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教皇登場
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駄目だ、怒りが収まらない。
この体に引っ張られているのだろうか?
母親を殺された事の悲しみが頭から離れない。
父親である、アベルに対しては殺そうとしても拒絶反応がなかった。
だが、母親のアマンダが殺された瞬間から、怒りと悲しみがおさまらない。
このままではきっと八つ当たりしかねない。
ルディウスはきっとマザコンだったに違いない。
女を殺された、俺の怒りの他に、悲しみが止まらなくなる。
この悲しみはルディウスの物だ...母親を殺された憎しみが出てくる。
本来ならルディウスにとって母親の愛はどうやっても《手に入らない宝物》だった。
所が前世の俺の記憶が蘇った事で《形は違うが手に入ってしまった》
今の俺の心は前世の俺でもルディウスの物でも無く恐らくは二つが合わさった物だ。
そのせいか心の底からルディウス本来の悲しい思いが伝わってくる。
俺からしたら、《虐待されていた子供なのに可笑しな奴だ》
「王国なんて皆殺しで良いよ?」
「国王の前で王女と王妃の首を跳ねてやろう...それでも足りないからね」
「出来るよね? 直ぐにやろうよ」
此奴、俺よりもドロドロしている気がする。
流石の俺でも日本人の犯罪者が自分の女を殺しても《日本人は皆殺し》なんて思わない。
殺した奴は地獄に落としてやるが、その家族まで手を出そうとは....あれっ思うな! やっていたわ。
だが、流石にそれは人としてやってはいけない気がする。
昔、俺の仲間に大怪我させた奴の仕返しに、そいつの姉を風俗に売り飛ばしたが...気が晴れるどころか滅入った。
だが、誰かに八つ当たりしないと気が済まない。
殺しても拷問しても許される様な奴はいないだろうか?
一瞬奴隷が頭に浮かんだが...奴隷に罪は無い。
だが、この世界で何をしても許される存在が居る。
それは...魔族だ。
頭の中で次はどうするか、決まった。
そうと決まったら、此処の司祭に相談して、ホワイトとグレーテルに話をしなくてはならない。
「勇者様、明日こちらに教皇様が見えられます、少し遅れますが、貴方様の執事のルドル様とミルカ様とレイラ様も無事保護しましたのでこちらに来られるという事です」
「そうですか、今後の方針についてお話ししようと思ったのですが、それなら教皇様の到着を待ってからの方が良さそうですね」
「はい、私には荷が重すぎます、田舎司祭ですから、あと教皇様ですがルディウス様は《様》をつける必要はありません」
教皇はこの世で一番の貴人の筈だが...
「それは何故ですか?」
「貴方様は女神様の御使いです、一番神に近い方なのです《教皇》と呼びつけられた方が正しく、特に今の教皇様は勇者絶対主義の方です、その方が喜ばれます」
「そうですか? 気をつけます」
「ええ」
この日は俺に気を使ってか、ホワイトにもグレーテルにも出会わなかった。
【次の日】
空から飛竜船が二隻降りて来た。
一隻でも聖教国でしか見る事が殆ど無い飛竜船が二隻。
こんな事はまず無い。
小さな街だからちょっとした騒ぎになりそうだったが、聖騎士によって収められた。
「飛竜船か...凄いな」
「何を言っているのルディウス? 貴方は勇者なのよ、あんな物欲しかったら《くれ》の一言で教皇様がくれるわ」
「ホワイト、冗談だよな?」
「グレーテル冗談じゃないわよね」
「うん、間違いなくくれるね、あの教皇だから」
「だったら二人は何故貰わなかったんだ」
「世間体よ...あんな物に乗って移動したらどう思われるかしら」
「納得」
飛竜船が降りてきたら、年寄り4人が走って来ている、その後ろから多数の聖騎士が追い越さない様に走っている。
なかなかシュールな感じだ。
その後ろに見知った顔が三人...ルドルにミルカにレイラだ、良かった無事だったんだな。
「ハァハァ、ぜぃぜぃ...聖女ホワイト様、そちらが...ハァハァ、その」
「ええっ、勇者ルディウス様です」
「お初にお目に掛かります、私が教皇でございます」
名前を名乗らないのには理由がある。
勇者は神の御使い、ただの人間の自分は《ただ仕えるのみ》で名前を呼べとは強要しない。
そういう意味だ...《おい》《それ》だけで充分。
実際に時代によっては勇者は一切《名前を呼ばなかった》そういう事もある。
ある勇者が《ユリシアよ、最後まで私に仕えてくれてありがとう》そういって死んでいった。
未だにこの話はメイド協会に引き継がれている。
教皇や王ですら名前を呼ばなかった勇者が名前で呼んだ唯一の人物、それがユリシアというメイドだった。
それを聞いた、ユリシアは、勇者の葬儀が終わると、自害して死んだ。
その遺書には《死んでからも勇者様にお仕え致します》とあった。
