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第58話 理人また休む
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しかし、ガイアも随分とクズになったものだ。
確かに堕落する環境は俺が与えたものだが…此処迄あれだけでなるわけが無い。
世の中には金持ちでも、リア充でも、権力があっても、堕ちない人間も多い。
元から素養があった…それだけだ。
この世界の人間は簡単に『友人』を辞めるが、前の世界では実害がなければ、案外友達関係を続ける事は多かった。
今の世界じゃ考えられないが、彼女を寝取られても、そのまま友人関係を続け、寝取られた彼女とも友人を続ける事すら良くあった。
ガイアの事は『女関係』と『お金』と『エリート意識』この3つを除けば、あれでも俺から見たら『友人』と言える要素はある。
その3つの悪い点だが『女関係は女の趣味が完全に違う』から今のガイアとは前と違って揉めない。
お金は、スポンサーがガイアにはいるから揉めない。
エリート意識は、別動隊だから影響は受けにくい。
俺には実害は余りない…
前の世界はかなり可笑しな世界だった。
不良が漫画やドラマで流行っていたから、クラスの2/3が不良。
女の子で凄いのになると、二枚刃のカミソリで人の顔を斬る奴や、巾着とか言ってスカートを捲った状態で上でスカートを縛り上げる奴もいれば、中高生なのに売春経験が100人を超えてるやつも居たな。
男では平気でバッドで人を殴る奴もいたし、シンナーで歯が無くて頭の可笑しい奴もいた。
大学になると、サークルと称して女を口説く事ばかり考えている奴もいて、中にはお酒に睡眠薬をいれてやってしまう奴も…男でも女でも居た。
何故か知らないが…可笑しな奴が周りに沢山居た記憶がある。
要は『実害があるかどうか』だが、今のガイアは『うざい』だけで俺には実害はない。
やっている事は、女の敵で酷く思えるが…ガイアに妊娠させられると…
莫大な一時金。
その後の生活保障。
奴隷や娼婦からの解放。
奴隷からの解放は主人しだいで…下手したら一生こき使われて終わる。
娼婦だって身請けされなければ年季明けの頃にはもうかなりの歳だ。
しかも、奴隷の解放も娼婦の年季明けも…その後の保証は全くない。
そう考えたら、素人童貞のマグロガイアと、暫くやるだけで…安心した生活が一生続くなら、案外幸せなのかも知れない。
国の財政は…知らないけどな。
しかし…ガイアはなんで、先が読めないんだ。
貴族の令嬢を『もう要らない』と言ってしまったから…もう詰んだ。
魔王を倒した後は、令嬢のうちの誰かを正室にして、貴族として余生を暮らすのが普通だ。
そこには『サポート』も含まれる。
はっきり言ってしまえば『俺たちは馬鹿だ』普通の人間が学問をしたり、家業を継ぐ修行をしている間、ただひたすら戦う。
終わった後に冒険者になるなら兎も角、それ以外の生き方を選ぶなら誰かにサポートして貰わなくては生きていけない。
そのサポート役が妻だ。
特に勇者の場合は王配になったり、貴族、領主になるケースが多い。
俺達以上に妻によるサポートが必要だ。
エルフは確かに美しく綺麗だ…だが今でこそ人権はあるが『亜人』という人間も多い、その為、貴族や王族の妻には向かない。
貴族の令嬢の妻候補を捨てたガイアはこの先…出世の見込みもそうだが、人生で大きく困る気がする。
◆◆◆
「理人くん、これからどうするの?」
「四天王の一角、デスラを倒したのだから、次は『空の女王、フェザー』を狩に行くのか?」
「理人お兄ちゃん…次は私も戦うから」
「理人様…一緒に戦えない私がふがいないですわ」
「それだけど…ジブヤの領主がささやかなパーティを開いてくれる話がきている、拠点をジブヤに移して…暫く休もう」
「理人くん、大丈夫なの?」
「この間、バカンスを楽しんだばかりで不味く無いか?」
「私だって休みたいけど…理人お兄ちゃん、不味いよ」
「理人様が良いと言うなら文句はありませんわ」
普通なら少し休んで『フェザーを討伐に向かう』のが正しい。
だが俺はそれを遅らせたい。
恐らく、俺達4人掛かりでもフェザーに勝てない。
デスラ―ドでさえ、あの強さ…フェザーを怒らせたら皆殺しにされる。
今現在、俺たちは四天王を一人倒した事になっている。
足並みを揃えるなら…ガイアが一人四天王を倒すまで行動しない…そういう選択をしても問題ない筈だ。
「それじゃ、ジブヤに拠点を移して、暫くはゆっくりしようぜ」
「「「「うん」」」」
俺達は、暫くジブヤでゆっくりする事にした。
◆◆◆
『俺には仲間なんていらねーんだ、ただ抱ける女が居れば十分だ』
あれが…ガイアの本音なのか?
