たとえば勇者パーティを追放された少年が宿屋の未亡人達に恋するような物語

石のやっさん

文字の大きさ
16 / 53

第16話 プレゼントの意味

しおりを挟む

無邪気な寝顔…

こう言う所はまだ子供っぽいのよね…

だけど…凄い…それしか言えないわ…

この齢になるまでこんな世界があるなんて思わなかったわ。

これが…本物のSEXだと言うのなら、今迄のは違うという事になるわ。

大体、こういうのって普通は30分とか長くても1時間位じゃないの?!

たしか、八百屋のミランダさんが『愛されているからとうちは2時間』とか私に言って来た時…心の中で『嘘だ!』そう思っていたけど…そういう世界…いや、それ以上の世界があるのね…

約1日と半日よ…夜から夜…そして朝まで…信じられないわ。

そう言えば…プレゼント…

まだ開けてないわね。

夜這いのルールではこれは行為が終わってから初めてあけて良い物だわ。

あくまで『体を売るのではなく、感謝の印』そういう意味だから。

だけど、これには…男性の気持ちが込められている…

リヒトくんは一体何をくれたのかな…

花束なんて貰ったのは、もう何時か解らない。

旦那はこう言うのあまりしてくれなかったから…

地味にこれだけでも嬉しいわね。

それで箱の中身は…

指輪が入っていた。

宝石の色はリヒトくんの髪の色に近い赤。

嘘でしょう…不味いわ…私…夜這いを受け入れてしまった後だし…

『自分の髪と同じ色の指輪を贈る事は結婚の申し込み』だわ。

「わわわ…どうしよう?」

「う~ん、リヒトくん…これ?!」

「あっ、それ…勿論、結婚の申し込みだけど?」

「あのね、リヒトくん、私おばさんだよ!あの…夜這いは受けいれたけど…これ」

「ちゃんと知っているよ! 筆おろしや一夜限りの付き合いなら無くなるものお菓子とか食べ物、長く付き合いたいなら無くならない物、結婚の申し込みは自分の髪の毛と同じ色の石の指輪で良いんだよね…」

「それじゃ、知っていてこれを入れたの…」

「勿論…此処迄して責任を取らないという選択は無いよ」

不味いわ…

どうしよう…

ただでさえ私は母親程齢が離れていているのに…

私は女としても欠陥品なのよ…

ハァ~言いたくないな。

このまま終われれば良かったのに…

流石にこれを言ったら…終わるわね。

多分、リヒトくんが此処を去って終わり。

『これで良かったのよ』

私みたいなおばさんが…若い子の人生を縛っちゃ駄目。

当たり前だわね…

私は…うふふっ女としても終わっているんだもん。

いや、子供が産めないなんて…もう女でも無いわ。

「リヒトくん、告白してくれて凄く嬉しい…だけどね私、年上なだけじゃなく…ゴメン石女なの…赤ちゃんが産めない体なんだ…ゴメンんね」

体が震える。

リヒトくんの顔が見られない。

沈黙の時間が怖いわ。

何を言われるんだろう…

きっと罵倒される…

他の人に何を言われても気にならない。

だけど、リヒトくんに罵倒されたら…立ち直れないわ

◆◆◆

石女で子供が作れないか…

俺は気にならないな…

子供は嫌いではないが、絶対じゃない。

甥っ子や姪っ子は可愛いが…前世の俺の性格じゃ…多分子育ては向いてない気がする。

『子供は可愛い…だが責任は負いたくない』

たぶん、そんな奴だ…

それに実際には解らないけど

「リヒトくん…」

多分、俺は相当な焼きもち焼きだ。

「そうだよね…話もしたくないよね…」

母親って子供が生まれると『子供が1番』になるんだよな。

「ごめんね…」

なんか嫌だな…そう思っていた…

「別に気にしなくて良いんじゃないかな?子供を絶対欲しいとは思わないし、それに女性って母親になるとやっぱり、旦那より子供が1番になるじゃない? 俺は焼きもち焼のせいか…それが寂しいと思うんだ」

「あのね…それ、可笑しいよ」

「そうかな、子供が居ないなら居ないで、二人で楽しく暮せば良いと思う…むしろ子供が居なければ、何時でもイチャつけて良いかも知れないし…えっ」

不味い、なにか不味かったか…

「ううっうううっ…グスッすん…それ本気なの…そんな事言う男の人なんていないわよ…私自分が石女って知られたくなくて…ずうっと隠していたんだもん…赤ちゃん産めないよ…それにおばさんだよ」

「うん、構わないよ…それに子供が出来ないなら…俺がずうっとルミナスさんの一番で居られるし…沢山愛し合えるから…」

「リヒトくん…それ最低だよ」

「ゴメン…」

「ううん、でもありがとう…それでリヒトくんはなんで…私を抱きしめようとしているのかな?」

「いまの流れは俺と結婚してくれる…受け入れてくれるんでしょう?」

「ハァ~もう仕方ないじゃない、本当は困るのよ…多分、周りの人からは『若い子誑かして』とか言われそうで怖いけど…ここまでされたらもう受け入れない…なんて言えないわ…本当にこんなおばさんが好きだなんて変な子…本当に仕方ないわ、こんな子供が産めないおばさんでも好きなんだもんね、ハァ~もう良いわおばさん、諦めた…ふつつかものですが、宜しくお願い致します…それでその手なんだけど…」

「まぁ…新婚みたいなものだから…」

「そうね…あの…だけど、さっき迄して、今起きたばかりじゃない…」

「だけど…ほら」

「凄いわね…若いって…またしたいの? 解ったわ…まったくもう」

◆◆◆

此処迄求められて、全て受け入れられて…こんな愛されかたしたら拒めないし…手放せない...

もう…仕方ないわ…











しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活

石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。 ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。 だから、ただ見せつけられても困るだけだった。 何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。 この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。 勿論ヒロインもチートはありません。 他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。 1~2話は何時もの使いまわし。 亀更新になるかも知れません。 他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。

神々に見捨てられし者、自力で最強へ

九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。 「天職なし。最高じゃないか」 しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。 天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

処理中です...