『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

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第29話 修羅場①

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俺はもうガイア達に関わることは無い。

そう思っていた。

だが、幾らなんでもこれは不味いぞ。

なんでガイアは笑っているんだ!

勇者パーティなんだから、前世で言うならアイドル並みに注目されている。

しかも質が悪い事に『王や貴族も』注目している。

だから、醜聞は凄い勢いで広まる。

「ガイア、幾ら何でも不味いだろう!すぐに追いかけろよ!」

「それはお前がやれよ! とりあえず最初のチャンスだぜ! 頑張れよ」

どうして良いか解らない。

ガイアがこの調子じゃ宥めて連れてきても更に関係が悪化するだけだ。

泣いているとは言え、全員がS級だし名前も売れているから変な問題は起きないだろう。

それより今は、此奴をどうにかしないと。

「なぁガイア、お前達は愛し合っていたんじゃないのかよ? その辺りこの際だからトコトン話そうか!」

「ああっ良いぜ、確かにその辺りの話をした方が良いな! さっきも言ったが、あの三人は全員お前にくれてやるよ!流石に魔王討伐まで妊娠は困るが、イチャつくなりその辺りは好きにして構わないぜ! よく考えたらお前にだって役得位無いと可哀そうだものな」

不味いな…

ガイアの悪い面が出てきてしまった。

「三人ともお前を愛してくれた幼馴染で、お前だって愛していたんだろう? 満更じゃ無かった筈だ」

「確かにそうだが! 他の奴なら兎も角、お前にならくれてやる! 勘違いするなよ! 幾ら俺でもよ…他の男には絶対にやらねーよ!あれでも大切な幼馴染だ…だが、お前にならやっても良い、そう思ったんだ! 良いか考えて見ろよ、俺達は小さい頃から5人でいつも居たんだぜ、俺の次にあいつ等が好きなのはリヒトお前だ! 俺に対する気持ちが10あるとすれば、お前に対する気持ちだって6や7はある筈だ、それにお前は俺みたいに派手ではなく地味だが、俺ほどじゃねーがそこそこイケメンだ。お前にもあいつ等にも悪い話じゃねーはずだ」


確かにあっているから困る。

もし、ガイア達が勇者でなく村人で俺も村人だったら…複数婚が出来ないガイアは恐らく、マリアンと結婚した可能性が高い。

そうなると狭い村社会だから、エルザかリラが俺の嫁になる可能性が高かった。

だから、俺が2番目に好きな相手、それは間違って無いし事実だ。

だが、所詮は2番は2番だ全員とガイアが付き合った時点で『終了』だと俺は思っていたが…此処でそれを言いだすと思っていなかった。

「それでも三人はお前を選んでくれたんだから、お前だって応えるべきだろう!」

「そこなんだ! 良いか? 俺は勇者なんだ!さっき言った通り、俺は彼奴らを1番になんて出来ない…解るだろう? 魔王討伐をした後は恐らく俺の正室は王族だ、マロリーヌ第二王女辺りに違いない、そして側室筆頭は公爵家のリーファ嬢辺りだ…だからあいつ等は3番手以下にしかならない、お前の妻にしてやった方が幸せなんだよ…解るだろう?」

だったら『ハーレムパーティ』なんて作るなよな。

「だったら、最初からハーレムパーティなんて作らなければ良いだろう!」

「ああっ、それは謝るわ! ほらゴメンな? だが、これで3人をお前が受け入れてくれれば全て丸く収まる…俺は愛情より友情をとる男だったみたいだ…あはははっいい加減機嫌直せよ、リーヒートッなぁ」

此奴は…

性格は最悪なんだが、これでも俺の事を『親友』だと本当に思っている…だから困るんだ。

元々村だから近い年齢の人間は少ない。

勿論、年上年下であれば友達になれる人間は居るがガイアはこんな性格だから、ガイアに俺以外の男友達は居ない。

幼馴染のうちマリアンはガイアが好きでべったりだから…自然に5人で遊ぶ事が多かった。

その弊害で唯一の男の俺が『親友』になったそんな感じだな。

不味い所が出たな。

性格は最悪だと思うが、例えば10個入りのお菓子があったとするだろう?

そうすると此奴は『親友』だからなと…7個食べて3個俺に寄越す。

でも、3個とはいえ、お菓子を寄越す唯一の人間が俺な訳よ。

他の人間には1個もあげないから…これでもガイアの中では親友という事なんだよ!

ガイア的にはマジで、これでも俺は親友なんだよ!最悪だけどな!

今回の真相は恐らくはこうだ。

最近になって俺が居なくなったから『家事』に困る事になった。

そして『自分がこれから三人より良い女を手にする』事を思い出した。

だから10個のお菓子の3個の様に俺に寄越して、再び俺の助力を仰いだ。

恐らく、これが正解だ。

だが、このまま勇者パーティがバラバラじゃ…不味い事になる。

俺は戻ることは無い。

だが、このままバラバラじゃ、魔王と戦い『死ぬ』未来しかない。

困ったな…

取り敢えず、泣きながら出て行った三人を追うしか無いな。

「ガイア、話は全員揃ってからにしよう」

俺は無策で外に飛び出した。


















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