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オペレーション『悪役令嬢』
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「ロザリンド・フォークロア!」
王宮主催の夜会にあるまじき大声に振り返り、ロザリンドは扇で口元を隠した。
視線の先に居るのは婚約者であるギルバート王太子と、側近である兄、それに騎士団長の嫡男と宰相令息。彼らが守るように取り囲んでいるのは、微かに震えながらも自分を気丈に見つめる義妹…父の養女であった。
「これは王太子殿下、ご機嫌麗しゅう」
見事なまでの鉄面皮を保持したままの、白々しいカーテシーに鼻を鳴らす彼らが今から行うのは断罪劇。
この時をずっと待っていた。とうとうこの日が来たのだと、ロザリンドは視界の端で速やかに立ち位置を変える仲間達を意識に置いて気を引き締めた。
***********
ロザリンド・フォークロア公爵令嬢を始めとする<受容体>達が啓示を受けたのは、今から10年前の事だ。
当時7歳であったロザリンドは、インストールを受け入れた日の朝に一人で教会に赴いた。本来であれば道順すら知らない距離と位置にあったが、既に悪役令嬢として変容した彼女は難なく目的地に到着すると躊躇い無く足を進める。
誰に教えられた訳でもなく、しかし既に頭に確立した情報に従い。踏み入った隠し部屋には既に数人の受容体が居た。さして広くない、窓のない部屋。あるのは粗末な樹のテーブルと数客の椅子。ただ、それだけ。
その椅子に座る面々をぐるりと見渡し、自分が最後であると知ったロザリンドは年齢にそぐわぬ完璧な淑女の礼を取った。
「皆様、既にお揃いでございますね。悪役令嬢の任を拝受いたしました、ロザリンド・フォークロアと申します」
どうぞお見知りおきを、と結んだ幼女に着席を勧め。まだ若く、そしてとても美しい女性が立ち上がる。続いて自己紹介をした彼女は、誰もが知るこの国の王妃であった。
更に現職宰相が名乗り、続いて隣の少女が立ち上がる。
「私はイザベラ・リンフォン。平民です。拝命にあたり<大魔導士>のスキルを頂いております」
最後に立ったのは、ロザリンドと同じ年頃の幼い男児。
「セヴォル・ストーンリバーです。子爵家の二男。スキルは<剣聖>を預かりました」
王妃陛下の<威圧>
宰相の<諜報>
イザベラの<大魔導士>
セヴォルの<剣聖>
これらは受容体である彼らが任務を遂行するにあたり授かったスキルであり、これとは別に共有するアーカイブがインストールされている。年齢も地位も様々な彼らを纏め、陣頭指揮を執るのが<悪役令嬢>ことロザリンドの使命だ。
平民であろうが王妃であろうが関係ない。彼らは悪役令嬢をサポートするために此処に居るし、ロザリンドを護るために力を与えられた存在である。
「早速ですが、本題に入ります」
一通りの自己紹介を終え、朗と張るロザリンドの声は昨夜まで無邪気に笑っていた幼女のそれではない。
「皆さまご存知の通り、本日未明にこの世界で抗原が確認されました」
共有するアーカイブから得られた情報によると、確認された抗原は一体。ヒロインタイプ、脅威レベル5。潜伏期間は蓋然性95以上で8年と見られる。
「お分かりの通り、脅威レベル5と言うのは過去に例がありません。今まで確認されたヒロインの脅威レベルは、最高でも3止まりでした。そしてレベル3であっても、確率6割以上で宿主である国を滅ぼしています」
それでも充分な脅威であるのに、確認されたレベルは更に二段階も上だ。どれほどに強力な力を有しているのか、現時点では憶測すら難しい。
ヒロインタイプの脅威レベルは、そのまま魅了の強さに正比例する。であればこれまでの対抗手段であった魅了封じの魔道具も、今回は有効かどうか甚だ怪しいものであった。
「ヒロインタイプであれば、恐らく国立学園に入学してくるでしょうな。と言うことは逆算して、今は7歳ですか」
王立学園の入学年齢は15歳であるから、8年の潜伏期間を鑑みれば現在はその年齢と言うことになる。
悪役令嬢と同じ年であるならば、定石通りのシナリオが書き易いと言う物だ。宰相の言葉に頷いた王妃は、全員を見回して最後にロザリンドで視線を止めた。
「ならば、我が第一王子も同年齢です。<悪役令嬢>であるロザリンド嬢と婚約を結ばせるべきでしょうね」
いずれ王太子となる第一王子と婚約している公爵令嬢。まさに適した配役であろう。
「では、王妃陛下。そのように手配をお願いできますか」
