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東京事編
第五十三話 逃走
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結局、二人で行動することになった
こいつと行動するのは不安だが、放置して場をかき乱されてもそれはそれで困る
近くで管理した方がまだ影響を抑えられるだろう、という判断だ
「ねぇ~こっち行きたいんだけど~」
「ちょっと黙ってろ」
さっきから好き勝手に希望を言ってきたり、ふらふらと何処かへ行こうとしたりするから、制御がかなり難しい
もういっそのこと、棒に縛って連れて行ったほうが良いのか?
「……そういえば、お前はどうやってここまで来たんだ?移動手段なんて無かった筈だろ?」
周辺に車等の移動手段も無かったようだし、公共交通なんて機能していない
だからといって、学校からここまで走ってくるのは無理だ
「ああ、それ?滑ってきたんだよ~」
聞いてみると、どうやら地面を変成させて滑らかにし、その上を滑っていったようだ
細かい原理についても調べて、俺が再現できるのかを考えておかないとな
そうこうしているうちに、戦闘の跡がある場所に来た
「これは……かなり新しい。戦闘があってからまだ十数分しか経っていないのか?」
そう判断したのにはもちろん理由がある
爆発の跡が有り、壁にも何本か溶けた跡のような線が入っている
中には、瓦礫が奇跡的なバランスでもたれあっているものも有る
時間をおいたらこの部屋は崩れだすだろう
「これを行った者はどこに行ったと見る?」
隣に居る小松にそのことを聞く
「う~ん……多分こっちの方じゃないかな?こっちだけ出口付近に崩れそうなものが無いし」
そう言って、四つある出口の内の一つに指をさす
直感のようだが、他に指針も思いつかない
これに従ってみるのも良いか
俺は、指が差された方向にある扉に向かって歩き始めた
――――――――――――――――――――
よし、解除
う~ん……結構なスピードで逃げてるとは思うんだけど、なかなか振り切れないな……
「で?逃げるのはもう終わりか?」
目の前にさっきのアイツが立っていた
(いやいや、いくら何でも早すぎでしょ!)
さっきからこんな事ばっかりだ
逃げたと思ったらその先に相手が居て、そこからまた逃げる
まあ、体力回復のために何回か立ち止まって座ったりしているから僕が想像するほど異次元なスピードでは無いんだけど
でも……単に速い、っていうのとはちょっと違う気がするんだよな……
突然現れた、とか、元からそこに居た、みたいな
いまいち原理がわからない
「あのさぁ……君ってストーカー気質がある、って言われたことない?」
「自分を攻撃した相手を捕まえに行くのはストーカーとは言わないだろ」
そうか……ならもっと逃げないと
(抜刀)
すぐさま加速し官邸とは逆方向、つまり、学校の方に走り始める
それにしても不思議なのは、さっきから結構な距離を走っていても中々この場所から出られないことだ
多分そういう制約みたいなのを作ってるんだろうけど、それをどうにかしないと僕が大変なんだよな……
このまま走り回ってると先にこっちがバテて殺されちゃいそうだし
……もうこの際仕方がない
殺してしまった方が話が早そうだ
そう思って今走ってきた道を引き返す
わざわざ走って行くと疲れそうなので、ゆっくりと歩いていく
その間に、相手の装備について考察でもしておこう
走っても走っても終わりが見えないってことは、空間干渉か僕の精神に干渉して変な方向に走らせているかのどっちかだろう
空間干渉よりは精神干渉の方が対抗策が有りそうだから出来ればそっちであって欲しいなぁ……
「さて、ここか」
僕はさっきのところまで戻ってきた
相手を殺すとなると、首か頭を狙うのが楽だろう
僕の場合は刀を持っているから首だな
相手の首に刀を付けて、そのまま切り落とそうとする
その時、相手が急に消えた
(あれ?どこに行った?)
突然消えるって、また装備の能力を予測しにくくなるようなことを……
周りを見渡すが、それらしき人影は無い
と、思っているんだが、何故か分からないけど視界の端にある倉庫が気になる
一応開けてみると、そこにはあの男が居た
「……何で分かったんだろう……」
自分のことだが、かなり気味が悪い
でも、これで精神干渉では無いことが分かった
今から殺すことにしよう
刀を横薙ぎに降ると、相手がまた消えた
(えぇ……またかよ……)
これは空間移動とかなんだろうけど、インターバル無しは流石にやりすぎでしょ……
僕の加速もしっかり一秒のインターバルが有るっていうのに……羨ましいな……
出来ればこの人の装備も奪って僕のものにしておきたいな……
そのためには、この鬼ごっこに勝つ必要が有る
「鬼ごっことかもう何年もやってないからな……まあ、頑張れば勝てるでしょ」
先程までとは、追うものと追われるものの立ち位置が逆転していた
「鬼さんはこちらだよ~」
――――――――――――――――――――
クソ……このままでは全部台無しになっちまう
せっかくもうすぐでこの国の全体を支配できるっていうのに……!
