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二章 バンハムーバ復興作戦
2 ファルクスで話し合う
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1・
ピッピちゃんにバリバリされ、俺の部屋が物置から船長の部屋の隣にグレートアップされてから五日後。
追っ手はなく、この星域に住んでいて人を襲う時空獣にも遭遇せずに、無事にファルクスに到着できた。
前に来たことがあるキャニオンローズ号の乗組員たちのおかげで、発見しにくい集落の傍にある空き地に、速やかに着陸することもできた。
ファルクスのポドールイ人の集落……というよりも、樹木があっちこっちに生い茂っているもののお洒落な町は、少しばかり暑い気候の山間部に位置している。
宇宙文明的にいう近代的ではなく、木や石などの自然物を駆使した上で匠の技で建築されている知的で美しい街並みに、ポドールイ人たちのセンスの良さが思う存分発揮されている。
入国管理局なんてものがない空き地が一応の宇宙港らしく、キャニオンローズ号以外にも小型宇宙船が二機あった。
もしかしたらポドールイ人の船かもしれないが、隣の星のアデンから来ている可能性もある。
自分たちの力の悪用を恐れて逃げて隠れている筈の一族なのに、思った以上に社交的だ。
そういえばこの時代のポドールイ王に初めて会うのだが、確か奥に引っ込んでいて外部の者に姿を見せず、代理を前に置いて王を名乗らせていたという。
だからキャニオンローズ号の面々が前に会ったのは、本物の王ではない筈だが。
と思いつつ、久しぶりに新鮮な空気に純粋に喜び、タラップを降りた地面の上で深呼吸した。
宇宙港施設なのか、一個だけある簡素な建物から黒髪の青年が出てきた。
笑顔で手を振って、俺たちに近付いてくる。
一緒に王に会いに行く事にしているローザ船長が驚き、挨拶をした。他のみんなも彼を見て王様だとザワついたが、きっと王様じゃない。
でも一応の挨拶をすると、黒髪長髪で黒い目の典型的なポドールイ人青年は、後方を指差した。
「この先、王城に向かう山道の入り口のところに、美味しい食事を出すレストランがあります。そこで休憩されてはいかがでしょう」
「あー、はいはい。行ってきます」
みんなが王様に群がっている間に、俺は言われるままレストランに向かった。
綺麗に整備された石畳の道を歩き、透明で歪みのないガラス窓から中が覗けるレストラン……というよりも、ダイニングキッチンらしい明るい雰囲気のお店を発見した。
お客が一人以外いないので、店に入ってその人と同じテーブルについた。
「初めまして。エリック・ネリスといいます」
「ようこそ、この時代のファルクスに。お疲れさまです」
この時代のポドールイ王は、ファルクスに引っ越してから一万年ほど、この人だったらしい。
バンハムーバ人とのハーフなのか、目は黒いんだけど髪が輝く金色だ。
容姿端麗で若い外見をしており、素敵に微笑んでくれる色男っぽいんだが、金髪の長髪というだけでホルンを思い出し、嫌な予感がしてしまう。
そう考えていることを彼は読み取っているだろうが、あくまで笑顔を崩さない。
「私のことはフィルと呼んで下さい。貴方のお知り合いよりも、御しやすいですよ」
「いやいや、まさか、そんな事ないでしょ」
「龍神の神官ではありませんから、無茶ぶりはしません」
フィルは、ここまで俺にくっついてきて少し離れた席に座ったジリアンに微笑みかけた。
ジリアンは彼が何者か分からないだろうが、ギクッとして笑顔を返した。
「そういう意味なら納得です。ところで、どの辺りまでご存知ですか」
「未来の者よりも私の力の方が強いですから、大体の事情は把握しています。宇宙の均衡を保つため……というよりも、他の道筋の未来より発展した未来に価値があると同意し、私は貴方の活動を支援いたします」
過去の時代の彼にとり、俺はたくさんある未来の内の一つから来た事になる。
