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人類戦線編
第三十三話 誰?
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「……っ!」
僕は頭に衝撃を感じて目を覚ました
「よう。起きたか?」
体を起こして後ろを見ると安全さんが居た
「あの……あれからどうなったんですか?僕、あんまり覚えてないんですけど……どのくらい移動しました?」
そう聞くと、安全さんは答えてくれた
「まあ、何キロかは分からないけど、君を担いで結構な距離は泳いで移動したよ」
キロ単位か……
「その後に意外とちゃんと息してたお前を引っ張り上げて、水を吐かせたり色々と救命行為をしてたぞ」
「あ、救命行為してくれたんですね。ありがとうございます」
僕は今までに起こったことを思い出そうと記憶を探る
(……そうだ、確か、水の中に人が居たんだ)
そのことを安全さんに伝えてみる
「なるほど……ンなもんが見えたのか……」
僕の話を聞いて安全さんはそう唸った
「一応聞いておくけど、見間違い、ってわけじゃあねぇんだよな?」
「はい。間違い無くあの場所に人、もしくは人型の何かがいました」
顔や体格がどんなものなのかまでは判別できなかったけど、人型であるのは確かだった
「そうか~。俺にはちょっとそういう奴の心当たりは無ぇなぁ……」
「やっぱりそうですよね……水中に人形を、もしくは人を何人も並べるなんて中々やることじゃ
ありませんよね」
安全さんも心当たりは無いのか……
「そうだな。っていうか、本物の人間を水ん中に沈めてたら溺れて死んじまうから、多分人形なんじゃねぇの?まあ、ダイビング用のボンベとか咥えてるんなら話は別だろうけどよ」
安全さんの言葉をそこまで聞いてから、僕は有ることを思い出した
「溺れるで思い出したんですけど、僕、水の中にいるときに途中で一回息が保たなくなってあの水をいくらか飲んじゃったんですよ」
「ああ、そういやそうだったな。そん時は間に合わなかったか、って思ったけど、いざ引き上げてみると割とちゃんと息はしてたから、人間ってのは意外と肺に水が入っちまってもなんとかなるのかもな」
まあ、特殊武器の重度の使用者限定だろうけどよ、と安全さんは付け加える
「あ、いや、そういうことじゃなくて……僕、そうやって水を飲んだ時、意外と呼吸は苦しく無かったんでよ。もちろん、装備……じゃなくて特殊武器を使ってたからエラ呼吸っぽいことが出来ていたのかもしれませんけど、何というか……どうもそれとは違う気がするんですよね……」
直感レベルだけど、僕がそう思っていると安全さんに伝える
「そうか……けど、俺にそれを言われても分かんねぇぞ……」
「ですよね……」
口に出してから、かなり失礼なことを言っていることに気付く
でも、安全さんも気にしていないみたいだから僕もそこまで気にする必要は無いのかもね
「じゃあ、もう一回潜って確認してみる?」
安全さんはそう言って自分の後ろにある池のようなものを指で示した
「もう一回潜って……ですか」
というか、穴、開けっ放しにしてたんだ……
まあ、わざわざ閉じる理由も上手く閉じる方法も思いつかないと言えばそうだけど
「そうですね。それも良いかもしれません。服が乾く前にもう一回……って、あれ?」
自分の服を見てみるけど、一切濡れていない
「おかしいな……僕、何分くらい寝てました?」
「何分くらいか……多分だけど、十数分、ってところじゃねぇか?」
だとしたら絶対におかしい
長い間水の中に居たんだから服はビチョビチョになっているはずだけど、一切濡れていない
ストーブや乾燥機も使っていないのに十数分で服が乾くわけ無いから、何か仕掛けがあると思うんだけど……
「もうさぁ、そんなこと気にせずに一回潜って調べて見ようぜ。そっから得た情報を元に考えれば良いじゃねぇか」
まあ、確かにそれもそうか
「じゃあ、一緒に潜って中を見てみます?」
「そーだな。息が苦しくなったら俺の腕を引っ張れよ?そうすりゃ水上に引き上げてやるから」
安全さんのそんな言葉に背中を押されて、僕は水の中に入ることを決めた
――――――――――――――――――――――――
(……あれか)
隣に居る安全さんに視線を送る
僕たちの目の先には人らしきものが何本か立っていた
というか、僕は水中で普通に目を開けていることに驚いている
やっぱりこの水に何か仕掛けがあるんだろうか……
人形のものに近付いて、それをじっくりと観察してみる
(……これが人形だとはとても思えないな)
一目見ただけどころか、結構じっくり診ても本当に生きているとしか思えない
(腕にパイプみたいなのが刺さってるな)
これは本当に本物の人間かもしれないぞ
このパイプを栄養を補給するために使っているのだとした長いこと水の中に居ても生きていられる理由が説明できる
(一人くらい連れて帰っても大丈夫かな?)
この人達から直接話を聞けばまた何か分かるかもしれない
(じゃあこの人を……って、え?)
