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人類戦線編
第四話 出立
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数日後、僕達は空港のラウンジ集められていた
「何が有るんだろうね?」
持ってきたマグカップで紅茶を飲みながら、一緒に来ている弘岡にそう聞いた
(……あんまり美味しくないな)
紅茶のこの独特の匂いと味は好きになれなさそうだ
「分からない。多分前に言っていたエルサレムへの侵攻に関係することだと思うけど……」
弘岡はコーラを飲みながらそう答える
ラウンジでコーラって雰囲気的にあんまり良くないと思うんだけどな……
まあ、本人が飲みたいんなら好きにすれば良いけど……
「ってことは、この成田空港からそのままエルサレムに行くってこと?旅客機で行くんだ……」
そうか……完全に忘れていたけど、エルサレムだったら飛行機か船で行くことになるのか
酔ったりしないか不安だな
喋ることがなくなって、ちびちびと紅茶を飲みながら少し待っていると城崎が軍人みたいな格好をした人を何人か連れてやって来た
「よし、集まっているな」
ここには、僕と弘岡以外にも何人か人が居る
例えば、考古学研究の第一人者である鳥居怜也さん
この人は今回のエルサレム調査で、今まで宗教的な問題から立ち入りを禁止されていた場所にも入れるかもしれないと聞いたらしく、それで立候補してきたらみたいだ
というか、宗教的な理由で立ち入り禁止の場所って……何処に行くつもりなんだ?
まさか、本物の聖地の中まで調べるつもりじゃあ無いだろうな……?
まあ、その辺りも含めてこれから話すだろうし、まずはそれを聞くとしよう
「予想はついていると思うが、今回集まってもらった理由を一応説明しておく。例のテロ組織への攻撃と国内の行方不明者の調査、場所はエルサレムだ」
うん、ここまでは僕が考えていたものと同じことを言っている
「今回の目的は交渉だ。交渉の場においては実際の戦力よりも見かけの戦力の方が重要になってくることも多い」
ん?流れが変わったかな?
「その為、今回は護衛としてのお前たちと一部の交渉担当者や研究員には旅客機で現地に行ってもらい、それを自衛隊の航空機が護衛する形になる」
自衛隊も連れて行くのか……
「それってどれくらい連れて行くの?」
「まあ、そんなに多くは無い。国防に回す文もあるから、着いていけるのは十数機といったところだな」
それでも十機以上の飛行機がついてくるのか
そんなのしたら威嚇行為と思われるんじゃないだろうか?
いや、交渉前に自分達の戦力を見せつけることで交渉を有利に進めるのが目的だから威嚇と思われても良いのか……
「それで、私達は何時頃出発する?」
そう弘岡が聞いた
そうだね。今から出発ってのは無いにしても、空港に集められているってことは数時間以内、遅くとも今日中には出発すると考えたいけど……
「今夜十八時までに第二ターミナル八番ゲートまで必ず来い。そこから出発だ」
八番ゲートね
「おっけー。細かい内容は飛行機の中で聞く感じでも良い?」
「ああ。今話すよりも機密性は多少上がるしな」
って言っても、護衛に対して与える情報なんだから、そんな機密事項になるようなことは少ないだろうけどね……
まあ、一応気をつけた方が良いか
「それじゃあ、僕達は時間までゆっくりしてても良いってことかな?」
だとしたらこのままラウンジでゆったりと過ごすのが良さそうだね
「俺からは以上だ。お前たちから何か伝えておきたいことは有るか?」
城崎がそう聞いてくる
僕は特に思い付かなかったので黙っておいた
弘岡も喋らないから、これで良いという事なんだろう
「よし、なら今回はこれで終わりだ。準備をしておけ」
――――――――――――――――――――――――――
そして、午後六時
僕達は予定通り集まっていた
「それでは、行ってこい」
集まった僕達に向けて城崎がそう言う
そうして、僕達は連絡通路を通って飛行機の中に乗り込んだ
(……お、既に人が居るのか)
中に入ったら前の方に十数人が座っていた
この人達が城崎の言っていた交渉担当なのだろうか?
予想よりも人数が居るけど……
あ、そうか。通訳の人達も居るのかもしれないな
だとしたらこの人数も納得か
城崎も後ろから乗り込んできてこう言った
「先程、お前たちに『細かい内容は後で伝える』とは言ったが、実際のところお前たちに伝えることはあまり無い。行程表は配っておくから、それに合わせて移動するものだと思っておけ」
そうして、僕達に冊子が一冊配られた
飛行機が飛んでいる間に読んでおけ、ということだろうか?
「エルサレムに着いた時点でその工程表は捨ててもらう。それまでに中身を覚えておけ。勿論だが、その撮影も禁止だ」
え?頭の中に入れるの?
覚えておけつてこと?
うわぁ……見た感じ、結構分厚いんだけど……
ちょっと、情報の流れに気を遣い過ぎなんじゃないかな?
まあ、頑張って覚えるしかないな……
えっと、初日は……向こうに着くのが午後八時か
じゃあそのままホテルに向かってその日は終わりっていう感じで大丈夫かな?
見たところ、偉い人たちの会談は三日目にたるようだ
二日目は一体何をするのだろう?
