ブレークザハートリベンジ! その「ざまぁ」は誰にも知られずに行われている!

石のやっさん

文字の大きさ
49 / 66

第49話 デスラとの戦い②

しおりを挟む

俺は要塞都市ジブヤに来た。

街によっては手荷物検査もある。

ここジブヤの検査はかなり徹底した物だ。

だが…俺には関係ない。

冒険者のランクがS級。

勇者パーティの所属の為顔パスだ。

「へぇ~勇者パーティ、二つに別れたんですね」

「まぁな」

「はっ、申し訳ございません、どうぞお通り下さい」

「ご苦労様」

こんな感じだ。

◆◆◆

俺は適当に歩きながら裏道を歩いた。

勿論、寒さよけのフードを来て顔が解らないようにして…

『この辺りで良いか』

恐らくはスラム街の近く、人が周りに居ない場所。

そこにデスラを置いていく。

相手が『数の暴力』を使うなら『それ以上の数で対処』すれば良い。

此処、要塞都市ジブヤの人口は5万人を超える。

その中には騎士や魔導士がいるんだから、どうにかなるだろう。

1万の死霊VS一般人5万。

案外、良い勝負になるだろう。

勇者保護法には『魔王討伐はあらゆる事に優先する』とある。

そして教皇様や諸国の王が『すべてに優先する』そう言った。

吐いた言葉の責任はとって貰う。

『覆水盆に返らず』

全てに優先するなら…5万人が死んでも良いよな?

俺にとって大事なのは3人だけ、更におまけでも4人…それ以外はどうでも良い。

勇者パーティは俺からしたら『究極の貧乏くじ』だと思うんだ。

だってそうだろう?

俺がワイバーン1体狩ると金貨500枚(約5千万)は下らない。

なのに…それより手ごわい魔族と戦っているのに…支援金しか貰えない。

魔族との戦いなんかしないで冒険者でもしていた方が遥かに見入りが良い。


ガイアは馬鹿だが勇者だ。

よくも悪くもエゴの塊、前の世界で言うならエリート意識が高い。

そんな人間に『勇者』なんて最高の地位を与えたらもう手放せないだろう。

俺はあいつと畑でも耕しながら安いエールでも飲む生活がしたかったがもう無理だ。

彼奴の中にある『選民意識』『エリート意識』はもうどうする事も出来ない。

勇者なんて馬鹿な生き方しかできないなら…仕方ない。

だが、勇者はな…他の冒険者より遥かに狩れない物を狩っているんだ…

死ぬまで他の奴の為に命がけで戦う。

世界その物を救う使命があって…最後は魔王と1/2以下の命がけ…

何でも貰って、良いんじゃないのか?

はっきり言えば『この世界最強の貧乏くじ』だ。

1/2と言ったが…実際はそれ以下だ、魔王に負ける勇者の方が多い気がする。

旅から旅を繰り返し、命がけの戦いを強いられて、最後は死ぬ可能性の高い相手と殺し合い…それを1人の人間に望むなら…

『全部差し出す位の覚悟』はした方が良い。

その一人の欲望を存分に満たす位当たり前だ。


◆◆◆

「そのスケスケの下着とブラ6組と穴が空いた下着3つ下さい」

俺は今下着屋に来ている。

俺が何をしているのかは、あの三人には知られたくない。

だから…

「お客さんも随分好きだな、これ結構高いんだぞ、ビッグモスの糸からつくる高級品だぞ」

「ああっお金は気にしないで良いんだ、あっそこのピンクのキャミソールとネグリジェも3つくれ」

「ありがとうございます、おまけして全部で金貨3枚になります」

「はい、金貨3枚ね…あと近くに、丈が短い…こう何とも言えない服を売るようなお店はないかな」

「好きだな~かなり若いのに…隣の隣がそうですよ」

出かけた理由が必要だからな、それも買っていこう。

そろそろ夕方だ…服を買ったら、一旦、エビルの街に戻ろう。

ここはもうすぐ戦場になる。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...