たとえば勇者パーティを追放された少年が宿屋の未亡人達に恋するような物語

石のやっさん

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第16話 プレゼントの意味


無邪気な寝顔…

こう言う所はまだ子供っぽいのよね…

だけど…凄い…それしか言えないわ…

この齢になるまでこんな世界があるなんて思わなかったわ。

これが…本物のSEXだと言うのなら、今迄のは違うという事になるわ。

大体、こういうのって普通は30分とか長くても1時間位じゃないの?!

たしか、八百屋のミランダさんが『愛されているからとうちは2時間』とか私に言って来た時…心の中で『嘘だ!』そう思っていたけど…そういう世界…いや、それ以上の世界があるのね…

約1日と半日よ…夜から夜…そして朝まで…信じられないわ。

そう言えば…プレゼント…

まだ開けてないわね。

夜這いのルールではこれは行為が終わってから初めてあけて良い物だわ。

あくまで『体を売るのではなく、感謝の印』そういう意味だから。

だけど、これには…男性の気持ちが込められている…

リヒトくんは一体何をくれたのかな…

花束なんて貰ったのは、もう何時か解らない。

旦那はこう言うのあまりしてくれなかったから…

地味にこれだけでも嬉しいわね。

それで箱の中身は…

指輪が入っていた。

宝石の色はリヒトくんの髪の色に近い赤。

嘘でしょう…不味いわ…私…夜這いを受け入れてしまった後だし…

『自分の髪と同じ色の指輪を贈る事は結婚の申し込み』だわ。

「わわわ…どうしよう?」

「う~ん、リヒトくん…これ?!」

「あっ、それ…勿論、結婚の申し込みだけど?」

「あのね、リヒトくん、私おばさんだよ!あの…夜這いは受けいれたけど…これ」

「ちゃんと知っているよ! 筆おろしや一夜限りの付き合いなら無くなるものお菓子とか食べ物、長く付き合いたいなら無くならない物、結婚の申し込みは自分の髪の毛と同じ色の石の指輪で良いんだよね…」

「それじゃ、知っていてこれを入れたの…」

「勿論…此処迄して責任を取らないという選択は無いよ」

不味いわ…

どうしよう…

ただでさえ私は母親程齢が離れていているのに…

私は女としても欠陥品なのよ…

ハァ~言いたくないな。

このまま終われれば良かったのに…

流石にこれを言ったら…終わるわね。

多分、リヒトくんが此処を去って終わり。

『これで良かったのよ』

私みたいなおばさんが…若い子の人生を縛っちゃ駄目。

当たり前だわね…

私は…うふふっ女としても終わっているんだもん。

いや、子供が産めないなんて…もう女でも無いわ。

「リヒトくん、告白してくれて凄く嬉しい…だけどね私、年上なだけじゃなく…ゴメン石女なの…赤ちゃんが産めない体なんだ…ゴメンんね」

体が震える。

リヒトくんの顔が見られない。

沈黙の時間が怖いわ。

何を言われるんだろう…

きっと罵倒される…

他の人に何を言われても気にならない。

だけど、リヒトくんに罵倒されたら…立ち直れないわ

◆◆◆

石女で子供が作れないか…

俺は気にならないな…

子供は嫌いではないが、絶対じゃない。

甥っ子や姪っ子は可愛いが…前世の俺の性格じゃ…多分子育ては向いてない気がする。

『子供は可愛い…だが責任は負いたくない』

たぶん、そんな奴だ…

それに実際には解らないけど

「リヒトくん…」

多分、俺は相当な焼きもち焼きだ。

「そうだよね…話もしたくないよね…」

母親って子供が生まれると『子供が1番』になるんだよな。

「ごめんね…」

なんか嫌だな…そう思っていた…

「別に気にしなくて良いんじゃないかな?子供を絶対欲しいとは思わないし、それに女性って母親になるとやっぱり、旦那より子供が1番になるじゃない? 俺は焼きもち焼のせいか…それが寂しいと思うんだ」

「あのね…それ、可笑しいよ」

「そうかな、子供が居ないなら居ないで、二人で楽しく暮せば良いと思う…むしろ子供が居なければ、何時でもイチャつけて良いかも知れないし…えっ」

不味い、なにか不味かったか…

「ううっうううっ…グスッすん…それ本気なの…そんな事言う男の人なんていないわよ…私自分が石女って知られたくなくて…ずうっと隠していたんだもん…赤ちゃん産めないよ…それにおばさんだよ」

「うん、構わないよ…それに子供が出来ないなら…俺がずうっとルミナスさんの一番で居られるし…沢山愛し合えるから…」

「リヒトくん…それ最低だよ」

「ゴメン…」

「ううん、でもありがとう…それでリヒトくんはなんで…私を抱きしめようとしているのかな?」

「いまの流れは俺と結婚してくれる…受け入れてくれるんでしょう?」

「ハァ~もう仕方ないじゃない、本当は困るのよ…多分、周りの人からは『若い子誑かして』とか言われそうで怖いけど…ここまでされたらもう受け入れない…なんて言えないわ…本当にこんなおばさんが好きだなんて変な子…本当に仕方ないわ、こんな子供が産めないおばさんでも好きなんだもんね、ハァ~もう良いわおばさん、諦めた…ふつつかものですが、宜しくお願い致します…それでその手なんだけど…」

「まぁ…新婚みたいなものだから…」

「そうね…あの…だけど、さっき迄して、今起きたばかりじゃない…」

「だけど…ほら」

「凄いわね…若いって…またしたいの? 解ったわ…まったくもう」

◆◆◆

此処迄求められて、全て受け入れられて…こんな愛されかたしたら拒めないし…手放せない...

もう…仕方ないわ…











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