妹曰く、僕の婚約者は悪役令嬢らしいです

水江 蓮

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その後しばらくの間はイーグル侯爵子息と仲良く過ごしていたため、ユースド男爵令嬢は僕達にあまり関わってこなかった。

まぁゼロではないけどね…。
今までのように毎日でなくなっただけでもまだマシだ。
この少しの間ではあるが、僕はリアと幸せな学園生活を送っていた。

…そう妹から次の指示書が届くまでは…。




「アドリウス殿下、ユーレシア王女からのお手紙が届いております。」

ある日、自室に戻った僕に侍従が分厚い封筒を手渡してきた。

あぁ、遂に指示書が届いたのか。

ってかこれ本当に分厚いな!?
どれだけイベントがあるんだよ!
僕は心の中でツッコミながらシアから届いた手紙(書類)に目を通し始めた。

その書類には僕達3人とライロスト伯爵子息とイーグル侯爵子息併せて5人の【攻略対象者】の【イベント】がこれでもかと書かれていた。

「……シアはよくこんなに覚えていたものだ。それにしても多いな…。えぇっと…何々?『個人のイベントでも注意は必要だから、必ず皆で確認すること』…ねぇ…?これはまたルイス達と話し合いしなければならないな…。手紙?ありがとう。シア宛に手紙書くからそれを届けてくれるか?」

僕は侍従にそう言うと急いでシア宛の手紙を書き侍従に渡した。

侍従が退出した後僕は一人でシアからの書類を詳しく読むことにした。

「なるほど…学園の行事全てで【イベント】が起こるってことか…。ということは、一か月後にある新入生歓迎パーティーか…。シアが気をつけろというぐらいだ…注意が必要だな。大切な婚約者がいるんだ。他の令嬢と踊るつもりはないが…。万が一の為にお互い助け合う必要はあるな。早速明日にでもルイス達と作戦会議が必要だな…。あぁ、考えると胃が痛くなってきた。」

僕はとりあえず胃薬を飲んで一息つくことにした。

僕はただシシリアと楽しい学園生活を送りたいだけなのに…。

シアから昼ご飯を食堂でとるのは危険と書かれていたことを思い出し、学園側に王族専用の部屋の使用許可とそこで食事がとれるように食堂への急いで連絡を入れるのだった…。

こんな時間に本当に申し訳ない…今度何か差し入れよう…。


あのユースド男爵令嬢を何とか退学にできないかな…などと思いながら夜遅くまでシアからの書類に目を通すのだった。
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