だ。
多分、俺が一番最後に起きたようだ。
「和也? 美瑠子に月子?」
「良かった、なかなか目を覚まさないから焦ったぜ」
「うん、理人くん本当に良かった」
「理人君も許して貰えたんだね…良かったよ…本当に良かった」
月子が『許して貰えた』と言っているけど、何の事か解らない。
それより…これは夢じゃない…だったら何のジョブやスキルを持たない俺は不味いんじゃないか?
それに幻覚かも知れないが『女神が死んでいる所』を俺は見た。
もうこの世界は魔族の勝利が確定しているんじゃないのか…
解らない。
「最後の一人が目覚めたようですね! これから重要な話をします、事情が解らないかも知れませんが、まずは私の話を聞いて下さい!」
驚く位に綺麗な女性がこちらに歩いてきた。
地球では見ない水色に銀色を混ぜた様な綺麗な髪、セミロングでウェーブが掛かっている、見るからに豪華な装飾品から考えると…彼女は王女に違いないな。
「ようこそ! 異世界の戦士の皆さん、私はこの国の第一王女ライアと申します。あちらに座っているのがこの国の王ドラド6世になります」
王と言う割には随分体を鍛えている気がする。
まるでボディービルダーみたいだな。
そんな風に思っているとただ一人の大人風間先生が手を挙げていた。
「こちらの国の事情は全部女神イシュタル様から聞きました。そして私たちが戦わなくてはならない事も...だが私以外は生徒で子供なんです..できるだけ安全なマージンで戦わせて欲しい。そして生活の保障と全てが終わった時には元の世界に帰れるようにして欲しいのです」
流石、風間先生、担任だから話が巧いな。
此処は任せた方が絶対に良いよな。
だけど…俺は『この国の事情』なんて何も聴いてないぞ。
「和也、この国の事情ってなんだ?」
「後で話してやるから、今は聞いておこうぜ」
「そうだな」
「勿論です、我々の代わりに戦って貰うのです。戦えるように訓練もします。そして、生活の保障も勿論しますご安心下さい。 元の世界に帰れる保証は今は出来ません。ですが宮廷魔術師に頼んで送還呪文も研究させる事も約束します」
嘘だろう、帰る方法はこの世界の人間も知らないのか…
「解りました、それなら私からは何もいう事はありません、他の皆はどうだ? 聞きたい事があったら遠慮なく聞くんだぞ」
同級生が色々な事を聞いていた。
どうやらここは魔法と剣の世界、俺の世界で言うゲームの様な世界だった。
葛見が質問していた。
「ですが、僕たちはただの学生です、戦い何て知りません、確かにジョブとスキルを貰いましたが本当に戦えるのでしょうか?」
「大丈夫ですよ、ジョブとスキルもそうですが召喚された方々はこの世界に召喚された時点で体力や魔力も考えられない位強くなっています、しかも鍛えれば鍛えるほど強くなります。この中で才能のある方は恐らく1週間位で騎士よりも強くなると思いますよ」
マジか…だが俺は大丈夫なのか?
俺はジョブもスキルも何も貰っていない。
体力や魔力は果たして強くなっているのか?
いや…普通に考えたらそんな訳ないだろう。
俺は何も貰ってない…どうすれば良いんだ。
「それなら安心です...有難うございました」
いや…安心じゃ無いよ。
俺は何も貰ってないんだからな。
「どうしたんだ理人! 顔が青いぞ!」
美瑠子と月子もこちらを除きこんでいる。
「俺、ジョブもスキルも貰っていないんだ」
「「「なんだって」」」
三人が驚く中、無情にも…
「もう、聞きたい事はありませんか? それならこれから 能力測定をさせて頂きます。 測定といってもただ宝玉に触れて貰うだけだから安心してください...測定が終わったあとは歓迎の宴も用意させて頂いております、その後は部屋に案内しますのでゆっくりとくつろいで下さい」
不味いな、聴かないと…
「あの、ジョブもスキルも貰ってない場合はどうすれば良いんでしょうか?」
全員の顔がこちらに向いた。
「とりあえずは測定を受けて下さい。きっと何かの間違いですよ…ジョブもスキルも無い人間なんてこの世界には居ませんから安心してください」
安心なんて出来ない…本当に不味いな。
とりあえず、説明は終わってしまった
どの位広いんだ…体育館並みの大きさがある。
他の皆はもう既に目を覚ました後だ。
多分、俺が一番最後に起きたようだ。
「和也? 美瑠子に月子?」
「良かった、なかなか目を覚まさないから焦ったぜ」
「うん、理人くん本当に良かった」
「理人君も許して貰えたんだね…良かったよ…本当に良かった」
月子が『許して貰えた』と言っているけど、何の事か解らない。
それより…これは夢じゃない…だったら何のジョブやスキルを持たない俺は不味いんじゃないか?
