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人類戦線編
第三十四話 須斎
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「はぁ、はぁ」
肩で息をしながら僕は寝転んでいた
(おかしいな……直前まで全く息が苦しい感じはしなかったのに)
特に異変が無い状態から突然苦しくなったことが気になる
時間制限で呼吸を阻害する機械みたいなのがあるのかな?
「それよりも……」
あの場所に居た須斎らしき人物についての方が今は気になる
(あれは確実に須斎だったよなぁ……)
水の中で見た顔を思い出しながら、僕の知っている須斎の顔と重ね合わせてみる
……うん、やっぱり同じだな
同一人物じゃ無かったらクローンを疑うくらいにはそっくりだ
でも、須斎本人はまだ日本に居るはず……あれ?どうだったっけ?
確か僕が弘岡と一緒にエルサレムに来る時に須斎も空港に見送りに来たはず……
あれ?やっぱり何かおかしい
もう一度考えてみよう
(城崎が僕と弘岡にエルサレムに行くように言って、それで須斎とかが見送りに来て……)
この時点で、僕はおかしい点に気が付いた
「あれ?弘岡って僕がエルサレムに行こうとしてた時、日本に居たっけ?」
というか、弘岡の行方って分かっていなかったような……
そうだ!例の宗教の人達が攻撃してきたタイミングで行方不明になったんだ!
そして弘岡が行方不明になっている間に僕と須斎のエルサレム行きが決まったんだ
だとしたら、僕と一緒にエルサレムに来た弘岡は一体誰なんだ?
誰か他の人が成りすましてたりするのかな?
というか、そもそも本物の弘岡は何処にいるんだろう?
さっき見た水の中の人型の何かが本当に弘岡なのかな?
実際のところ、引っ張り上げて話を聞いてみないと何とも言えないと思うけど……
そうだね。少し話を聞くことにしよう
その為にも、今水中に居る安全さんに協力を申し出ないと
僕は水の中に手を突っ込み、安全さんを手招きする
暫くすると、僕の行動に気付いたのか、安全さんは水の中から顔を出した
「何だ?また潜れそうなのか?だったら色々写真を撮るのを手伝ってくれよ」
安全さんはそんな風に文句を言ってきた
「あ、はい。すぐにでも潜りに行くつもりです。その時に協力して頂きたいことがあるんですけど……」
そうして僕は特定の人物を引き上げるつもりであることを伝えた
「うん。まあ、俺的には引き上げるのは誰でも良いけどよ……」
安全さんも納得してくれたみたいで、そのまま水中に潜っていった
僕もその後を追って水の中に入る
(それにしても、安全さんって随分長時間息が保つんだな……)
さっき一瞬水から顔を出したくらいで、残りの時間はずっと水に潜ってるんでしょ?
肺活量が高いなんてもんじゃ無いな
なんでそんなに息を吸えるんだろう?
僕も肉体を強化できる装備を使えばあんな感じのことが出来るのかな?
(お、もう底まで着いた)
(巨大な水槽なのか、川なのか知らないけど)底には先程と変わらず数人の人が立ったまま並べられていた
(よし、念の為もう一度顔を確認しておこう)
須斎だと思って連れて帰ったら人違いでした、っていう感じになると僕とその人と安全さんの間に物凄く気まずい空気が流れてしまう
いや、これは冗談で言ってるんじゃない
一瞬一瞬が生死に直結する今みたいな状況では緊密な連携で危険を回避するのが生存のための最低条件だ
そんな状況下で一緒に行動している人との関係が悪くなったらそれだけで死にかねない
(……やっぱりどこからどう見ても須斎だよね)
これは同一人物として考えても良さそうだね
(さてと、じゃあこの人に繋がってる呼吸器みたいなのを取り外すか)
そう思って僕は呼吸器に手をかける
しかし、ちょうどそのタイミングで安全さんに手を止められた
(この人がどうにかする、ってことなのかな?)
相手に任せようと考えて、僕は一旦手を引く
すると、安全さんが慣れた手付きで須斎と繋がっている呼吸器やパイプを取り外していった
須斎の口から呼吸器が取り外されると、安全さんは僕に須斎を渡して上を指差す
(早く連れて行け、ってことかな?)
そう言いたいのだろうと考えて、僕は須斎を抱えてから上に行くために泳ぐ向きを変えようとする
(っと、その前に)
僕は背中に背負っている刀に手をかけて、一旦【抜刀】した
水の流れがゆっくりになったことを感じ取りながら、僕は水面に向かって泳いでいく
(ん?というかこの場合、須斎の時間はいつも通りなのか加速しているのかとっちなんだっけ?)
大分前に弘岡か須斎かと手を繋ぎながら【抜刀】した時は相手も僕と同じ時間を共有できたと思うんだけど……
(お、見えてきた……)
僕はまず自分の顔を水面から出し、その後に須斎の顔を水から引っ張り上げた
(……よし、ちゃんと須斎だな)
さっきこの人の顔が須斎と同じになっていることは確認したけど、僕が見ていない間に変わっていないかを調べるために一応もう一度調べておく
結果は先程と変わらなかった
「それにしても、何で須斎がこんなところにいるんだろう?」
もしかして、攫われて何かの実験台や人柱にされてたとかなのかな?
でも、そうだとしたら何の人柱にしていたんだろう?
