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第35話 復讐①
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「英雄リヒトだ…カッコ良いな」
「本当だ」
村の近くの街道で子供2人に会った。
「君たちはあの村の子?」
「そうだよ、それでリヒト様は何をしにこの村に来たの」
「冒険者も滅多にこないのに…」
「この村には調査に来たんだ…ちょっと教えてくれないか?」
「良いよ、僕大きくなったら冒険者になるんだ」
「僕も…何でも聞いて」
「この村にカルミーという女冒険者が来たはずなんだけど、知らないかな?」
「カルミー…あっ便所女の事じゃない?」
「確か、あの家畜女、そういう名前じゃ無かったかな」
「知っているのかい?」
「うん、何でも村長に逆らったとかで便所に繋がれていたよ、良く汚いのに大人は抱けるなって思っていた…豚みたいな癖にボロ布を取ろうとすると恥ずかしがって泣くんだ、汚いから水をぶっかけたり、石をぶつけて遊んでいたよ」
「お母さんが、なにしても良いって言うから、皆で石をぶつけたり、蹴り入れていた」
「それで、なんで衛兵に言いつけに行かなかったのかな? それ犯罪だよ」
「なんで、そんな事しなくちゃいけないの?」
「おもちゃに何したって自由じゃん」
子供だから…そう考えたが…クズだ。
「君たちは、冒険者になれないよ」
「「どうして」」
「だって犯罪者の仲間になって被害者を虐めるような奴に資格はない…冒険者になる最低条件は『犯罪』をしていない事だからね」
「「あっあの…」」
「それに、お前等、見た目は人間かも知れないけど、中身がオークだから…俺に狩られるんだ…良くそこ迄酷い事が出来た物だ…死ね!」
「なっ…」
俺は剣を抜き1人の子供の首を跳ねた。
「なんで、リヒトさんがこんな事するの…うわぁぁぁぁん」
子供だから許せ…カイトならそう言うかも知れない。
だが、俺は勇者じゃない…だから許す道理が無い。
「お前もオークだから…死ね」
泣きながら命乞いをする子供の首もそのまま跳ねた。
あんなガキ生かして置いても碌な人間にならない。
子供の死体を街道から外れた所に放り投げる…多分、魔物か獣が美味しく食べてくれる筈だ。
俺が四職に選ばれなかったのは、なんとなく解る。
カイト達は、性格は悪いが根底には『正義』みたいな物がある。
恐らく、カイト達なら子供までは殺さない。
だが…俺は駄目だ。
恐らく、この場にカイト達がいたら『子供のした事だから』そう言いだす…そしてきっと『罪を憎んで人を憎まず』そんな事を言い出す。
俺には…それは出来ない。
『英雄』それは俺が名乗った訳じゃない…
確かに俺は弱い人『も』助けた…だが彼らが良い人で俺に優しかったからだ…『貧しい中食事をくれた人』『寒くて困っている俺を家に泊めてくれた人』そんな人達だから、恩を返す為に助けただけだ…
『嫌いな人間』は俺は助けない…
だから、きっと女神は俺を四職に選らばなかったのかもな…
◆◆◆
村の入り口には門番が居た。
きちんと冒険者らしく挨拶をする。
「こんにちは…って英雄リヒト」
無理やり笑顔を作った。
此奴も殺してやりたい…この村の者は皆殺しだ。
「こんにちは…この近くの依頼を受けて来たんですが、野営ばかりで少し疲れてね、お金は払いますから、素泊まりで良いんでどなたか泊めてくれそうな家ありますかね」
「ああっ、それなら村長の家に行くと良い…半分民宿も兼ねているから泊めて貰える…粗末な物でよければ食事も可能だよ」
「そうですか…ありがとう」
「いやぁ…勇者パーティの方に会えるなんて…今日はついているな…握手して貰って良いかな」
「…どうぞ」
自分達が犯罪者…多分此奴らには、その自覚は無い。
恐らくは…もう許された。
そう思っているのかも知れない。
どうなっているか調べて来なかったが、この世界…村を襲った盗賊が、そのまま村に交じって住んだ場合…村人になり税金を納める事で許される事が多い。
盗賊の討伐を冒険者に村人が頼んだ事から、領主にとってこの村は重要な村じゃない。
もし、大切な村なら、騎士団や兵士を盗賊の討伐に差し向けるから冒険者の出番はない。
恐らく、それが解っているのだろう…見た感じこの村は平和に見える。
下手したら、手紙位送って、領主の『税金を払えば許す』位の返事は貰っているのかも知れない。
領主としては許すだけで兵士や騎士を差し向ける必要が無く、費用も犠牲も無い…そればかりか盗賊の人数分税収が増えるから…嫌な話得なんだ…
これで俺が討伐したら、最悪俺が責められる。
だからこそ…ギルドに無理やり依頼を出させた。
後で揉めるかも知れないが…知らないな。
憎しみを隠して笑顔で握手をし…俺は村の中に入った。
「すみません、喉が渇いていまして、井戸は何処にありますか?」
「ああっ井戸なら、すぐそこですよ」
こういう僻地の村では井戸は貴重な水源なんだけどな…良くよそ者に場所を教えるよな。
俺は全員、この手で皆殺しにしてやりたい…だがそれは物理的に無理だ。
全員が逃げないで戦うなら余裕で殺せる。
だが、200名を超える人間が逃げ出したら…絶対に全員殺す事は出来ない…
だから、この井戸に遅効性の毒を放り込む。
これで復讐の大半は終わり…
見た感じ井戸は1つ…他に飲み水は無い…