俺が生きる未来を選ばなくても、彼自身は何にも困らない筈だが……気に入って貰えたという意味で、味方になってくれるようだ。
とりあえず、最初の難関は突破した。
「では、キャニオンローズ号の乗務員のうちの数名を、この町に住まわせてもらいたいのですが……構いませんか?」
もちろん、払える金はない。
でもフィルは微笑んでいる。
「我らは善良な民を好みます。久しぶりのお客様に、町の者も喜ぶでしょう。衣食住の全てを、我らがサポートいたします」
「良かった……ありがとうございます。でも、ロゼレムの政府要人に肩入れしても平気なのですか?」
「ロゼレムの他の者は、ここには来ません。その勇気がないのです。ですから、ここは安全ですよ」
「なるほど」
こんな風に温和に見えても、彼らは世界の全てを見通す目と、闇にあっては化け物に変身して敵を抹殺するという闇の一族。
本当なら俺ももっと怖がった方が正解かもしれないものの、親友がポドールイ人だから全員が家族のように親しめる。
俺がこう思うと、フィルは嬉しそうにした。
「それと……本当は龍神のどちらかに聞きたい事なのですが、バンハムーバの母星には――」
「ええ、ありません。存在しません。貴方が探そうとした物は、いまここには無いものです」
フライングの助言で、確定した。
バンハムーバの母星から運び出してクリスタに運ぶべき龍神の力の核、コアは、今は無い。ということは、俺が作らないといけない。
今の時代、この星域では御法度とされるユールレムの蛇の力で、バンハムーバの龍神の力を収束させ、一つの物質として発生させる。
これは、ユールレムとバンハムーバの両方の力を持つ俺しか出来ないことだ。
その昔、もう一人俺と同じように二つの力を持つ者はいたが、ユールレム勢力圏内から出ずにずっと監視されて亡くなった筈。
この力を持った上で自由なのは、俺だ。今後の世界に、同じ能力を持つ存在がおいそれと出現すると思えない。そして出現しても、俺みたいに過去に飛ばせるような立場かどうかも分からない。
本当に、俺が失敗すれば後は無い。せめてコアを生み出しておかなければ、歴史が圧倒的に変わってしまう。
まずバンハムーバ母星にコアを生み出しに行き、それから政治的和解案を提出しに行くべきだろう。
「同時進行でいいと思いますよ」
フィルが的確な助言をくれた。
「貴方が予定されているように、コアを生み出してクリスタに移動させてから、先に呼びかけて集めておいた四者会議に出席し、その後でクリスタが人の住める場所になるように整備をすればいいかと。それが、良い案と思えます。ただし」
フィルは彼の座る椅子の隣の席に置いてあった黒い箱を持ち上げ、俺に差し出した。
「今の貴方には、会議に出席できる確実な権利がありません。これをお持ちください」
「これがあれば、会議に出られると?」
ありがたいと思い、大きなバームクーヘンが入るぐらいの箱を受け取り、机の上に置いて蓋を開けてみた。
豪華な宝石類が輝いていて、眩しく目を射る。
「売らないで下さいね。会議が終われば、返却して下さい」
「……いやこれ、ポドールイ王の王冠と装飾品ですよね? お借りして良いものなのですか」
「正式な王が次の王に王冠を引き渡す事で、権力の移譲が行われます。つまり、今のポドールイ王はエリック様です」
衝撃の台詞を聞いたことで、傍観者のジリアンが飲もうとしていた水を吹いた。
「ちょっと、いくらなんでもやり過ぎでしょ!」
「いいえ、これまでの歴史の中では、ユールレム王家の方がポドールイ王に就任されたことは幾度かあります」
「あ~っ! 今の無し!」
誤魔化そうとしても、ジリアンが家から出ようと玄関を開けたら異世界に行ってしまった人ぐらいの驚きと戸惑いをもって俺を凝視する。
「って、それにポドールイ王が四者会議に出ていいんですか! ユールレムが何か言ってきませんか!」
「今のところ、あちらはバンハムーバに対して大きく動いてはいません。今のうちなら全然大丈夫です」
