『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

文字の大きさ
70 / 85

第70話 S級5人

しおりを挟む


「なぁ、レイラ、まさか、お前これを狙っていたのか?」

「はて?なんの事でしょうか? 私は知りませんよ!」

昨日のワイバーンの計算が済んだとの連絡をギルドから受けた。

そして、その連絡の際に『希望の翼、5人全員で来るように』その様に言付けがあった。

要件は大体解っている。

レイラは『そうですよ? 希望の翼で狩ってきたんです!』そう言った。

だから、きっとギルマスは『希望の翼全員』で狩ったと思っている。

ワイバーンを狩ったのだから…恐らくレイラ、アイカ、ロザリアの昇格の話だろう。

まぁ…『こうなるだろうな』そう思っていたのに、レイラが話していたのを止めなかったのは俺だ。

「リヒト、なんで僕たちもギルドに行かないといけないの? まさかやらかした?」

「リヒトさん…」

「リヒト様」

エルザは兎も角、アイカもロザリアも人前は嫌いだ。

顔が青い…

俺は何があったのかを三人に説明した。

「リヒトがついていながら、何故止めなかったのさぁ」

「最初は止めようと思っていたんだけどな…止めない方が良いと判断して止めなかったんだ」

「リヒト…なに考えているんだよ! まったくの素人がワイバーンを狩ったなんて可笑しいじゃないか」

「まぁな、だけど、昇格だけ受けて俺達がアイカやロザリアを戦わせなければ良い。それだけだ!」

「リヒト…それは不正じゃないか」

「あら? 違いますよ! 私もリヒトちゃんも『嘘』をついてませんよ! ただ向こうが勘違いした、それだけです!」

「そうそう、俺もレイラも嘘はついていない」

「そうですよ!うふふふっ」

「そうそう」

「僕の純粋なリヒトが悪い顔している…なんだかレイラの性格に影響されている気がする」

「そんなことは無いよ」

確かに良い事では無いが、上手くやれば、揉めなくなるチャンスだ。

だから、此処は目を瞑る事にした。

◆◆◆

「リヒト様…いらっしゃいませ!ギルマスのスベンがお話があるという事ですので、すみませんがこちらへお願い致します」

多分、支払い関係の話と昇格の話だな。

あらかじめ打ち合わせをして今回の話し合いは『俺だけ』が代表して話、他の皆には口を出さないようにお願いしてある。

特にエルザはボロをだしそうだからな…

特別室に案内され、そこにはギルマスのスベンが座って待っていた。

「それで報酬なんだが、済まない計算してみたところ大型が結構混ざっていてな全部で金貨1900枚(約1億9000万円)なんだが、流石に払ってしまうと他の仕事に支障が起こるから、済まないが素材の売却が終わるまで、5日間程待ってくれ!」

「別にお金に困ってないから問題はない、良いですよ…パーティ口座に振り込んでおいてください」

「ああっ、ありがとう…助かる」

「ああっ構わないよ…それで他には?」

「ああっ、それでな『全員』で倒したのなら、他のメンバーもS級相当という事になるな…大体S級でワイバーン1羽で苦戦するんだ、そこから考えると『希望の翼』は全員がS級冒険者の上位、下手すれば『勇者』以上の化け物という事になる…どういう事か詳しく教えてくれないか?」

「『希望の翼のメンバー』が倒した、それ以外は黙秘します」

レイラが倒したんだ『希望の翼メンバー』が倒した。

そこに嘘はない。

嘘でないなら騙した事にならない。

「いや、どういう方法か俺はな…」

「黙秘します! 冒険者は実力のみ示せば良い筈だろう? こちらの情報が知られたら、この先不利になる事が多い。もし開示しないと昇格が無理なら、今回は見送りで構わない。但し、その場合は報酬が払われ次第、この街から出て行って、他の街で一からやり直すよ」

「ふぅ…確かに冒険者なら奥の手は隠したい…それは誰しも同じだ。無理に聞こうとした俺が悪かった…これ以上詮索はしないから、この街から出るなんて言わないでくれ! ファルハン伯爵もリヒト達を気にいってな…今回の三人のS級昇格もすんなり通してくれたんだ。その期待も解るだろう?」

「そうか…まぁ良いや、俺達は冒険者だ。騎士や衛兵じゃない!楽しければ何時までも此処に居るし、詰まらなくなればすぐに出て行く! それだけだよ」

魔王討伐の任務も無く...今の俺達は本当に自由だ。

魔王討伐と折角縁が切れたんだ…永住の地を探すのも悪くない。

「それはどういう意味だ?」

「俺は今迄、勇者パーティで旅から旅だっただろう? そのせいか…家や土地に関心があるんだ…折角旅をしないで済むのなら、これから先は永く居つける場所を探そうと思っている」

「そうか…もしその事で、何か相談したければ何時でも言ってくれ」

「解った。もし何かあったら相談させて貰います」

「何時でも相談してくれよ」

ふぅ、これで全て丸く収まったな。

複雑な顔をレイラ以外はしていたが気にしても仕方が無い。

形だけでもS級になっていれば、幾ばくかは批判もやわらぐだろう。

これで良いんだ。

だが、リヒトが思っていた以上にこの話は大事になっていた。






しおりを挟む
感想 129

あなたにおすすめの小説

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

処理中です...