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第36話 第二部スタート 男女交際AB
しおりを挟む「まさか、バカンスに来れるなんて思わなかったわ」
「本当に、こんな事まで許されるとは思わなかったな」
「まさに理人様様だよね、本当に最高の旦那様だね」
流石の理人も疲れたようで別荘で眠っている。
そこで私たちは暇だったので近くを散策することにした。
本当の所は『皆で話し合い』をしたくて散歩に来たんだけど、多分同じ事を考えていると思うな。
「いま、リタから旦那様と言う言葉が出たけど…あっちどうしようか?」
「ああっ私も考えていた、正式に夫婦だし、ガイアがあそこ迄羽目を外しているんだ、幾ら理人が聖人君子だとしても、まぁ性欲位あるだろうな」
「それで実際、私達ってそういう事して良いのかな? これからも討伐はしなくちゃいけないし、女の子だから妊娠もあるよね…どうなのかな」
男の場合はそんなの考えなくて良いですが、女性なのでどうしても考える必要はあります。
いつの間にか真実は捻じ曲げられて『事実婚』の状態に私たちはなっていましたが、勇者であるガイアですら婚姻が出来なかった事情はその辺りにあります。
妊娠してしまったらかなりの期間戦う事が出来ずに討伐できませんから。
「そうね…だけど『婚姻』は何故か正式にしているから、そういう関係になっても良いとも取れるわ」
「正式に結婚したんだから良いんじゃないか? 妊娠が気になるなら避妊紋という手もあるだろう?」
「あのね、三職はそんな物刻めないよ…それに刻んでも、私たちは耐性があるから完全には効かない可能性もあるよ」
「そうよね、聖女だから呪印は効きずらいわね…それでどうするの?」
「こう言うことは当事者の理人に聞くしか無いんじゃないか?」
「そうよ! 私達にはそういう風習は無いけど、理人は新婚旅行だって喜んでいたし…うん、相談した方が良いと思う」
確かにそうですね…
ガイアの様子や醜聞は理人が私達に話さなくても耳に入ってきます。
元娼婦を身請けしてから、毎日破廉恥な事ばかりしているそうです。
村に居れば、もう結婚して子孫作りの為に子作りしていても可笑しくない…そういう年齢です。
田舎なので将来畑を耕してくれる、子供作りは重要ですから。
女の私たちはそうでも無いですが…男の子は結構辛いと聞いた気がします。
「そうですね…相談しましょう」
「それでどう言い出すんだ?」
「そこはやはり賢者のリタに任せます」
「えっ、私? なんで…恥ずかしいし、無理…これはやはり聖女のマリアが適任だと思うな」
「私がですか? エルザ、貴方前に乳とか言って…」
「あはははっゴメン、流石にムズいわ」
「はぁ~解りました」
もう暫くしたら理人も目を覚ますでしょう。
そうしたら…相談ですね。
◆◆◆
「理人あのね、ちょっと」
何でだろう、三人とも顔が赤い気がする。
「そう言えば、散歩は楽しめた? 海とかどうだった?」
俺はこの世界に来てから海を見ていない。
楽しみだ…最もこの世界には水着はあるけど七分シャツに七分ズボンだから目の保養にはならないけどな。
「ああっ、その辺りを散歩してきただけだから、空気が美味い、それしか無かった、本格的なのは明日、理人と一緒に行こうと思ってな、それよりマリアが相談があるらしいんだ」
「そう、マリアが相談があるんだって」
「ちょっと、二人とも酷いよ…えとね、あのぉ、夫婦になったわけだし…あの..夜の営みって…どうするのかなって」
それで顔が真っ赤な訳か…耳まで真っ赤にして…可愛いい。
実は、それについては問題ない。
流石に婚姻までした男女に『子作りするな』とは言えない。
だからこそ、ガイアですら婚姻は出来なかった。
まぁ、歪めて事実婚にしてしまったわけだけどな。
だから、やれる、やれないと言う話であれば『やれる』
だが、それには責任が伴う。
もし、妊娠等で戦えない人員が居たら…
『欠けた状態で任務を行う』
そういう事になる。
勿論、そんな事は怖くて出来ない。
一応は教皇様達から行っては良いと言われているけど義務が生じるんだ。
俺は今の内容を話した。
「そうなのね…許可は出ているけど実際には出来ない、そういう事なんだ…理人ゴメン、こんなに頑張ってくれたから答えてあげたかったのに」
「なんだそれ酷いな…許可はするけど実質出来ないって事だろう?」
「あの…それで理人は辛くないの」
こう言うのって嬉しいな。
俺の事もちゃんと考えてくれているなんて。
「それならさぁ…Bまでしてみない?」
「「「B?」」」
俺の前の世界は性に奔放な反面順序だててという反面もあった。
(※理人が居た日本は1970年代に近い世界観の日本です)
Aはキス
Bはペッテイング
CはSEX
この世界から考えたら飛んでもない世界だった…そう思う。
何しろ中学生や高校生の少女の読む雑誌に バナナを使った口技の練習の仕方が書いてあったりした。
普通のしっかりした雑誌やトレンディ雑誌には必ずSEXの特集が組まれていて、どうすれば喜ばせられるのか?
こんな男は性的に嫌われる…なんて普通に書いてあった。
普通に大学生の女の子や女子高生が「〇〇の特集が為になるよ」
と話している…今思えば凄い世界だったな。
確かにもう結婚もしているし、今の状態が『新婚旅行』みたいな物だからそろそろそういう事をしても良いのかも知れない。
「ああっ、そう言った行為をAがキス、Bがペッテイング、Cが最後までそういう風にABCに分けて現した物だ」
「それでB:ペッテイングとは何ですか?」
不味い、恥ずかしくなってきた。
「最後の一歩手前の…事だ」
「確かに、突っ込まなくちゃ子供は出来ねーよな…うんそれなら妊娠なんてしないな」
「エルザ…良くそんな事大きな声でいえるよね…恥ずかしいよ」
「あの…理人がそれで良いなら…もう妻ですしお相手してもいいですよ」
「ああっ良いぜ」
「私も…良いよ」
まだ、そこ迄しなくても良いと思っていたんだが…
自分達から言ってきたし、断ったら恥をかかした事になるよな。
「そうだな、それじゃ折角だからお願いしようか、いっぺんに三人は恥ずかしいし無理だ、ただ俺は三人とも同じ位好きだから選べない…順番は三人で決めて欲しい」
「あの…何時から?」
「今夜からで…どうかな?」
「解った…話し合って、早速今日から誰か行くから」
「ああっ楽しみにしている」
前の世界では経験があるが…この世界じゃ初めてだ。
流石に上手く出来るかどうか…自信は無いな。
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