『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

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第52話 私も差し上げますわ

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「あの…私達は奴隷ですわよね?」

「僕は違うよ…あははっ幼馴染…」

「私は、ロザリアさんと一緒で奴隷です!」

「そうですわ!エルザ様は兎も角、私とアイカさんは奴隷の筈なのですわ…ですが…これは何ですの!」

「今日は、ロザリアが来た日だから、腕によりを掛けてごちそうにしたんだよ!一応、ショートケーキモドキにエルザの好きなハンバーグもあるよ!どんどん食べて、俺はちょっと出かけてくるから」

「あのリヒト様はどちらに?」

「あと二人面倒を見ている奴がいるからな…先に食べていて良いよ、気にせずじゃんじゃん食べて…じゃぁ!」

「あの…可笑しいと思いますわ」

「まぁリヒトだから気にしちゃ負けだよ」

皆の声を聞きながら、俺はマリアン達の部屋に向かった。

面倒は見る約束だから、あいつ等の所にも行かないと…少し面倒くさいな。

◆◆◆

「部屋は綺麗になっているようだな…うんうん、良い事だ!」

そう言いながら、俺は手に下げたバスケットから料理を取り出し並べた。

「リヒト…ご、ご飯作ってきてくれたんだ、ありがとうね」

「リヒトのご飯、楽しみだよ」

「まぁな、今日はちょっとした事があったから、ケーキもつけて見たんだ…二人の好きなハンバーグもあるよ」

「いつもありがとう」

「うん、ありがとう」

お礼位は言えるようになったんだな。

元が元だから、随分変わったものだ。

部屋の定期清掃も宿屋に頼んだから綺麗な状態のままだ。

これなら、最低線の世話をしてやれば、前世で言う『健康的で文化的』な生活は送れるだろう。

「それじゃ、食事は食べ終わったら食器やバスケットは廊下に置いておいてくれ、明日にでも回収して置くから、あと服はこの麻袋に入れて置いてくれれば良いよ、洗う時には流石に触るけど、そうすれば触るのは最低限で済むからな…あとこれは洗い終わった服…それじゃぁな!」

「あの…リヒトも一緒に食べない?」

「リヒトも食べよう!」

「俺は、後で食べるから気にしないで良いよ! マリアンとリラは二人のペースでゆっくり食べて…それじゃ俺は行くから…ごゆっくり」

「「リヒト…」」

この位の距離感の方が良いだろう。

あんまり干渉しすぎるのも良くないよな。

◆◆◆

「ただいま…ってなんで食べていないの?」

「僕は先に食べようって言ったんだけど、二人が待とうって」

「なんだ、気にしないで食べていて良かったのに…まぁ良いや、それじゃロザリア、これからも宜しくな! もう冷めちゃったけど、じゃんじゃん食べてくれよ…足りなかったら幾らでも追加を作るからな」

「リヒトさん、これ…凄く美味いです」

「リヒト様、あの…何時も食事はリヒト様が本当に作られていますの? それにエルザ様からは、掃除に洗濯迄リヒト様が1人で行っている聞きましたが本当ですの?」

「もしかして、ロザリアは家事が得意だったりする?」

「私(わたくし)は…その母と一緒に閉じ込められていましたので…何もできませんわ」

「そう? このメンバーで家事が得意なのは俺だけだからな、まぁ適材適所だ」

俺も『誰かが作った手料理』を食べたいけど、出来ないんだから仕方が無いな。

しかし、何で俺の周りはこう家事が出来ない人ばかりなのか。

まぁ、俺は家事が嫌いじゃなくて苦にならないから良いんだけど。


「あの…リヒト様、私達は奴隷ですわ!奴隷商から一通りこれでも『心得』は聞きましたわ…聞いた話では…こんな素晴らしい生活とは違いましたわ」

「まぁ、世間一般的にはそうだろうな」

「幼馴染の僕もリヒトが何をしたいか正直解らないんだよ!精々僕がしているのはこの『化け乳』を揉んで貰っている事くらいだし…」

「私もそうです! いま思えばリヒトさんに何かしてあげた事って『化け乳』絡みしかありません…あれ?本当にそれしかありませんね」

それが凄く役得で充分報われています...まぁ言えないけど。

元の環境が悪かったせいか、お礼を言われるだけでも充分嬉しいし…更に『胸が触り放題、揉み放題』なんだから…本当に充分だ。


「あの…それは私達の利益であってリヒト様の物ではありませんわ…こんな醜い胸を触って貰えたり揉んで貰えるなんて…『化け乳』でも生きていて良いんだと励まして貰ったみたいですわ…」

「そう? だったらロザリアが俺に何かしてあげたい、そう思うなら出来る事をしてくれたらいんだよ!」

「解りましたわ…今は何もできませんが、必ず出来るようになって、恩返ししますわ」

「まぁ、気にしなくて良いからね」

「うん、ロザリアも余り気にしなくて良いんだよ? リヒトは大きい乳の触り心地が好きみたいで、触っていると嬉しそうだから」

「そうです!リヒトさんは化け乳が嫌いじゃ無くて、触るのが好きな変態さんなんです」

「まぁ、そうですの? それじゃあ、先程揉んでくれたのは同情からでは無かったのですわね!」

「うん、僕の胸を自由にして良い権利をあげたら凄く喜んでいたんだ」

「私もです…この胸はもうリヒトさんの物です」

口に出して言われると…本当に凄いな。

「化け乳が欲しいのですか? こんな醜く、皆から嫌われるこの胸が…解りましたわ、私も差し上げますわ…私の胸もたった今からリヒト様の物で良いですわ」

「え~と…」

「何時でも自由にして構いませんわ」

そう言って微笑むロザリアの笑顔を見ていると…両手がいつの間にか前に出ていた。



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