「解りました。それから、同時に攻略対象となり得る者達ですが」
後に続く発言は、自分より適任が居る。そう言わんばかりに発言を止めた王妃は、隣に座る宰相に目配せをして後を譲った。
「攻略対象。つまりヒロインが標的にすると思われる高位令息は他に3人おります。私の息子にロザリンド嬢の兄である公爵令息。それに伯爵位である騎士団長の息子ですな」
或いは、学園の教師や平民なども居るかもしれない。だが現在標的となり得る条件を満たしているのは彼等だけだ。他に発生するかもしれない標的に付いては、適宜対処していくほかないだろう。
「高位令息3人と第一王子、攻略対象となるであろう4人に付いては、遺憾ながらこれらの個体を放棄します」
余りに簡単に下された指示に、決して多くはない人数がざわつく。ロザリンドが言う個体の放棄とは、つまり彼らを始めから捨て石として見殺しにするという事だ。
自分の兄も含む4人もの少年の未来を潰すと言う宣言に声を上げたのは、母親である王妃でも父親である宰相でもない子爵令息だった。
「フォークロア嬢、それは余りに無慈悲ではありませんか。過去の事例を見ても、攻略対象が魅了を跳ね返すなりで破滅を免れた例は多くあります」
己とは直接関係の無い相手への庇護欲と、その為に声を上げる勇気。しかしそれに対するロザリンドの返答はにべも無いものであった。
「それらは全て、脅威レベルが2以下の場合でしょう。3であっても全員が破滅しているのに、まして今回はレベル5なのですよ」
助けられるなら助けたい。そのような色気にふらついて太刀打ちできる脅威ではないのだ。初めから防御を捨て、相討ちも視野に入れて全力で掛からなければ、護るべきこの国を護れない。
だが、受容体として変容したと言えども人の親だ。口を噤んだ子爵令息を見る王妃と宰相の表情は、ロザリンドをして胸を痛めるそれであったのは間違いなかった。
「話を進めましょう。イザベラさん、抗原であるヒロインの所在地を割り出せますか?」
「既にしているわ。王都の外れにある孤児院で、光の属性を隠し持っているわね」
「孤児院…ならば、私がフォークロア公爵を誘導して、彼女を養女に迎え入れさせましょう」
これが男爵家の娘であれば監視が必要であったが、孤児であれば引き入れた方が確実だ。故にロザリンドの発案は極めて合理的ではあった。
あったのだが、しかし。
「ロザリンド嬢、解っておいでか。それは貴女の家が、貴女にとって安らぎではなくなると言う事ですぞ」
抗原であるヒロインの、それもレベル5の魅了を以てすれば公爵家に迎え入れられるのは確実で。だが一方で同年齢の実子であるロザリンドは、過去例を見ても間違いなくヒロインに溺れる家族に虐げられる。
両親と兄から、そして恐らくは使用人たちからも虐待され、挙句婚約者からは裏切られて断罪されるのだ。
宰相の言葉は予言ではなく預言であった。それを理解して尚、ロザリンドは鷹揚に頷く。
「引き換えに確実な監視が手に入るのであれば、それだけの価値があります。それに…」
一旦言葉を切り、微かに震える頤を噛締めて浮かべる微笑みは酷く痛々しく。
「それに、王妃陛下と宰相閣下のお子様を切り捨てるのです。報いとまでは言えずとも、わたくしも苦しまなくては不公平でしょう?」
全ての受難を受け入れる姿は、いっそ神々しくさえあった。
***************
「さあロザリンド・フォークロア。貴様の罪を数えよう」
意気揚々と宣言する王太子殿下を通り越し、ロザリンドの視線はただ義妹のみに向けられている。家族からのみならず、王太子殿下の尻馬に乗った側近たちの嫌がらせも、全てこれからの報いの先払いだと思って耐えてきた。
資料は万全だ。魅了の術を使っている事、王太子殿下を唆して公費を横領させた事。兄たちから巻き上げた貢物を換金している事。そして彼らの拠り所である虐めの事実が自作自演である事。
王族権限で横車を押させようとしても無駄だ。王妃陛下は国王陛下を制圧しているし、宰相もまた公爵家の虐待を公的に認定している。
教師を装って潜り込んだイザベラは彼らで構成される生徒会の専横を証明できるし、実力行使に出ようとも剣聖であるセヴォルが傍に付いてくれているから不安などない。
ここまでお膳立てされて逃しては、悪役令嬢の名折れ。ヒロインのレベルなど言い訳にもならないだろう。
…必ず、仕留める。例え相討ちになったとしても。
扇を持つ手に、知らず力が入る。五人と対峙した悪役令嬢は決意を漲らせ、背筋を伸ばした姿勢で毅然と声を張り上げた。
