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第23話 【閑話】 異世界人 鑑定
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『俺は巻き込まれただけです……そう女神様に言われました』
1人、私達と違い巻き込まれたという男の子が居た。
確かにあんな男の子はクラスで見たことは無い。
多分、本当に巻き込まれたのかな?
「本当にそうです? 確認の為に鑑定をさせて貰えますか?」
「どうぞ」
「それでは……鑑定……えっ?」
「どうでしたか?」
「本当にそのようですね……解りました、今後の対応についてはこのあと、話し合いをさせて頂きます」
あの子、どうなっちゃうんだろう?
女神様は生きる為に必要なジョブを与えているって言っていた。
もしかして巻き込まれただけのあの人は、ジョブを持っていないのかも知れない。
それより気になるのは用務員のおじさんだ。
『それじゃ……俺は要りませんのでこの子にあげて下さい』
そう言って私にジョブとスキルを譲ってくれた。
その時の会話で『元の世界にも戻れない』とも聞いた。
あの時、私はジョブとスキルを貰えない筈だったのに、用務員のおじさんが譲ってくれたから私は貰えた。
だから、用務員のおじさんは……困った事になった筈だ。
私に何もしてあげられることは無い……
だけど、一言、お礼が言いたかった。
それなのに用務員のおじさんは此処には居なかった。
まさか、ジョブやスキルが無いから別の場所に転移したのかなぁ。
この世界で、女神様から、ジョブやスキルを貰っていない人間はどうなっちゃうのかな……
私が心配しても仕方が無い。
だけど、それでも……気になってしまう……用務員のおじさんのジョブやスキルが無いのは私のせいだから……
◆◆◆
話が終わって、すぐに水晶による能力測定の儀式が始まったの。
これは異世界から召喚した者たちのスキルやジョブが鑑定以上に細かく解り、各種能力を数値化して見る事が出来るらしいわ。
クラスの皆は我先に並んでいたけど、ただの測定だもん急ぐ必要はない……そう思ったけど……さっきそれで失敗したから急いで並んだ。
測定を終えた人は、はしゃいでいたけど……大丈夫なのかな?
「僕は上級白魔法使いだったよ、回復魔法と聖魔法のジョブがあったんだけど?これアタリなのかな?」
「普通じゃないの?私は魔導士だったよ!最初から土魔法と火魔法、闇魔法が使えるみたい」
「いいなぁ、私は上級魔法使いだって、どう見ても魔導士より格下よね、魔法も火魔法と水魔法しか無いんだもの」
何を貰ったのかここに来るまで解らないんだもの......測定して初めて自分の能力が解るなんて不安で仕方ないよ。
「気にする事はありませんよ! この世界では魔法使いになるにしても沢山の修行をして初めてなれるのです。上級魔法使いなんてジョブ、エリートが約束された様なものです。最初から魔法のスキルが2つもあるのは充分に凄い事ですよ! ダブルといってこの世界じゃなかなか居ません! また最初は少なくても上級なのですから此処から努力で魔法のスキルを増やす事も難しくはありません」
「本当ですか? 良かった!」
会話を聞く限り、上級魔法使いや上級剣士等のジョブが多いみたいだけど、それでもハズレではなくこの世界で充分に凄いジョブみたい。
それより良いジョブが恐らく、魔導士とかなのね、そう考えると勇者とか聖女辺りのジョブが本当の意味で大当たりなのかも知れないわ。
聞き耳を立てて私が聞いている限りでは、凄いと思えるようなジョブは今の所、余り出て無かった。
小説とかから考えると、本当に凄いジョブは、勇者、聖女、剣聖、賢者辺りの様な気がするわ。
そしてとうとう私の番になったわ。
残り物には福がある……そう思っていたんだけど…….
「良かったですね、ジョブは上級魔法使いですが、魔法が3種類も最初から使えるなんて凄いですよ! 数値もまずまずです」
私のジョブやスキル、数値は…
湯浅真理子
LV 1
HP 90
MP 190
ジョブ 上級魔法使い 異世界人
スキル:翻訳.アイテム収納、火魔法レベル1 水魔法レベル1 土魔法レベル1
だった。
さっきの話じゃ魔導士の子でも魔法が3つだったから割と良いのかも知れない。
「あの……ジョブやスキルが無いとどうなるのですか? 」
「そんな人はまず居ません……ですが、余りよくないジョブだと凄く苦労します」
「さっき、召喚に巻き込まれた人だとどうなのですか?」
「あの方ですか……守秘義務があるのでHPとMPだけですがHP35、MP25位でしたね……貴方達がどれ程恵まれているか解ると思います」
「そうですか......今回みたいな転移で真面なジョブが無いと別の場所に転移する場合はあるのでしょうか?」
「過去にはありますね、もしかして誰か知り合いが居ないのですか?」
「実は……」
私は用務員のおじさんについて話した。
「成程……恐らく戦闘が出来ないと考えた女神様が平和な場所に転移させたのかも知れません。過去にはそういう話しを聞いた事があります。 ですが、それは申し訳ございません……調べる事は不可能です」
「そうですか……ありがとうございました」
「お役に立てなくてスミマセン」
きっと、平和な場所に転移して貰ったんだよね……
そう私は考える事にした。
1人、私達と違い巻き込まれたという男の子が居た。
確かにあんな男の子はクラスで見たことは無い。
多分、本当に巻き込まれたのかな?
