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東京事編
第七話 逃走
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何か持論みたいなのを聞かされた
どうやら城崎は生物としての本能が少し足りていないとのことだ
前々から思っていたことは本当だったようだ
ってか、学校まで遠いな~
「すみません、あとどれ位で着きそうですか?」
図々しいかもしれないが、僕にそんなことは関係ない
「まあ、あと十数分もすれば着くと思うよ」
ん?遠くね?
さっきから二十分弱は走ってるから合計で三十~四十分くらいかかることになる
「結構時間かかるんですね」
なんでそんなにゆっくり走ってるんだろう?
運転下手なのかな?
「いくら多くの人が平常通り生活しているとはいえ、車の前に飛び出すような錯乱者は前より増えているだろうしね」
なるほど。さっき言ってた本脳が働かずにパニックに陥った人のことか
「私だって殺人犯にはなりたくない。その程度の自己防衛は許してくれよ」
……僕この前殺人っぽい事したんだけど
捕まったりしないよね?殺人教唆で城崎に罪を押しつければ有耶無耶にできるよね?
「ん?」
急に進むスピードがゆっくりになった
子供でも飛び出してきたのかな?と思ってフロントガラス越しに外を見ようとする
(あれ?動かない)
正に今日、こんな事があったな……
流石に一日で2回ピンチは酷くないか?
(しかも今回は周りを見ても何がピンチの原因なのか全く分からない)
これ、早く解決しないと多分詰むからな……
しっかし、一体何が原因なのかね
あ、もしかしてこれ
そう思って僕は頭を下げてみた
……思考だけ加速してるようなもんだから動きはいつも通りだったんだ
じゃあまずは刀の方に手を伸ばして
よし、届いた
(抜刀)
そうやってから、僕は頭を下げて窓の外からは姿が見えないように隠した
このまま待つのも面倒くさいし、もう解除するか
(解除)
その次の瞬間、窓が割れて車の後部座席に銃弾らしきものが突き刺さった
「何だ?!」
「急いで!!出来れば蛇行して!!」
怖っ!危険が何かわからない時点でなんとなく予想はしてたけど実際に銃に撃たれるのなんか……
あ、二回目か。そういえば学校で銃撃ってくる人と戦ったことがあったか
てか、車に乗ってるときに撃ってくんなよ……
パンクしちゃうじゃん
まあ、それが狙いなんだろうけど
「どうする?このまま学校まで行くか?」
「ちょっと待って……」
どうしよ……敵を引き連れてトレインとか怒られるどころか追い出される可能性まであるぞ……
まずはゆっくり考えよう
(抜刀)
とはいえ、今から研究所に戻ってもそれはそれで追い返されそうな気もする
所長さんは研究所にとって大切な人物だからまだしも、僕は違う
せっかくマイナスからゼロにまで戻した信頼をもう一回ゼロに戻すなんて論外だ
…………戻るか!
城崎のことだし、厄介事から利益を手に入れてホクホク顔(ポーカーフェイスだからあんまり分からない)で自分の部屋に戻るでしょ
ってかこのまま逃げ続けたら車がガス欠になって結局死亡するから逃げの択しかない
じゃあ、その事を伝えるとしますか
(解除)
「じゃあ、このまま拠点の学校まで車で行って」
「分かった。舌は噛まないよう注意してくれよ」
次の瞬間、一気に車のスピードが上がった
凄っ!こんな感じの車の動き始めて乗った
お!今やったことは何か分かるぞ
ドリフトだ
そうやって怪我をしないよう呑気に車の動きを見ていると、突然ガンッという音がする
(え?何、今の)
何が起こったのか理解できなかった
と言うより、理解したくなかった
多分、今の音は車が壁にぶつかった音だ
「ちょっと!!ぶつけないでよ!」
敬語を忘れてしまっているが今はそんなことを言っている場合ではない
こんなのじゃ撃たれて死ぬより先に交通事故で死んでしまいそうだ
「本当に学校の場所わかるんだよね!?」
「ああ!それは城崎くんに聞いた!!」
じゃあ僕は後部座席でしゃがんだまま学校に着くのを待っていても良いわけだ
それにしても運転荒すぎでしょ……
さっきゆっくり走ってたのはこの運転を隠すためだとかじゃ無いだろうな……
「ねぇ!もうちょっとどうにかならないの?!」
「ここ数年は研究所に籠りっぱなしだったから本当に運転してないんだよ!安全運転が良いならまず間違いなく撃たれるけど良いか?!」
あー、もう!分かってるってそれ位!
よし、分かった
顔を出したり話したら危ないことだけはよく分かった
本当にこのまましゃがんどこうかな……
でも、敵を連れて行くなら城崎に予め連絡しておかないと本格的に不味い
でも、今電話すると舌噛みそうなんだよ
普通にLANEにするか
そう思って僕はスマホの電源を入れた
(うわ……これ酔うわ)
酔わないうちにさっさと連絡を済ませてしまおう
今から車でそっちに戻るよ、敵も来るかも知んないから気を付けてね、と
ま、これで事前の連絡は済んだでしょ
後は今撃って来てる人の対処さえ済ませれば完璧!
もうちょっとだね!頑張ろう!
今度はキンッという音とともに車が少し揺れた
え?当たったの?
「ねえ?!学校まで後どれ位?!」
「もうすぐだ!!一分程で着く!!」
学校まで1分くらいで今曲がり角を曲がったところだから……
やった!!今住宅街だ!!
