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第44話 最高に楽しく素敵な生活(第二部 完)

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その後、この地にあるガルガリに行き、ガルガリのガブギ支店に取り次いで貰った。

リヒャールさんに代わって貰って、さっきの件を連絡した。

勿論、購入奴隷の『条件』について話した。

間違って処女でも購入したら、今のガイアじゃ暴言を吐いて傷つけそうだし、只の『性処理可能な奴隷』を買っても同じく傷つけそうだ。

そう考えたら、愛人経験があるかやはり娼婦出身じゃないと難しい気がする。

ガルガリは宝石商で高級店、勿論、商業ギルドにも大きなお金を落としているし、大きな力を持っている。

そして、奴隷の販売関係は『商業ギルド』の管轄だ。

お金に糸目をつけないのであれば、きっとどんな奴隷でも用意してくれる筈だ。

今後はガルガリがしっかりフォローするだろう。

お金の方は…知らない。

◆◆◆

今回の妊娠で聖教国が3人、他の国が1人ずつ、ガイアの子供を手に入れた事になる。

チョチョリーナは何となく母性が強いから子度を手放しそうにないが、あとの4人は手放す筈だ。

もし、手放さないにしても権力者の養女にしたりと、何だかの繋がりを持つことだろう。

それぞれの国が『勇者の子』を手に入れた。

今なら、恐らくガイアの奴隷購入は黙認されるし、また3人各国から選りすぐりの女性が補充される。

ただ、ガイアはさっきの話の中で補充の話を考えていなかった気がする…人数を増やしすぎて困らないと良いな。

それにいつかこの『ガイアバブル』は崩壊する。

それにはまだまだ時間が掛かると思っていたが『妊娠薬』なんて物があり、更に胎児の成長が進む副作用があった。

果たして各国は何人、勇者の子を欲しがるのだろうか?

欲しいという者に行き渡った時…このバブルは崩壊する。

まぁ暫くは大丈夫だろうな。

◆◆◆

「また難しい顔をして理人くん、ほら遊ぼうよ」

「うわぁっ冷たっ」

「理人お兄ちゃん、今は遊ぶ時間だよ!」

「そうだぞ、理人…理人はこうだ…えぃっ!」

ドブンッ。

「うわぁぁぁ ぷはぁ~エルザ、水飲んじゃったじゃないか?」

プールに投げ込まれた。

「あはははっ、ぼさっとしている理人が悪い…」

「そうかよ…だったらこうだ…」

俺はエルザに近づいてブラをはぎ取った。

今、俺たち4人はプールで遊んでいる。

流石、教皇様の別荘、本当に何でもあるな。

最初、海が近いからと海水浴にいったのだが、面白くない。

だって、この世界の水着は、前世で言うところの囚人服に近く肌を晒す女性は居ない。

この三人も例外でなく同じ服を購入して持っていった。

少し一緒に遊んでいたが、俺がつい前世の水着の話をしてしまったら、マリアが『だったら下着でプールで遊ぼう』そういう話しになって今に至る。

「なっ…それがどうかしたのか? 何なら下も脱ぐか? そうれっと」

俺が返事する間もなく、エルザはさっさとパンティを脱いで、そのまま、プールに飛び込んできた。

「エルザ…」

「あれっ、何で、理人は顔を赤くしているんだ? プールもお風呂も一緒だろう? ほうら気持ち良いだろう」

経験が無いとは言わないが、此処は人が居ないとはいえ外だ。

確かに前世じゃ外でした記憶もあるが…その殆どは夜だ。

「ああっズルい!そうね夜まで待たないでも昼間もありよね、理人くん」

「そうだよ、良く考えたら待たなくても良いよね? 理人お兄ちゃん」

今はバカンス中だし、昼夜気にしなくて良いか。

それにエルザは剣聖だし体を鍛えているから簡単には振りほどけない。

「そうだな…しようか? そら!」

「ちょっと、理人それは流石に恥ずかしい、おいこら、ああっ」

俺は少しエルザを持ち上げて、その胸に吸い付いた。

「ちょっとお兄ちゃんズルい」

「理人くん、本当は今日は私の番なんですから」

「時間はたっぷりあるんだから、ゆっくりいこうよ」

結局、外であるにも関わらずやり始め、気が付いた時には夕方になっていた。

「はぁはぁ…理人くん、凄いよ」

「お兄ちゃん、もう、ハァハァ」

「私はまだ出来る、理人を逝かせる迄まだ続けるからな」

「流石に肌寒くなってきたからもう入ろう」

三人を3回ずつ逝かせた事に安心して、少し不満げなエルザを気にしながら部屋に戻った。

◆◆◆

流石に三人を一緒に相手して疲れた俺は少し横になった。

4Pかやればどうにか出来るもんだな。

だがこれは本来はやるべきでないと俺は思っていた。

三人は幼馴染だから良いが一度に相手出来るのは本来は2人まで、まして本番が無いのであれば尚更だ。

つまり、一人には寂しい思いをさせてしまう。

前の人生で、もう顔も思い出せない先輩が3P以上はするなよ…『余程の奴じゃない限り1人あぶれさせて、将来破綻させるからな』

そう言っていた記憶がある。

男女が偏った状態なら、相手は2人まで3人…一対三になった時、相手への行為は中途半端になる。

そう言われた記憶だ。

確かにそうかも知れない…

だが、幼馴染はやっぱり良い。

俺がしない間、まだ拙いがあぶれた1人に対してフォローをしようとしていた。

これなら破綻しないと思う…俺が怠惰にならなければ。

『愛』と『性』を完全に一緒には出来ないが俺は近い物の様な気がする。

『女にモテる』『ハーレム状態になる』その生活に慣れると男の多くは怠惰になる。

女にして貰うのが当たり前、相手に尽くさせて、自分が相手に尽くさなくなる…その状態が長く続けば、相手の気持ちは離れていく。

当たり前の事だ。

これも誰が言ったか解らない。

『クンニが出来ない男にフェラして貰う資格はない』

そう言った人がいた。

言い方は身も蓋も無いが、これは一方的ではいけない…それが言いたいのだと思った。

カッコ良く言い直せば

『恋愛はキャッチボール、ボールを投げなければ返ってくることは無い』

その通りだと俺も思っている。

だからこそ俺は『尽くす』のを止めない。

この世界の人間は可笑しいと言う奴もいるし、ドMなのかと大昔に言われた事もある。

きっと俺は寂しがりや、だったのかも知れない。

『傍に誰かに居て欲しいから、離れて欲しくない無いから、こういう性格になったのかも知れない』

うん?!

俺の横に横たわる様に マリア、リタ、エルザが寝ていた。

ほらね…ちゃんとボールが返ってきた。

俺にはこの三人で充分…他には要らない…

今の生活が、俺にとって、最高に楽しく素敵な生活なのだから。



                   第二部 FIN

※ 書いていて思った以上に纏まったのでここで第二部を完結します。

第三部がこの作品の完結編。

激闘…そして理人にとって、本当のざまぁの相手が明らかに…

ご期待ください。


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