そもそも水中に並べられていた理由も分からないし
(まあ、その辺は本人が目覚めてから聞くとしよう)
まずは安全さんに須斎を引き上げたことを伝えないと
僕は再び水の中に入っていった
肩で息をしながら僕は寝転んでいた
(おかしいな……直前まで全く息が苦しい感じはしなかったのに)
特に異変が無い状態から突然苦しくなったことが気になる
時間制限で呼吸を阻害する機械みたいなのがあるのかな?
「それよりも……」
あの場所に居た須斎らしき人物についての方が今は気になる
(あれは確実に須斎だったよなぁ……)
水の中で見た顔を思い出しながら、僕の知っている須斎の顔と重ね合わせてみる
……うん、やっぱり同じだな
同一人物じゃ無かったらクローンを疑うくらいにはそっくりだ
でも、須斎本人はまだ日本に居るはず……あれ?どうだったっけ?
確か僕が弘岡と一緒にエルサレムに来る時に須斎も空港に見送りに来たはず……
あれ?やっぱり何かおかしい
もう一度考えてみよう
(城崎が僕と弘岡にエルサレムに行くように言って、それで須斎とかが見送りに来て……)
この時点で、僕はおかしい点に気が付いた
「あれ?弘岡って僕がエルサレムに行こうとしてた時、日本に居たっけ?」
というか、弘岡の行方って分かっていなかったような……
そうだ!例の宗教の人達が攻撃してきたタイミングで行方不明になったんだ!
そして弘岡が行方不明になっている間に僕と須斎のエルサレム行きが決まったんだ
だとしたら、僕と一緒にエルサレムに来た弘岡は一体誰なんだ?
誰か他の人が成りすましてたりするのかな?
というか、そもそも本物の弘岡は何処にいるんだろう?
さっき見た水の中の人型の何かが本当に弘岡なのかな?
実際のところ、引っ張り上げて話を聞いてみないと何とも言えないと思うけど……
そうだね。少し話を聞くことにしよう
その為にも、今水中に居る安全さんに協力を申し出ないと
僕は水の中に手を突っ込み、安全さんを手招きする
暫くすると、僕の行動に気付いたのか、安全さんは水の中から顔を出した
「何だ?また潜れそうなのか?だったら色々写真を撮るのを手伝ってくれよ」
安全さんはそんな風に文句を言ってきた
「あ、はい。すぐにでも潜りに行くつもりです。その時に協力して頂きたいことがあるんですけど……」
そうして僕は特定の人物を引き上げるつもりであることを伝えた
「うん。まあ、俺的には引き上げるのは誰でも良いけどよ……」
安全さんも納得してくれたみたいで、そのまま水中に潜っていった
僕もその後を追って水の中に入る
(それにしても、安全さんって随分長時間息が保つんだな……)
さっき一瞬水から顔を出したくらいで、残りの時間はずっと水に潜ってるんでしょ?
肺活量が高いなんてもんじゃ無いな
なんでそんなに息を吸えるんだろう?
僕も肉体を強化できる装備を使えばあんな感じのことが出来るのかな?
(お、もう底まで着いた)
(巨大な水槽なのか、川なのか知らないけど)底には先程と変わらず数人の人が立ったまま並べられていた
(よし、念の為もう一度顔を確認しておこう)
須斎だと思って連れて帰ったら人違いでした、っていう感じになると僕とその人と安全さんの間に物凄く気まずい空気が流れてしまう
いや、これは冗談で言ってるんじゃない
一瞬一瞬が生死に直結する今みたいな状況では緊密な連携で危険を回避するのが生存のための最低条件だ
そんな状況下で一緒に行動している人との関係が悪くなったらそれだけで死にかねない
(……やっぱりどこからどう見ても須斎だよね)
これは同一人物として考えても良さそうだね
(さてと、じゃあこの人に繋がってる呼吸器みたいなのを取り外すか)
そう思って僕は呼吸器に手をかける
しかし、ちょうどそのタイミングで安全さんに手を止められた
(この人がどうにかする、ってことなのかな?)
相手に任せようと考えて、僕は一旦手を引く
すると、安全さんが慣れた手付きで須斎と繋がっている呼吸器やパイプを取り外していった
須斎の口から呼吸器が取り外されると、安全さんは僕に須斎を渡して上を指差す
(早く連れて行け、ってことかな?)
そう言いたいのだろうと考えて、僕は須斎を抱えてから上に行くために泳ぐ向きを変えようとする
(っと、その前に)
僕は背中に背負っている刀に手をかけて、一旦【抜刀】した
水の流れがゆっくりになったことを感じ取りながら、僕は水面に向かって泳いでいく
(ん?というかこの場合、須斎の時間はいつも通りなのか加速しているのかとっちなんだっけ?)
大分前に弘岡か須斎かと手を繋ぎながら【抜刀】した時は相手も僕と同じ時間を共有できたと思うんだけど……
(お、見えてきた……)
僕はまず自分の顔を水面から出し、その後に須斎の顔を水から引っ張り上げた
(……よし、ちゃんと須斎だな)
さっきこの人の顔が須斎と同じになっていることは確認したけど、僕が見ていない間に変わっていないかを調べるために一応もう一度調べておく
結果は先程と変わらなかった
「それにしても、何で須斎がこんなところにいるんだろう?」
もしかして、攫われて何かの実験台や人柱にされてたとかなのかな?
でも、そうだとしたら何の人柱にしていたんだろう?
そもそも水中に並べられていた理由も分からないし
(まあ、その辺は本人が目覚めてから聞くとしよう)
まずは安全さんに須斎を引き上げたことを伝えないと
僕は再び水の中に入っていった
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