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人類戦線編
第六十九話 解析
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「えっと……あなた方は?」
車の中にいたおじさん達にそう聞く
「俺達はまあ、雇われのエンジニアだ。専門は解析系」
そう言って何かを欲しがるように手をこちらに向ける
「……これは?」
「いや、分かるだろ。お前が持って来たっていうメモリを渡してくれないか?」
そこまで言われてやっと何をすれば良いのかが分かった
「なるほど、分かりました」
僕は持ってきたメモリの入ったカバンを相手に渡す
「よし。ありがとう。何を調べれば良いのかはちゃんと聞いてあるから、後は俺達に任せてくれれば良いよ」
「聞いたって、誰に?」
一応そこも確認しておく
これでもしこの人が僕を騙して情報を得ようとしているんなら、メモリを渡すよりも先に殺しに行かなくてはならないかもしれない
「城崎さんだよ。そうだ」
この時点で、僕の持つ不信感は高まった
が、一応追加で話を聞いておく
「城崎は今忙しいから、あなた方に指示を出してる暇は無いと思うんですけど」
そう聞いてみる
「いや、今は忙しいって……僕達は二十数分前にここで待機しているように指示を出されたんだけど……」
二十分前……
城崎が移動しだしたくらいの頃か
そのタイミングで城崎がどこかに連絡していたのかは……正直自信がないな
(どうしよう……)
この人達が敵で、僕に嘘をついているリスクを取ってまでこのメモリを渡すべきか……?
「あ、そうだ。アンタの名前、確か神柱って言うんだろ?だったら、アイツと知り合いじゃねえか?」
そう話しながら、後ろのパソコンを操作する
このパソコンは、車の中にある何の線にも繋がっていないところを見ると、この人個人のものなのだろうか?
『何だ?今忙しいんだが?』
「おい、長崎!こいつ、お前の知り合いだろ?俺達のことを味方だって信じてくれないから説得してくれよ」
その画面には、所長が映っていた
「……え、所長じゃん」
『説得って……君か』
僕のことを見て、所長はそう答えた
『その子は基本的に身内認定した人の言う事しか信じないからね。まあ、逆に身内の言う事はほぼ無条件で信じてしまうんだが……』
「まあ、所長が居るなら大丈夫です。納得は出来ました。そのメモリはぜひ有効活用して下さい」
僕はその場を足早に立ち去ろうとする
『ああ、それと一つだけ言わせて欲しい』
「何ですか?」
僕は立ち止まってからそう返す
『今見えている状況から判断しただけだが……君、相手が安全な人物が判別する前に物品を渡しただろう?』
「はい」
特に何も考えずにそう答える
『そういうの、気を付けた方が良いよ。そうやって何も考えていないといずれ重大な失敗を犯すかもしれない』
それに対し、僕は自嘲気味にこう返す
「大丈夫ですよ。十年くらい前にもう失敗した後ですから」
――――――――――――――――――――――――――
「はぁ……疲れてきたな」
僕は一つ一つメモリを回収しながらそう言った
さっきからずっとこんなことをやってるけど、代わり映えがしない上に身体に負担は掛かるから精神的にも肉体的にもすごく疲れるんだよ
そしてそれを車に運ぶ
この作業をもう何十往復としてきた
あの人達は今も頑張って解析してるみたいだけど、僕が最初のメモリを渡してから一、二分くらいしか経ってないからな……
そんなに解析は進んでないかも
「じゃあ、全部運んでも結局城崎のヘルプに行く羽目になっちゃうのかな……?」
まあ、それは仕方無いとして……
「……よし!こんなもんで良いでしょ!」
僕は集めたメモリを持って、その人達の居る場所に向かう
メモリを置いたらすぐに加速状態を解除し、すぐに話す
「これで全部のはずです。どうぞ」
そう言って僕はメモリの入った鞄を渡した
「了解。それじゃあすぐに城崎さんの方のヘルプに入ってくれる?」
「分かりました」
けど、その前に少しだけ休憩して行こう
僕は加速状態になった後にその場に寝転んだ
そのまま十数分ほど寝転がる
僕の装備の問題で定期的に加速状態に入る必要があるから、ずっと寝ていることが出来ないのが難しいところだ
暫くして、目が覚めた
そのまま城崎のいる場所に向かう
僕は今まで時間がかかるという理由で苦労したことは無かったけど、今日はその初体験となるかもしれない
「城崎!言われてたようにメモリは全部渡して来たよ!」
僕は城崎に向けてそう言った
「よし!解析にはあとどれくらい時間がかかると言っていた?!」
「さぁ?!一応聞いてきた方が良かった?!」
城崎は、一瞬だけ考えてから
「今すぐに聞いてこい!」
と言った
僕はすぐに加速状態になる
そして、例の車まで戻ってきた
「解析ってあとどれくらいかかりますか?」
少し脈絡が無かったような気がするが、僕はそう聞いた
「え……?まあ、あと十分弱……かな」
困惑しつつもそう答えてくれた
「分かりました。十分弱ですね」
僕はそう返して、すぐに城崎の元に戻る
「確認完了!十分弱だって!」
「分かった!」
それだけ話して、僕はライアンのスペアらしきものとの戦闘に戻る
丁度そのタイミングで、最悪の事が起きた
城崎が膝から崩れ落ちた
「城崎!」
今までは大丈夫だった何かの限界が来たのだろうか
だが、状況はそんな呑気な考察を許してくれない
城崎の頭には、ライアンのスペアの腕が迫っていた
車の中にいたおじさん達にそう聞く
「俺達はまあ、雇われのエンジニアだ。専門は解析系」
そう言って何かを欲しがるように手をこちらに向ける
「……これは?」
「いや、分かるだろ。お前が持って来たっていうメモリを渡してくれないか?」
そこまで言われてやっと何をすれば良いのかが分かった
「なるほど、分かりました」
僕は持ってきたメモリの入ったカバンを相手に渡す
「よし。ありがとう。何を調べれば良いのかはちゃんと聞いてあるから、後は俺達に任せてくれれば良いよ」
「聞いたって、誰に?」
一応そこも確認しておく
これでもしこの人が僕を騙して情報を得ようとしているんなら、メモリを渡すよりも先に殺しに行かなくてはならないかもしれない
「城崎さんだよ。そうだ」
この時点で、僕の持つ不信感は高まった
が、一応追加で話を聞いておく
「城崎は今忙しいから、あなた方に指示を出してる暇は無いと思うんですけど」
そう聞いてみる
「いや、今は忙しいって……僕達は二十数分前にここで待機しているように指示を出されたんだけど……」
二十分前……
城崎が移動しだしたくらいの頃か
そのタイミングで城崎がどこかに連絡していたのかは……正直自信がないな
(どうしよう……)
この人達が敵で、僕に嘘をついているリスクを取ってまでこのメモリを渡すべきか……?