「本当にそうです? 確認の為に鑑定をさせて貰えますか?」
「どうぞ」
「それでは……鑑定……えっ?」
「どうでしたか?」
「本当にそのようですね……解りました、今後の対応についてはこのあと、話し合いをさせて頂きます」
あの子、どうなっちゃうんだろう?
女神様は生きる為に必要なジョブを与えているって言っていた。
もしかして巻き込まれただけのあの人は、ジョブを持っていないのかも知れない。
それより気になるのは用務員のおじさんだ。
『それじゃ……俺は要りませんのでこの子にあげて下さい』
そう言って私にジョブとスキルを譲ってくれた。
その時の会話で『元の世界にも戻れない』とも聞いた。
あの時、私はジョブとスキルを貰えない筈だったのに、用務員のおじさんが譲ってくれたから私は貰えた。
だから、用務員のおじさんは……困った事になった筈だ。
私に何もしてあげられることは無い……
だけど、一言、お礼が言いたかった。
それなのに用務員のおじさんは此処には居なかった。
まさか、ジョブやスキルが無いから別の場所に転移したのかなぁ。
この世界で、女神様から、ジョブやスキルを貰っていない人間はどうなっちゃうのかな……
私が心配しても仕方が無い。
だけど、それでも……気になってしまう……用務員のおじさんのジョブやスキルが無いのは私のせいだから……
◆◆◆
話が終わって、すぐに水晶による能力測定の儀式が始まったの。
これは異世界から召喚した者たちのスキルやジョブが鑑定以上に細かく解り、各種能力を数値化して見る事が出来るらしいわ。
クラスの皆は我先に並んでいたけど、ただの測定だもん急ぐ必要はない……そう思ったけど……さっきそれで失敗したから急いで並んだ。
測定を終えた人は、はしゃいでいたけど……大丈夫なのかな?
「僕は上級白魔法使いだったよ、回復魔法と聖魔法のジョブがあったんだけど?これアタリなのかな?」
「普通じゃないの?私は魔導士だったよ!最初から土魔法と火魔法、闇魔法が使えるみたい」
「いいなぁ、私は上級魔法使いだって、どう見ても魔導士より格下よね、魔法も火魔法と水魔法しか無いんだもの」
何を貰ったのかここに来るまで解らないんだもの......測定して初めて自分の能力が解るなんて不安で仕方ないよ。
「気にする事はありませんよ! この世界では魔法使いになるにしても沢山の修行をして初めてなれるのです。上級魔法使いなんてジョブ、エリートが約束された様なものです。最初から魔法のスキルが2つもあるのは充分に凄い事ですよ! ダブルといってこの世界じゃなかなか居ません! また最初は少なくても上級なのですから此処から努力で魔法のスキルを増やす事も難しくはありません」
「本当ですか? 良かった!」
会話を聞く限り、上級魔法使いや上級剣士等のジョブが多いみたいだけど、それでもハズレではなくこの世界で充分に凄いジョブみたい。
それより良いジョブが恐らく、魔導士とかなのね、そう考えると勇者とか聖女辺りのジョブが本当の意味で大当たりなのかも知れないわ。
聞き耳を立てて私が聞いている限りでは、凄いと思えるようなジョブは今の所、余り出て無かった。
小説とかから考えると、本当に凄いジョブは、勇者、聖女、剣聖、賢者辺りの様な気がするわ。
そしてとうとう私の番になったわ。
残り物には福がある……そう思っていたんだけど…….
「良かったですね、ジョブは上級魔法使いですが、魔法が3種類も最初から使えるなんて凄いですよ! 数値もまずまずです」
私のジョブやスキル、数値は…
湯浅真理子
LV 1
HP 90
MP 190
ジョブ 上級魔法使い 異世界人
スキル:翻訳.アイテム収納、火魔法レベル1 水魔法レベル1 土魔法レベル1
だった。
さっきの話じゃ魔導士の子でも魔法が3つだったから割と良いのかも知れない。
「あの……ジョブやスキルが無いとどうなるのですか? 」
「そんな人はまず居ません……ですが、余りよくないジョブだと凄く苦労します」
「さっき、召喚に巻き込まれた人だとどうなのですか?」
「あの方ですか……守秘義務があるのでHPとMPだけですがHP35、MP25位でしたね……貴方達がどれ程恵まれているか解ると思います」
「そうですか......今回みたいな転移で真面なジョブが無いと別の場所に転移する場合はあるのでしょうか?」
「過去にはありますね、もしかして誰か知り合いが居ないのですか?」
「実は……」
私は用務員のおじさんについて話した。
「成程……恐らく戦闘が出来ないと考えた女神様が平和な場所に転移させたのかも知れません。過去にはそういう話しを聞いた事があります。 ですが、それは申し訳ございません……調べる事は不可能です」
「そうですか……ありがとうございました」
「お役に立てなくてスミマセン」
きっと、平和な場所に転移して貰ったんだよね……
そう私は考える事にした。
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