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人類戦線編
第三十六話 異変
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「記憶が無いのか……」
誰かに記憶を消された、とかなのかな?
「それは……ちょっと気になるな」
(記憶喪失……か)
須斎から言われた言葉に関係する言葉を頭の中で探しながら、須斎からより細かいことを聞き出そうとする
「具体的には、どの辺りからどのタイミングまでの記憶が無いの?そこは覚えてる?それとも、その辺りも曖昧なの?」
「カタナくん、ちょっとゆっくり」
頑張って聞き出そうとしたら、安全さんに止められた
「あ、そうですね……これじゃあ須斎も聞き取れないか……」
そのことに気付いて僕は先程と同じことをゆっくりと繰り返した
「申し訳ないが、どの辺りからの記憶が無いのかもあまりはっきりとは覚えていない。空港に行こうと寮を出たのは覚えているんだが……」
「そっか……」
じゃあ、須斎の記憶に何らかの操作を行った人と須斎がどこで出会ったのかを探るのにも苦労しそうだ
(困ったな)
これじゃあ須斎に、ひいては僕達に何かを仕掛けた相手の特定が出来ない
そして何より残念なのが、せっかく水に漬けられていた人を引き上げたのにこの場所についての情報が何も得られなかったことだ
これじゃあわざわざ液の中に入ってまで須斎を引き上げた意味がない
もう一人引き上げて話を聞いた方が良いのかな?
(……いや、その方がリスクが高いな)
そもそも僕達は何故須斎達が柱に繋がれて並ばされていたのかを知らない
だから、並んでいる人達を動かしたらどうなるのかも知らないんだ
須斎を連れてきても特に異変は起こってないから大丈夫だとは思うけど、もしあの人達がこの空間に立ててある柱を維持する役割を担っているのだとしたら……
柱から切り離して連れてきた時点でこの空間が崩れて僕達は押し潰されるかもしれない
そんなことを考えると、あの液体の中からこれ以上人を連れ出すのは止めておきたい
(じゃあもう地道にやるしか方法は無いのかな)
この場所に探索のための拠点を作って、そこから僕が歩いて周りを確認して……
そんな感じで一つ一つ確認していくしか無いんだろう
(こうなると、ブルブルちゃんとはぐれちゃったのがかなり痛いな……)
あの子が居るだけで索敵や調査が随分と楽になる
半径五百メートル以内の状態が分かるとかいう馬鹿げた性能の装備のお陰でブルブルちゎんと一緒に行った調査は信じられないくらい楽だったしね
今は一人だから索敵とか全部一人でやらないといけないのは大変だな……
(安全さんにも頼むか……?)
僕が安全さんの方を見ると、安全さんはすでに眠っていた
(……まあ、安全さんを連れて行っても身体能力が高いだけで索敵には使えないし、別に良いか)
そう思って安全さんに一緒に来てもらうという選択肢を僕の頭の中から消した
じゃあ、僕一人で行くことが決定したね
「あ、須斎。僕はちょっと周りを見てくるから、何か頼みたいことがあったらそこで寝ている人を起こして頼んでね。」
「あ、ああ。分かった」
ん?今のって、ちょっと死亡フラグっぽかったかな?
まあ、気にしないで良いか
――――――――――――――――――――――――
「ここもスカ、と」
周りに人が居ないかや何か変なものが無いかを探り終えた僕は、休憩も兼ねて一旦『加速』状態を解除した
「手掛かりが全然見つからないな……」
というか、この空間どんだけ広いんだよ……
さっきから歩いてるけど、壁が一向に見えてこないぞ
「ちゃんと終わりは有るんだよね……?」
ちょっと不安になってきた
もしも何か装備か怪異みたいなものを使ってこの空間の広さを無限にしているのだとしたら……
さっきまで僕達が居た場所がループしてたんだから、相手も部屋の広さを無限にすることくらいは出来るかもしれない
もしそうならここらで引き返すべきだろうか?
う~ん……いや、進もう
ここで戻るよりも一旦探索しきった方が良いと思う
「……ん?」
そう考えていると、僕はとある違和感に気付く
(そういえば……さっきから壁の数がやたらと多い気がする……)
水の中に潜る前はもっと広々としていたような気が……
僕と安全さんが須斎を引き上げている間に何か有ったのかな?
(……ちょっと周りの壁を触って調べてみよう)
もしかしたら僕が触った瞬間に発動するトラップみたいなのもあるかもしれないけど
何かそういう罠に当たった時は発動するよりも先に『加速』状態になって逃げれば良い
僕はいざという時の保険も用意してから壁に手を当てる
(……特に何も起こらないな)
その後、なにか仕掛けが無いか確認するために壁を叩いたり他にも色んなことをしたが、特に異変ハ無かった
ってことは、これが正常な状態なのかな?
う~ん……でも、何というか、言葉にはできないけどやっぱり違和感が有るような……
(いや、ここは発想を逆転させてみよう)
僕が違和感を感じている今が正常なのだとしたら、僕が正常と思っているものがズレている可能性がある
だとしたら、今とさっき三人で歩いていた時の違いを考えたら……
(……須斎?)
それくらいしか思いつかない
もし今の状況が須斎が居なくなったことによって起こっているのだとしたら、須斎の装備の効果と柱がやたら多い現状ら考えると、何が変化しているかの予想は付く
「じゃあ、効率の良い調査方法がありそうだね」
誰かに記憶を消された、とかなのかな?
