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前世の罪
松坂美穂
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最初に会った時、彼女はそれなりに美人だった。でも、それ以外に何の取り柄もない子だった。
私、松坂美穂と伊藤麻美は親友である。小・中・高からずっと一緒で私達はお互い気が合う仲だった。大学でそれなりに私も彼女も優秀だったから、私達の毎日は充実している。でも彼女、【光】は美人だけど何の取り柄もなく、でも変に目立っているので、麻美は彼女に興味を持ったようで、会う度に声をかけていた。麻美は一人っ子なのか、親は麻美を甘やかしていたけど、私には気が合う友達だ。でも麻美は変に妄想癖と噂好きな所があり、よく誰かの噂をしては、相手を困らせている。でも、私は気にしない。麻美と一緒に笑っている時が私には心地いいからだ。
『もう、やめてよ!!変な噂流すの!!私はあんな奴、大っ嫌いなの何度も言ってるでしょう!!』
麻美の噂のターゲットにされた光は今は、麻美の楽しみの一つでもあり、私の楽しみでもある。
そうやっていつも食って掛かるから、成長しないことを光はわかっていない。
本当にバカな女。
『そんなに言うなら、嫌いな所言ってみなさいよ!!』
『えーと…』
『ほら、そうやってすぐ言わないからダメなのよ!!あんた、彼のこと好きなんでしょう?』
『好きじゃない!!』
どんなに光が否定しても、すぐに言わない光は麻美の楽しみだ。
いつだったか、光は無視を決め込んだことがある。でも、麻美はいつも光を見つけてはからかうのと、いじるのが日課。
『変な小説、書かないでよ!!』
『あんた麻美にそんなこと言える立場?もうすぐ卒業なのに、就職先も決まっていないのに、バカじゃないの?』
光が麻美の(光と○○君をモデルにした)小説に文句を言いに来た日、私はそう言ってやった。
ほんと、光はどこまでも弱い。
逆に私と麻美は恵まれていると思う。
光とは卒業後、会っていない。
私は仕事が多忙でたまにしか麻美とは会えなかったが、彼女が元気ならそれでいいと思っていた。忙しいけど、充実していると思う。
そんな時だった…
光が自殺したのは…
光の葬儀は身内で行ったらしいけど、私は参加しなかった。光が勝手に自殺するなんてバカみたいに思えた。別に私のせいじゃないもの。
でも、光の母親が麻美の家に乗り込んで行ったのを電話で麻美から聞いた時には驚いた。そして麻美と同じように、
私も地獄が始まった。
彼女の日記には麻美と私の名前などが書かれており、それを光の母親が訴えたのだ。そしてそれは世間に広まり、私は周りから白い目で見られた。そして、会社でこんなことを耳にした。
『彼女、昔ひどいいじめをしてたらしいわよ。』
『でもさ、彼女っていつも親友と自分の自慢するわよね。嫌な感じ。』
『少しは空気読めっての!!人のこと、変にこき使ってさ!!』
光の自殺が決め手だったのか、私は会社の人達から悪く言われた。そしてその後、会社をクビになり、家でもバッシングを受け、私は身も心もボロボロだった。
どうして、私がこんな目に合うの?私が何をしたっていうの?
フラフラと町中を放心状態で私は歩いていた。
そうだ。麻美に会おう。麻美なら、私のことをわかってくれる。
私はフラフラして、麻美と楽しかった思い出を思い出しながら、彼女の家に向かう。
その時ー
『人殺し。』
その言葉と共に、背後で鈍い音がした。そして次からくる鈍い痛みが背中から感じる。
私はブリキのおもちゃのような動きで振り返る。どうやら私は刺されたらしい。
私を刺した相手は、さらに力を込めて私を深く刺した後、刃物を抜いた。それと同時に流れる血。
『人殺しには罰を。』
最後の言葉を聞いた後、私は意識を手放した。
ねえ、光。
私は…
私、松坂美穂と伊藤麻美は親友である。小・中・高からずっと一緒で私達はお互い気が合う仲だった。大学でそれなりに私も彼女も優秀だったから、私達の毎日は充実している。でも彼女、【光】は美人だけど何の取り柄もなく、でも変に目立っているので、麻美は彼女に興味を持ったようで、会う度に声をかけていた。麻美は一人っ子なのか、親は麻美を甘やかしていたけど、私には気が合う友達だ。でも麻美は変に妄想癖と噂好きな所があり、よく誰かの噂をしては、相手を困らせている。でも、私は気にしない。麻美と一緒に笑っている時が私には心地いいからだ。
『もう、やめてよ!!変な噂流すの!!私はあんな奴、大っ嫌いなの何度も言ってるでしょう!!』
麻美の噂のターゲットにされた光は今は、麻美の楽しみの一つでもあり、私の楽しみでもある。
そうやっていつも食って掛かるから、成長しないことを光はわかっていない。
本当にバカな女。
『そんなに言うなら、嫌いな所言ってみなさいよ!!』
『えーと…』
『ほら、そうやってすぐ言わないからダメなのよ!!あんた、彼のこと好きなんでしょう?』
『好きじゃない!!』
どんなに光が否定しても、すぐに言わない光は麻美の楽しみだ。
いつだったか、光は無視を決め込んだことがある。でも、麻美はいつも光を見つけてはからかうのと、いじるのが日課。
『変な小説、書かないでよ!!』
『あんた麻美にそんなこと言える立場?もうすぐ卒業なのに、就職先も決まっていないのに、バカじゃないの?』
光が麻美の(光と○○君をモデルにした)小説に文句を言いに来た日、私はそう言ってやった。
ほんと、光はどこまでも弱い。
逆に私と麻美は恵まれていると思う。
光とは卒業後、会っていない。
私は仕事が多忙でたまにしか麻美とは会えなかったが、彼女が元気ならそれでいいと思っていた。忙しいけど、充実していると思う。
そんな時だった…
光が自殺したのは…
光の葬儀は身内で行ったらしいけど、私は参加しなかった。光が勝手に自殺するなんてバカみたいに思えた。別に私のせいじゃないもの。
でも、光の母親が麻美の家に乗り込んで行ったのを電話で麻美から聞いた時には驚いた。そして麻美と同じように、
私も地獄が始まった。
彼女の日記には麻美と私の名前などが書かれており、それを光の母親が訴えたのだ。そしてそれは世間に広まり、私は周りから白い目で見られた。そして、会社でこんなことを耳にした。
『彼女、昔ひどいいじめをしてたらしいわよ。』
『でもさ、彼女っていつも親友と自分の自慢するわよね。嫌な感じ。』
『少しは空気読めっての!!人のこと、変にこき使ってさ!!』
光の自殺が決め手だったのか、私は会社の人達から悪く言われた。そしてその後、会社をクビになり、家でもバッシングを受け、私は身も心もボロボロだった。
どうして、私がこんな目に合うの?私が何をしたっていうの?
フラフラと町中を放心状態で私は歩いていた。
そうだ。麻美に会おう。麻美なら、私のことをわかってくれる。
私はフラフラして、麻美と楽しかった思い出を思い出しながら、彼女の家に向かう。
その時ー
『人殺し。』
その言葉と共に、背後で鈍い音がした。そして次からくる鈍い痛みが背中から感じる。
私はブリキのおもちゃのような動きで振り返る。どうやら私は刺されたらしい。
私を刺した相手は、さらに力を込めて私を深く刺した後、刃物を抜いた。それと同時に流れる血。
『人殺しには罰を。』
最後の言葉を聞いた後、私は意識を手放した。
ねえ、光。
私は…
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