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第3話 女教師真理子

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教師真理子は...

「辞めて、やめてお願いお腹を蹴らないで..嫌、いやああああああっ」

「何言っているのかな? 真理子先生? これは遊びだよ? ムエタイゴッコ..先生も大好きじゃない?コミュニケーション」

僕は容赦なくお腹を中心に蹴り込んでいった。

必至に真理子先生はお腹を守ろうとしててで庇おうとしているが関係なく蹴った。

手で庇うなら...手ごと蹴れば良い。

蹲ってお腹を庇うが気にしない...脇腹から蹴り続けた...

「やめて、やめてよ..やめてーーっ先生が、先生が悪かったから..謝る、謝るから...」


「うん、何故謝るの? こんな素敵なコミュニケーションを教えてくれて、ありがとう!」


「本当に謝る...謝るから..私妊娠しているの...だから辞めてお願い..お願い..」

「だから、何?」

暫く、蹴り続けると...真理子先生の股から水が出て来た...


「いや、いやあああああああああああああっ」


ちょっと可哀想なので、救急車を呼んであげた。

校長先生 平等にお願いしますね!
次の日僕は校長室に呼び出された。

「貴方は自分がどういう事をしたか解っているのですか?」

「はい、普通に真理子先生とムエタイごっこしただけです」

「反省もしないのですか? 貴方のせいで真理子先生は流産して子供の産めない体になったんですよ!」

「校長先生、僕は平等なら構いません、僕を罰するなら、僕に同じ事した生徒や真理子先生を罰して下さい」

僕は服を脱いで見せた。

「その傷は何ですか?」

「校長先生、以前僕の親がいじめについて、話しをした事があると思います」

「確かに教頭から聞きましたが、あれは悪ふざけだったと聞いています」

「悪ふざけ? そうですよね! プロレスごっこでかたずけられましたよ! 一生残る傷とまともに走れなくなったほどの怪我でしたけど」

「そんな嘘を言わないで下さい」

「これ、診断書です...回復不能とあります、そして今もこの学校が、いじめでないと認めたから、他の生徒に同じ事をされています」

「ですが...それは生徒がしたことで真理子先生がした事じゃ無いでしょう? 逆恨みです、貴方がした事は犯罪です、反省が無いなら親御さんと警察にあとは任せます」

僕はボイスレコーダーを聞かせた。

《哲也君、またプロレスごっこ、楽しくて良いわね...》


《毎日飽きないわね、でも楽しそうね..仲の良い事は良い事だわ》

「どうですか? この時僕はナイフで体を斬りつけられていたんんですけどね..」

これは嘘だ、関節技を掛けられただけだ..最も、靭帯断絶した後も蹴られたけど。

だが、見えない所で切られていたのは彼奴は知っていた筈だ。

「そんな報告、私は聞いていません」

「証拠がありますけど? 何か? 僕は贔屓してくれって頼んでいるんじゃないですよ? 平等にして欲しいって言っているんです! ナイフで斬っても、走る事が出来なくなるような怪我をさせられても、それは虐めでは無いんですよね? 実際に、それを行った哲也達、そして虐めでは無くプロレスごっことジャッジした先生達、だれも罰されませんでしたよ..」

「それは私は知らなかったから、私が知っていれば、ちゃんと対処しました」

「僕は平等なら文句言いません、罰されても構いません、但し、僕を罰するなら僕の時に虐めた者達や虐めで無いと判断した先生達、全員罰して下さい」


「それは、もう終わっているからできません」

「なら良いですよ? 僕が警察に行けば必ず動機を聞かれますから!その時はこの証拠を提出して、先生や生徒を全員名指しで伝えますから」

「そんな事したら貴方だって人生は終わりますよ」

「終わりませんよ! 所詮、少年A引っ越せば終わりです、ですがこの学校はどうなりますかね? 過去の虐めの隠ぺいに、傷害罪のもみ消し、全部表に出ますね、さしずめ、新聞の見出しは「少年A、教師への暴行は過去の虐めが原因」そんな感じですか! ここは私立だからかなり大変な事になると思いますけど?」

「ふざけないで下さい!いい加減にちゃんと反省しなさい!」

「ふざけているのは校長先生でしょう? だって片方は罰さないけど、片方は罰するって平等じゃない!、そう言っているだけですよ、それの何処がふざけているって言うんですかね!」

「それは、ですが真理子先生は子供が出来ない体になったんです!可哀想だと思いませんか!」

「僕も走れない体になって、体の傷は一生消えないそうですが、何か違いはありますか?」

「それは..」

「あと、この会話もちゃんと録音しましたから、これも警察に提出します! これで校長先生も当事者ですね」

「いつの間に..解りました、この件は一旦、私が預かります、真剣に対応しますので結果が出るまで待って下さい、それまで軽はずみな行動をしないようにお願いします」

「解りました、くれぐれも平等にお願いします、僕は平等なら文句言いませんから」

「善処します」


結局、真理子先生は退院後学校には来なかった。

そして、僕は何のお咎めも無く学校生活を送っている。
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