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【閑話】創造神と邪神...そして女神の話し合い...
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「イスタリア、一体何を考えておるんだ、話し合いの最中にいきなり顕現など」
「天使をどうするか、話し合い中では無いか?」
「あの世界は私の世界、確かにゲストリアの世界でもあるけど《天使であって堕天使》では無いのだから所有権は私にあります」
「だが、天使等が世界に居座ったら、もうその世界は...女神側の勝利に決まり、永遠に邪神側の勝利は来ないでは無いか? あんな存在どうやっても倒せないし、まして天使なら寿命もとてつもなく長い」
「そう言う事言いだしたらキリが無いと思いませんか? 人間は非力で弱いし、勇者の寿命は長生きしても70年、しかも50歳の勇者なんて普通の魔族にすら勝てないのよ? どう考えても私の方が不利ですよ...ねぇそう思わない?」
確かにそうなのかも知れない。
「だが、幾ら何でもこれはあんまりだ」
「何言っているのか解らないわ? 相手は未熟な女神だからって《死霊は使わない》なんて言って置きながら、使っているじゃない、ねぇ使っているわよね...」
「おい、ゲストリア...お前使って無いよな?」
「使ってます、その為一つの国が滅びてしまいましたわ...悲痛な声が聞こえてきましたから間違いありません」
「それなら今すぐ確認してみよう...使っているでは無いか? あれは片方の種族が滅びる場合があるから使用は基本行ってはならない、ましてゲストリア、お前の神格はイスタリアより数段高い...だから使用は禁じたはずだが」
「それは魔王が勝手に」
「それを防ぐのも邪神の仕事であろう」
「そ.それは...」
「はぁ~ 邪神と魔族側で罰則を犯した...これでさっき、イスタリアが行った、勝手に顕現した事は釣り合いをとる為に不問にしなくちゃならないな」
「...」
「くだんの天使の件だが、イスタリアが作った者ではない様だ...ならば罰則は無い」
「本当にそうですわ...私、天使なんて作れませんよ」
「なぬ? 天使なんて作れぬと?」
そこ迄ポンコツだったのか...
「それは眷属も居ないと言う事じゃないか? だが、あの世界の絵画には沢山の天使が描かれているでは無いか?」
「あははっ、それは私ではなく、先代の方のイメージが残っているからですよ? まぁ数千年間統治していますが、あの世界を作ったのはかなり前の女神で私ではありません、まぁあの世界を統治した際にイスタリアの名前を全員が名乗りますからね、しかも顕現なんて誰もしないから解らないと思いますが...」
「そうであったか」
「私、女神としてはまだ若い4000歳ですよ? 何千億年も生きている創造神様や何万年も生きているグストリアとは違いますよ、まさか忘れた何て言いませんよね?」
そうだった...すっかり忘れておった。
「確かにそうであったな」
「そうですよ、神として中級クラスのゲストリアと初級クラスの私では相手にならないから、色々ハンデをくれたんじゃないんですか?」
「そうであったな、もう3000年近く前だから忘れておった」
「でも良いです、これで私もようやく勝てますね、あれだけの天使ですもの、あの世界の魔王や魔族なんて駆逐してくれますね...ようやく《負けっぱなしのイスタリア》の汚名返上です!」
「待った、幾ら何でも天使は卑怯だ」
「ぷうっクスクス...今迄、私の産みだした勇者達が沢山、沢山死んできましたよ...今度は私のターンですよ!」
「待て、今迄我は人間を滅ぼそうとしなかっただろうが...魔王にしても魔王城から外に出した事は無い、本気で滅ぼそうとすれば出来た物を、ちゃんとそれなりに人が生きれるようにして来ただろう」
「確かにそうね」
「そうだ」
「イスタリア、魔と人...滅びるまでは行ってはいけない、解っておるよな」
「解っております、創造神様...だけど魔王と四天王は殺して良いですよね? ほかの魔族には攻め込んで来ない限り、手を出しませんからね...きっとあの天使なら乗り込んでいって簡単にしてくれるでしょう...天使は目に入れても痛くないって本当ですね、たぶん目をくり抜かれても短剣で心臓を突かても許せちゃいます、まぁ女神だから死なないからですけど...」
「そうか、それじゃイストリアは違反はしていない、どちらかと言えば邪神であるゲストリア側の違反だ...イスタリアは魔族を滅ぼさないそうだ、これで終わりで良いな」
「はい」
これは駄目じゃないか...魔族は滅ぼされなくても、魔王や四天王は虐殺される。
確かに、こちら側は、勇者や聖女たちを殺してきたのだから仕方ない。
だが、あれれでも私にとっては可愛い信仰者なのだ...むざむざ死なせたくはない。
こうなったら形振り構わない...《堕天》しかない...ダークエルフにサキュバス、魔酒に国宝、何でも差し出して堕落させるしか無い。
天使を堕天させれば堕天使。
こちらの最大の味方になる。
早速、この事を魔王に伝えなければ。
「それじゃ、私は無実ですので、私の神殿に帰りますね」
