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トール、ルース、ユーレシアの会議
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施設見学を終えた我が妹は謝ってきた。
ここまで、変化するとは思ってなかったので、ルースを見ると、
「ここは人が多いので、どこか部屋で話をしましょう。」
との提案があった。
私としても、可愛い妹に悪評が立っては困るので、それを了承し、私の執務室で話をする事となった。
ユーレシアは、自分の母親から、
「少しでも、レイリア様のように困っている人を助けられるようにと、愛称をわざと似させたのよ。」
と、リアとシアの呼び名が近い事の理由を先程、王妃様に教えて貰ったのだという。
ここで、しっかり説明しておくと、私第1王子のトールは側妃の息子である。
弟は、1年遅れで生まれてきた、王妃の子供。
まぁ、確執が0とは言えない。
残念なことに。
そりゃあ、1年遅れただけで、継承権が第2位になってしまうなんて…本人は納得できないだろう。
例え、王妃が私の即位に参戦していたとしても…。
さて、話を戻すとしよう。
今日、ルースと施設を周り、そして、実物のリアを見た妹は、今までの行動を謝罪し、リアをお姉様、女神様と呼ぶまで変わっていた…。
リア…君は何をしたんだい?
明日にでも問い詰めようなどと考えていたら、
「お兄様でも、女神様に何かしたら私は許しませんからね!」
と、淑女とは思えない大声で私の服を掴み私をグラグラと揺らしてきた。
いや、本当にリア、何をした?
少し、妹が落ち着いたところで、一応、妹の言う、ゲーム?について、私とルースは詳しく聞くことにした。
リザ曰く、
・学園が始まった時にストーリーは始まる(つまりは今流行りの恋愛小説のスタートだという)
・ヒロインの名前は、ハニー・ユースド
・ヒロインは、攻略者なら誰でも落とせる(落とせるとかいう妹が心配だよ…てか、落とせるとは?)
・ヒロインが願えば、ハーレムが作れる(王族かつ、王ならまだしも、なぜ男爵令嬢が?)
うん。
色々言いたいことはあるが、念の為にしっかりと対策は立てておいた方がいいだろう。
現時点、私とリアもだが、その他の攻略者と呼ばれている者たちには、全て婚約者がおり、それなりに仲良くやっていると聞いている。
なのに何故?
そう思い、妹に聞くと、
「人それぞれ悩みは違うのです!その悩みに寄り添うことでヒロインは攻略者との愛を深めるのです!」
と、叫ぶと妹は、遠くの方を見つめ始めました。
うん。
これ、うちの妹大丈夫かな?
まぁ、妹はまだ婚約者もいないし、暫く放置しててもいいだろうと思い、私は、妹に、各自の悩みは何なのか聞こうとした。
しかし、
「それは、お兄様、フラグクラッシャーですわ!!」
と謎の言葉で、誤魔化されてしまった。
なんだそれは?
それでは、荷が重いかもしれないが、それぞれの婚約者にそれをそれとなく伝えてくれないかと伝えると、妹は嫌そうな顔を一瞬したが、リアの幸せの為な…と小声で呟くと、
「そうですわ!私がフラグを叩き折ってしまえば問題ないのですわ!お兄様、私がお伝えした、攻略者の方と婚約関係にある方をお教えくださいまし!今すぐ!私は女神様の為に動きたいのです!」
妹は、拳を掲げて何かよく分からない事をいいだしたが、それでリアが助かるのであればと、妹に後に名簿を開示すると伝えてた。
「分かりましたわ!お兄様!学園生活までに少しでも変えれるところ、いえ、バグを起こせるところは起こして見せます!学園生活が始まって何かあればちゃんと私に逐一報告してくださいまし!分かっておられますよね?女神様を追放なんてしたら…私は、全力でこの国を破壊しますから!!でわ、失礼!!」
妹は、まるで嵐のように去っていった…。
「国を破壊するなどと、王族が言ってしまってよろしいのでしょうか…」
ルースは少し困惑している模様。
まぁ、確かにあれは困惑するよね…。
ルースには悪い事をしたと思いつつ、ルースと今後について話をすることにした。
ルース自身も、幼なじみの彼女と結婚したいと思っているのは日々、ヒシヒシと伝わってくるので、お互い協力関係をとることにした。
そして、私とルース以外の攻略者?も様子をみて、こちら側に取り込もうと決めた。
政略結婚だからってなに?
その間に愛が生まれる事があるんだよ?