「そ、そうですか。それじゃあ、まあ……穏便に会議を開く方法が他にないとするなら、お借りしますよ。後で絶対に返しますからね」
「はい。それと四者会議の会場の確保と各方面に対する通知ですが、親交のあるアデンの古代エルフ王に仲介を頼もうと思っています。会場はロゼレムの近隣の星テステトスにしましょう」
「そこまで決めるなら、いっそのこと貴方が会議に出て下さいよ」
「それでは駄目な事は、貴方自身がよくご存じの筈。頑張ってきて下さいね」
「ええまあ……」
なんかドンヨリしてきたけど、ジリアンに口止めさえすれば俺の寿命も延びるので、まあいいかと諦めた。
その後、フィルが俺とジリアンにオムライスをおごってくれたので、荷物を置いて素直に美味しくいただいた。
それで最後に、資金援助の話をした。
「もちろん、考えておきましたよ」
何故か嬉しげなフィルは、隣の席からまた荷物を拾い上げ、俺に差し出した。
古き宇宙海賊の財宝回収ツアー、と書いてある小冊子だ。
「我々が直接的に現金を渡しても味気ない上に、活動資金ぐらいはご自身でどうにかしたいですよね? ですので、こちらでプランを考えておきました」
「俺はなにも言ってない」
「このファルクスには、我々が引っ越してくる以前から、凶悪な宇宙海賊たちの隠れアジトがありました。しかし彼らは亡くなり、財宝だけが残されたのです。ところによっては人間では太刀打ちできない野生生物の巣となっているものの、あなた方ならば排除も可能です」
「あー、なんかホルンを思い出す」
「旅の行程については、そちらのページに細かく記してあります。初心者用、中級、上級とどのコースを選ばれても快適に旅をしていただきたく願い、道の途中に適切な数の宿泊所と休憩所、トイレなどを設置しておきました」
「だったらついでにラスボスも倒して、金持ってこいよ!」
「それでは親睦会の意味がありません」
「親睦会じゃない! 金貸してと言ってんだ!」
「記された地点にあるので、どうぞご自由にお持ちください」
「チッ」
やり手の営業マンになりやがったフィルからは、オムライスの料金以外はせしめられないと諦めた。
ピッピちゃんにバリバリされ、俺の部屋が物置から船長の部屋の隣にグレートアップされてから五日後。
追っ手はなく、この星域に住んでいて人を襲う時空獣にも遭遇せずに、無事にファルクスに到着できた。
前に来たことがあるキャニオンローズ号の乗組員たちのおかげで、発見しにくい集落の傍にある空き地に、速やかに着陸することもできた。
ファルクスのポドールイ人の集落……というよりも、樹木があっちこっちに生い茂っているもののお洒落な町は、少しばかり暑い気候の山間部に位置している。
宇宙文明的にいう近代的ではなく、木や石などの自然物を駆使した上で匠の技で建築されている知的で美しい街並みに、ポドールイ人たちのセンスの良さが思う存分発揮されている。
入国管理局なんてものがない空き地が一応の宇宙港らしく、キャニオンローズ号以外にも小型宇宙船が二機あった。
もしかしたらポドールイ人の船かもしれないが、隣の星のアデンから来ている可能性もある。
自分たちの力の悪用を恐れて逃げて隠れている筈の一族なのに、思った以上に社交的だ。
そういえばこの時代のポドールイ王に初めて会うのだが、確か奥に引っ込んでいて外部の者に姿を見せず、代理を前に置いて王を名乗らせていたという。
だからキャニオンローズ号の面々が前に会ったのは、本物の王ではない筈だが。
と思いつつ、久しぶりに新鮮な空気に純粋に喜び、タラップを降りた地面の上で深呼吸した。
宇宙港施設なのか、一個だけある簡素な建物から黒髪の青年が出てきた。
笑顔で手を振って、俺たちに近付いてくる。
一緒に王に会いに行く事にしているローザ船長が驚き、挨拶をした。他のみんなも彼を見て王様だとザワついたが、きっと王様じゃない。
でも一応の挨拶をすると、黒髪長髪で黒い目の典型的なポドールイ人青年は、後方を指差した。