「ああっ」
「これからは私のターンです...覚悟して置いて下さいね」
女神は笑顔でその場を立ち去った。
「天使をどうするか、話し合い中では無いか?」
「あの世界は私の世界、確かにゲストリアの世界でもあるけど《天使であって堕天使》では無いのだから所有権は私にあります」
「だが、天使等が世界に居座ったら、もうその世界は...女神側の勝利に決まり、永遠に邪神側の勝利は来ないでは無いか? あんな存在どうやっても倒せないし、まして天使なら寿命もとてつもなく長い」
「そう言う事言いだしたらキリが無いと思いませんか? 人間は非力で弱いし、勇者の寿命は長生きしても70年、しかも50歳の勇者なんて普通の魔族にすら勝てないのよ? どう考えても私の方が不利ですよ...ねぇそう思わない?」
確かにそうなのかも知れない。
「だが、幾ら何でもこれはあんまりだ」
「何言っているのか解らないわ? 相手は未熟な女神だからって《死霊は使わない》なんて言って置きながら、使っているじゃない、ねぇ使っているわよね...」
「おい、ゲストリア...お前使って無いよな?」
「使ってます、その為一つの国が滅びてしまいましたわ...悲痛な声が聞こえてきましたから間違いありません」
「それなら今すぐ確認してみよう...使っているでは無いか? あれは片方の種族が滅びる場合があるから使用は基本行ってはならない、ましてゲストリア、お前の神格はイスタリアより数段高い...だから使用は禁じたはずだが」
「それは魔王が勝手に」
「それを防ぐのも邪神の仕事であろう」
「そ.それは...」
「はぁ~ 邪神と魔族側で罰則を犯した...これでさっき、イスタリアが行った、勝手に顕現した事は釣り合いをとる為に不問にしなくちゃならないな」
「...」
「くだんの天使の件だが、イスタリアが作った者ではない様だ...ならば罰則は無い」
「本当にそうですわ...私、天使なんて作れませんよ」
「なぬ? 天使なんて作れぬと?」
そこ迄ポンコツだったのか...
「それは眷属も居ないと言う事じゃないか? だが、あの世界の絵画には沢山の天使が描かれているでは無いか?」
「あははっ、それは私ではなく、先代の方のイメージが残っているからですよ? まぁ数千年間統治していますが、あの世界を作ったのはかなり前の女神で私ではありません、まぁあの世界を統治した際にイスタリアの名前を全員が名乗りますからね、しかも顕現なんて誰もしないから解らないと思いますが...」
「そうであったか」
「私、女神としてはまだ若い4000歳ですよ? 何千億年も生きている創造神様や何万年も生きているグストリアとは違いますよ、まさか忘れた何て言いませんよね?」
そうだった...すっかり忘れておった。
「確かにそうであったな」
「そうですよ、神として中級クラスのゲストリアと初級クラスの私では相手にならないから、色々ハンデをくれたんじゃないんですか?」
「そうであったな、もう3000年近く前だから忘れておった」
「でも良いです、これで私もようやく勝てますね、あれだけの天使ですもの、あの世界の魔王や魔族なんて駆逐してくれますね...ようやく《負けっぱなしのイスタリア》の汚名返上です!」
「待った、幾ら何でも天使は卑怯だ」
「ぷうっクスクス...今迄、私の産みだした勇者達が沢山、沢山死んできましたよ...今度は私のターンですよ!」
「待て、今迄我は人間を滅ぼそうとしなかっただろうが...魔王にしても魔王城から外に出した事は無い、本気で滅ぼそうとすれば出来た物を、ちゃんとそれなりに人が生きれるようにして来ただろう」
「確かにそうね」
「そうだ」
「イスタリア、魔と人...滅びるまでは行ってはいけない、解っておるよな」
「解っております、創造神様...だけど魔王と四天王は殺して良いですよね? ほかの魔族には攻め込んで来ない限り、手を出しませんからね...きっとあの天使なら乗り込んでいって簡単にしてくれるでしょう...天使は目に入れても痛くないって本当ですね、たぶん目をくり抜かれても短剣で心臓を突かても許せちゃいます、まぁ女神だから死なないからですけど...」
「そうか、それじゃイストリアは違反はしていない、どちらかと言えば邪神であるゲストリア側の違反だ...イスタリアは魔族を滅ぼさないそうだ、これで終わりで良いな」
「はい」
これは駄目じゃないか...魔族は滅ぼされなくても、魔王や四天王は虐殺される。
確かに、こちら側は、勇者や聖女たちを殺してきたのだから仕方ない。
だが、あれれでも私にとっては可愛い信仰者なのだ...むざむざ死なせたくはない。
こうなったら形振り構わない...《堕天》しかない...ダークエルフにサキュバス、魔酒に国宝、何でも差し出して堕落させるしか無い。
天使を堕天させれば堕天使。
こちらの最大の味方になる。
早速、この事を魔王に伝えなければ。
「それじゃ、私は無実ですので、私の神殿に帰りますね」
「ああっ」
「これからは私のターンです...覚悟して置いて下さいね」
女神は笑顔でその場を立ち去った。
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