その日が調査になるのかな?僕の持っている行程表には書かれてないけど
ちゃんと隅々まで見ておこう
そうして目次を見ると八十ページ以上あることに気付いた
……これは、空の旅を楽しむ余裕は無いかな
「何が有るんだろうね?」
持ってきたマグカップで紅茶を飲みながら、一緒に来ている弘岡にそう聞いた
(……あんまり美味しくないな)
紅茶のこの独特の匂いと味は好きになれなさそうだ
「分からない。多分前に言っていたエルサレムへの侵攻に関係することだと思うけど……」
弘岡はコーラを飲みながらそう答える
ラウンジでコーラって雰囲気的にあんまり良くないと思うんだけどな……
まあ、本人が飲みたいんなら好きにすれば良いけど……
「ってことは、この成田空港からそのままエルサレムに行くってこと?旅客機で行くんだ……」
そうか……完全に忘れていたけど、エルサレムだったら飛行機か船で行くことになるのか
酔ったりしないか不安だな
喋ることがなくなって、ちびちびと紅茶を飲みながら少し待っていると城崎が軍人みたいな格好をした人を何人か連れてやって来た
「よし、集まっているな」
ここには、僕と弘岡以外にも何人か人が居る
例えば、考古学研究の第一人者である鳥居怜也さん
この人は今回のエルサレム調査で、今まで宗教的な問題から立ち入りを禁止されていた場所にも入れるかもしれないと聞いたらしく、それで立候補してきたらみたいだ
というか、宗教的な理由で立ち入り禁止の場所って……何処に行くつもりなんだ?
まさか、本物の聖地の中まで調べるつもりじゃあ無いだろうな……?
まあ、その辺りも含めてこれから話すだろうし、まずはそれを聞くとしよう
「予想はついていると思うが、今回集まってもらった理由を一応説明しておく。例のテロ組織への攻撃と国内の行方不明者の調査、場所はエルサレムだ」
うん、ここまでは僕が考えていたものと同じことを言っている
「今回の目的は交渉だ。交渉の場においては実際の戦力よりも見かけの戦力の方が重要になってくることも多い」
ん?流れが変わったかな?
「その為、今回は護衛としてのお前たちと一部の交渉担当者や研究員には旅客機で現地に行ってもらい、それを自衛隊の航空機が護衛する形になる」
自衛隊も連れて行くのか……
「それってどれくらい連れて行くの?」
「まあ、そんなに多くは無い。国防に回す文もあるから、着いていけるのは十数機といったところだな」
それでも十機以上の飛行機がついてくるのか
そんなのしたら威嚇行為と思われるんじゃないだろうか?
いや、交渉前に自分達の戦力を見せつけることで交渉を有利に進めるのが目的だから威嚇と思われても良いのか……
「それで、私達は何時頃出発する?」
そう弘岡が聞いた
そうだね。今から出発ってのは無いにしても、空港に集められているってことは数時間以内、遅くとも今日中には出発すると考えたいけど……
「今夜十八時までに第二ターミナル八番ゲートまで必ず来い。そこから出発だ」
八番ゲートね
「おっけー。細かい内容は飛行機の中で聞く感じでも良い?」
「ああ。今話すよりも機密性は多少上がるしな」
って言っても、護衛に対して与える情報なんだから、そんな機密事項になるようなことは少ないだろうけどね……
まあ、一応気をつけた方が良いか
「それじゃあ、僕達は時間までゆっくりしてても良いってことかな?」
だとしたらこのままラウンジでゆったりと過ごすのが良さそうだね
「俺からは以上だ。お前たちから何か伝えておきたいことは有るか?」
城崎がそう聞いてくる
僕は特に思い付かなかったので黙っておいた
弘岡も喋らないから、これで良いという事なんだろう
「よし、なら今回はこれで終わりだ。準備をしておけ」
――――――――――――――――――――――――――
そして、午後六時
僕達は予定通り集まっていた
「それでは、行ってこい」
集まった僕達に向けて城崎がそう言う
そうして、僕達は連絡通路を通って飛行機の中に乗り込んだ
(……お、既に人が居るのか)
中に入ったら前の方に十数人が座っていた
この人達が城崎の言っていた交渉担当なのだろうか?
予想よりも人数が居るけど……
あ、そうか。通訳の人達も居るのかもしれないな
だとしたらこの人数も納得か
城崎も後ろから乗り込んできてこう言った
「先程、お前たちに『細かい内容は後で伝える』とは言ったが、実際のところお前たちに伝えることはあまり無い。行程表は配っておくから、それに合わせて移動するものだと思っておけ」
そうして、僕達に冊子が一冊配られた
飛行機が飛んでいる間に読んでおけ、ということだろうか?
「エルサレムに着いた時点でその工程表は捨ててもらう。それまでに中身を覚えておけ。勿論だが、その撮影も禁止だ」
え?頭の中に入れるの?
覚えておけつてこと?
うわぁ……見た感じ、結構分厚いんだけど……
ちょっと、情報の流れに気を遣い過ぎなんじゃないかな?
まあ、頑張って覚えるしかないな……
えっと、初日は……向こうに着くのが午後八時か
じゃあそのままホテルに向かってその日は終わりっていう感じで大丈夫かな?
見たところ、偉い人たちの会談は三日目にたるようだ
二日目は一体何をするのだろう?
その日が調査になるのかな?僕の持っている行程表には書かれてないけど
ちゃんと隅々まで見ておこう
そうして目次を見ると八十ページ以上あることに気付いた
……これは、空の旅を楽しむ余裕は無いかな
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