「罪とは、一体何のことでしょうか?」
王宮主催の夜会にあるまじき大声に振り返り、ロザリンドは扇で口元を隠した。
視線の先に居るのは婚約者であるギルバート王太子と、側近である兄、それに騎士団長の嫡男と宰相令息。彼らが守るように取り囲んでいるのは、微かに震えながらも自分を気丈に見つめる義妹…父の養女であった。
「これは王太子殿下、ご機嫌麗しゅう」
見事なまでの鉄面皮を保持したままの、白々しいカーテシーに鼻を鳴らす彼らが今から行うのは断罪劇。
この時をずっと待っていた。とうとうこの日が来たのだと、ロザリンドは視界の端で速やかに立ち位置を変える仲間達を意識に置いて気を引き締めた。
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ロザリンド・フォークロア公爵令嬢を始めとする<受容体>達が啓示を受けたのは、今から10年前の事だ。
当時7歳であったロザリンドは、インストールを受け入れた日の朝に一人で教会に赴いた。本来であれば道順すら知らない距離と位置にあったが、既に悪役令嬢として変容した彼女は難なく目的地に到着すると躊躇い無く足を進める。
誰に教えられた訳でもなく、しかし既に頭に確立した情報に従い。踏み入った隠し部屋には既に数人の受容体が居た。さして広くない、窓のない部屋。あるのは粗末な樹のテーブルと数客の椅子。ただ、それだけ。
その椅子に座る面々をぐるりと見渡し、自分が最後であると知ったロザリンドは年齢にそぐわぬ完璧な淑女の礼を取った。
「皆様、既にお揃いでございますね。悪役令嬢の任を拝受いたしました、ロザリンド・フォークロアと申します」
どうぞお見知りおきを、と結んだ幼女に着席を勧め。まだ若く、そしてとても美しい女性が立ち上がる。続いて自己紹介をした彼女は、誰もが知るこの国の王妃であった。
更に現職宰相が名乗り、続いて隣の少女が立ち上がる。
「私はイザベラ・リンフォン。平民です。拝命にあたり<大魔導士>のスキルを頂いております」
最後に立ったのは、ロザリンドと同じ年頃の幼い男児。
「セヴォル・ストーンリバーです。子爵家の二男。スキルは<剣聖>を預かりました」
王妃陛下の<威圧>
宰相の<諜報>
イザベラの<大魔導士>
セヴォルの<剣聖>
これらは受容体である彼らが任務を遂行するにあたり授かったスキルであり、これとは別に共有するアーカイブがインストールされている。年齢も地位も様々な彼らを纏め、陣頭指揮を執るのが<悪役令嬢>ことロザリンドの使命だ。
平民であろうが王妃であろうが関係ない。彼らは悪役令嬢をサポートするために此処に居るし、ロザリンドを護るために力を与えられた存在である。
「早速ですが、本題に入ります」
一通りの自己紹介を終え、朗と張るロザリンドの声は昨夜まで無邪気に笑っていた幼女のそれではない。
「皆さまご存知の通り、本日未明にこの世界で抗原が確認されました」
共有するアーカイブから得られた情報によると、確認された抗原は一体。ヒロインタイプ、脅威レベル5。潜伏期間は蓋然性95以上で8年と見られる。
「お分かりの通り、脅威レベル5と言うのは過去に例がありません。今まで確認されたヒロインの脅威レベルは、最高でも3止まりでした。そしてレベル3であっても、確率6割以上で宿主である国を滅ぼしています」
それでも充分な脅威であるのに、確認されたレベルは更に二段階も上だ。どれほどに強力な力を有しているのか、現時点では憶測すら難しい。
ヒロインタイプの脅威レベルは、そのまま魅了の強さに正比例する。であればこれまでの対抗手段であった魅了封じの魔道具も、今回は有効かどうか甚だ怪しいものであった。
「ヒロインタイプであれば、恐らく国立学園に入学してくるでしょうな。と言うことは逆算して、今は7歳ですか」
王立学園の入学年齢は15歳であるから、8年の潜伏期間を鑑みれば現在はその年齢と言うことになる。
悪役令嬢と同じ年であるならば、定石通りのシナリオが書き易いと言う物だ。宰相の言葉に頷いた王妃は、全員を見回して最後にロザリンドで視線を止めた。
「ならば、我が第一王子も同年齢です。<悪役令嬢>であるロザリンド嬢と婚約を結ばせるべきでしょうね」
いずれ王太子となる第一王子と婚約している公爵令嬢。まさに適した配役であろう。
「では、王妃陛下。そのように手配をお願いできますか」
「解りました。それから、同時に攻略対象となり得る者達ですが」
