妹曰く、僕の婚約者は悪役令嬢らしいです

水江 蓮

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話はシアがシシリアに紹介したい人がいると言い出した所に戻る。

シアが連れて来たのは、二人のご令嬢だった。
この二人は知っている。
アレクとルイスの婚約者だ。

「初めまして、私はセレナ・ノースと申します。一応ルイス様の婚約者です。どうぞお見知り置き。」

「初めまして、私はマリアーナ・スペードルと申します。アレク様の婚約者に選ばれました。同じ四大公爵家としてこれからよろしくお願いいたします。」

「あぁ、二人ともこれから私の婚約者のシシリアとも仲良くしてやってくれ。な?シシリア?」

「はい。私はシシリア・ハートニアでございます。アドリウス殿下の婚約者に選ばれました。どうぞよろしくお願いいたします。」

シシリアはニコニコしながら挨拶をした。
そういえばシシリアには同世代の友人いなかったもんね。
この二人なら安心だよ。
シアにしてはいい人選…って、この二人はアレクとルイスの婚約者だ。
つまりまたあの【乙女ゲーム】とやらに関係しているってことだな。
私が少し考え込んでいるとそこにルイスとアレクが走り寄ってきた。

「急に私の婚約者を連れていくなんて王女殿下は何を考えておられるのですか?心配したじゃないですか!?」

おい、シア?
ルイスに断りもなく連れてきたのかい?
ということはアレクにも伝えてなかったって事だね?
ルイスとアレクは相当探したんだろう。
息がきれている。
私は従者に声をかけ、この場にいるメンバーを部屋へと誘った。
どうせまたシアが暴走するんだ。
あまり人に聞かせない方がいい。
部屋の用意ができるまでの間にルイス達に水を渡した。
一気飲みしているけど…本来に僕の妹がごめんね?
準備が整ったと声を掛けられたので、僕たちは部屋に移動した。
部屋の中は人払いをし、皆席に着くように促し皆に席に着いてもらった。

さぁシア君は何がしたかったんだい?

「あら?こうして皆様と集まるととても効率がいいですわね!これなら最初からルイス様とアレク様に声を掛けておいたら良かったですわ!」

そうだね?
婚約者を勝手に連れ出すんじゃなくて声をかけようね?
まぁ、その前に勝手に動くのやめようか?

僕が睨んでいることに気がついたシアは頬を膨らまして怒った。

「もう!結果的にいいじゃないですか!私はお兄様達の未来のために行動しているんですから!」

「これのどこが未来のためなんだ?ただ混乱させただけじゃないか!!」

「いいえ違います。今日この日を持ってルイス様とアレク様に真実をお伝えするのです。」

「真実?」

「えぇ、聞いて驚くでしょう…この二人はツンデレと天然なんです!」

ん?
ツンデレ?
天然?
シア、君は何を言い出したんだい?
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