一人を選んで連れて行こうと近付いた時、その顔を見て僕は固まる
「……須斎?」
僕のよく知る顔がそこには有った
(何でだ……?須斎は確か今も日本に……)
あれ?何か違うような……
そんなことを考えている間に、少し息が苦しくなってきた
(ヤバい、一旦戻らないと)
須斎っぽい人について考えるのはその後だ
僕は上に向かって急いで泳いでいった
僕は頭に衝撃を感じて目を覚ました
「よう。起きたか?」
体を起こして後ろを見ると安全さんが居た
「あの……あれからどうなったんですか?僕、あんまり覚えてないんですけど……どのくらい移動しました?」
そう聞くと、安全さんは答えてくれた
「まあ、何キロかは分からないけど、君を担いで結構な距離は泳いで移動したよ」
キロ単位か……
「その後に意外とちゃんと息してたお前を引っ張り上げて、水を吐かせたり色々と救命行為をしてたぞ」
「あ、救命行為してくれたんですね。ありがとうございます」
僕は今までに起こったことを思い出そうと記憶を探る
(……そうだ、確か、水の中に人が居たんだ)
そのことを安全さんに伝えてみる
「なるほど……ンなもんが見えたのか……」
僕の話を聞いて安全さんはそう唸った
「一応聞いておくけど、見間違い、ってわけじゃあねぇんだよな?」
「はい。間違い無くあの場所に人、もしくは人型の何かがいました」
顔や体格がどんなものなのかまでは判別できなかったけど、人型であるのは確かだった
「そうか~。俺にはちょっとそういう奴の心当たりは無ぇなぁ……」
「やっぱりそうですよね……水中に人形を、もしくは人を何人も並べるなんて中々やることじゃ
ありませんよね」
安全さんも心当たりは無いのか……
「そうだな。っていうか、本物の人間を水ん中に沈めてたら溺れて死んじまうから、多分人形なんじゃねぇの?まあ、ダイビング用のボンベとか咥えてるんなら話は別だろうけどよ」
安全さんの言葉をそこまで聞いてから、僕は有ることを思い出した
「溺れるで思い出したんですけど、僕、水の中にいるときに途中で一回息が保たなくなってあの水をいくらか飲んじゃったんですよ」
「ああ、そういやそうだったな。そん時は間に合わなかったか、って思ったけど、いざ引き上げてみると割とちゃんと息はしてたから、人間ってのは意外と肺に水が入っちまってもなんとかなるのかもな」
まあ、特殊武器の重度の使用者限定だろうけどよ、と安全さんは付け加える
「あ、いや、そういうことじゃなくて……僕、そうやって水を飲んだ時、意外と呼吸は苦しく無かったんでよ。もちろん、装備……じゃなくて特殊武器を使ってたからエラ呼吸っぽいことが出来ていたのかもしれませんけど、何というか……どうもそれとは違う気がするんですよね……」
直感レベルだけど、僕がそう思っていると安全さんに伝える
「そうか……けど、俺にそれを言われても分かんねぇぞ……」
「ですよね……」
口に出してから、かなり失礼なことを言っていることに気付く
でも、安全さんも気にしていないみたいだから僕もそこまで気にする必要は無いのかもね
「じゃあ、もう一回潜って確認してみる?」
安全さんはそう言って自分の後ろにある池のようなものを指で示した
「もう一回潜って……ですか」
というか、穴、開けっ放しにしてたんだ……
まあ、わざわざ閉じる理由も上手く閉じる方法も思いつかないと言えばそうだけど
「そうですね。それも良いかもしれません。服が乾く前にもう一回……って、あれ?」
自分の服を見てみるけど、一切濡れていない
「おかしいな……僕、何分くらい寝てました?」
「何分くらいか……多分だけど、十数分、ってところじゃねぇか?」
だとしたら絶対におかしい
長い間水の中に居たんだから服はビチョビチョになっているはずだけど、一切濡れていない
ストーブや乾燥機も使っていないのに十数分で服が乾くわけ無いから、何か仕掛けがあると思うんだけど……
「もうさぁ、そんなこと気にせずに一回潜って調べて見ようぜ。そっから得た情報を元に考えれば良いじゃねぇか」
まあ、確かにそれもそうか
「じゃあ、一緒に潜って中を見てみます?」
「そーだな。息が苦しくなったら俺の腕を引っ張れよ?そうすりゃ水上に引き上げてやるから」
安全さんのそんな言葉に背中を押されて、僕は水の中に入ることを決めた
――――――――――――――――――――――――
(……あれか)
隣に居る安全さんに視線を送る
僕たちの目の先には人らしきものが何本か立っていた
というか、僕は水中で普通に目を開けていることに驚いている
やっぱりこの水に何か仕掛けがあるんだろうか……
人形のものに近付いて、それをじっくりと観察してみる
(……これが人形だとはとても思えないな)
一目見ただけどころか、結構じっくり診ても本当に生きているとしか思えない
(腕にパイプみたいなのが刺さってるな)
これは本当に本物の人間かもしれないぞ
このパイプを栄養を補給するために使っているのだとした長いこと水の中に居ても生きていられる理由が説明できる
(一人くらい連れて帰っても大丈夫かな?)
この人達から直接話を聞けばまた何か分かるかもしれない
(じゃあこの人を……って、え?)
一人を選んで連れて行こうと近付いた時、その顔を見て僕は固まる
「……須斎?」
僕のよく知る顔がそこには有った
(何でだ……?須斎は確か今も日本に……)
あれ?何か違うような……
そんなことを考えている間に、少し息が苦しくなってきた
(ヤバい、一旦戻らないと)
須斎っぽい人について考えるのはその後だ
僕は上に向かって急いで泳いでいった
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