後に続く発言は、自分より適任が居る。そう言わんばかりに発言を止めた王妃は、隣に座る宰相に目配せをして後を譲った。
「攻略対象。つまりヒロインが標的にすると思われる高位令息は他に3人おります。私の息子にロザリンド嬢の兄である公爵令息。それに伯爵位である騎士団長の息子ですな」
或いは、学園の教師や平民なども居るかもしれない。だが現在標的となり得る条件を満たしているのは彼等だけだ。他に発生するかもしれない標的に付いては、適宜対処していくほかないだろう。
「高位令息3人と第一王子、攻略対象となるであろう4人に付いては、遺憾ながらこれらの個体を放棄します」
余りに簡単に下された指示に、決して多くはない人数がざわつく。ロザリンドが言う個体の放棄とは、つまり彼らを始めから捨て石として見殺しにするという事だ。
自分の兄も含む4人もの少年の未来を潰すと言う宣言に声を上げたのは、母親である王妃でも父親である宰相でもない子爵令息だった。
「フォークロア嬢、それは余りに無慈悲ではありませんか。過去の事例を見ても、攻略対象が魅了を跳ね返すなりで破滅を免れた例は多くあります」
己とは直接関係の無い相手への庇護欲と、その為に声を上げる勇気。しかしそれに対するロザリンドの返答はにべも無いものであった。
「それらは全て、脅威レベルが2以下の場合でしょう。3であっても全員が破滅しているのに、まして今回はレベル5なのですよ」
助けられるなら助けたい。そのような色気にふらついて太刀打ちできる脅威ではないのだ。初めから防御を捨て、相討ちも視野に入れて全力で掛からなければ、護るべきこの国を護れない。
だが、受容体として変容したと言えども人の親だ。口を噤んだ子爵令息を見る王妃と宰相の表情は、ロザリンドをして胸を痛めるそれであったのは間違いなかった。
「話を進めましょう。イザベラさん、抗原であるヒロインの所在地を割り出せますか?」
「既にしているわ。王都の外れにある孤児院で、光の属性を隠し持っているわね」
「孤児院…ならば、私がフォークロア公爵を誘導して、彼女を養女に迎え入れさせましょう」
これが男爵家の娘であれば監視が必要であったが、孤児であれば引き入れた方が確実だ。故にロザリンドの発案は極めて合理的ではあった。
あったのだが、しかし。
「ロザリンド嬢、解っておいでか。それは貴女の家が、貴女にとって安らぎではなくなると言う事ですぞ」
抗原であるヒロインの、それもレベル5の魅了を以てすれば公爵家に迎え入れられるのは確実で。だが一方で同年齢の実子であるロザリンドは、過去例を見ても間違いなくヒロインに溺れる家族に虐げられる。
両親と兄から、そして恐らくは使用人たちからも虐待され、挙句婚約者からは裏切られて断罪されるのだ。
宰相の言葉は予言ではなく預言であった。それを理解して尚、ロザリンドは鷹揚に頷く。
「引き換えに確実な監視が手に入るのであれば、それだけの価値があります。それに…」
一旦言葉を切り、微かに震える頤を噛締めて浮かべる微笑みは酷く痛々しく。
「それに、王妃陛下と宰相閣下のお子様を切り捨てるのです。報いとまでは言えずとも、わたくしも苦しまなくては不公平でしょう?」
全ての受難を受け入れる姿は、いっそ神々しくさえあった。
***************
「さあロザリンド・フォークロア。貴様の罪を数えよう」
意気揚々と宣言する王太子殿下を通り越し、ロザリンドの視線はただ義妹のみに向けられている。家族からのみならず、王太子殿下の尻馬に乗った側近たちの嫌がらせも、全てこれからの報いの先払いだと思って耐えてきた。
資料は万全だ。魅了の術を使っている事、王太子殿下を唆して公費を横領させた事。兄たちから巻き上げた貢物を換金している事。そして彼らの拠り所である虐めの事実が自作自演である事。
王族権限で横車を押させようとしても無駄だ。王妃陛下は国王陛下を制圧しているし、宰相もまた公爵家の虐待を公的に認定している。
教師を装って潜り込んだイザベラは彼らで構成される生徒会の専横を証明できるし、実力行使に出ようとも剣聖であるセヴォルが傍に付いてくれているから不安などない。
ここまでお膳立てされて逃しては、悪役令嬢の名折れ。ヒロインのレベルなど言い訳にもならないだろう。
…必ず、仕留める。例え相討ちになったとしても。
扇を持つ手に、知らず力が入る。五人と対峙した悪役令嬢は決意を漲らせ、背筋を伸ばした姿勢で毅然と声を張り上げた。
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