妹曰く、僕の婚約者は悪役令嬢らしいです

水江 蓮

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「シア?ツンデレとか天然って何?」

僕が尋ねるとシアは嬉々として説明を始めた。

「良くぞ聞いてくれました!いいですか?まずはルイス様!貴方の婚約者は天然です!その上で自分だけが伯爵位なので本当に自分でいいのか不安に思ってます。」

「え?何?どういうこと?」

いつもは冷静なルイスも慌てています。
分かる。分かるよ?
僕もいつもこんな感じで巻き込まれているからね…。

「ルイス様は、婚約者が伯爵位だって事を気にしていますか?」

「え?そんな事気にしていないけど?だってセレナ嬢の実力が上だったから四大公爵家に嫁入りすることになったんでしょ?それは彼女の努力の成果だ。実際に私も彼女の努力を認めている。」

ルイスの発言に対しノース伯爵令嬢は涙ぐんだ。
なるほど…ノース伯爵令嬢はそれを気にしていたんだね。
全く知らなかったよ。

「では、私が婚約者なのが嫌という訳ではないのですね…?」

「そんな事ない!何でそんな事を思ったの?私が何かしたのか?」

そこでシアがチッチッチと指を横に振りながら二人の間に入った。
おい、シア今お前の出番じゃないだろう?

「そんなんだからダメなんですよ、ルイス様。彼女がたまにおかしな事を言っていると思ってため息を無意識についたりしてませんか?彼女はいつも真剣に話しているんですよ?」

「真剣に?それじゃあ、この前一緒に釣りをしてみた時に川に自ら入ったのは…」

「ルイス様が冗談で『これなら川に入って捕まえた方が早いかもしれないね』とかそんな事言ったんじゃないですか?それを行動に移しただけですよ。」

「なんだって!?」

ノース伯爵令嬢の方を見ると顔を真っ赤にして俯いている。
真実なんだ…彼女本当にそう思って川に入ったんだ…。
俯いてプルプル震えているノース伯爵令嬢をルイスは抱きしめた。

「ごめん!そんなつもりじゃらなかったんだ!君を傷つけてしまったよね?本当にごめん!」

「全くですよ。天然っていうのはなんて言うか…こうほわほわしてて、のほほんとしてて…なんて説明したらいいのこれ?お兄様どうしましょう!?」

いや、知らん!
急に僕に頼ってくるな!
僕も知らないよ!
そういうものの説明はシアがする予定だったんだろ!?

話をふられたから仕方がなく纏めるけどさぁ…。
後で覚えとけよ!

「ルイスとノース伯爵令嬢はお互いをまだ知らないみたいだね。まだ婚約が決まったばかりなんだからこれからゆっくりお互いを知っていけばいいと思うよ?このパーティーもいい機会だ。色々二人で話してみてはどうかな?」

「そうですね。そうします。」

ルイスがノース伯爵令嬢の手をとり微笑んだ。
よし、これで解決と思ったらシアがまた爆弾を投下した。

「まだここに残ってください!次はアレク様の事です!貴方の婚約者はツンデレです!」

…ツンデレって何?
それも僕に説明させようとか思っていないよね?
知らないよ、そんな言葉?

もういい加減にして!!
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