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話し合いの翌日、約束通りいお兄様と一緒に王都のカフェでアレックスの到着を待った。
「今日は気合入ってるな~」
と冷やかしてくるお兄様の事なんて無視だ!無視!
乙女心を一つも理解していないような人と話をするだけ無駄だ。
そう思って無視し続けること10分、救世主とも呼べるアレックスが到着した。
お兄様はアレックスに抱き着き久しぶりの再会を喜んでいた。
いや、抱き着きたいのは私ですけど?
なんでお兄様にアレックスをとられなきゃいけないんだ?
この人は本当に私の味方なのか?
…そうだよね?
私がアレックスに抱き着けないのを知っているから…くそう…。
私のアレックスなのにー!!!
私が内心怒りながら、男同士のハグを見守っていると、
「あら?こんなところで会うなんて奇遇ですわね?」
そう声をかけられた…。
恐る恐る後ろを振り向くとそこにはトワライト公爵令嬢と婚約者のジェレミー王子殿下がおられた。
終わった…。
なんで今日に限って二人でお忍びデートしているんだよ!?
てか昨日の話どこからか流出していないよね?
公爵家には影がいるって聞くし…嫌だよ?
私はざまぁされたくないよ?
泣きそうになりながら、お兄様の方を向くとなぜかお兄様が頷いた。
え?それは信用していいやつですか?
私を売ったりしないうよね?
どぎまぎしながらお兄様の方に目を向けるとお兄様が代表して王子たちに挨拶をしてくれるようだった。
「初めまして。私はホワイトローズ男爵家が長男トマス・ホワイトローズです。お目にかかれて光栄です。本日はお二人はお忍びデートでしょうか?私達が邪魔をしてお二人の時間を奪ってはいけないのでこれで失礼いたします。」
そう言ってその場を去ろうとしたとき、
「ちょっと待ってくださらない?折角ですから、皆さんで一緒に店をまわりません事?」
とトワライト公爵令嬢が誘ってきた。
嫌だ!無理無理無理!!
そんなことしたら私の胃に穴が開く!
お兄様にそれとなく無理だと目で合図すると、お兄様は頷いた。
信じていますよ?
信じているからね?
お兄様を心の中で応援しながら、二人のやり取りを見守ることにした。
「申し訳ございません。お誘いはありがたいのですが、本日はこちらのディルズ男爵子息のご両親と利権関係の話合いをしなければならないんです。また次回会う事があればその時にでもまたお誘いいただけると嬉しいです。それでは失礼いたします。ティアナ!書類の準備はできているのか?」
お兄様からの救いの手に私は必死にしがみついた。
「はい!先週からしっかり纏めておきました。しかし…私だけでは纏められなかったので…お手伝いおねがいできますか?」
「あぁ、大丈夫だ。Bクラスのティアナにそこまで求めていないからな。それじゃあ行こうか。」
そういうと頭を下げ私の腕を掴みホテルの方向へと歩き始めた。
私も慌てて頭を下げるとお兄様の後を必死で追いかけた。
本当に怖い!
一刻も早くこの国から逃げなきゃ!
私は震える足を奮い立たせて必死で前に進むのだった。
「今日は気合入ってるな~」
と冷やかしてくるお兄様の事なんて無視だ!無視!
乙女心を一つも理解していないような人と話をするだけ無駄だ。
そう思って無視し続けること10分、救世主とも呼べるアレックスが到着した。
お兄様はアレックスに抱き着き久しぶりの再会を喜んでいた。
いや、抱き着きたいのは私ですけど?
なんでお兄様にアレックスをとられなきゃいけないんだ?
この人は本当に私の味方なのか?
…そうだよね?
私がアレックスに抱き着けないのを知っているから…くそう…。
私のアレックスなのにー!!!
私が内心怒りながら、男同士のハグを見守っていると、
「あら?こんなところで会うなんて奇遇ですわね?」
そう声をかけられた…。
恐る恐る後ろを振り向くとそこにはトワライト公爵令嬢と婚約者のジェレミー王子殿下がおられた。
終わった…。
なんで今日に限って二人でお忍びデートしているんだよ!?
てか昨日の話どこからか流出していないよね?
公爵家には影がいるって聞くし…嫌だよ?
私はざまぁされたくないよ?
泣きそうになりながら、お兄様の方を向くとなぜかお兄様が頷いた。
え?それは信用していいやつですか?
私を売ったりしないうよね?
どぎまぎしながらお兄様の方に目を向けるとお兄様が代表して王子たちに挨拶をしてくれるようだった。
「初めまして。私はホワイトローズ男爵家が長男トマス・ホワイトローズです。お目にかかれて光栄です。本日はお二人はお忍びデートでしょうか?私達が邪魔をしてお二人の時間を奪ってはいけないのでこれで失礼いたします。」
そう言ってその場を去ろうとしたとき、
「ちょっと待ってくださらない?折角ですから、皆さんで一緒に店をまわりません事?」
とトワライト公爵令嬢が誘ってきた。
嫌だ!無理無理無理!!
そんなことしたら私の胃に穴が開く!
お兄様にそれとなく無理だと目で合図すると、お兄様は頷いた。
信じていますよ?
信じているからね?
お兄様を心の中で応援しながら、二人のやり取りを見守ることにした。
「申し訳ございません。お誘いはありがたいのですが、本日はこちらのディルズ男爵子息のご両親と利権関係の話合いをしなければならないんです。また次回会う事があればその時にでもまたお誘いいただけると嬉しいです。それでは失礼いたします。ティアナ!書類の準備はできているのか?」
お兄様からの救いの手に私は必死にしがみついた。
「はい!先週からしっかり纏めておきました。しかし…私だけでは纏められなかったので…お手伝いおねがいできますか?」
「あぁ、大丈夫だ。Bクラスのティアナにそこまで求めていないからな。それじゃあ行こうか。」
そういうと頭を下げ私の腕を掴みホテルの方向へと歩き始めた。
私も慌てて頭を下げるとお兄様の後を必死で追いかけた。
本当に怖い!
一刻も早くこの国から逃げなきゃ!
私は震える足を奮い立たせて必死で前に進むのだった。
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