「この先、王城に向かう山道の入り口のところに、美味しい食事を出すレストランがあります。そこで休憩されてはいかがでしょう」
「あー、はいはい。行ってきます」
みんなが王様に群がっている間に、俺は言われるままレストランに向かった。
綺麗に整備された石畳の道を歩き、透明で歪みのないガラス窓から中が覗けるレストラン……というよりも、ダイニングキッチンらしい明るい雰囲気のお店を発見した。
お客が一人以外いないので、店に入ってその人と同じテーブルについた。
「初めまして。エリック・ネリスといいます」
「ようこそ、この時代のファルクスに。お疲れさまです」
この時代のポドールイ王は、ファルクスに引っ越してから一万年ほど、この人だったらしい。
バンハムーバ人とのハーフなのか、目は黒いんだけど髪が輝く金色だ。
容姿端麗で若い外見をしており、素敵に微笑んでくれる色男っぽいんだが、金髪の長髪というだけでホルンを思い出し、嫌な予感がしてしまう。
そう考えていることを彼は読み取っているだろうが、あくまで笑顔を崩さない。
「私のことはフィルと呼んで下さい。貴方のお知り合いよりも、御しやすいですよ」
「いやいや、まさか、そんな事ないでしょ」
「龍神の神官ではありませんから、無茶ぶりはしません」
フィルは、ここまで俺にくっついてきて少し離れた席に座ったジリアンに微笑みかけた。
ジリアンは彼が何者か分からないだろうが、ギクッとして笑顔を返した。
「そういう意味なら納得です。ところで、どの辺りまでご存知ですか」
「未来の者よりも私の力の方が強いですから、大体の事情は把握しています。宇宙の均衡を保つため……というよりも、他の道筋の未来より発展した未来に価値があると同意し、私は貴方の活動を支援いたします」
過去の時代の彼にとり、俺はたくさんある未来の内の一つから来た事になる。
俺が生きる未来を選ばなくても、彼自身は何にも困らない筈だが……気に入って貰えたという意味で、味方になってくれるようだ。
とりあえず、最初の難関は突破した。
「では、キャニオンローズ号の乗務員のうちの数名を、この町に住まわせてもらいたいのですが……構いませんか?」
もちろん、払える金はない。
でもフィルは微笑んでいる。
「我らは善良な民を好みます。久しぶりのお客様に、町の者も喜ぶでしょう。衣食住の全てを、我らがサポートいたします」
「良かった……ありがとうございます。でも、ロゼレムの政府要人に肩入れしても平気なのですか?」
「ロゼレムの他の者は、ここには来ません。その勇気がないのです。ですから、ここは安全ですよ」
「なるほど」
こんな風に温和に見えても、彼らは世界の全てを見通す目と、闇にあっては化け物に変身して敵を抹殺するという闇の一族。
本当なら俺ももっと怖がった方が正解かもしれないものの、親友がポドールイ人だから全員が家族のように親しめる。
俺がこう思うと、フィルは嬉しそうにした。
「それと……本当は龍神のどちらかに聞きたい事なのですが、バンハムーバの母星には――」
「ええ、ありません。存在しません。貴方が探そうとした物は、いまここには無いものです」
フライングの助言で、確定した。
バンハムーバの母星から運び出してクリスタに運ぶべき龍神の力の核、コアは、今は無い。ということは、俺が作らないといけない。
今の時代、この星域では御法度とされるユールレムの蛇の力で、バンハムーバの龍神の力を収束させ、一つの物質として発生させる。
これは、ユールレムとバンハムーバの両方の力を持つ俺しか出来ないことだ。
その昔、もう一人俺と同じように二つの力を持つ者はいたが、ユールレム勢力圏内から出ずにずっと監視されて亡くなった筈。
この力を持った上で自由なのは、俺だ。今後の世界に、同じ能力を持つ存在がおいそれと出現すると思えない。そして出現しても、俺みたいに過去に飛ばせるような立場かどうかも分からない。
本当に、俺が失敗すれば後は無い。せめてコアを生み出しておかなければ、歴史が圧倒的に変わってしまう。