今ここでやられるわけにはいかない
脱出を優先してその後にまた戻ってくれば良い
どうせあいつらはこの建物の『奥』には辿り着けない
なら、今は一旦逃げてでも俺の身の安全を優先したほうがいいだろう
そう思って、俺は隠してある通路を俺の目の前に『出現』させた
こいつと行動するのは不安だが、放置して場をかき乱されてもそれはそれで困る
近くで管理した方がまだ影響を抑えられるだろう、という判断だ
「ねぇ~こっち行きたいんだけど~」
「ちょっと黙ってろ」
さっきから好き勝手に希望を言ってきたり、ふらふらと何処かへ行こうとしたりするから、制御がかなり難しい
もういっそのこと、棒に縛って連れて行ったほうが良いのか?
「……そういえば、お前はどうやってここまで来たんだ?移動手段なんて無かった筈だろ?」
周辺に車等の移動手段も無かったようだし、公共交通なんて機能していない
だからといって、学校からここまで走ってくるのは無理だ
「ああ、それ?滑ってきたんだよ~」
聞いてみると、どうやら地面を変成させて滑らかにし、その上を滑っていったようだ
細かい原理についても調べて、俺が再現できるのかを考えておかないとな
そうこうしているうちに、戦闘の跡がある場所に来た
「これは……かなり新しい。戦闘があってからまだ十数分しか経っていないのか?」
そう判断したのにはもちろん理由がある
爆発の跡が有り、壁にも何本か溶けた跡のような線が入っている
中には、瓦礫が奇跡的なバランスでもたれあっているものも有る
時間をおいたらこの部屋は崩れだすだろう
「これを行った者はどこに行ったと見る?」
隣に居る小松にそのことを聞く
「う~ん……多分こっちの方じゃないかな?こっちだけ出口付近に崩れそうなものが無いし」
そう言って、四つある出口の内の一つに指をさす
直感のようだが、他に指針も思いつかない
これに従ってみるのも良いか
俺は、指が差された方向にある扉に向かって歩き始めた
――――――――――――――――――――
よし、解除
う~ん……結構なスピードで逃げてるとは思うんだけど、なかなか振り切れないな……
「で?逃げるのはもう終わりか?」
目の前にさっきのアイツが立っていた
(いやいや、いくら何でも早すぎでしょ!)
さっきからこんな事ばっかりだ
逃げたと思ったらその先に相手が居て、そこからまた逃げる
まあ、体力回復のために何回か立ち止まって座ったりしているから僕が想像するほど異次元なスピードでは無いんだけど
でも……単に速い、っていうのとはちょっと違う気がするんだよな……
突然現れた、とか、元からそこに居た、みたいな
いまいち原理がわからない
「あのさぁ……君ってストーカー気質がある、って言われたことない?」
「自分を攻撃した相手を捕まえに行くのはストーカーとは言わないだろ」
そうか……ならもっと逃げないと
(抜刀)
すぐさま加速し官邸とは逆方向、つまり、学校の方に走り始める
それにしても不思議なのは、さっきから結構な距離を走っていても中々この場所から出られないことだ
多分そういう制約みたいなのを作ってるんだろうけど、それをどうにかしないと僕が大変なんだよな……
このまま走り回ってると先にこっちがバテて殺されちゃいそうだし
……もうこの際仕方がない
殺してしまった方が話が早そうだ
そう思って今走ってきた道を引き返す
わざわざ走って行くと疲れそうなので、ゆっくりと歩いていく
その間に、相手の装備について考察でもしておこう
走っても走っても終わりが見えないってことは、空間干渉か僕の精神に干渉して変な方向に走らせているかのどっちかだろう
空間干渉よりは精神干渉の方が対抗策が有りそうだから出来ればそっちであって欲しいなぁ……
「さて、ここか」
僕はさっきのところまで戻ってきた
相手を殺すとなると、首か頭を狙うのが楽だろう
僕の場合は刀を持っているから首だな
相手の首に刀を付けて、そのまま切り落とそうとする
その時、相手が急に消えた
(あれ?どこに行った?)
突然消えるって、また装備の能力を予測しにくくなるようなことを……
周りを見渡すが、それらしき人影は無い
と、思っているんだが、何故か分からないけど視界の端にある倉庫が気になる
一応開けてみると、そこにはあの男が居た
「……何で分かったんだろう……」
自分のことだが、かなり気味が悪い
でも、これで精神干渉では無いことが分かった
今から殺すことにしよう
刀を横薙ぎに降ると、相手がまた消えた
(えぇ……またかよ……)
これは空間移動とかなんだろうけど、インターバル無しは流石にやりすぎでしょ……
僕の加速もしっかり一秒のインターバルが有るっていうのに……羨ましいな……
出来ればこの人の装備も奪って僕のものにしておきたいな……
そのためには、この鬼ごっこに勝つ必要が有る
「鬼ごっことかもう何年もやってないからな……まあ、頑張れば勝てるでしょ」
先程までとは、追うものと追われるものの立ち位置が逆転していた
「鬼さんはこちらだよ~」
――――――――――――――――――――
クソ……このままでは全部台無しになっちまう
せっかくもうすぐでこの国の全体を支配できるっていうのに……!
今ここでやられるわけにはいかない
脱出を優先してその後にまた戻ってくれば良い
どうせあいつらはこの建物の『奥』には辿り着けない
なら、今は一旦逃げてでも俺の身の安全を優先したほうがいいだろう
そう思って、俺は隠してある通路を俺の目の前に『出現』させた
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