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人類戦線編
第四十一話 招待客
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「もうちょっと……あと数センチでも上に行けば……」
さながら違法建築物かのように積み上げた足場の上で揺れながらも、僕は手を伸ばす
「……ねぇ城崎、もうちょっと何か準備出来ない?これじゃあ微妙に足りないんだけど……」
「ああ、少し待っていろ」
言われた通りに暫く待っていると、下から瓦礫が飛んできて、僕の隣の空中で止まった
「これを使って組み立てろ」
言われた通りに僕はさっきの違法建築に瓦礫を追加する
「よし、これならギリギリ届きそうかな……?」
そう思って手を伸ばす
(よし……あとちょっと……)
そうして、刀の先が岩に触れる
その瞬間、僕と城崎は先程までとは全く違う場所に移動させられた
「……ここは、どこだろう?」
そう呟く
「さぁな……恐らく相手に誘い込まれたんだろうが……正直なところ、俺も詳しい状況は分からない」
城崎も状況は把握できていないみたいだ
(じゃあ、どうしようかな……)
これからどう行動すべきか考えていたら、パチパチパチパチ、と拍手のような音が聞こえてきた
「色々言いたいことはあるが、まずはおめでとう。そして、ありがとう。君たちのお陰で僕の夢が叶いそうだし、君たちを見ているのは退屈しなかった」
音のする方に顔を向けると、大きな椅子とそこに座っている人間が居た
「あなたは……誰なんでしょうか……?」
「うん、その質問に答える必要がありそうだね。なぜなら僕は君たちと初対面だからだ。初めましての挨拶と一緒に名乗るのは礼儀と言って良いだろう。初めまして。僕の名前はライアン・ドルク。この組織を運営したり、まあ、色々とやってるんだ」
「随分と饒舌なんだな」
僕の隣で城崎がそう言う
「仕方ないだろう?リーダーやボスっていう立場になると、対等に話してくれる人が少なくなっていくんだ。話す相手は敵か部下のみ。偶には『敵対的でない対等な人間関係』に浸ってみても良いと思わないかい?」
その言葉が気になった
「敵対的でない……僕たち、あなたの組織が管理していたと見られるものを結構壊したと思うんですけどね……」
その割には随分と友好的な態度に思える
「まあ、許容範囲だからね。君たちが僕の施設を壊して時期が早まるんならそれはそれで構わないし」
時期……
「時期か……どういうことだ?」
城崎もその言葉が気に掛かったのか、相手にそう訪ねた
「う~ん……そうだな……まあ、見てもらうのが早いか」
ライアンがそう言うと同時に、上からスクリーンがゆっくりと降りてきた
そのスクリーンにある映像が映し出される
「……何だコレ?」
そこには超巨大な人型の何かが映っていた
「あれ?分からないかな?君達も何度も目にしているはずなんだけど……」
何度も目にしている?
少なくとも僕はこんな人型巨大生物なんて初めて見ると思うけど……
「う~ん……拡大すればわかるかな……?」
相手がそう言うと、画面の一部分が拡大されていった
「……鎖?」
その人型の巨大生物の手足には鎖のような物が付いていた
「いやいや、まだまだ拡大していくよ」
その鎖一本一本をどんどん拡大していく
そして、鎖がまるで柱のように見えるほど拡大されたタイミングで拡大が止まった
「これで分かるんじゃないかな?」
そう言われて、よく見てみる
「……これは、まさかあの柱か?」
城崎がそう言う
柱ってことは……あれか!
そういえば城崎が言ってたな
壁に見えるものは実際には壁じゃなくて少し傾いた柱なんだっけ
「……ってことは、あの壁は柱ですら無くて鎖の一部だった……ってこと?」
そういうことなんだろうか……
「うん。正解。ちなみに、見ればわかると思うけど、鎖が全部外れたらコイツ動き出すよ」
そう付け加えた
「……何のつもりだ?何が目的でそんなものを動かそうとする?」
城崎がそう聞いた
「う~ん……どうして、か……ちょっと話が長くなると思うけど、大丈夫かな?」
僕達の了解を取る気も無さそうなのに何のつもりなのかそう確認してきた
「好きにしろ。話すつもりなら俺は聞くぞ」
城崎は聞くつもりみたいだ
「まずさ、装備が降ってくる前の話からしようか」
ゆっくりと語り出す
「君達はさ、今まで退屈だと思ったことは何回ぐらい有るのかな?」
退屈か……
まあ、そのくらいなら何度か有るけど……
「それがどうかしたのか」
僕が何か答えるよりも先に城崎が反応する
「いやいや……退屈な日々が続いたら、何か大きな出来事が起こって欲しいなー、って思わないかい?」
ああ、なるほど
大体言いたいことが分かってきたぞ
「つまり、その大きな変化を起こす為にあのバケモノが必要だと」
相手の人は大きく頷く
「そして、装備が降ってきたことによって世界が未だに混乱している今ならそれが可能とでも言いたいのか?」
「あ、いや、その言い方は語弊があるな」
少し気になる言葉を言ってからその人は咳払いをする
「そもそもさ、君達は自然に装備が降ってきたとでも思ってるの?」
嫌な予感がしてくる
「簡単な話でしょ。多分だけどさ、君達も何となく分かってるんじゃないかな?」
「僕さ、さっき言ったよね?色々とやってる、って。それで大体分かるんじゃないかな?」