『仲間なんていらねー』か、それが本音だと言うなら…すげー腹が立つ。
まぁ、その位で友達を辞める必要は無いな。
確かに堕落する環境は俺が与えたものだが…此処迄あれだけでなるわけが無い。
世の中には金持ちでも、リア充でも、権力があっても、堕ちない人間も多い。
元から素養があった…それだけだ。
この世界の人間は簡単に『友人』を辞めるが、前の世界では実害がなければ、案外友達関係を続ける事は多かった。
今の世界じゃ考えられないが、彼女を寝取られても、そのまま友人関係を続け、寝取られた彼女とも友人を続ける事すら良くあった。
ガイアの事は『女関係』と『お金』と『エリート意識』この3つを除けば、あれでも俺から見たら『友人』と言える要素はある。
その3つの悪い点だが『女関係は女の趣味が完全に違う』から今のガイアとは前と違って揉めない。
お金は、スポンサーがガイアにはいるから揉めない。
エリート意識は、別動隊だから影響は受けにくい。
俺には実害は余りない…
前の世界はかなり可笑しな世界だった。
不良が漫画やドラマで流行っていたから、クラスの2/3が不良。
女の子で凄いのになると、二枚刃のカミソリで人の顔を斬る奴や、巾着とか言ってスカートを捲った状態で上でスカートを縛り上げる奴もいれば、中高生なのに売春経験が100人を超えてるやつも居たな。
男では平気でバッドで人を殴る奴もいたし、シンナーで歯が無くて頭の可笑しい奴もいた。
大学になると、サークルと称して女を口説く事ばかり考えている奴もいて、中にはお酒に睡眠薬をいれてやってしまう奴も…男でも女でも居た。
何故か知らないが…可笑しな奴が周りに沢山居た記憶がある。
要は『実害があるかどうか』だが、今のガイアは『うざい』だけで俺には実害はない。
やっている事は、女の敵で酷く思えるが…ガイアに妊娠させられると…
莫大な一時金。
その後の生活保障。
奴隷や娼婦からの解放。
奴隷からの解放は主人しだいで…下手したら一生こき使われて終わる。
娼婦だって身請けされなければ年季明けの頃にはもうかなりの歳だ。
しかも、奴隷の解放も娼婦の年季明けも…その後の保証は全くない。
そう考えたら、素人童貞のマグロガイアと、暫くやるだけで…安心した生活が一生続くなら、案外幸せなのかも知れない。
国の財政は…知らないけどな。
しかし…ガイアはなんで、先が読めないんだ。
貴族の令嬢を『もう要らない』と言ってしまったから…もう詰んだ。
魔王を倒した後は、令嬢のうちの誰かを正室にして、貴族として余生を暮らすのが普通だ。
そこには『サポート』も含まれる。
はっきり言ってしまえば『俺たちは馬鹿だ』普通の人間が学問をしたり、家業を継ぐ修行をしている間、ただひたすら戦う。
終わった後に冒険者になるなら兎も角、それ以外の生き方を選ぶなら誰かにサポートして貰わなくては生きていけない。
そのサポート役が妻だ。
特に勇者の場合は王配になったり、貴族、領主になるケースが多い。
俺達以上に妻によるサポートが必要だ。
エルフは確かに美しく綺麗だ…だが今でこそ人権はあるが『亜人』という人間も多い、その為、貴族や王族の妻には向かない。
貴族の令嬢の妻候補を捨てたガイアはこの先…出世の見込みもそうだが、人生で大きく困る気がする。
◆◆◆
「理人くん、これからどうするの?」
「四天王の一角、デスラを倒したのだから、次は『空の女王、フェザー』を狩に行くのか?」
「理人お兄ちゃん…次は私も戦うから」
「理人様…一緒に戦えない私がふがいないですわ」
「それだけど…ジブヤの領主がささやかなパーティを開いてくれる話がきている、拠点をジブヤに移して…暫く休もう」
「理人くん、大丈夫なの?」
「この間、バカンスを楽しんだばかりで不味く無いか?」
「私だって休みたいけど…理人お兄ちゃん、不味いよ」
「理人様が良いと言うなら文句はありませんわ」
普通なら少し休んで『フェザーを討伐に向かう』のが正しい。
だが俺はそれを遅らせたい。
恐らく、俺達4人掛かりでもフェザーに勝てない。
デスラ―ドでさえ、あの強さ…フェザーを怒らせたら皆殺しにされる。
今現在、俺たちは四天王を一人倒した事になっている。
足並みを揃えるなら…ガイアが一人四天王を倒すまで行動しない…そういう選択をしても問題ない筈だ。
「それじゃ、ジブヤに拠点を移して、暫くはゆっくりしようぜ」
「「「「うん」」」」
俺達は、暫くジブヤでゆっくりする事にした。
◆◆◆
『俺には仲間なんていらねーんだ、ただ抱ける女が居れば十分だ』
あれが…ガイアの本音なのか?
『仲間なんていらねー』か、それが本音だと言うなら…すげー腹が立つ。
まぁ、その位で友達を辞める必要は無いな。
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