44 / 66
第44話 最高に楽しく素敵な生活(第二部 完)
しおりを挟むその後、この地にあるガルガリに行き、ガルガリのガブギ支店に取り次いで貰った。
リヒャールさんに代わって貰って、さっきの件を連絡した。
勿論、購入奴隷の『条件』について話した。
間違って処女でも購入したら、今のガイアじゃ暴言を吐いて傷つけそうだし、只の『性処理可能な奴隷』を買っても同じく傷つけそうだ。
そう考えたら、愛人経験があるかやはり娼婦出身じゃないと難しい気がする。
ガルガリは宝石商で高級店、勿論、商業ギルドにも大きなお金を落としているし、大きな力を持っている。
そして、奴隷の販売関係は『商業ギルド』の管轄だ。
お金に糸目をつけないのであれば、きっとどんな奴隷でも用意してくれる筈だ。
今後はガルガリがしっかりフォローするだろう。
お金の方は…知らない。
◆◆◆
今回の妊娠で聖教国が3人、他の国が1人ずつ、ガイアの子供を手に入れた事になる。
チョチョリーナは何となく母性が強いから子度を手放しそうにないが、あとの4人は手放す筈だ。
もし、手放さないにしても権力者の養女にしたりと、何だかの繋がりを持つことだろう。
それぞれの国が『勇者の子』を手に入れた。
今なら、恐らくガイアの奴隷購入は黙認されるし、また3人各国から選りすぐりの女性が補充される。
ただ、ガイアはさっきの話の中で補充の話を考えていなかった気がする…人数を増やしすぎて困らないと良いな。
それにいつかこの『ガイアバブル』は崩壊する。
それにはまだまだ時間が掛かると思っていたが『妊娠薬』なんて物があり、更に胎児の成長が進む副作用があった。
果たして各国は何人、勇者の子を欲しがるのだろうか?
欲しいという者に行き渡った時…このバブルは崩壊する。
まぁ暫くは大丈夫だろうな。
◆◆◆
「また難しい顔をして理人くん、ほら遊ぼうよ」
「うわぁっ冷たっ」
「理人お兄ちゃん、今は遊ぶ時間だよ!」
「そうだぞ、理人…理人はこうだ…えぃっ!」
ドブンッ。
「うわぁぁぁ ぷはぁ~エルザ、水飲んじゃったじゃないか?」
プールに投げ込まれた。
「あはははっ、ぼさっとしている理人が悪い…」
「そうかよ…だったらこうだ…」
俺はエルザに近づいてブラをはぎ取った。
今、俺たち4人はプールで遊んでいる。
流石、教皇様の別荘、本当に何でもあるな。
最初、海が近いからと海水浴にいったのだが、面白くない。
だって、この世界の水着は、前世で言うところの囚人服に近く肌を晒す女性は居ない。
この三人も例外でなく同じ服を購入して持っていった。
少し一緒に遊んでいたが、俺がつい前世の水着の話をしてしまったら、マリアが『だったら下着でプールで遊ぼう』そういう話しになって今に至る。
「なっ…それがどうかしたのか? 何なら下も脱ぐか? そうれっと」
俺が返事する間もなく、エルザはさっさとパンティを脱いで、そのまま、プールに飛び込んできた。
「エルザ…」
「あれっ、何で、理人は顔を赤くしているんだ? プールもお風呂も一緒だろう? ほうら気持ち良いだろう」
経験が無いとは言わないが、此処は人が居ないとはいえ外だ。
確かに前世じゃ外でした記憶もあるが…その殆どは夜だ。
「ああっズルい!そうね夜まで待たないでも昼間もありよね、理人くん」
「そうだよ、良く考えたら待たなくても良いよね? 理人お兄ちゃん」
今はバカンス中だし、昼夜気にしなくて良いか。
それにエルザは剣聖だし体を鍛えているから簡単には振りほどけない。
「そうだな…しようか? そら!」
「ちょっと、理人それは流石に恥ずかしい、おいこら、ああっ」
俺は少しエルザを持ち上げて、その胸に吸い付いた。
「ちょっとお兄ちゃんズルい」
「理人くん、本当は今日は私の番なんですから」
「時間はたっぷりあるんだから、ゆっくりいこうよ」
結局、外であるにも関わらずやり始め、気が付いた時には夕方になっていた。
「はぁはぁ…理人くん、凄いよ」
「お兄ちゃん、もう、ハァハァ」
「私はまだ出来る、理人を逝かせる迄まだ続けるからな」
「流石に肌寒くなってきたからもう入ろう」
三人を3回ずつ逝かせた事に安心して、少し不満げなエルザを気にしながら部屋に戻った。
◆◆◆
流石に三人を一緒に相手して疲れた俺は少し横になった。
4Pかやればどうにか出来るもんだな。
だがこれは本来はやるべきでないと俺は思っていた。
三人は幼馴染だから良いが一度に相手出来るのは本来は2人まで、まして本番が無いのであれば尚更だ。
つまり、一人には寂しい思いをさせてしまう。
前の人生で、もう顔も思い出せない先輩が3P以上はするなよ…『余程の奴じゃない限り1人あぶれさせて、将来破綻させるからな』
そう言っていた記憶がある。
男女が偏った状態なら、相手は2人まで3人…一対三になった時、相手への行為は中途半端になる。
そう言われた記憶だ。
確かにそうかも知れない…
だが、幼馴染はやっぱり良い。
俺がしない間、まだ拙いがあぶれた1人に対してフォローをしようとしていた。
これなら破綻しないと思う…俺が怠惰にならなければ。
『愛』と『性』を完全に一緒には出来ないが俺は近い物の様な気がする。
『女にモテる』『ハーレム状態になる』その生活に慣れると男の多くは怠惰になる。
女にして貰うのが当たり前、相手に尽くさせて、自分が相手に尽くさなくなる…その状態が長く続けば、相手の気持ちは離れていく。
当たり前の事だ。
これも誰が言ったか解らない。
『クンニが出来ない男にフェラして貰う資格はない』
そう言った人がいた。
言い方は身も蓋も無いが、これは一方的ではいけない…それが言いたいのだと思った。
カッコ良く言い直せば
『恋愛はキャッチボール、ボールを投げなければ返ってくることは無い』
その通りだと俺も思っている。
だからこそ俺は『尽くす』のを止めない。
この世界の人間は可笑しいと言う奴もいるし、ドMなのかと大昔に言われた事もある。
きっと俺は寂しがりや、だったのかも知れない。
『傍に誰かに居て欲しいから、離れて欲しくない無いから、こういう性格になったのかも知れない』
うん?!
俺の横に横たわる様に マリア、リタ、エルザが寝ていた。
ほらね…ちゃんとボールが返ってきた。
俺にはこの三人で充分…他には要らない…
今の生活が、俺にとって、最高に楽しく素敵な生活なのだから。
第二部 FIN
※ 書いていて思った以上に纏まったのでここで第二部を完結します。
第三部がこの作品の完結編。
激闘…そして理人にとって、本当のざまぁの相手が明らかに…
ご期待ください。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる