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ユーレシア視点♯3

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私は、ルース様と共にお兄様達が指揮し、運営されている施設の1つを1日掛かりで見て回りました。

それぞれの施設長様達が、お兄様や、悪役令嬢の事を尊敬し、皆、
「あの方達がいなければ、今の私や家族はいません。」
と涙ながらに話されるのです。
あ、1日掛かりでと言いましたが、1日で回れる範囲のみです。
お兄様達の施設は、国中にあるようです。
そしてお兄様も、悪役令嬢も休みの度に顔を出してるとか…。

あれ?
悪役令嬢ってなんだっけ?

私は、城に帰ってきてから首を傾げました。

お兄様は、
「納得出来たかな?」
と言ってきましたが…。
微妙な顔をして言葉を濁していると、
「なら、今度はリアにあればいいよ。お茶会でもしてみてはどうだい?」
とお兄様から提案がありました。

直接対決望むところだ!!
と意気込んだのですが、相手は悪役令嬢…
ホームで戦いたいので、私はお城のガーデンでのお茶会でとお兄様にお願いしました。

だって、悪役令嬢の家で毒とか飲まされたら嫌じゃない?
まぁ、これは全て杞憂に終わりましたが…

簡潔に言うと、彼女を悪役令嬢などと言った自分を殴りたくなるぐらいいい人でした。
私のお母様の病気を治す薬の開発をしてくれて、また、3歳まで身体が弱かった私の為に色々してくれていたのは彼女だったのです。
その他にも、沢山助けられていて…私は神様女神様と崇めたかったのですが、リア姉様が、自分には不相応だと謙遜されたので、心の中だけで神様女神様と呼ぶことにして、普段は、リア姉様と呼ぶことになりました。

リア姉様と呼ぶと、姉様は優しく微笑んでくれます。

あれ?
お兄様に女神様は、勿体ないような?

尚、お兄様に、女神様はお兄様に勿体ないと直談判に行きましたが、
「私以上に、リアを幸せに出来るものはいない。」
と言われてしまいました。
まぁ、確かに第1王子ですし、顔もいいですし、性格も…たまに腹黒いことありますが、今のところ女神様は、お兄様に預けてた方が良さそうなので、私頷き、そっと私室へと戻りました。

なお、女神様に、
「もしかして、日本って知ってますか
?」
と聞き一応、転生者を疑ってみたのですが、女神様はキョトンとした顔で、
「新しい国ができたのですか?」
と聞いてきたので、どうやら転生者ではないみたいです。

これは、ゲームのバグなのかしら?
お母様も生きてて、私もいるもの…それら全てがバグ?
しばらくベッドで考えてましたが、結論が出る前に、夢の住人になってしまってました。
まだ、7歳ですもの…ぐぅ…。
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