なんて言ったって、私とルースは、婚約者を愛しているからね。
学園に入る前に出来ることをして、私たちは学園生活…妹のいう、ゲーム開始のスタートをきったのだった。
ここまで、変化するとは思ってなかったので、ルースを見ると、
「ここは人が多いので、どこか部屋で話をしましょう。」
との提案があった。
私としても、可愛い妹に悪評が立っては困るので、それを了承し、私の執務室で話をする事となった。
ユーレシアは、自分の母親から、
「少しでも、レイリア様のように困っている人を助けられるようにと、愛称をわざと似させたのよ。」
と、リアとシアの呼び名が近い事の理由を先程、王妃様に教えて貰ったのだという。
ここで、しっかり説明しておくと、私第1王子のトールは側妃の息子である。
弟は、1年遅れで生まれてきた、王妃の子供。
まぁ、確執が0とは言えない。
残念なことに。
そりゃあ、1年遅れただけで、継承権が第2位になってしまうなんて…本人は納得できないだろう。
例え、王妃が私の即位に参戦していたとしても…。
さて、話を戻すとしよう。
今日、ルースと施設を周り、そして、実物のリアを見た妹は、今までの行動を謝罪し、リアをお姉様、女神様と呼ぶまで変わっていた…。
リア…君は何をしたんだい?
明日にでも問い詰めようなどと考えていたら、
「お兄様でも、女神様に何かしたら私は許しませんからね!」
と、淑女とは思えない大声で私の服を掴み私をグラグラと揺らしてきた。
いや、本当にリア、何をした?
少し、妹が落ち着いたところで、一応、妹の言う、ゲーム?について、私とルースは詳しく聞くことにした。
リザ曰く、
・学園が始まった時にストーリーは始まる(つまりは今流行りの恋愛小説のスタートだという)
・ヒロインの名前は、ハニー・ユースド
・ヒロインは、攻略者なら誰でも落とせる(落とせるとかいう妹が心配だよ…てか、落とせるとは?)
・ヒロインが願えば、ハーレムが作れる(王族かつ、王ならまだしも、なぜ男爵令嬢が?)
うん。
色々言いたいことはあるが、念の為にしっかりと対策は立てておいた方がいいだろう。
現時点、私とリアもだが、その他の攻略者と呼ばれている者たちには、全て婚約者がおり、それなりに仲良くやっていると聞いている。
なのに何故?
そう思い、妹に聞くと、
「人それぞれ悩みは違うのです!その悩みに寄り添うことでヒロインは攻略者との愛を深めるのです!」
と、叫ぶと妹は、遠くの方を見つめ始めました。
うん。
これ、うちの妹大丈夫かな?
まぁ、妹はまだ婚約者もいないし、暫く放置しててもいいだろうと思い、私は、妹に、各自の悩みは何なのか聞こうとした。
しかし、
「それは、お兄様、フラグクラッシャーですわ!!」
と謎の言葉で、誤魔化されてしまった。
なんだそれは?
それでは、荷が重いかもしれないが、それぞれの婚約者にそれをそれとなく伝えてくれないかと伝えると、妹は嫌そうな顔を一瞬したが、リアの幸せの為な…と小声で呟くと、
「そうですわ!私がフラグを叩き折ってしまえば問題ないのですわ!お兄様、私がお伝えした、攻略者の方と婚約関係にある方をお教えくださいまし!今すぐ!私は女神様の為に動きたいのです!」
妹は、拳を掲げて何かよく分からない事をいいだしたが、それでリアが助かるのであればと、妹に後に名簿を開示すると伝えてた。
「分かりましたわ!お兄様!学園生活までに少しでも変えれるところ、いえ、バグを起こせるところは起こして見せます!学園生活が始まって何かあればちゃんと私に逐一報告してくださいまし!分かっておられますよね?女神様を追放なんてしたら…私は、全力でこの国を破壊しますから!!でわ、失礼!!」
妹は、まるで嵐のように去っていった…。
「国を破壊するなどと、王族が言ってしまってよろしいのでしょうか…」
ルースは少し困惑している模様。
まぁ、確かにあれは困惑するよね…。
ルースには悪い事をしたと思いつつ、ルースと今後について話をすることにした。
ルース自身も、幼なじみの彼女と結婚したいと思っているのは日々、ヒシヒシと伝わってくるので、お互い協力関係をとることにした。
そして、私とルース以外の攻略者?も様子をみて、こちら側に取り込もうと決めた。
政略結婚だからってなに?
その間に愛が生まれる事があるんだよ?
なんて言ったって、私とルースは、婚約者を愛しているからね。
学園に入る前に出来ることをして、私たちは学園生活…妹のいう、ゲーム開始のスタートをきったのだった。
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