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東京事編
第三話 二つの交渉
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うん、入ってきたら結構敵対的みたい
まずいよコレ……あの聞き方だと絶対怒ってるよ……
誠心誠意話して怒りを沈めてもらうしかないか
「えっと……あの……あれはノックしたけれどそちらが反応しなかったのが問題と言いますか……あ、いえ、別に僕が悪くないとかそういうわけではないんですけど……」
まずい、こんな時に限って人と話していなかった弊害【早口+どもり】が出てしまった
「ああ、いや、怒っている訳では無いんだ。ただ、流石にドアを壊されたんだからその理由位は知りたいなと思ったんでね」
【起こってるわけでは無いんだ】って
それ怒ってる人が言うセリフ第三位だよね……
「さて、それは分かったとして、そもそも君はどういう目的でここに来たんだい?」
ん?これは……まだ交渉できる?
「あ、ああ。それに関しては、僕の知り合いがちょっと再生医療がほしいっていうか。多少の代償なら払えるって言ってます」
条件とかを先に言っちゃうのは悪手な気もするけど、そこは僕を交渉役に選んだ城崎の責任ってことで
「なるほど、治験役を買って出てくれるわけか」
あれ?なんか上手く話が伝わってない?
研究者みたいな何かに没頭している人とは話が通じないってことなのかな?
「ま、まぁそういうことです」
取りあえず、使えるなら大丈夫でしょ
「あぁ、別に治験とは言っても安全確認もままならないものを投与するわけではないんだ。そこまで緊張しなくてもいい」
うん、細かいことは城崎に任せよう
というわけで城崎に電話を掛けてっと
「こちらがその知り合いですので細かい点は調整してください」
そう言って自分のスマホを城崎と話せる状態にして相手に渡す
すると早速話しだした
「もしもし、この研究所の所長の長崎千尋というものだか……」
話し出したし、あとは放っておこう
そういえばさっきから警備員さんがずっと無線(多分そうだと思う)で話し込んでいる
「どうかしたの?忙しいみたいだけど」
「ああ、ドアが壊れて警備システムがイカれたからな、人力で確認しなきゃいけないんだ」
あ、僕のせいでしたか……
「いや~本当にそこんところは申し訳ない。疲れてたから思考力も鈍っちゃってさ」
あれ?これ、相手の方話聞いてる?
確かに悪いのは僕だけど……
「どうしたの?急に忙しくなったみたいだけど」
「部外者は黙っていろ」
あ、ごめんなさい……
――――――――――――――――――――
(おかしい……15分前から連絡のついていない警備員がいる)
もちろん、それだけならよくある襲撃が発生したと思うだろう
しかし、事態はそれだけでは終わらない
他の警備員がその事に気付かないように慎重に調整しながら警備員の見回りルートを変更させる
しかし、その警備員の消息が途絶えた場所周辺で異変を見つけたという報告が無いのだ
その上、そこを見回った警備員が消息を絶っているかというとそういうわけではない
(危険、緊急事態と言うよりは不気味だな)
現状、目立った問題は発生していないが放置して置いたときの危険度は通常の襲撃の比ではないだろう
(しかし、どうしたものか……)
かと言って何も無い可能性の方が高いところに警備の主力を回すわけにもいかない
(居なくなっても困らない人物でそれなりに能力があると考えられるもの)
そう考えたとき、警備長である伊藤大河の視界に神柱賢明が入った
――――――――――――――――――――
「おい、少しいいか」
ん?忙しそうにしてたら急に話しかけてきた
「はい?別に大丈夫ですけど」
「頼みがあるんだが、この地図で示す場所を確かめて来てくれないか」
お?部外者は黙ってろとか言ってた割になんか頼んできたぞ
まあ、関係こじれるのやだからわざわざ言わないけど
「そこに行ったら今回のドアのことは無しにしてくれる?」
でもこれくらいは知っておきたい
今回のことが原因で交渉に影響が出て……みたいなことは流石に嫌だからね
「……まあ、俺の権限でできる限りはな」
取りあえずはOKか
「分かった。じゃあどこに行けば良いのか教えてよ」
――――――――――――――――――――
「ああ、確認すると今後三年間に渡る研究への資金提供と引き換えに、そちらのメンバーが怪我を負った際には即座の治療、という形だな」
『その通りだ。大枠はそれでいい。細かい契約等はまた会って調整する』
さてと、これで取りあえずの話は終わった
先程から伊藤が少し忙しそうにしているが、いつものことだし大丈夫だろう
「それにしても、足りていなかった治験をここで行えるとはな」
これで滞っていた本来の研究も進められそうだ
ん?そういえば、さっき来た客人が居ないな
「ちょっと、さっきの人はどうしたんだい?」
「彼には不穏な場所の確認作業に行ってもらっています」
おやおや……タダ働きにはなっていないだろうな……
「ちゃんと対価は支払ったのかい?」
「ええ、本人と交渉しました」
なら別に構わないか
あとは彼がしっかり仕事をしてくれるのを祈るばかりだな
――――――――――――――――――――
え~っとC8C8……ここか
やっと目的の通路に着いた……
「さて、何をすればいいんだっけ?」
まずいよコレ……あの聞き方だと絶対怒ってるよ……
誠心誠意話して怒りを沈めてもらうしかないか
「えっと……あの……あれはノックしたけれどそちらが反応しなかったのが問題と言いますか……あ、いえ、別に僕が悪くないとかそういうわけではないんですけど……」
まずい、こんな時に限って人と話していなかった弊害【早口+どもり】が出てしまった
「ああ、いや、怒っている訳では無いんだ。ただ、流石にドアを壊されたんだからその理由位は知りたいなと思ったんでね」
【起こってるわけでは無いんだ】って
それ怒ってる人が言うセリフ第三位だよね……
「さて、それは分かったとして、そもそも君はどういう目的でここに来たんだい?」
ん?これは……まだ交渉できる?
