勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!

石のやっさん

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【閑話】破壊神ズーマの敬意

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あの男はの使った毒は何だったのだろうか?

一向に見当がつかない。

破壊神である俺の体に『毒』は一切効かない。

『神』その者じたいに毒は通じにくい、だが下級神であれば体の回復と毒が回るスピードで稀に回復が追い付かずに大事に至る事はある。

だが、俺は『破壊神』だ。

俺の体にはあらゆる毒が通じない。

その体に効くあの『毒』の正体はなんだ。

少なくとも破壊神に産まれて今まであんな痛みを覚えた事は無い。

まさか、耳の穴から攻撃を受けるとは思わなかった。

ただ、刺されただけでも痛いのに、そこから魔法迄流し込んでくるとは...

喋る事も何も出来ない。

目も片目は見えないし...顎も半分吹き飛んでいる。

これらの回復にはかなりの時間が掛かりそうだ。

しかも、そんな中、火山にまで落とすとはな。

だがな...破壊神の体はマグマですら溶かす事は出来ぬ。

こんな物、ちょっと熱い風呂にしか感じぬ。

『自由の翼のケイン』か、人間にしてはやるでは無いか。

次、会った時は敬意をこめて『本気』で戦ってやろう。

体をこれでもかと破壊して、幾ら回復をしてもトラウマが残るまで破壊してくれよう。

体だけでなく心も完全に破壊してくれよう。

我が名は『破壊神ズーマ』破壊こそが我が宿命。

ケイン、破壊神の名に置いてお前は『破壊』する。

お前の全てを破壊し尽くす事こそが破壊神たる、俺の敬意だ。

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