まずバンハムーバ母星にコアを生み出しに行き、それから政治的和解案を提出しに行くべきだろう。
「同時進行でいいと思いますよ」
フィルが的確な助言をくれた。
「貴方が予定されているように、コアを生み出してクリスタに移動させてから、先に呼びかけて集めておいた四者会議に出席し、その後でクリスタが人の住める場所になるように整備をすればいいかと。それが、良い案と思えます。ただし」
フィルは彼の座る椅子の隣の席に置いてあった黒い箱を持ち上げ、俺に差し出した。
「今の貴方には、会議に出席できる確実な権利がありません。これをお持ちください」
「これがあれば、会議に出られると?」
ありがたいと思い、大きなバームクーヘンが入るぐらいの箱を受け取り、机の上に置いて蓋を開けてみた。
豪華な宝石類が輝いていて、眩しく目を射る。
「売らないで下さいね。会議が終われば、返却して下さい」
「……いやこれ、ポドールイ王の王冠と装飾品ですよね? お借りして良いものなのですか」
「正式な王が次の王に王冠を引き渡す事で、権力の移譲が行われます。つまり、今のポドールイ王はエリック様です」
衝撃の台詞を聞いたことで、傍観者のジリアンが飲もうとしていた水を吹いた。
「ちょっと、いくらなんでもやり過ぎでしょ!」
「いいえ、これまでの歴史の中では、ユールレム王家の方がポドールイ王に就任されたことは幾度かあります」
「あ~っ! 今の無し!」
誤魔化そうとしても、ジリアンが家から出ようと玄関を開けたら異世界に行ってしまった人ぐらいの驚きと戸惑いをもって俺を凝視する。
「って、それにポドールイ王が四者会議に出ていいんですか! ユールレムが何か言ってきませんか!」
「今のところ、あちらはバンハムーバに対して大きく動いてはいません。今のうちなら全然大丈夫です」
「そ、そうですか。それじゃあ、まあ……穏便に会議を開く方法が他にないとするなら、お借りしますよ。後で絶対に返しますからね」
「はい。それと四者会議の会場の確保と各方面に対する通知ですが、親交のあるアデンの古代エルフ王に仲介を頼もうと思っています。会場はロゼレムの近隣の星テステトスにしましょう」
「そこまで決めるなら、いっそのこと貴方が会議に出て下さいよ」
「それでは駄目な事は、貴方自身がよくご存じの筈。頑張ってきて下さいね」
「ええまあ……」
なんかドンヨリしてきたけど、ジリアンに口止めさえすれば俺の寿命も延びるので、まあいいかと諦めた。
その後、フィルが俺とジリアンにオムライスをおごってくれたので、荷物を置いて素直に美味しくいただいた。
それで最後に、資金援助の話をした。
「もちろん、考えておきましたよ」
何故か嬉しげなフィルは、隣の席からまた荷物を拾い上げ、俺に差し出した。
古き宇宙海賊の財宝回収ツアー、と書いてある小冊子だ。
「我々が直接的に現金を渡しても味気ない上に、活動資金ぐらいはご自身でどうにかしたいですよね? ですので、こちらでプランを考えておきました」
「俺はなにも言ってない」
「このファルクスには、我々が引っ越してくる以前から、凶悪な宇宙海賊たちの隠れアジトがありました。しかし彼らは亡くなり、財宝だけが残されたのです。ところによっては人間では太刀打ちできない野生生物の巣となっているものの、あなた方ならば排除も可能です」
「あー、なんかホルンを思い出す」
「旅の行程については、そちらのページに細かく記してあります。初心者用、中級、上級とどのコースを選ばれても快適に旅をしていただきたく願い、道の途中に適切な数の宿泊所と休憩所、トイレなどを設置しておきました」
「だったらついでにラスボスも倒して、金持ってこいよ!」
「それでは親睦会の意味がありません」
「親睦会じゃない! 金貸してと言ってんだ!」
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「チッ」
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