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第54話 エリクサールは我れの手に
しおりを挟む「これがエリクサールです…こここコーネリア様」
「大儀であった…そして…もう死んでよいぞ」
男は死霊になっても我れを怖がり続けるから嫌いじゃ。
もしエリクサールの話が無ければ…死霊になんてせんな。
しかし、何故…此処迄弱体化しておるんじゃ。
教皇をまさか死霊に出来るとは思わなんだ。
この国は我れにとっては苦手な『聖』と『光』の魔法にたけた国の筈じゃ。
それが本当に脆すぎる。
これでは、この国を亡ぼす為に10万もの数の死霊を用意した我れがバカみたいじゃ。
「コーネリア様、随分の簡単に終わっちゃいましたね」
「うむ、正直言えば拍子抜けなのじゃ」
「それで、コーネリア様、この国どうするんですか? もう人間は一人も居ないですよ」
「そうじゃな…どうしようか?」
「何も考えて無かったんですね」
「うむ、エリクサールさえ手に入ればそれで良いのじゃ…まぁ6本も手に入ったから恩の字なのじゃ」
「それで、この国どうするんですか?」
「メアリー此処の女王になって国を治めてんみんか?」
「嫌です! そんな事したら、理人さんに会えなくなるじゃないですか?」
「うぬぬ、メアリー我れに逆らうのか?」
「そう言う死霊にしたのはコーネリア様じゃないですか?」
「確かにそうじゃが…」
普通の死霊では我れの言う事を聞くイエスマンじゃった。
だから、自我を残したらこうなってしまったのじゃ。
「まぁまぁ、心の奥底では忠誠を誓っているのだから良いじゃないですか?」
「まぁ、そうじゃな…」
結局、女勇者セローの死霊と女魔王ザンクの死霊に此処の統治を任せる事にした。
しかし、何じゃ一国を任してやったのに嫌な顔するなんて…
「まぁ取り返されても痛くもなんとも無いからどうでも良いのじゃ」
「何処の馬鹿が、死霊しか住んでない国取り戻すんですかね? いっその事、此処にこのまま住んでコーネリア国とか名乗って遊んでいれば良いんじゃないですか?」
それは楽ちんじゃな。
「メアリー、それもありかも知れぬな…お兄ちゃん、器も喜ぶかな」
「はぁ~確かに彼の目から見たらハーレムですね…20万人位の、ですが…1日に4人相手したとして次に会うのは5万日後、コーネリア様が1度お会いして次に会うのは約136年後になりますね」
「それは駄目じゃ…無しじゃ、もうこの国は放置じゃな」
「そうですね」
◆◆◆
「うっコーネリア…」
「遅かったのお、ララア! こんな所で何をしておるのじゃ?」
「まさか、知っていて先回りしたんですか?汚い」
「ララア、言葉に気をつかうんじゃ、我は四天王でお前より序列は上じゃよ?」
「くっ、コーネリア様…」
「まぁ良い、まさか四天王にお主があんな美形とイチャイチャしていたとはのう…職務放棄か」
「はぁ~まだこれからですよ…折角エリクサールを手に入れて」
「悔しいか? 悔しいのぉ~ これで『お兄ちゃん』の心は我れのものじゃ」
「コーネリア様…お兄ちゃんってなに?」
「うっ…我れは」
「それはですね、コーネリア様が死霊になって可愛いと言われてですね」
「メアリー黙れ」
「なんだコーネリア様も同じじゃないですか?可愛いですね『お兄ちゃん』なんて、自分が何歳だと思っているんですか?」
「黙れ、我れは永遠のティーンじゃ」
「ふん…千年以上生きているロリババアの癖に」
「ララアなんて、全身整形女じゃ」
「そんな事ないですよ…理人さんは私の本当の姿を知って綺麗だって言ってくれましたから」
「ハァハァもう良いのじゃ…兎に角、我れの勝利じゃ」
「そうですか…悔しく無いですよ! 私は理人さんが無事ならそれで良いんです…誰が使っても理人さんが死なないのならそれで良いんです」
「そうか、そうか、まぁ颯爽とその時になってお兄ちゃんを治療する我れを見て悔しがるが良いのじゃ」
「まぁ良いですよ…それでこの国、どうしたんですか?」
「それがコーネリア様が…」
「滅ぼしたんですか? コーネリア様、貴方馬鹿ですか?」
「コーネリア様が馬鹿なのは当たり前じゃないですか?」
「メアリーお前…」
「だって正面から国に戦争するなんて馬鹿じゃなくちゃ脳筋ですよ」
「もう、良い帰る」
◆◆◆
私事ララアは思いました。
また魔王様、頭抱えるんだろうなって…
なんだか勇者よりコーネリアの方が魔王様を悩ませている気がするのは私だけでですかね。
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