『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

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【閑話】合わさる人格

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「うんぐうううっー――――」

まぁ、こんな物ね、『聖女』や『賢者』は薬のスペシャリストでもあるのよ。

聖剣を始末すればバラ色の人生が待っている。

聖なる武器はほかの者を所有者と認めず、結局教会から返されたわ。

だから、聖剣はガイアの元にある

約束された私達はガイアの元に行き、痺れ薬を盛ったの。

パーティは解散したけど、これでも幼馴染だから信頼はあるのよ。

だから紅茶に薬を盛るなんてお茶の子さいさいだわ。

見事に聖剣を盗み出して、自分達の杖と聖剣を火山に放り投げ…約束を果たしたわ。

「これでリヒトに愛して貰えるのよね」

「魔族が約束を守ればだけど、人間以上に義理堅いからまず大丈夫だよ」

これで幸せが待っているわ…うん!

◆◆◆

「あのですね…聖剣の処分の映像は見せて貰ったけど?なんで此処に勇者ガイアが居るのですか?」

「それが…リヒトと仲が良い人って、もう此奴しか思いつかなくて」

「あははっ…他には居ないから、うんうん…駄目?」

魅了された人間って怖いですね。

自分の欲望に正直というか…

平気で勇者を差し出すなんて。

しかも、彼は幼馴染でしょうに…良心ってないんですかね。

「私は別に構いませんが? インキュバスには出来ないですよ? サキュバス…って事は女の体にしちゃうんですが? 貴方達それで良いんですか?」

「うんぐっううっうううー――っ」

何だか勇者が可愛そうに見えます。

「リヒトにとってガイアは親友だから、これもアリかなと思います! 竜でも動けなくなる痺れ薬を盛りましたから3日間はこのままですよ!意識はありますが、指一つ動かせません」

「ガイア…私達の尊い犠牲になって…ありがとう」

「ううっうぐううううんううー―――っ」

猿轡嚙まされて、泣いているじゃ無いですか?天敵の勇者とはいえ可愛そうですね。

まぁ『素材』としては凄く良いのですが…

「貴方達が良いなら良いですが…結構鬼ですね…では、この武器や防具、道具はリヒト様に差し上げたのですが、それぞれサキュバスロードの魂が宿っています、この魂と一緒になる事でサキュバス化できますよ!」

「ちょっと待って、それじゃ私は居なくなるって事じゃない」

「それじゃ意味ないよ!騙したのね」

「そうではありません! Aという人格にBという人格が加わり両方合わさったCという人格になる…恐らく半分以上の人格は残ります…まぁ嫌なら私は構いませんよ! このチャンスは他の方に回しますから!」

「ちょっと待って…ガイアで様子を見てから決める…」

「うんうん、それが良いよ!」

本当はこの二人魔族じゃないのかしら?

「それじゃ、そうしますか…それじゃ行きますよ…」

「ううんうぐううううー――――っ」

「暴れても無駄です!」

私は勇者ガイアのお腹の部分に、リヒトちゃんにあげた収納袋を置いた。

収納袋から女性の手が出てきて、その手がガイアのお腹に穴を開けながら潜り込んでいく。

「ううっうぐうぐううううううううっがぁぁぁぐふっああああー-っ」

完全にガイアに潜り込んで暫く立つと体が光り輝き、容姿が変わっていった。

二人はその様子を黙ってみています…まぁこんな物ですね。

身長が縮み、胸が大きくなり…髪の毛は緑髪でフワッてした感じの女の子に姿が変わりました。

背が低く、ロリ巨乳という言葉が良く似合いそうですね。

しかし、髪の色がガイアとも元のレムとも違うのは、不思議です。まぁ、何かの先祖の因子が入っているのでしょう。

サキュバスロードの力で、縄も猿轡も一瞬で外しました。

薬の効果すら無くなっていますね。

「ようやく、人の形に戻れました…感謝します! レイラ様」

「貴方の事はなんて呼べば良いのかしら? 元はレムだけど…」

可愛らしく首をかしげると…

「う~んそうですね! 私は…ガムって呼んで下さい! レムでもあるし、ガイアでもありますから…」

「ねぇ、貴方はガイアなの?」

「ガイアが女の子になっちゃった…」

自分達が望んだ癖に良く言いますね…二人は真剣な顔で、話かけました。

「私はガム、サキュバスのガムです! ガイアでもあるし違うとも言えます」

二人はガムに色々と聞いています。

どうやら、サキュバスになるか悩んでいるようですね。

かなり長く話していましたが…

ガイアの記憶や思い出、人格が残っている事を確認している様です。

「確実に言えるのは『私はリヒトさんに確実に愛されています』凄く可愛いですよ…リヒトさん」

『愛されている』

それを確認した途端、目つきが変わりました。

「やるわ、私絶対にやる」

「私も、ヤル」

二人は先を争うようにサキュバスロードとの合体を望みました。

此処迄、決断が早いのは良い事です。


「解りました…それではすぐに二人も合体させて差し上げますよ!」

マリアンには『剣』 リラには『胸あて』に宿るサキュバスロードと合体して貰います。

同じように光り輝き…姿が変わりました。


「貴方はなんと呼べば良いのでしょうか?」

「そうですね…元はファンドラでしたが、マリアンと合わさったからマリドラでどうですか?」

「マリドラね!解ったわ」

スレンダーな体に巨乳の体型に涼しげな水色のシャギーの髪。

何処となく騎士に思える精悍な顔。

髪の色以外はファンドラその物です。

そして…

「貴方は?」


「そうですね!くふふふっ!元はアイでしたが、リラと合わさったのでアイラなんて如何ですか?」

黒髪の巨乳美人で異世界のお姫様に見えクールビューティです。

まぁ、そうは言ってもサキュバスロードですけど。

皆、元は一癖も二癖もある人物ですが、人間と合わさった事で少しは変わると良いのですが…

どうなる事か…面白そうですね。










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