これで多くの人間が黙っていても苦しみながら死ぬ。
後は、誰をどうやって殺すかだけだ。
「本当だ」
村の近くの街道で子供2人に会った。
「君たちはあの村の子?」
「そうだよ、それでリヒト様は何をしにこの村に来たの」
「冒険者も滅多にこないのに…」
「この村には調査に来たんだ…ちょっと教えてくれないか?」
「良いよ、僕大きくなったら冒険者になるんだ」
「僕も…何でも聞いて」
「この村にカルミーという女冒険者が来たはずなんだけど、知らないかな?」
「カルミー…あっ便所女の事じゃない?」
「確か、あの家畜女、そういう名前じゃ無かったかな」
「知っているのかい?」
「うん、何でも村長に逆らったとかで便所に繋がれていたよ、良く汚いのに大人は抱けるなって思っていた…豚みたいな癖にボロ布を取ろうとすると恥ずかしがって泣くんだ、汚いから水をぶっかけたり、石をぶつけて遊んでいたよ」
「お母さんが、なにしても良いって言うから、皆で石をぶつけたり、蹴り入れていた」
「それで、なんで衛兵に言いつけに行かなかったのかな? それ犯罪だよ」
「なんで、そんな事しなくちゃいけないの?」
「おもちゃに何したって自由じゃん」
子供だから…そう考えたが…クズだ。
「君たちは、冒険者になれないよ」
「「どうして」」
「だって犯罪者の仲間になって被害者を虐めるような奴に資格はない…冒険者になる最低条件は『犯罪』をしていない事だからね」
「「あっあの…」」
「それに、お前等、見た目は人間かも知れないけど、中身がオークだから…俺に狩られるんだ…良くそこ迄酷い事が出来た物だ…死ね!」
「なっ…」
俺は剣を抜き1人の子供の首を跳ねた。
「なんで、リヒトさんがこんな事するの…うわぁぁぁぁん」
子供だから許せ…カイトならそう言うかも知れない。
だが、俺は勇者じゃない…だから許す道理が無い。
「お前もオークだから…死ね」
泣きながら命乞いをする子供の首もそのまま跳ねた。
あんなガキ生かして置いても碌な人間にならない。
子供の死体を街道から外れた所に放り投げる…多分、魔物か獣が美味しく食べてくれる筈だ。
俺が四職に選ばれなかったのは、なんとなく解る。
カイト達は、性格は悪いが根底には『正義』みたいな物がある。
恐らく、カイト達なら子供までは殺さない。
だが…俺は駄目だ。
恐らく、この場にカイト達がいたら『子供のした事だから』そう言いだす…そしてきっと『罪を憎んで人を憎まず』そんな事を言い出す。
俺には…それは出来ない。
『英雄』それは俺が名乗った訳じゃない…
確かに俺は弱い人『も』助けた…だが彼らが良い人で俺に優しかったからだ…『貧しい中食事をくれた人』『寒くて困っている俺を家に泊めてくれた人』そんな人達だから、恩を返す為に助けただけだ…
『嫌いな人間』は俺は助けない…
だから、きっと女神は俺を四職に選らばなかったのかもな…
◆◆◆
村の入り口には門番が居た。
きちんと冒険者らしく挨拶をする。
「こんにちは…って英雄リヒト」
無理やり笑顔を作った。
此奴も殺してやりたい…この村の者は皆殺しだ。
「こんにちは…この近くの依頼を受けて来たんですが、野営ばかりで少し疲れてね、お金は払いますから、素泊まりで良いんでどなたか泊めてくれそうな家ありますかね」
「ああっ、それなら村長の家に行くと良い…半分民宿も兼ねているから泊めて貰える…粗末な物でよければ食事も可能だよ」
「そうですか…ありがとう」
「いやぁ…勇者パーティの方に会えるなんて…今日はついているな…握手して貰って良いかな」
「…どうぞ」
自分達が犯罪者…多分此奴らには、その自覚は無い。
恐らくは…もう許された。
そう思っているのかも知れない。
どうなっているか調べて来なかったが、この世界…村を襲った盗賊が、そのまま村に交じって住んだ場合…村人になり税金を納める事で許される事が多い。
盗賊の討伐を冒険者に村人が頼んだ事から、領主にとってこの村は重要な村じゃない。
もし、大切な村なら、騎士団や兵士を盗賊の討伐に差し向けるから冒険者の出番はない。
恐らく、それが解っているのだろう…見た感じこの村は平和に見える。
下手したら、手紙位送って、領主の『税金を払えば許す』位の返事は貰っているのかも知れない。
領主としては許すだけで兵士や騎士を差し向ける必要が無く、費用も犠牲も無い…そればかりか盗賊の人数分税収が増えるから…嫌な話得なんだ…
これで俺が討伐したら、最悪俺が責められる。
だからこそ…ギルドに無理やり依頼を出させた。
後で揉めるかも知れないが…知らないな。
憎しみを隠して笑顔で握手をし…俺は村の中に入った。
「すみません、喉が渇いていまして、井戸は何処にありますか?」
「ああっ井戸なら、すぐそこですよ」
こういう僻地の村では井戸は貴重な水源なんだけどな…良くよそ者に場所を教えるよな。
俺は全員、この手で皆殺しにしてやりたい…だがそれは物理的に無理だ。
全員が逃げないで戦うなら余裕で殺せる。
だが、200名を超える人間が逃げ出したら…絶対に全員殺す事は出来ない…
だから、この井戸に遅効性の毒を放り込む。
これで復讐の大半は終わり…
見た感じ井戸は1つ…他に飲み水は無い…
これで多くの人間が黙っていても苦しみながら死ぬ。
後は、誰をどうやって殺すかだけだ。
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