「あ、ああ。それに関しては、僕の知り合いがちょっと再生医療がほしいっていうか。多少の代償なら払えるって言ってます」
条件とかを先に言っちゃうのは悪手な気もするけど、そこは僕を交渉役に選んだ城崎の責任ってことで
「なるほど、治験役を買って出てくれるわけか」
あれ?なんか上手く話が伝わってない?
研究者みたいな何かに没頭している人とは話が通じないってことなのかな?
「ま、まぁそういうことです」
取りあえず、使えるなら大丈夫でしょ
「あぁ、別に治験とは言っても安全確認もままならないものを投与するわけではないんだ。そこまで緊張しなくてもいい」
うん、細かいことは城崎に任せよう
というわけで城崎に電話を掛けてっと
「こちらがその知り合いですので細かい点は調整してください」
そう言って自分のスマホを城崎と話せる状態にして相手に渡す
すると早速話しだした
「もしもし、この研究所の所長の長崎千尋というものだか……」
話し出したし、あとは放っておこう
そういえばさっきから警備員さんがずっと無線(多分そうだと思う)で話し込んでいる
「どうかしたの?忙しいみたいだけど」
「ああ、ドアが壊れて警備システムがイカれたからな、人力で確認しなきゃいけないんだ」
あ、僕のせいでしたか……
「いや~本当にそこんところは申し訳ない。疲れてたから思考力も鈍っちゃってさ」
あれ?これ、相手の方話聞いてる?
確かに悪いのは僕だけど……
「どうしたの?急に忙しくなったみたいだけど」
「部外者は黙っていろ」
あ、ごめんなさい……
――――――――――――――――――――
(おかしい……15分前から連絡のついていない警備員がいる)
もちろん、それだけならよくある襲撃が発生したと思うだろう
しかし、事態はそれだけでは終わらない
他の警備員がその事に気付かないように慎重に調整しながら警備員の見回りルートを変更させる
しかし、その警備員の消息が途絶えた場所周辺で異変を見つけたという報告が無いのだ
その上、そこを見回った警備員が消息を絶っているかというとそういうわけではない
(危険、緊急事態と言うよりは不気味だな)
現状、目立った問題は発生していないが放置して置いたときの危険度は通常の襲撃の比ではないだろう
(しかし、どうしたものか……)
かと言って何も無い可能性の方が高いところに警備の主力を回すわけにもいかない
(居なくなっても困らない人物でそれなりに能力があると考えられるもの)
そう考えたとき、警備長である伊藤大河の視界に神柱賢明が入った
――――――――――――――――――――
「おい、少しいいか」
ん?忙しそうにしてたら急に話しかけてきた
「はい?別に大丈夫ですけど」
「頼みがあるんだが、この地図で示す場所を確かめて来てくれないか」
お?部外者は黙ってろとか言ってた割になんか頼んできたぞ
まあ、関係こじれるのやだからわざわざ言わないけど
「そこに行ったら今回のドアのことは無しにしてくれる?」
でもこれくらいは知っておきたい
今回のことが原因で交渉に影響が出て……みたいなことは流石に嫌だからね
「……まあ、俺の権限でできる限りはな」
取りあえずはOKか
「分かった。じゃあどこに行けば良いのか教えてよ」
――――――――――――――――――――
「ああ、確認すると今後三年間に渡る研究への資金提供と引き換えに、そちらのメンバーが怪我を負った際には即座の治療、という形だな」
『その通りだ。大枠はそれでいい。細かい契約等はまた会って調整する』
さてと、これで取りあえずの話は終わった
先程から伊藤が少し忙しそうにしているが、いつものことだし大丈夫だろう
「それにしても、足りていなかった治験をここで行えるとはな」
これで滞っていた本来の研究も進められそうだ
ん?そういえば、さっき来た客人が居ないな
「ちょっと、さっきの人はどうしたんだい?」
「彼には不穏な場所の確認作業に行ってもらっています」
おやおや……タダ働きにはなっていないだろうな……
「ちゃんと対価は支払ったのかい?」
「ええ、本人と交渉しました」
なら別に構わないか
あとは彼がしっかり仕事をしてくれるのを祈るばかりだな
――――――――――――――――――――
え~っとC8C8……ここか
やっと目的の通路に着いた……
「さて、何をすればいいんだっけ?」
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