「あ、そうだ。アンタの名前、確か神柱って言うんだろ?だったら、アイツと知り合いじゃねえか?」
そう話しながら、後ろのパソコンを操作する
このパソコンは、車の中にある何の線にも繋がっていないところを見ると、この人個人のものなのだろうか?
『何だ?今忙しいんだが?』
「おい、長崎!こいつ、お前の知り合いだろ?俺達のことを味方だって信じてくれないから説得してくれよ」
その画面には、所長が映っていた
「……え、所長じゃん」
『説得って……君か』
僕のことを見て、所長はそう答えた
『その子は基本的に身内認定した人の言う事しか信じないからね。まあ、逆に身内の言う事はほぼ無条件で信じてしまうんだが……』
「まあ、所長が居るなら大丈夫です。納得は出来ました。そのメモリはぜひ有効活用して下さい」
僕はその場を足早に立ち去ろうとする
『ああ、それと一つだけ言わせて欲しい』
「何ですか?」
僕は立ち止まってからそう返す
『今見えている状況から判断しただけだが……君、相手が安全な人物が判別する前に物品を渡しただろう?』
「はい」
特に何も考えずにそう答える
『そういうの、気を付けた方が良いよ。そうやって何も考えていないといずれ重大な失敗を犯すかもしれない』
それに対し、僕は自嘲気味にこう返す
「大丈夫ですよ。十年くらい前にもう失敗した後ですから」
――――――――――――――――――――――――――
「はぁ……疲れてきたな」
僕は一つ一つメモリを回収しながらそう言った
さっきからずっとこんなことをやってるけど、代わり映えがしない上に身体に負担は掛かるから精神的にも肉体的にもすごく疲れるんだよ
そしてそれを車に運ぶ
この作業をもう何十往復としてきた
あの人達は今も頑張って解析してるみたいだけど、僕が最初のメモリを渡してから一、二分くらいしか経ってないからな……
そんなに解析は進んでないかも
「じゃあ、全部運んでも結局城崎のヘルプに行く羽目になっちゃうのかな……?」
まあ、それは仕方無いとして……
「……よし!こんなもんで良いでしょ!」
僕は集めたメモリを持って、その人達の居る場所に向かう
メモリを置いたらすぐに加速状態を解除し、すぐに話す
「これで全部のはずです。どうぞ」
そう言って僕はメモリの入った鞄を渡した
「了解。それじゃあすぐに城崎さんの方のヘルプに入ってくれる?」
「分かりました」
けど、その前に少しだけ休憩して行こう
僕は加速状態になった後にその場に寝転んだ
そのまま十数分ほど寝転がる
僕の装備の問題で定期的に加速状態に入る必要があるから、ずっと寝ていることが出来ないのが難しいところだ
暫くして、目が覚めた
そのまま城崎のいる場所に向かう
僕は今まで時間がかかるという理由で苦労したことは無かったけど、今日はその初体験となるかもしれない
「城崎!言われてたようにメモリは全部渡して来たよ!」
僕は城崎に向けてそう言った
「よし!解析にはあとどれくらい時間がかかると言っていた?!」
「さぁ?!一応聞いてきた方が良かった?!」
城崎は、一瞬だけ考えてから
「今すぐに聞いてこい!」
と言った
僕はすぐに加速状態になる
そして、例の車まで戻ってきた
「解析ってあとどれくらいかかりますか?」
少し脈絡が無かったような気がするが、僕はそう聞いた
「え……?まあ、あと十分弱……かな」
困惑しつつもそう答えてくれた
「分かりました。十分弱ですね」
僕はそう返して、すぐに城崎の元に戻る
「確認完了!十分弱だって!」
「分かった!」
それだけ話して、僕はライアンのスペアらしきものとの戦闘に戻る
丁度そのタイミングで、最悪の事が起きた
城崎が膝から崩れ落ちた
「城崎!」
今までは大丈夫だった何かの限界が来たのだろうか
だが、状況はそんな呑気な考察を許してくれない
城崎の頭には、ライアンのスペアの腕が迫っていた
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