遮蔽物が多くて撃ちにくいはずだ
そして、何かの前兆かというほど不自然に銃撃が止んだ
願っておきながら不安に思うのは贅沢だろうか
どうやら城崎は生物としての本能が少し足りていないとのことだ
前々から思っていたことは本当だったようだ
ってか、学校まで遠いな~
「すみません、あとどれ位で着きそうですか?」
図々しいかもしれないが、僕にそんなことは関係ない
「まあ、あと十数分もすれば着くと思うよ」
ん?遠くね?
さっきから二十分弱は走ってるから合計で三十~四十分くらいかかることになる
「結構時間かかるんですね」
なんでそんなにゆっくり走ってるんだろう?
運転下手なのかな?
「いくら多くの人が平常通り生活しているとはいえ、車の前に飛び出すような錯乱者は前より増えているだろうしね」
なるほど。さっき言ってた本脳が働かずにパニックに陥った人のことか
「私だって殺人犯にはなりたくない。その程度の自己防衛は許してくれよ」
……僕この前殺人っぽい事したんだけど
捕まったりしないよね?殺人教唆で城崎に罪を押しつければ有耶無耶にできるよね?
「ん?」
急に進むスピードがゆっくりになった
子供でも飛び出してきたのかな?と思ってフロントガラス越しに外を見ようとする
(あれ?動かない)
正に今日、こんな事があったな……
流石に一日で2回ピンチは酷くないか?
(しかも今回は周りを見ても何がピンチの原因なのか全く分からない)
これ、早く解決しないと多分詰むからな……
しっかし、一体何が原因なのかね
あ、もしかしてこれ
そう思って僕は頭を下げてみた
……思考だけ加速してるようなもんだから動きはいつも通りだったんだ
じゃあまずは刀の方に手を伸ばして
よし、届いた
(抜刀)
そうやってから、僕は頭を下げて窓の外からは姿が見えないように隠した
このまま待つのも面倒くさいし、もう解除するか
(解除)
その次の瞬間、窓が割れて車の後部座席に銃弾らしきものが突き刺さった
「何だ?!」
「急いで!!出来れば蛇行して!!」
怖っ!危険が何かわからない時点でなんとなく予想はしてたけど実際に銃に撃たれるのなんか……
あ、二回目か。そういえば学校で銃撃ってくる人と戦ったことがあったか
てか、車に乗ってるときに撃ってくんなよ……
パンクしちゃうじゃん
まあ、それが狙いなんだろうけど
「どうする?このまま学校まで行くか?」
「ちょっと待って……」
どうしよ……敵を引き連れてトレインとか怒られるどころか追い出される可能性まであるぞ……
まずはゆっくり考えよう
(抜刀)
とはいえ、今から研究所に戻ってもそれはそれで追い返されそうな気もする
所長さんは研究所にとって大切な人物だからまだしも、僕は違う
せっかくマイナスからゼロにまで戻した信頼をもう一回ゼロに戻すなんて論外だ
…………戻るか!
城崎のことだし、厄介事から利益を手に入れてホクホク顔(ポーカーフェイスだからあんまり分からない)で自分の部屋に戻るでしょ
ってかこのまま逃げ続けたら車がガス欠になって結局死亡するから逃げの択しかない
じゃあ、その事を伝えるとしますか
(解除)
「じゃあ、このまま拠点の学校まで車で行って」
「分かった。舌は噛まないよう注意してくれよ」
次の瞬間、一気に車のスピードが上がった
凄っ!こんな感じの車の動き始めて乗った
お!今やったことは何か分かるぞ
ドリフトだ
そうやって怪我をしないよう呑気に車の動きを見ていると、突然ガンッという音がする
(え?何、今の)
何が起こったのか理解できなかった
と言うより、理解したくなかった
多分、今の音は車が壁にぶつかった音だ
「ちょっと!!ぶつけないでよ!」
敬語を忘れてしまっているが今はそんなことを言っている場合ではない
こんなのじゃ撃たれて死ぬより先に交通事故で死んでしまいそうだ
「本当に学校の場所わかるんだよね!?」
「ああ!それは城崎くんに聞いた!!」
じゃあ僕は後部座席でしゃがんだまま学校に着くのを待っていても良いわけだ
それにしても運転荒すぎでしょ……
さっきゆっくり走ってたのはこの運転を隠すためだとかじゃ無いだろうな……
「ねぇ!もうちょっとどうにかならないの?!」
「ここ数年は研究所に籠りっぱなしだったから本当に運転してないんだよ!安全運転が良いならまず間違いなく撃たれるけど良いか?!」
あー、もう!分かってるってそれ位!
よし、分かった
顔を出したり話したら危ないことだけはよく分かった
本当にこのまましゃがんどこうかな……
でも、敵を連れて行くなら城崎に予め連絡しておかないと本格的に不味い
でも、今電話すると舌噛みそうなんだよ
普通にLANEにするか
そう思って僕はスマホの電源を入れた
(うわ……これ酔うわ)
酔わないうちにさっさと連絡を済ませてしまおう
今から車でそっちに戻るよ、敵も来るかも知んないから気を付けてね、と
ま、これで事前の連絡は済んだでしょ
後は今撃って来てる人の対処さえ済ませれば完璧!
もうちょっとだね!頑張ろう!
今度はキンッという音とともに車が少し揺れた
え?当たったの?
「ねえ?!学校まで後どれ位?!」
「もうすぐだ!!一分程で着く!!」
学校まで1分くらいで今曲がり角を曲がったところだから……
やった!!今住宅街だ!!
遮蔽物が多くて撃ちにくいはずだ
そして、何かの前兆かというほど不自然に銃撃が止んだ
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