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第65話  エピローグ2 蛇足

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何だ!これ…

皆が寝ているからと一人散歩していたら…

近くの教会が綺麗になっている。

ただ見ていたら…なんで、ロマーニ教皇が居るんだ…

嘘だろう、それだけじゃないローアン大司教まで…

目が合ってしまった。

「理人様、こちらへ引っ越して参りました」

「これからは隣人みたいな者です、宜しくお願いしますね、困った事がありましたら、私か教皇様まで是非ご相談下さい」

なんで教皇たちが此処に来るんだ。

まさか、まだ、死の運命から逃れていないのか?

「宜しくお願いします」

それを言うのが俺の精一杯だった。

◆◆◆

『私は守護天使…ホワイトフェザー、私が加護を与え守る人は何処ですか』

「教皇様…天使様です、天使様が降臨なさっています」

「ああっ、教皇に生まれて今まで天界の住民が降臨する等みたことがありません」

ああっ、あれはリヒトだ…

リヒト、その者にしか見えないわ…

あの子は私とリヒトの子…それともリヒトの転生者なの…

だけど、間違いなくリヒトが混じっている。

『リヒト、会いたかったわ…どれ程、私が貴方を待ちわびたか解らないわ…貴方に私が加護を与えます、今は去りますが…いつかまた、貴方に会いに参ります…』

人間のメスの匂いがしますね。

どうせたかが人間、80年もすれば死ぬでしょう。

殺してしまいたいですが、それで嫌われたら意味がありません。

80年や100年等、永遠に生きる私にとっては一瞬です。

そこ迄待てば『このリヒト』は私の者。

ええっもう、寿命にも運命にも奪わせないわ。

◆◆◆

「やはり、理人様は『女神の騎士』だったんだ」

「ローアン、さっき天使様が直に守り、ジョブでなく加護を与える人間なんて歴史にも居ませんよ…あああああっ」

止めろ…止めてくれー-っ

何だこれは…教皇が大司教が俺に跪いている。

なんなんだあの天使は…

まだ、逃げられないのか…

※ これはちょっとしたジョークです。

前の話で終わりにするも、この蛇足で終わりにするも、読んで頂いた貴方に任せます。


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