少し勿体ぶってから
「僕が全部糸を引いていたんだよ」
さながら違法建築物かのように積み上げた足場の上で揺れながらも、僕は手を伸ばす
「……ねぇ城崎、もうちょっと何か準備出来ない?これじゃあ微妙に足りないんだけど……」
「ああ、少し待っていろ」
言われた通りに暫く待っていると、下から瓦礫が飛んできて、僕の隣の空中で止まった
「これを使って組み立てろ」
言われた通りに僕はさっきの違法建築に瓦礫を追加する
「よし、これならギリギリ届きそうかな……?」
そう思って手を伸ばす
(よし……あとちょっと……)
そうして、刀の先が岩に触れる
その瞬間、僕と城崎は先程までとは全く違う場所に移動させられた
「……ここは、どこだろう?」
そう呟く
「さぁな……恐らく相手に誘い込まれたんだろうが……正直なところ、俺も詳しい状況は分からない」
城崎も状況は把握できていないみたいだ
(じゃあ、どうしようかな……)
これからどう行動すべきか考えていたら、パチパチパチパチ、と拍手のような音が聞こえてきた
「色々言いたいことはあるが、まずはおめでとう。そして、ありがとう。君たちのお陰で僕の夢が叶いそうだし、君たちを見ているのは退屈しなかった」
音のする方に顔を向けると、大きな椅子とそこに座っている人間が居た
「あなたは……誰なんでしょうか……?」
「うん、その質問に答える必要がありそうだね。なぜなら僕は君たちと初対面だからだ。初めましての挨拶と一緒に名乗るのは礼儀と言って良いだろう。初めまして。僕の名前はライアン・ドルク。この組織を運営したり、まあ、色々とやってるんだ」
「随分と饒舌なんだな」
僕の隣で城崎がそう言う
「仕方ないだろう?リーダーやボスっていう立場になると、対等に話してくれる人が少なくなっていくんだ。話す相手は敵か部下のみ。偶には『敵対的でない対等な人間関係』に浸ってみても良いと思わないかい?」
その言葉が気になった
「敵対的でない……僕たち、あなたの組織が管理していたと見られるものを結構壊したと思うんですけどね……」
その割には随分と友好的な態度に思える
「まあ、許容範囲だからね。君たちが僕の施設を壊して時期が早まるんならそれはそれで構わないし」
時期……
「時期か……どういうことだ?」
城崎もその言葉が気に掛かったのか、相手にそう訪ねた
「う~ん……そうだな……まあ、見てもらうのが早いか」
ライアンがそう言うと同時に、上からスクリーンがゆっくりと降りてきた
そのスクリーンにある映像が映し出される
「……何だコレ?」
そこには超巨大な人型の何かが映っていた
「あれ?分からないかな?君達も何度も目にしているはずなんだけど……」
何度も目にしている?
少なくとも僕はこんな人型巨大生物なんて初めて見ると思うけど……
「う~ん……拡大すればわかるかな……?」
相手がそう言うと、画面の一部分が拡大されていった
「……鎖?」
その人型の巨大生物の手足には鎖のような物が付いていた
「いやいや、まだまだ拡大していくよ」
その鎖一本一本をどんどん拡大していく
そして、鎖がまるで柱のように見えるほど拡大されたタイミングで拡大が止まった
「これで分かるんじゃないかな?」
そう言われて、よく見てみる
「……これは、まさかあの柱か?」
城崎がそう言う
柱ってことは……あれか!
そういえば城崎が言ってたな
壁に見えるものは実際には壁じゃなくて少し傾いた柱なんだっけ
「……ってことは、あの壁は柱ですら無くて鎖の一部だった……ってこと?」
そういうことなんだろうか……
「うん。正解。ちなみに、見ればわかると思うけど、鎖が全部外れたらコイツ動き出すよ」
そう付け加えた
「……何のつもりだ?何が目的でそんなものを動かそうとする?」
城崎がそう聞いた
「う~ん……どうして、か……ちょっと話が長くなると思うけど、大丈夫かな?」
僕達の了解を取る気も無さそうなのに何のつもりなのかそう確認してきた
「好きにしろ。話すつもりなら俺は聞くぞ」
城崎は聞くつもりみたいだ
「まずさ、装備が降ってくる前の話からしようか」
ゆっくりと語り出す
「君達はさ、今まで退屈だと思ったことは何回ぐらい有るのかな?」
退屈か……
まあ、そのくらいなら何度か有るけど……
「それがどうかしたのか」
僕が何か答えるよりも先に城崎が反応する
「いやいや……退屈な日々が続いたら、何か大きな出来事が起こって欲しいなー、って思わないかい?」
ああ、なるほど
大体言いたいことが分かってきたぞ
「つまり、その大きな変化を起こす為にあのバケモノが必要だと」
相手の人は大きく頷く
「そして、装備が降ってきたことによって世界が未だに混乱している今ならそれが可能とでも言いたいのか?」
「あ、いや、その言い方は語弊があるな」
少し気になる言葉を言ってからその人は咳払いをする
「そもそもさ、君達は自然に装備が降ってきたとでも思ってるの?」
嫌な予感がしてくる
「簡単な話でしょ。多分だけどさ、君達も何となく分かってるんじゃないかな?」
「僕さ、さっき言ったよね?色々とやってる、って。それで大体分かるんじゃないかな?」
少し勿体ぶってから
「僕が全部糸を引いていたんだよ」
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