それに幻覚かも知れないが『女神が死んでいる所』を俺は見た。
もうこの世界は魔族の勝利が確定しているんじゃないのか…
解らない。
「最後の一人が目覚めたようですね! これから重要な話をします、事情が解らないかも知れませんが、まずは私の話を聞いて下さい!」
驚く位に綺麗な女性がこちらに歩いてきた。
地球では見ない水色に銀色を混ぜた様な綺麗な髪、セミロングでウェーブが掛かっている、見るからに豪華な装飾品から考えると…彼女は王女に違いないな。
「ようこそ! 異世界の戦士の皆さん、私はこの国の第一王女ライアと申します。あちらに座っているのがこの国の王ドラド6世になります」
王と言う割には随分体を鍛えている気がする。
まるでボディービルダーみたいだな。
そんな風に思っているとただ一人の大人風間先生が手を挙げていた。
「こちらの国の事情は全部女神イシュタル様から聞きました。そして私たちが戦わなくてはならない事も...だが私以外は生徒で子供なんです..できるだけ安全なマージンで戦わせて欲しい。そして生活の保障と全てが終わった時には元の世界に帰れるようにして欲しいのです」
流石、風間先生、担任だから話が巧いな。
此処は任せた方が絶対に良いよな。
だけど…俺は『この国の事情』なんて何も聴いてないぞ。
「和也、この国の事情ってなんだ?」
「後で話してやるから、今は聞いておこうぜ」
「そうだな」
「勿論です、我々の代わりに戦って貰うのです。戦えるように訓練もします。そして、生活の保障も勿論しますご安心下さい。 元の世界に帰れる保証は今は出来ません。ですが宮廷魔術師に頼んで送還呪文も研究させる事も約束します」
嘘だろう、帰る方法はこの世界の人間も知らないのか…
「解りました、それなら私からは何もいう事はありません、他の皆はどうだ? 聞きたい事があったら遠慮なく聞くんだぞ」
同級生が色々な事を聞いていた。
どうやらここは魔法と剣の世界、俺の世界で言うゲームの様な世界だった。
葛見が質問していた。
「ですが、僕たちはただの学生です、戦い何て知りません、確かにジョブとスキルを貰いましたが本当に戦えるのでしょうか?」
「大丈夫ですよ、ジョブとスキルもそうですが召喚された方々はこの世界に召喚された時点で体力や魔力も考えられない位強くなっています、しかも鍛えれば鍛えるほど強くなります。この中で才能のある方は恐らく1週間位で騎士よりも強くなると思いますよ」
マジか…だが俺は大丈夫なのか?
俺はジョブもスキルも何も貰っていない。
体力や魔力は果たして強くなっているのか?
いや…普通に考えたらそんな訳ないだろう。
俺は何も貰ってない…どうすれば良いんだ。
「それなら安心です...有難うございました」
いや…安心じゃ無いよ。
俺は何も貰ってないんだからな。
「どうしたんだ理人! 顔が青いぞ!」
美瑠子と月子もこちらを除きこんでいる。
「俺、ジョブもスキルも貰っていないんだ」
「「「なんだって」」」
三人が驚く中、無情にも…
「もう、聞きたい事はありませんか? それならこれから 能力測定をさせて頂きます。 測定といってもただ宝玉に触れて貰うだけだから安心してください...測定が終わったあとは歓迎の宴も用意させて頂いております、その後は部屋に案内しますのでゆっくりとくつろいで下さい」
不味いな、聴かないと…
「あの、ジョブもスキルも貰ってない場合はどうすれば良いんでしょうか?」
全員の顔がこちらに向いた。
「とりあえずは測定を受けて下さい。きっと何かの間違いですよ…ジョブもスキルも無い人間なんてこの世界には居ませんから安心してください」
安心なんて出来ない…本当に不味いな。
とりあえず、説明は終わってしまった
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