『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

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第32話 修羅場④ 俺は『嫁』なのか?

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「えへへっ、リーヒート、それで何処から探そうか?」

しかし、物の見事に元の残念系少女に戻ってしまったな。

女の子が好きで男っぽくして居る。

その癖、男らしい性格でなく女々しい部分があり、よくやらかす変わり者。それがエルザだった。

◆◆◆

昔しこんなことがあった。

皆で子供の頃ハイキングに行った時に一人だけ弁当を持たずに『釣り糸と釣り針を持ってきた』

そして皆が弁当を食べているなか、一人川で魚を釣って焚火を起こして塩焼きで食べていた。

『今日の僕は焼き魚が食べたかったんだ』

そう恰好つけて笑っていたが…実際はエルザが焚火の始末をしている間待たされて午後のおやつの焼き芋の時間は無くなった。

ちなみにエルザの母親はちゃんとお弁当を持たせる準備をしていたのにエルザは置いて来たのが後で解った。

最も変人で何をしでかすか解らず面白いから『皆がそのまま』にしていた人間、それがエルザだった。

自分では『カッコいい僕』と思っているエルザは別の意味で『勇者』だった。

このエルザが面白いからこそ俺はエルザと『親友』になったと言える。

最も、『剣聖』になってからは本当の意味でカッコよかったが、あれは作りものとしか俺には思えない。

エルザは宿屋なのに部屋を汚くし、下着まで俺は洗っていたんだ、そう思うのも仕方ないだろう?


◆◆◆

「随分ご機嫌そうだね」

「そりゃそうだよ! リヒトが僕の嫁になってくれるんだから、嬉しいに決まっているよ!」

嫁?

「あの、エルザ…俺は一緒に暮らそうと言っただけだけど?」

「あはははっ、その後僕言ったよね?『僕を捨てたりしたら…殺すからね』って…勿論、僕はリヒトと別れる気は無いからね…もう一生一緒に暮らしていくんだから『嫁』じゃない?」

「エルザは女の子で俺は男だから、そこはせめて『旦那』とか『夫』じゃないのかな?」

「あはははっ、そこは僕とリヒトの関係を考えて見てよ…料理が得意なのは?」

「俺だな…」

「掃除もリヒトが得意だよね!」

「確かにそうだ…」

「洗濯だって僕より得意だよね?」

「言われてみれば…」

「パーティで家事を担当していたのはリヒトじゃない? そう考えたら、リヒトが『嫁』で僕が『夫』じゃないかな?」

「確かにそうだけど…それじゃエルザは一緒に生活したら何をするんだよ」

「そうだな…うん僕とリヒトだったら、僕の方が多分強いから『稼ごう』かな」

確かにその関係なら俺が『嫁』だな。

「あのな…」

「あと、僕なりに夜の生活は頑張るよ…僕はリヒトも女の子も相手出来るから…ほら…あはははっ凄く便利でしょう?」

今は『そう言う事』は考えてない。

果たして俺は『親友』の此奴を抱けるのだろうか?

まぁ、今は無理だな、胸は凄く綺麗だが…

「…」

しかし、どうしたものかね。

「リヒトは別腹だから、男の子でも相手出来ると思うよ『嫁』だからね…うん、僕の中じゃ女の子以上に女の子だから、家事が得意だし、別格なんだよ?」

「…」

「それに連れの女の子も化け乳を除けば結構な美少女じゃない?今から楽しみだな… きっと夜の生活は楽しいと思うよ!」

「…あっゴメン、何か言ったか?」

「だから、ほら、僕は女の子も好きだし、リヒトは別腹で食べれるから…夜の生活は楽しくなると…あたっ! 痛いよリヒト、なんで頭を叩くの?痛いよ、全くもう…」

「お前、普通に経験が無いだろう? 男とも女とも、カッコつけるなよな…そう言うのはゆっくりで良いんだからな…友情からまた始めれば良いだろう…まぁ今後の話し合いが先だけどな」

確かにさっきから、やたら抱き着いてくるから胸が気になるし反応もするが、親友とそう言う事するには『若干』抵抗がある。

まぁ、当人は全く、気にして無いようだけどな。

◆◆◆

「それはそうと、他の二人は何処を探したら良いんだ…見当がつかないな」

エルザとは小さい頃一緒にかなり過ごしたから、大体の居場所は見当がついたが、他の二人は皆目見当がつかないな。


「あははっ確かにそうだね、だけどマリアンだけは何となく見当がつくかも」

「何処だと思う?」

「マリアンは聖女だから、こういう時に行く場所は教会関係じゃないかな? 他に知り合いは居ないから」

「そうだな…それじゃ教会に行ってみるか」

「そうだね、早速行ってみようよ!」

しかし、エルザの奴、すっかり元気になったな。

だが、気のせいか『どうでも良い感』が出ているのは気のせいだろうか?





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