『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

文字の大きさ
52 / 85

第52話 私も差し上げますわ

しおりを挟む


「あの…私達は奴隷ですわよね?」

「僕は違うよ…あははっ幼馴染…」

「私は、ロザリアさんと一緒で奴隷です!」

「そうですわ!エルザ様は兎も角、私とアイカさんは奴隷の筈なのですわ…ですが…これは何ですの!」

「今日は、ロザリアが来た日だから、腕によりを掛けてごちそうにしたんだよ!一応、ショートケーキモドキにエルザの好きなハンバーグもあるよ!どんどん食べて、俺はちょっと出かけてくるから」

「あのリヒト様はどちらに?」

「あと二人面倒を見ている奴がいるからな…先に食べていて良いよ、気にせずじゃんじゃん食べて…じゃぁ!」

「あの…可笑しいと思いますわ」

「まぁリヒトだから気にしちゃ負けだよ」

皆の声を聞きながら、俺はマリアン達の部屋に向かった。

面倒は見る約束だから、あいつ等の所にも行かないと…少し面倒くさいな。

◆◆◆

「部屋は綺麗になっているようだな…うんうん、良い事だ!」

そう言いながら、俺は手に下げたバスケットから料理を取り出し並べた。

「リヒト…ご、ご飯作ってきてくれたんだ、ありがとうね」

「リヒトのご飯、楽しみだよ」

「まぁな、今日はちょっとした事があったから、ケーキもつけて見たんだ…二人の好きなハンバーグもあるよ」

「いつもありがとう」

「うん、ありがとう」

お礼位は言えるようになったんだな。

元が元だから、随分変わったものだ。

部屋の定期清掃も宿屋に頼んだから綺麗な状態のままだ。

これなら、最低線の世話をしてやれば、前世で言う『健康的で文化的』な生活は送れるだろう。

「それじゃ、食事は食べ終わったら食器やバスケットは廊下に置いておいてくれ、明日にでも回収して置くから、あと服はこの麻袋に入れて置いてくれれば良いよ、洗う時には流石に触るけど、そうすれば触るのは最低限で済むからな…あとこれは洗い終わった服…それじゃぁな!」

「あの…リヒトも一緒に食べない?」

「リヒトも食べよう!」

「俺は、後で食べるから気にしないで良いよ! マリアンとリラは二人のペースでゆっくり食べて…それじゃ俺は行くから…ごゆっくり」

「「リヒト…」」

この位の距離感の方が良いだろう。

あんまり干渉しすぎるのも良くないよな。

◆◆◆

「ただいま…ってなんで食べていないの?」

「僕は先に食べようって言ったんだけど、二人が待とうって」

「なんだ、気にしないで食べていて良かったのに…まぁ良いや、それじゃロザリア、これからも宜しくな! もう冷めちゃったけど、じゃんじゃん食べてくれよ…足りなかったら幾らでも追加を作るからな」

「リヒトさん、これ…凄く美味いです」

「リヒト様、あの…何時も食事はリヒト様が本当に作られていますの? それにエルザ様からは、掃除に洗濯迄リヒト様が1人で行っている聞きましたが本当ですの?」

「もしかして、ロザリアは家事が得意だったりする?」

「私(わたくし)は…その母と一緒に閉じ込められていましたので…何もできませんわ」

「そう? このメンバーで家事が得意なのは俺だけだからな、まぁ適材適所だ」

俺も『誰かが作った手料理』を食べたいけど、出来ないんだから仕方が無いな。

しかし、何で俺の周りはこう家事が出来ない人ばかりなのか。

まぁ、俺は家事が嫌いじゃなくて苦にならないから良いんだけど。


「あの…リヒト様、私達は奴隷ですわ!奴隷商から一通りこれでも『心得』は聞きましたわ…聞いた話では…こんな素晴らしい生活とは違いましたわ」

「まぁ、世間一般的にはそうだろうな」

「幼馴染の僕もリヒトが何をしたいか正直解らないんだよ!精々僕がしているのはこの『化け乳』を揉んで貰っている事くらいだし…」

「私もそうです! いま思えばリヒトさんに何かしてあげた事って『化け乳』絡みしかありません…あれ?本当にそれしかありませんね」

それが凄く役得で充分報われています...まぁ言えないけど。

元の環境が悪かったせいか、お礼を言われるだけでも充分嬉しいし…更に『胸が触り放題、揉み放題』なんだから…本当に充分だ。


「あの…それは私達の利益であってリヒト様の物ではありませんわ…こんな醜い胸を触って貰えたり揉んで貰えるなんて…『化け乳』でも生きていて良いんだと励まして貰ったみたいですわ…」

「そう? だったらロザリアが俺に何かしてあげたい、そう思うなら出来る事をしてくれたらいんだよ!」

「解りましたわ…今は何もできませんが、必ず出来るようになって、恩返ししますわ」

「まぁ、気にしなくて良いからね」

「うん、ロザリアも余り気にしなくて良いんだよ? リヒトは大きい乳の触り心地が好きみたいで、触っていると嬉しそうだから」

「そうです!リヒトさんは化け乳が嫌いじゃ無くて、触るのが好きな変態さんなんです」

「まぁ、そうですの? それじゃあ、先程揉んでくれたのは同情からでは無かったのですわね!」

「うん、僕の胸を自由にして良い権利をあげたら凄く喜んでいたんだ」

「私もです…この胸はもうリヒトさんの物です」

口に出して言われると…本当に凄いな。

「化け乳が欲しいのですか? こんな醜く、皆から嫌われるこの胸が…解りましたわ、私も差し上げますわ…私の胸もたった今からリヒト様の物で良いですわ」

「え~と…」

「何時でも自由にして構いませんわ」

そう言って微笑むロザリアの笑顔を見ていると…両手がいつの間にか前に出ていた。



しおりを挟む
感想 129

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

幼馴染の勇者が一般人の僕をパーティーに入れようとするんですが

空色蜻蛉
ファンタジー
羊飼いの少年リヒトは、ある事件で勇者になってしまった幼馴染みに巻き込まれ、世界を救う旅へ……ではなく世界一周観光旅行に出発する。 「君達、僕は一般人だって何度言ったら分かるんだ?!  人間外の戦闘に巻き込まないでくれ。  魔王討伐の旅じゃなくて観光旅行なら別に良いけど……え? じゃあ観光旅行で良いって本気?」 どこまでもリヒト優先の幼馴染みと共に、人助けそっちのけで愉快な珍道中が始まる。一行のマスコット家畜メリーさんは巨大化するし、リヒト自身も秘密を抱えているがそれはそれとして。 人生は楽しまないと勿体ない!! ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

処理中です...