その後、ユリシアには爵位が与えられ、メイド協会の名誉理事長の地位が与えられた。
そして勇者のお墓の横に埋葬された。
その葬儀は教皇自らが行った。
ちなみに教皇ですらこれなのだ、他の三人は話も出来ない。
後ろでただハァハァゼイゼイしている。
マジか...教皇に八大司教のうち三人が目の前にいる。
「初めましてルディウスです」
「お言葉を有難うございます、これは本当にすみません、疑う訳ではありませんが鑑定をさせて頂いて構いませんか?」
「ええっ構いませんよ」
横から八大司教の一人 ペドロフが鑑定紙を取り出す。
かれは死んでしまったミフォールを上回る鑑定能力があるが、念には念を入れて、鑑定紙を使う事にした。
「ここ、これは...あああっ何と勿体ない...ハハァッ」
鑑定を見るなり、ペドロフは膝磨づき、ひれ伏してしまった。
「一体、どうしたというのですかペドロフ? 幾ら勇者様に会えたからって、ちゃんと解る様に説明しなさい」
「教皇様...これを、このジョブを見てしまったら、最早こうするしか私にはありませんでした、何で私如きが鑑定など...恐れ多すぎます」
《何ですか、このペドロフの態度は...》
「見せなさい...勇者、剣聖のWジョブに他を含んだらヘキサゴン...あああああーーーっ 何と恐れ多い」
その場で教皇すら跪きそうだった。
「止めて下さい...私はまだ若輩者です、そんな事されたら困ってしまいます」
「ですが...その」
「良いですから、止めて下さい」
周りには関係者しか居なくても、教皇が頭を下げるなんて気が引ける。
「解りました...うっ、あの勇者ルディウス様、その御腰の物は?」
「聖剣 シルビアンだけど?」
一応見せた方が良いだろう、俺は腰からシルビアンを抜いて見せた。
刀身が眩い位に青く輝いた。
「「「「「「「「「「「ああっ、正に勇者様...生涯の忠誠を誓います」」」」」」」」」」
今度は周りの者全部がひれ伏す。
ホワイトもグレーテルも跪いてはいないが横で片膝を立てている。
ルディウスは知らなかった。
聖剣を手にする前の勇者は、いわば半人前。
だが、聖剣を手にして輝かせたら、それは《真の勇者》を意味する。
そんな勇者を目の前にして教皇たちがひれ伏さない訳が無い。
《勇者絶対主義》の彼等にとっては至高の瞬間だ。
この場に居る誰もがルディウスの言う事なら何でも聞くだろう。
まして彼は只の勇者じゃないのだから。
この体に引っ張られているのだろうか?
母親を殺された事の悲しみが頭から離れない。
父親である、アベルに対しては殺そうとしても拒絶反応がなかった。
だが、母親のアマンダが殺された瞬間から、怒りと悲しみがおさまらない。
このままではきっと八つ当たりしかねない。
ルディウスはきっとマザコンだったに違いない。
女を殺された、俺の怒りの他に、悲しみが止まらなくなる。
この悲しみはルディウスの物だ...母親を殺された憎しみが出てくる。
本来ならルディウスにとって母親の愛はどうやっても《手に入らない宝物》だった。
所が前世の俺の記憶が蘇った事で《形は違うが手に入ってしまった》
今の俺の心は前世の俺でもルディウスの物でも無く恐らくは二つが合わさった物だ。
そのせいか心の底からルディウス本来の悲しい思いが伝わってくる。
俺からしたら、《虐待されていた子供なのに可笑しな奴だ》
「王国なんて皆殺しで良いよ?」
「国王の前で王女と王妃の首を跳ねてやろう...それでも足りないからね」
「出来るよね? 直ぐにやろうよ」
此奴、俺よりもドロドロしている気がする。
流石の俺でも日本人の犯罪者が自分の女を殺しても《日本人は皆殺し》なんて思わない。
殺した奴は地獄に落としてやるが、その家族まで手を出そうとは....あれっ思うな! やっていたわ。
だが、流石にそれは人としてやってはいけない気がする。
昔、俺の仲間に大怪我させた奴の仕返しに、そいつの姉を風俗に売り飛ばしたが...気が晴れるどころか滅入った。
だが、誰かに八つ当たりしないと気が済まない。
殺しても拷問しても許される様な奴はいないだろうか?
一瞬奴隷が頭に浮かんだが...奴隷に罪は無い。
だが、この世界で何をしても許される存在が居る。
それは...魔族だ。
頭の中で次はどうするか、決まった。
そうと決まったら、此処の司祭に相談して、ホワイトとグレーテルに話をしなくてはならない。
「勇者様、明日こちらに教皇様が見えられます、少し遅れますが、貴方様の執事のルドル様とミルカ様とレイラ様も無事保護しましたのでこちらに来られるという事です」
「そうですか、今後の方針についてお話ししようと思ったのですが、それなら教皇様の到着を待ってからの方が良さそうですね」
「はい、私には荷が重すぎます、田舎司祭ですから、あと教皇様ですがルディウス様は《様》をつける必要はありません」
教皇はこの世で一番の貴人の筈だが...