「それは……ちょっと気になるな」
(記憶喪失……か)
須斎から言われた言葉に関係する言葉を頭の中で探しながら、須斎からより細かいことを聞き出そうとする
「具体的には、どの辺りからどのタイミングまでの記憶が無いの?そこは覚えてる?それとも、その辺りも曖昧なの?」
「カタナくん、ちょっとゆっくり」
頑張って聞き出そうとしたら、安全さんに止められた
「あ、そうですね……これじゃあ須斎も聞き取れないか……」
そのことに気付いて僕は先程と同じことをゆっくりと繰り返した
「申し訳ないが、どの辺りからの記憶が無いのかもあまりはっきりとは覚えていない。空港に行こうと寮を出たのは覚えているんだが……」
「そっか……」
じゃあ、須斎の記憶に何らかの操作を行った人と須斎がどこで出会ったのかを探るのにも苦労しそうだ
(困ったな)
これじゃあ須斎に、ひいては僕達に何かを仕掛けた相手の特定が出来ない
そして何より残念なのが、せっかく水に漬けられていた人を引き上げたのにこの場所についての情報が何も得られなかったことだ
これじゃあわざわざ液の中に入ってまで須斎を引き上げた意味がない
もう一人引き上げて話を聞いた方が良いのかな?
(……いや、その方がリスクが高いな)
そもそも僕達は何故須斎達が柱に繋がれて並ばされていたのかを知らない
だから、並んでいる人達を動かしたらどうなるのかも知らないんだ
須斎を連れてきても特に異変は起こってないから大丈夫だとは思うけど、もしあの人達がこの空間に立ててある柱を維持する役割を担っているのだとしたら……
柱から切り離して連れてきた時点でこの空間が崩れて僕達は押し潰されるかもしれない
そんなことを考えると、あの液体の中からこれ以上人を連れ出すのは止めておきたい
(じゃあもう地道にやるしか方法は無いのかな)
この場所に探索のための拠点を作って、そこから僕が歩いて周りを確認して……
そんな感じで一つ一つ確認していくしか無いんだろう
(こうなると、ブルブルちゃんとはぐれちゃったのがかなり痛いな……)
あの子が居るだけで索敵や調査が随分と楽になる
半径五百メートル以内の状態が分かるとかいう馬鹿げた性能の装備のお陰でブルブルちゎんと一緒に行った調査は信じられないくらい楽だったしね
今は一人だから索敵とか全部一人でやらないといけないのは大変だな……
(安全さんにも頼むか……?)
僕が安全さんの方を見ると、安全さんはすでに眠っていた
(……まあ、安全さんを連れて行っても身体能力が高いだけで索敵には使えないし、別に良いか)
そう思って安全さんに一緒に来てもらうという選択肢を僕の頭の中から消した
じゃあ、僕一人で行くことが決定したね
「あ、須斎。僕はちょっと周りを見てくるから、何か頼みたいことがあったらそこで寝ている人を起こして頼んでね。」
「あ、ああ。分かった」
ん?今のって、ちょっと死亡フラグっぽかったかな?
まあ、気にしないで良いか
――――――――――――――――――――――――
「ここもスカ、と」
周りに人が居ないかや何か変なものが無いかを探り終えた僕は、休憩も兼ねて一旦『加速』状態を解除した
「手掛かりが全然見つからないな……」
というか、この空間どんだけ広いんだよ……
さっきから歩いてるけど、壁が一向に見えてこないぞ
「ちゃんと終わりは有るんだよね……?」
ちょっと不安になってきた
もしも何か装備か怪異みたいなものを使ってこの空間の広さを無限にしているのだとしたら……
さっきまで僕達が居た場所がループしてたんだから、相手も部屋の広さを無限にすることくらいは出来るかもしれない
もしそうならここらで引き返すべきだろうか?
う~ん……いや、進もう
ここで戻るよりも一旦探索しきった方が良いと思う
「……ん?」
そう考えていると、僕はとある違和感に気付く
(そういえば……さっきから壁の数がやたらと多い気がする……)
水の中に潜る前はもっと広々としていたような気が……
僕と安全さんが須斎を引き上げている間に何か有ったのかな?
(……ちょっと周りの壁を触って調べてみよう)
もしかしたら僕が触った瞬間に発動するトラップみたいなのもあるかもしれないけど
何かそういう罠に当たった時は発動するよりも先に『加速』状態になって逃げれば良い
僕はいざという時の保険も用意してから壁に手を当てる
(……特に何も起こらないな)
その後、なにか仕掛けが無いか確認するために壁を叩いたり他にも色んなことをしたが、特に異変ハ無かった
ってことは、これが正常な状態なのかな?
う~ん……でも、何というか、言葉にはできないけどやっぱり違和感が有るような……
(いや、ここは発想を逆転させてみよう)
僕が違和感を感じている今が正常なのだとしたら、僕が正常と思っているものがズレている可能性がある
だとしたら、今とさっき三人で歩いていた時の違いを考えたら……
(……須斎?)
それくらいしか思いつかない
もし今の状況が須斎が居なくなったことによって起こっているのだとしたら、須斎の装備の効果と柱がやたら多い現状ら考えると、何が変化しているかの予想は付く
「じゃあ、効率の良い調査方法がありそうだね」
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