「それは何故ですか?」
「貴方様は女神様の御使いです、一番神に近い方なのです《教皇》と呼びつけられた方が正しく、特に今の教皇様は勇者絶対主義の方です、その方が喜ばれます」
「そうですか? 気をつけます」
「ええ」
この日は俺に気を使ってか、ホワイトにもグレーテルにも出会わなかった。
【次の日】
空から飛竜船が二隻降りて来た。
一隻でも聖教国でしか見る事が殆ど無い飛竜船が二隻。
こんな事はまず無い。
小さな街だからちょっとした騒ぎになりそうだったが、聖騎士によって収められた。
「飛竜船か...凄いな」
「何を言っているのルディウス? 貴方は勇者なのよ、あんな物欲しかったら《くれ》の一言で教皇様がくれるわ」
「ホワイト、冗談だよな?」
「グレーテル冗談じゃないわよね」
「うん、間違いなくくれるね、あの教皇だから」
「だったら二人は何故貰わなかったんだ」
「世間体よ...あんな物に乗って移動したらどう思われるかしら」
「納得」
飛竜船が降りてきたら、年寄り4人が走って来ている、その後ろから多数の聖騎士が追い越さない様に走っている。
なかなかシュールな感じだ。
その後ろに見知った顔が三人...ルドルにミルカにレイラだ、良かった無事だったんだな。
「ハァハァ、ぜぃぜぃ...聖女ホワイト様、そちらが...ハァハァ、その」
「ええっ、勇者ルディウス様です」
「お初にお目に掛かります、私が教皇でございます」
名前を名乗らないのには理由がある。
勇者は神の御使い、ただの人間の自分は《ただ仕えるのみ》で名前を呼べとは強要しない。
そういう意味だ...《おい》《それ》だけで充分。
実際に時代によっては勇者は一切《名前を呼ばなかった》そういう事もある。
ある勇者が《ユリシアよ、最後まで私に仕えてくれてありがとう》そういって死んでいった。
未だにこの話はメイド協会に引き継がれている。
教皇や王ですら名前を呼ばなかった勇者が名前で呼んだ唯一の人物、それがユリシアというメイドだった。
それを聞いた、ユリシアは、勇者の葬儀が終わると、自害して死んだ。
その遺書には《死んでからも勇者様にお仕え致します》とあった。
その後、ユリシアには爵位が与えられ、メイド協会の名誉理事長の地位が与えられた。
そして勇者のお墓の横に埋葬された。
その葬儀は教皇自らが行った。
ちなみに教皇ですらこれなのだ、他の三人は話も出来ない。
後ろでただハァハァゼイゼイしている。
マジか...教皇に八大司教のうち三人が目の前にいる。
「初めましてルディウスです」
「お言葉を有難うございます、これは本当にすみません、疑う訳ではありませんが鑑定をさせて頂いて構いませんか?」
「ええっ構いませんよ」
横から八大司教の一人 ペドロフが鑑定紙を取り出す。
かれは死んでしまったミフォールを上回る鑑定能力があるが、念には念を入れて、鑑定紙を使う事にした。
「ここ、これは...あああっ何と勿体ない...ハハァッ」
鑑定を見るなり、ペドロフは膝磨づき、ひれ伏してしまった。
「一体、どうしたというのですかペドロフ? 幾ら勇者様に会えたからって、ちゃんと解る様に説明しなさい」
「教皇様...これを、このジョブを見てしまったら、最早こうするしか私にはありませんでした、何で私如きが鑑定など...恐れ多すぎます」
《何ですか、このペドロフの態度は...》
「見せなさい...勇者、剣聖のWジョブに他を含んだらヘキサゴン...あああああーーーっ 何と恐れ多い」
その場で教皇すら跪きそうだった。
「止めて下さい...私はまだ若輩者です、そんな事されたら困ってしまいます」
「ですが...その」
「良いですから、止めて下さい」
周りには関係者しか居なくても、教皇が頭を下げるなんて気が引ける。
「解りました...うっ、あの勇者ルディウス様、その御腰の物は?」
「聖剣 シルビアンだけど?」
一応見せた方が良いだろう、俺は腰からシルビアンを抜いて見せた。
刀身が眩い位に青く輝いた。
「「「「「「「「「「「ああっ、正に勇者様...生涯の忠誠を誓います」」」」」」」」」」
今度は周りの者全部がひれ伏す。
ホワイトもグレーテルも跪いてはいないが横で片膝を立てている。
ルディウスは知らなかった。
聖剣を手にする前の勇者は、いわば半人前。
だが、聖剣を手にして輝かせたら、それは《真の勇者》を意味する。
そんな勇者を目の前にして教皇たちがひれ伏さない訳が無い。
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